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SCP-xxxx-JP

アイテム番号: SCP-xxxx-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-xxxx-JPはサイト-8163内の人型存在収容室に収容します。現在、該当収容室にはD-9375が配置されています。SCP-xxxx-JPを用いた実験を行う場合はD-9375を対象とするべきです。財団に管理できなくなるほどの認識災害がD-9375に起こることを避けるため、接触の際にはD-9375に目隠しをしてください。

説明: SCP-xxxx-JPはB5サイズの大学ノートです。ノートの表紙には丸みを帯びた文字で「心理学」と書かれ、裏には「草目月製紙」という企業名が記されています(「草目月製紙」については補遺を参照)。また、現在までのところ、SCP-xxxx-JP以外に同様の特異性を持ったノートは発見されていません。

SCP-xxxx-JPは人間(以下、対象者)がSCP-xxxx-JPから半径3mの範囲の中で睡眠中に夢を見た場合にその特異性を発現します。対象者は夢を見た際と覚醒後に、それぞれ異なる強迫観念に襲われ、その意思に則って行動します。

夢の中でまず対象者は「とある人物(以下、SCP-xxxx-JP-1)を探さなくてはならない」と感じ、SCP-xxxx-JP-1の捜索を始めます。夢の舞台は対象によって様々ですが、これまで2度同じ場所が登場したことはありません。また、対象者は夢の中で100分を計測する腕時計を身に着けています。夢の中で100分経過する、またはSCP-xxxx-JP-1を発見すると対象者は前が見えなくなり、直後に覚醒します。

SCP-xxxx-JP-1はSCP-xxxx-JPによる夢に登場すると思われる女性です。対象者へのインタビューから、大学生であること、白いワンピースを着ていること、長髪であること、身長は150cmほどであることがわかっています。

覚醒後、対象者は「夢で見たことをSCP-xxxx-JPに書き留めなくてはならない」と感じ、記述を始めます。夢の内容の記述には、2種類あることがこれまでの調査から判明しています。これらを便宜上、「成功」と「失敗」に区別します。どちらの場合においても、対象者はペンを離した直後に数秒間気絶します。気絶状態から回復した後、失敗した場合のみ、見た夢の内容は対象者の記憶から完全に消失し、夢に登場した人物は現実空間において知覚できなくなります。このことから、SCP-xxxx-JPは一定の認識災害を引き起こすとして、現在収容に至っています。なお、SCP-xxxx-JPが何をもって「成功」または「失敗」を判断しているのかについては完全には解明できていませんが、成功した対象者の共通点として、「SCP-xxxx-JP-1の容姿についての記述をしている」ことが挙げられます。20██年6月11日までの記述成功率は15%程度でした。

SCP-xxxx-JPは20██年の5月に███県のアパートから発見されました。アパートに住む住民から「隣の人の姿が最近見えない」という相談を受け、██号室を訪問したところ、住民である当時19歳の女子大学生の姿はなく、部屋の中は荒らされていました。また、初動捜査に参加したエージェントが学習机の上に置かれたSCP-xxxx-JPを発見して押収しました。現在までも女子大学生へのコンタクトは取れず、行方不明者として捜索が続いています。

記録xxxx-JP: 20██年の6月に行われた実験にて、対象者が「SCP-xxxx-JP-1を知っている気がする」と答えました。以下は当時のインタビュー記録です。

D-9375はこのインタビューの後から現在まで、夢の記述に1███回連続で成功しており、189回目の実験では「夢の中でSCP-xxxx-JP-1と会話することができた」と回答しています。財団はD-9375がSCP-xxxx-JP-1の解明に最も近い人物であると判断して、D-9375にSCP-xxxx-JPに関するクリアランスレベル3の情報を与え、これ以降のSCP-xxxx-JPの実験の際にはD-9375を対象者にすべきとしました。

以下は特に重要性が高いと判断されたD-9375によるSCP-xxxx-JPの記述の一部です。

補遺: 「草目月製紙」について、SCP-xxxx-JPに記載された住所に調査に向かうと、そこは一般的な広さの公園でした。また、同名の会社が実在したという事実もなく、財団はこの製紙メーカーに関する情報を十分に得られていません。

  • 「合わせ鏡のn乗」
    実像とは異なる動きをしている、対象者の姿が写った鏡の位置によって様々な効果を発揮する。対象者の手前から数えてn番目。
  • 「簡単な感嘆」
    読むor聞くor書くことで対象者に「ふーん」「ほほう」「へぇ~」などといった発言を「思わず」させるミームないし情報災害。