アイテム番号: SCP-xxx-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPはサイト-8181の標準収容庫に、万力型金具で固定された状態で収容してください。万力型金具の物理的外形がSCP-xxx-JPの影響で変化しているため、器具の捜査には"物理的な外形を観測することが出来る測定器の名前"を併用してください。
SCP-xxx-JPに接触する可能性のある作業は全てサイト-8181-屋外作業場10eサイト-8181大型作業室4bでDクラス職員に行わせてください。作業の際、サイト-8181大型作業室には飽和食塩水(非常時は1.2g/cm³以上の液体で代替可能)を最低0.5m張った状態にしなければなりません。
説明: SCP-xxx-JPは71gで外観(SCP-xxx-JP-mesh)が直径4cmの白色球体です。その物理的な外形(SCP-xxx-JP-collider)は一辺4cmの立方体であり、材質の解明には至っていません。SCP-xxx-JP-collider及びSCP-xxx-JP-A-colliderは、"物理的な外形を観測することが出来る測定器の名前"での観測が可能です。
SCP-xxx-JPに物体、生物が接触していると、その対象の物理的外形が直方体型に変化・移動し、また、離脱すると元の物理的外形に戻ります(対象をSCP-xxx-JP-Aとし、見かけの外観をSCP-xxx-JP-A-mesh、物理的外形をSCP-xxx-JP-A-colliderとする)。SCP-xxx-JP-A-colliderの大きさに規則性はありません。現在まで、気体及び液体がSCP-xxx-JP-Aに変化する事象は記録されていません。
SCP-xxx-JP-A-colliderに対する外力でSCP-xxx-JP-A-colliderが変形することはありませんが、SCP-xxx-JP-A-meshの変形、損傷などが生じます。
SCP-xxx-JPは2015/03/04に██県██市███の付近で起きた交通事故が原因で発見、収容に至りました。事故現場付近の監視カメラの映像によると、被害男性は歩道を歩いていたにもかかわらず、車道を走る乗用車に後ろから撥ねられた様な振る舞いを見せ、全身を強く打ち死亡しました。その後現SCP-xxx-JPが血痕が付着した状態で事故現場横の側溝で水に浮かんでいる所を発見され、回収しようとしたエージェントが現SCP-xxx-JPの影響を被り、現SCP-xxx-JPが異常性を持つ物体であることが判明しました。被害者の男性が事故発生時にSCP-xxx-JPを所持しと推測されていますが、男性が既に死亡しているため、SCP-xxx-JPを所持していたか、また、なぜ所持していたかは判明していません。
SCP-xxx-JP-Aの視点はSCP-xxx-JP-A-meshの位置に依存します。
以下は実験記録です
実験記録-xxx-JP
実験記録-xxx-JP-1 実施場所: サイト-8181-屋外作業場10e
対象: D-xxx-JP-1
概要: D-xxx-JPをSCP-xxx-JPに接触させ、SCP-xxx-JP-A-meshの変化を観測する
結果: SCP-xxx-JP-A-colliderが直方体に変化したが、D-xxx-JP-1の所作に異常は見られなかった
実験記録-xxx-JP-2 実施場所: 同上
対象: D-xxx-JP-1
概要: 同上
結果: SCP-xxx-JP-A-colliderが直方体に変化したが、SCP-xxx-JP-A-meshより東に3m離れており、SCP-xxx-JP-meshへの接触は不可能であった。SCP-xxx-JP-A-colliderを押し倒すと、D-xxx-JP-1は押されたように後ろに倒れた。この時、D-xxx-JP-1の視点はSCP-xxx-JP-meshの位置と一致した。
補遺: 実験記録-xxx-JP-2より、SCP-xxx-JP影響下にある対象をSCP-xxx-JP-A、見かけの外観をSCP-xxx-JP-A-mesh、物理的外形をSCP-xxx-JP-A-colliderとする事が決定された。
実験記録-xxx-JP-3 実施場所: 同上
対象: D-xxx-JP-1
概要: 同上
結果: D-xxx-JP-1は接触と同時に上方へ██m/sの速さで射出、その後地面に打ち付けられ死亡した。接触時時、D-xxx-JP-1のSCP-xxx-JP-A-colliderは地面より下に█.█m拡大していたものとみられる。
補遺: これにより、実施場所がサイト-8181-屋外作業場10eからサイト-8181大型作業室4bに変更された。
実験記録-xxx-JP-4 実施場所: サイト-8181大型作業室4b
対象: D-xxx-JP-2
概要: 同上
結果: 接触と同時に観測範囲内からSCP-xxx-JP-A-colliderが消失しD-xxx-JP-2が激しく打ち付けられた様に跳ね、その後死亡。同時に█km離れたサイト-81██の施設で原因不明の破壊事故が発生し、1時間後に2x3x8mに拡大したSCP-xxx-JP-A-colliderの出現によるものであることが判明した。
補遺: 実験記録-xxx-JP-4をもって、これ以降の実験は無期限に停止されました。
2002/4/1から'03/6/17にかけて地球に最接近したSCP-xxx-JPの軌道
アイテム番号: SCP-xxx-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPはその性質上収容が不可能であるため、現在24時間態勢での天体観測衛星による監視が行われています。SCP-xxx-JPが異常性を発現した場合、手順xxx-JPに従って対処してください。
