メモメモ
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の標準収容室内に保管されます。エージェントは常にSCP-XXX-JP-Aの発生に警戒し、発生した場合はSCP-XXX-JP-A’に対策プロトコル「最新の流行歌」を施してください。

説明: SCP-XXX-JPは450mm×350mm×150mmのレコードプレーヤーです。これは████社から販売されたレコードプレーヤーとやや類似した外見をしていますが、異常性について████社は全く関係がないことが分かっています。
SCP-XXX-JPの第一の異常性は内部にレコードが設置されていない状態でも常に何らかの楽曲を再生する点です。電源がない状態でも未知の動力源により駆動します。再生される楽曲ははっぴいえんどの「はっぴいえんど」1、YMOの「Solid State Survivor」2、大滝詠一の「A LONG VACATION」3内の楽曲です。いずれも邦楽において重要なアルバムとして知られており、また1970年代初期のバンド「はっぴいえんど」のメンバーが深く関わっているアルバムとして知られています。SCP-XXX-JPは基本的にこの3つのアルバムのうち1つだけを繰り返し再生しますが、まれに再生するアルバムを変えることが分かっています。
SCP-XXX-JPの第二の異常性はSCP-XXX-JPによって再生された楽曲に似た楽曲が流行する点です。現在この異常性は第一の異常性によって再生された楽曲のみについて発生していますが、SCP-XXX-JPの製造当初は再生したレコードについて発生するように調整されていたと考えられています。しかしながらSCP-XXX-JPでレコードを実際に再生する試みは、針を落とした後も第一の異常性で発生する楽曲が鳴り続けるため全て失敗しています。
SCP-XXX-JPは「何もレコードが入っていないのにYMOがなり続けるレコードプレーヤー」の噂を聞きつけ、1986年喫茶店「███」で再生されている所を回収しました。オーナーは、1970年SCP-XXX-JPを露天商から購入したと証言しています。当初は「再生した曲を流行させるオーディオ」として販売されていたそうです。しかし、1981年オーナーが「A LONG VACATION」を再生した後、現在のような異常性が現れたと証言しています。またオーナーはSCP-XXX-JPでは第一の異常性で再生されるアルバムしか再生したことがありませんでした。これはオーナーが露天商から「下手に使うと音楽界を荒らすことになり長く流すと影響が大きくなるから、あまり使うな」と言われていたため、自身が好んだわずかなアルバムのみに使用したからだと判明しています。この露天商の正体は不明です。

補遺1: SCP-XXX-JPについて以下の事案が発生しました。
事案XXX-JP-01 - 日付2017/██/██

██市の██公園において、その場にいた█名の一般人が同時に同じ歌を歌い始めました。一般人は15:30ごろからエージェントが確認した22:06まで歌い続けていたことが確認されています。一般人に対し財団エージェントが記憶処理を行いましたが効果がなかったため当該一般人は保護され、カバーストーリー「集団誘拐事件」を流布しました。この時歌われていた曲は当時SCP-XXX-JPが再生していたものと同じでした。

本事案によって、SCP-XXX-JPに第三の異常性「無作為な地点にいる人間に現在再生している楽曲を強制的に歌わせる」が判明しました。第三の異常性による現象をSCP-XXX-JP-A、異常性に曝露した人間をSCP-XXX-JP-A’とします。SCP-XXX-JP-A’は歌うこと以外の一切の自発的行動をとることはせず、財団職員の呼びかけにも一切応じませんでした。またSCP-XXX-JP-A’は衰弱により生命機能を停止するまで歌うことを停止しませんでした。
SCP-XXX-JP-Aは機械にも影響し、SCP-XXX-JP-Bに変質させます。SCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JP-A’と同様に、物理的に音を出すことが不可能になるまでSCP-XXX-JPと同じ楽曲をスピーカーから発生し続け、その他の機能を使用することができなくなります。このことから研究者によって「第一の異常性は第三の異常性がSCP-XXX-JP自身に及んだもの」という仮説が立てられました。またSCP-XXX-JP-A’とSCP-XXX-JP-Bの合計数に比例して第二の異常性による効果が強くなっています。このことからSCP-XXX-JP-A’とSCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JPと同様な異常性があると疑われています。

