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実験用水槽の中のSCP-XXXX-JP

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは生物研究サイト-66の海洋生物収容チャンバーに収容されます。1日2回、体長2cm以下の小魚が餌として与えられます。死亡した個体はすぐに回収し、解剖した後に乾燥させ、焼却処理してください。チャンバー内の水は海水と同様の組成に保たれる必要があります。また、水質が汚染されていないか定期的にチェックしてください。2ヶ月に1度、チャンバー内の定期清掃が行われます。財団の収容下にあるSCP-XXXX-JPは現在██個体ですが、未収容の個体が自然界に多数存在すると考えられています。担当職員はSCP-XXXX-JPと類似した生物の目撃・捕獲についての情報が無いか、常に監視してください。また、毒クラゲによる被害の情報にも注意してください。

説明: SCP-XXXX-JPは持ち運びが可能な洗面器(別名・洗面ボウル)に似た形状をしたクラゲの1種です。 遺伝子検査の結果、ハブクラゲ(Chironex yamaguchi)に近い種であることが判明しました。成体のSCP-XXXX-JPは傘の直径が25cmほどになります。多くのクラゲと同じく傘の裏側中央付近に口を持っており、そこで食事と排泄を行ないます。SCP-XXXX-JPは触手を有しておらず、傘の周囲には猛毒を持つ極小の刺胞が存在します。この毒は非常に致死性の高いものですが、1度に注入される量が比較的少ないため、軽度の接触であれば生存率は高くなると考えられます。
SCP-XXXX-JPの最大の特徴として、本来はゼラチン質である体構造を硬化させることが可能であるという点が挙げられます。SCP-XXXX-JPは体を硬化させた状態でも遊泳やその他の生態活動を自由に行うことができ、この状態で18ヶ月間生存した個体の記録も存在します。1SCP-XXXX-JPは主にこの特性を防御と食事に利用しているようです。

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"硬化状態"のSCP-XXXX-JP

SCP-XXXX-JPが外部からの攻撃や強い刺激を受けると、傘の中心から全体にかけて微弱な電気信号が流れ、体構造が硬化します。体全体が完全に硬化するまでに要する時間は平均して0.8~1.2秒です。硬化したSCP-XXXX-JPの体構造はプラスチックと類似する弾性と靱性を示します。SCP-XXXX-JPはこの特性によって外敵に体が食いちぎられるのを防ぎ、刺胞の持つ毒を敵に注入する事で敵から逃げると考えられています。
SCP-XXXX-JPはその特性を「狩り」を行う際にも利用します。主に摂食するのは小型の魚です。SCP-XXXX-JPは小魚の群れの中に入ると自身の体をひっくり返した状態で硬化させ、硬化した傘の中に小魚の群れを閉じ込めるようにして海水面に向かって急速に浮上します。水面に到達すると、傘の縁の部分を水面の上に出し、傘の中に溜まった水の中に小魚を完全に閉じ込めます。SCP-XXXX-JPはこの状態で海を漂いながら小魚を捕食するようです。食事が終わると硬化状態を解き、通常の体構造に戻ります。

補遺: SCP-XXXX-JPの発見と回収

SCP-XXXX-JPは20██年9月に海水浴中の男性がクラゲに刺された事が原因で死亡した事件において、財団によって発見されました。目撃証言によれば被害者の男性は事件発生時は海に入っておらず、バーベキューの火を消すために「海岸で拾った洗面器」を使用していた際に突然倒れたという事でした。男性は病院に搬送されましたがおよそ6時間後に死亡しました。現場に到着したエージェントはその証言を元に海岸を捜索し、海岸に流れ着いていた6個体のSCP-XXXX-JPを発見し、収容しました。
SCP-XXXX-JPと類似した種が発見されたという報告はこの事例までは存在しなかったため、SCP-XXXX-JPは最近になって突然変異的に発生した種であると考えられています。現在は生きた個体が発見される事自体が極めて稀ですが、今後個体数が増えた場合人的被害も比例して増加するとみられており、駆除が検討されています。