falsehoodの校閲室
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: サイト-8181内の低脅威度物品庫に、簡易収容ケースに入れ保管されています。

説明: SCP-XXX-JPは、一双の漆塗りの箸です。装飾や銘は無く、製造者は不明ですが、箸職人の故[編集済]の作品に酷似しています。

SCP-XXX-JPの二本はそれぞれSCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-Bと呼称されます。SCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-Bは互いに引き付け合う何らかの力が働いており、別々の場所に保管していたとしても、どちらかの場所にもう片方が移動した状態で発見される事が確認されています。

SCP-XXX-JPを用いて食事をした者(SCP-XXX-JP-1)は味覚に変化が起き、食物に関する好みが大きく改変されます。一般的には、改変前に好んでいた食物に大して嫌悪感を抱き、嫌っていた食物を好む様になります。また、変化の程度は、使用前のSCP-XXX-JP-1の好みの程度に比例します。また、SCP-XXX-JP-1に記憶処理を施す事により、SCP-XXX-JPの影響を無効化出来る事が判明しています。

実験記録XXX-JP-a - 日付20██/██/██

対象: SCP-XXX-JP

目的: SCP-XXX-JPの影響の調査

実施方法: 比較的白米を好みパンを嫌っているD-5427に、SCP-XXX-JPを用いて好悪の感情の無い刺身を食べさせる。その後、一般的な箸を用いて白米とパンを食べさせる。

結果: 刺身は通常の食事通りに完食した。白米を与えると、見た段階では白米を好んでいる様に反応したが、一口食べると嫌悪感を示したが、「勿体無いからな」と言い完食した。パンを与えると、渋々一口食べ、「パンってこんなに旨かったっけ」等と呟きつつ、喜びながら完食した。白米、パン両方に対する嗜好に変化があった。

実験記録XXX-JP-b - 日付20██/██/██

対象: SCP-XXX-JP

目的: 引き続きSCP-XXX-JPの影響の調査

実施方法: 極度に肉を嫌うベジタリアンであるD-5439に、SCP-XXX-JPを用いて好悪の感情の無い豆腐を食べさせる。その後、一般的な箸を用いてレタスと牛肉を食べさせる。

結果: 豆腐は通常の食事通りに完食した。レタスを与えると、通常の食事通りに完食した。牛肉を与えると、激しい嫌悪感を示した後に一口食べ、「おいしい!」と叫び、驚くべき早さで完食した。肉類に対する嗜好が大きく変化した様である。D-5439はレタスに対しては何とも思っておらず、その結果変化が無かったと思われる。

実験記録XXX-JP-c - 日付20██/██/██

対象: SCP-XXX-JP

目的: 引き続きSCP-XXX-JPの影響の調査

実施方法: 昆虫食を嫌うD-5444に、SCP-XXX-JPを用いて好悪の感情の無い白米を食べさせる。その後、一般的な箸を用いてイナゴの佃煮を食べさせる。

結果: 白米は通常の食事通りに完食した。イナゴの佃にを与えると、激しい嫌悪感を示した後に一口食べ、「美味しいけど……もう良いですか?」と言い、それ以降の摂食を拒んだ。SCP-XXX-JPは味覚に変化を与えるが、食材に対する印象には変化を与えない様である。

実験記録XXX-JP-d - 日付20██/██/██

対象: SCP-XXX-JP

目的: 引き続きSCP-XXX-JPの影響の調査

実施方法: ウドを嫌うD-5491に、SCP-XXX-JPを用いてウドを食べさせる。

結果: 無言でウドを口にした後、そのまま完食した。食後に聞き取りを行った所、「口に入れた時は不味いと思ったが、次の瞬間口の中に旨味が広がり、急に美味しく感じ始めた」と証言した。SCP-XXX-JPの影響は、使った瞬間に現れる様である。

補遺: SCP-XXX-JP-1の味覚が変化しているのではなく味に関する記憶が改変されているのだと考える研究者もおり、現在研究が進められています。

追記: 20██/██/██に行われた実験の結果、クラスがSafeからEuclidに変更されました。

実験記録XXX-JP-d - 日付20██/██/██

対象: SCP-XXX-JP

目的: 引き続きSCP-XXX-JPの影響の調査

実施方法: 極度に食を好むD-5562に、SCP-XXX-JPを用いて白米を食べさせる。

結果: 一口目は通常通りに食べたが、二口目を口にした後、嚥下に苦労する様子を示す。その後、「もうこれ食べたくないです」と白米に対する嫌悪感を示した。他の食物を与えても、全てに激しく嫌悪感を示した。元々食物全般を非常に好んでおり、嫌う食物が一切無かった事から、全ての食物に対して嫌悪感を示す様になったと思われる。その後、あらゆる食事を拒み、点滴による栄養補給が必要になった為、軽度の記憶処理を施した所、実験以前の状態に回復した。