本事案以後、同様の事案が複数確認されています。当初はサイト-8181付近において比較的少人数のSCP-XXX-JP-A’が確認される程度でしたが、SCP-XXX-JP-Aの発生頻度や影響範囲は徐々に広がっており、現在SCP-XXX-JP-A’は█の地域で計██名確認されています。SCP-XXX-JP-Aがこの加速度で発生頻度が増加し続ける場合、20██年にはSCP-XXX-JP-Aは1時間毎に███名のSCP-XXX-JP-A’が発生することにとなります。

補遺2: 事案XXX-JP-12において、急行したエージェントが発見したSCP-XXX-JP-Bが発している楽曲が、SCP-XXX-JPが再生している楽曲ではないことを発見しました。SCP-XXX-JP-Bが再生していた楽曲をSCP-XXX-JP-A’-██に聞かせたところSCP-XXX-JP-A’-██が歌うことをやめ、異常性を受ける前の状態に戻りました。
追加実験を行ったところ、SCP-XXX-JP-Bの内部データに「国内で170万枚以上6売り上げた、過去十年以内に発売されたアルバム」があった場合それが優先して繰り返し再生され、さらにその楽曲をSCP-XXX-JP-A’に聞かせることによってSCP-XXX-JP-A’が暴露した異常性が全て消失することが確認されました。このことから特別収容プロトコルが改訂され、SCP-XXX-JP-A’に対してSCP-XXX-JP-Bを用いて当該アルバムを聞かせる対策プロトコル「最新の流行歌」の手続きが作成されました。

補遺3: 現在財団はレコード会社と協力し、音楽業界全体の売り上げ不振の打開策を模索中です。

消された奴の改稿
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アイテム番号: SCP-1203-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1203-JPの完全な収容はその性質上実現していませんが、発生日時は完全に特定できるので前もって準備することが可能です。SCP-1203-JPが発生した際、18歳以上20歳以下の職員と21歳以上の職員をそれぞれ一人以上派遣し、SCP-1203-JPの調査と当該予備校生徒の誘導を二手に分かれて行ってください。予備校生徒がSCP-1203-JPに遭遇した場合、Cクラス記憶処理を行ってください。
配布されたSCP-1203-JP-Aはレベル4以上のセキュリティクリアランスを所持する職員のみが出席の会議で扱われた後、サイト-8181の重要物管理ロッカーに保管されます。レベル4以上のセキュリティクリアランスを所持する職員に対しては、必要に応じてSCP-1203-JP-Aの閲覧が許可されます。また、配布から一年以上経過したSCP-1203-JP-Aは同サイト内の標準管理ロッカーに保管され、レベル2以上のセキュリティクリアランスを所持する職員に対してSCP-1203-JP-Aの閲覧が許可されます。

説明: SCP-1203-JPは大手予備校████塾████校で大学入試センター試験の一週間前に行われる「直前センター対策講座・国語」の時間帯に起きる異常現象です。授業開始約1分前に当該講座の行われる教室へ18歳以上20歳以下の人間が立ち入ると発生します。

入った教室内の物品や配置は通常と変わりなく、周りの生徒も通常通り着席しているように見えますが、この空間は当該講座の行われている教室と異なる空間であること、周囲の生徒は存在しない人間であることが判明しています。また生徒に話しかけても反応が全くないことが確認されています。
授業開始時刻になると現代文、古文、漢文の順に通常の時間割通り授業が進んでいきます。それぞれの科目の初めにはテストが行われ、大学センター試験形式の問題冊子(SCP-1203-JP-Aとします)が配られます。SCP-1203-JP-A自体は異常性を持たないことが確認されています。テスト後、各科目の講師(SCP-1203-JP-Bとします)が教室前方のドアから現れた後、SCP-1203-JP-Aの問題解説をしつつ異常性のある発言をします。SCP-1203-JP-Bは予定されていた講師と同一の容姿の人物であることが分かっています。
以下はそれぞれの時間に発生する異常性についてです。