SCP-xxx-JPの歪曲が観測された場合、初めに観測した機関から直ちに各国の宇宙開発機構に連絡し、手順xxx-JPの実行態勢を構築して下さい。
SCP-xxx-JPの回収計画は現在審査中です。回収計画案-xxx-JPは2003/█/██にO5-█により承認されました。
説明: SCP-xxx-JPは太陽系内を航行する人工衛星で、サターンVロケットの第3段ステージS-IVB-507です。SCP-xxx-JPは2002/4/1から2003/6/17にかけて地球に接近し、その後金星方向に飛び去っていきました。SCP-xxx-JPが2032年に再び地球に最接近する可能性が高いため、回収計画案xxx-JPが提出され、現在審査中です。承認され、現在実行に向け更なる調査を行っています。
SCP-xxx-JPが異常性を発現する前後█時間、オブジェクトは歪曲したように観測され、その後狭い範囲でありながらも、自身から相当距離離れた空間に強い重力源を発生させる能力を有しています。SCP-xxx-JPの重力異常は現在天文学的に小規模なもので、大きな天体に影響を与えるような規模の事象は観測されていませんが、今後その規模が拡大した場合、公転軌道の変更、潮汐崩壊など、致命的な影響が想定されます。
デザートビーバー天文台で観測されたSCP-xxx-JP(画像は平常時の物)
SCP-xxx-JPの異常性はSCP-xxx-JP-1に起因するものと考えられており、重力源を発生させる機能の他、高い情報操作機能を有していると推測されます(補遺xxx-JP-1を参照)。
SCP-xxx-JP-1は書類xxx-JP-1に図示されている未知の人工物で、存在は確立していませんが、書類-xxx-JP群により存在が仮定されています(補遺xxx-JP-1を参照)。
SCP-xxx-JPによる情報操作が確認された場合、機動部隊と-0("収拾関数")により、直ちに修復され、影響を受けた情報は書類xxx-JP群としてネットワークから独立した媒体に記録します。
観測記録-xxx-JP-1 2002/9/3
初観測機関: デザートビーバー天文台
地球近辺で重力レンズ現象が発生し、その後の調査でSCP-xxx-JPを発見。関係者にはAクラス記憶処理を施しました。
観測記録-xxx-JP-2 200█/██/██
初観測機関: Roscosmos(ロスコスモス)
SCP-xxx-JPが歪曲し始め、█時間後メインベルトに重力異常が発生したことが確認された。これにより一部小惑星の軌道が変化しましたが、他の天体への影響及び、小惑星衝突の危険性はありませんでした。
補遺xxx-JP-1 200█/██/██
SCP-xxx-JPの情報を収集するため、サターンVロケット製造元のダグラス・エアクラフト社(Douglas Aircraft Company )に対し調査を行ったところ、電子媒体に保存されていたS-IVB-507設計図(書類xxx-JP-a)と紙媒体に保存されていた設計図(書類xxx-JP-b)に相違が現れていることが判明しました。
書類xxx-JP-aは後の調査により、2002/9/3に更新されていることが判明しました。書類xxx-JP-aには書類xxx-JP-bには記載されていない未知の部品(SCP-xxx-JP-1)が図示されており、全ての関係者が書類xxx-JP-1の更新について認知していなかった事から、SCP-xxx-JPの異常性はSCP-xxx-JP-1から発生している可能性が極めて高いです。これによりSCP-xxx-JP-1は重力源を発生させる機能の他、高い情報操作機能を有しているものと推測されます。
これを受け財団は設計図xxx-JP群を回収、書類xxx-JP-bの複製を書類xxx-JP群の代替品とし、関係者にAクラス記憶処理を施しました。
観測記録-xxx-JP-3 2010/06/08
初観測機関: JAXA(宇宙航空研究開発機構)
SCP-xxx-JPの歪曲が確認され、鹿児島人工衛星開発部会の人工衛星KSAT及び副衛星UNITEC-1、WASEDA-SAT2との通信が途絶。その後再び通信が成功しましたが再び通信が正常化することは無く、「計器異常」とのカバーストーリーが立てられました。
人工衛星の喪失が重力異常によるものなのか、情報操作に起因するものなのかは判明していません。
観測記録-xxx-JP-4 201█/██/██
初観測機関: ESA(欧州宇宙機関)
SCP-xxx-JPの歪曲が確認されたが、重力異常は検出されなかった。地表付近での重力異常がSCP-███-JPの調査班によって報告され、[編集済]。その後プロトコル"███"を実行し、事後処理を完了させました。
SCP-███-JPとの関連性については現在調査中です。
██回に及ぶ財団のデータベースへのクラッキングが記録されていましたが、これによる影響はありませんでした。
観測記録-xxx-JP-5 2016/██/██
初観測機関: JAXA(宇宙航空研究開発機構)
X線天文衛星ひとみの軌道上に重力異常が発生した結果通信が途絶し、[編集済]。
SCP-xxx-JPがなぜこれまでに人工衛星を集中して攻撃しているのかが分からない。S-IVB-507は本来アポロ計画で太陽軌道に乗る予定だったが……そもそもSCP-xxx-JP-1は何時取り付けられたんだ?製造時か?
──██研究員
補遺xxx-JP-2 2016/██/██
█回にわたる財団データベースへのクラッキングによりSCP-███-JPの報告書に書き加えられていたことが判明しました。SCP-███-JPの報告書は即刻復元され、書き換えられていたSCP-███-JP報告書を書類xxx-JP-cとしました。