Everyday2713
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アイテム番号: SCP-3022-JP
オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-3022-JPはサイト-8181の11×11×11mの窓がない部屋に金属製の箱に入れられた状態で収容されています。実験はセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可を2人以上得た上で、少なくとも2人以上のDクラス職員に命綱をつけた状態で行わせてください。またこの時、実験の指示等を行う職員がSCP-3022-JPに近づかないよう、2人以上の職員を監視カメラの前で待機させ、監視等を行わせてください。このSCPは持ち出しが厳禁であり、持ち出した者は即座に武装職員により終了させられます。

説明: SCP-3022-JPは体積が約160mlの何も描かれていない、真っ白の紙パックです。SCP-3022-JP (以下、SCPとする)の半径10m以内に近づいた者(以下、対象とする)はSCPを視認していなくてもそれを手に取りたいという強い衝動を感じます1。また、対象が5m以内に近づいた時2、SCPは対象が10代半ばの時によく飲んでいた、馴染みの深い飲料へと姿を変えます。(姿を変えた飲料をSCP-1とする)この後、対象はSCP-1を服用します。SCP-1を服用して約5分間は意識がはっきりとしており、職員からの質疑応答・インタビュー等にも答える事ができますが、10分を過ぎると殆どの対象が脳が覚醒しているのにも関わらず夢を見るようになり、15分を過ぎると全ての対象が夢を見るようになり、多幸感を抱きます。そして20分を過ぎると、対象は職員からの質疑応答に反応しなくなり、眠りにつきます。そして対象は4日以内に死亡します。また対象は死亡するまでの間、最低限の生命維持機能のみ行なっており、排泄等をしなくなります。

発見経緯: 20⁇年の4月、大阪府の████病院で、膵臓がんにより死亡した女子高校生、███████さん(享年17)がいた個室のベットの上にあったSCPを病院の清掃員が服用しているところを入院中の財団エージェントにより発見され、カバーストーリー:"爆弾テロ予告による民間人の避難"の適用後、機動部隊ほ-2(忍者狸)により爆弾処理ロボットを用いて収容された。

実験ログ: SCP-3022-JP がSCP-3022-JP -1に変化する条件、及びSCP-3022-JP -1がそれぞれの対象によってどう変化するのかを調査する為、Dクラス職員を用いた実験が行われました。
・D-3022-1の実験結果

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    D-3022-1 性別:男 年齢:23 目立った病歴なし
    D-3022-1が十代の頃よく飲んでいた飲料・・・某飲料メーカーS社の乳酸菌飲料(500ml)
    結果:SCP-3022はD-3022-1がよく飲んでいた乳酸菌飲料に変化。。味も同じとの事。3日と11時間後、対象は死亡した。


・D-3022-2の実験結果
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    D-3022-2 性別:女 年齢:27 目立った病歴なし
    D-3022-2が十代の頃よく飲んでいた飲料・・・飲料メーカーC社のコーヒー(250ml)
    結果:SCP-3022はD-3022-2がよく飲んでいたコーヒーに変化。味も同じとの事。2日と22時間後、対象は死亡が確認された。
    性別によって結果は変わらない模様。 –研究員[削除済み]


・D-3022-3の実験結果
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    D-3022-3 性別:男 年齢:18 目立った病歴なし
    D-3022-3が十代の頃よく飲んでいた飲料・・・飲料メーカーC社のエナジードリンク(120ml)
    結果:SCP-3022はD-3022-3がよく飲んでいたエナジードリンクに変化。味もほぼ同じ。
    しかし、D-3022-3は一度倒れ込むように寝たものの、死亡せず。実験後、インタビューでD-3022-3は「夢で制服のブレザーを着た少女に、『貴方は死ぬべきじゃない。もっと人生を楽しんで。楽しい記憶を、嬉しい記憶を、悲しい記憶も、、、私みたいに後悔しないようにね…』と言われた」と発言。その後、D-3022-3は生活態度や素行が劇的に改善し、性格もかなり温厚になった。
    未成年は、結果が変わるのかもしれない。 –研究員[削除済み]


・D-3022-4の実験結果
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    D-3022-4 性別:男 年齢:15 病歴:急性リンパ性白血病(余命宣言済み)
    D-3022-4が十代の頃よく飲んでいた飲料・・・なし
    結果:D-3022-4はSCP-3022-1の服用後、約2分で静かに眠りつき、約1週間後に目が覚めた。
    実験後、D-3022-4は「学校の教室で制服を着たお姉さんにひざまくらをされていた。桜が満開で綺麗だった。おお姉さんは僕(=D-3022-4)を撫でながら泣いていて、どうしたの?って聞いたら『君はまだここに来るべきじゃない。私の代わりに生きて。友達と笑い合ったり、美味しいものを食べたり、誰かと付き合ったり、泣いたり、、、普通の"日常"を大事にしてね。』と言っていた。そして暫くしたら眠くなって、夢が覚めた」と発言しており、実験後の精密検査にてD-3022-4の病気が完治している事が判明した。
    [ 削除済み ] -研究員[削除済み]

補遺1: 死亡した███████さんのベットの上には、SCP-3022-JP と、「来週は卒業式。紗奈(███████のクラスメイトである事が判明)と一緒に桜の木の下で写真を撮りたいな。もっとみんなと一緒に笑ったり、泣いたりしたかったな。でも私の体は持ちそうにない。せめて、夢の中だけでもみんなと一緒にいれるなら、記憶を書き換えられるなら—-」という遺書があった。