科目 異常性
現代文 SCP-1203-JP-Bが、扱う文章に合わせた今後一年のうちに起きるの何らかの文化や生活にかかわる出来事に言及します。また配布されたSCP-1203-JP-A記載の文章に取り上げられた人物などは頻繁にその後一年以内に何らかの形で著名になります。
古文 未発見の古典作品を解説します。SCP-1203-JP-Aにもその文章が取り上げられます。後述のSCP-1203-JP-Bへの質問によってその文章の所在を突き止めることができます。またこの文章は一年以内に発見されます。
漢文 SCP-1203-JPが、扱う文章に合わせた今後一年のうちに起きる何らかの政治にかかわる出来事に言及します。

さらに、それぞれの授業の間にある休憩時間において、授業内で取り上げた出来事についてSCP-1203-JP-Bに詳しく質問することができます。SCP-1203-JP-Bは授業内容に関係あることについては質問を受けますが、SCP-1203-JPそのものについての質問やSCP-1203-JP-Bの出自など、授業に直接関係のない質問や授業で扱わなかった今後一年の出来事について答えさせる試みはすべて失敗しています。
今までの所、SCP-1203-JP-Bが説明や質問した出来事の具体的な発生日時について答えることはありませんが、すべて一年以内に起きる可能性のあるものです。

SCP-1203-JPの発生中、教室外に出ることはできますが、その場合SCP-1203-JPの行われている教室に戻ることはできず、かわりに通常の講座の行われている教室に戻ることになります。その際置いていた荷物は次のSCP-1203-JP発生時にしか取りに戻ることができないので注意してください。

SCP-1203-JPはインターネット掲示板████の予備校版において「食事を買ってきたら荷物が無くなっていた」「去年の講座で先生が言っていたことが当たった」などの書き込みが相次いだため、財団が調査した結果判明しました。その書き込みをした█人の生徒には聞き込みとノートや配布されたSCP-1203-JP-Aの確認後、Cクラス記憶処理がされました。████塾████校に調査をしましたが、SCP-1203-JPの出自とは一切関係がないことが分かっています。現在までに████塾████校以外においてSCP-1203-JPは確認されていません。

補遺:特殊事案1203-いから、SCiP収容違反の未然防止につながる可能性があるとしてSCP-1203-JP-Aがレベル4以上のセキュリティクリアランスを所持する職員のみの会議で扱われ、レベル4以上のセキュリティクリアランスを所持する職員の閲覧が許可されることになりました。

受験生だった頃を思い出すね。直前講習で言われた部分が入試に出たんだ。ただ、そこに手間取ってしまって、他の簡単な問題を間違えてしまったんだけどね。 ー███博士              

・city popは何故また流行りつつあるのか。それを解き明かそうかな。
→そうなるとSCPはやっぱり邦楽からランダムに流れるiPodとかになるのかな。
→懐かしい奴。被験者の青春の歌とか?
→いや、固定して70's80'sの曲にしよう。なにせcity popだし。
→聞いた人になんか起こそうか。それとも歌に意味を持たせようか。
→じゃあ欲張りなのでどっちもで。歌詞に従わせる。
→ジャスラックに怒られないか心配だけど先ずはこれで行こう。
→どうして作られたんだろう?なぜランダムなんだろう?
→そういや、いまでもよく「はっぴいえんど」について語られるなぁ。同じ時期の同じ日本語ロックなのに、なぜキャロルやムーンライダーズ、フラワートラベリンバンドとかじゃないのか?もっと古いジャックスは?
→はっぴいえんどは当初ある程度の批判があったらしい。一部で。主に内田裕也氏。
→松本隆の日本語詞がロックに合わないと思ったらしい。むむむ。
→そういえば松本隆とクラシックのシンセアレンジで有名な冨田勲はどっちも慶応大だったな。で、確か冨田さんのいとこはLED開発者の西沢教授だ。
→冨田勲さんが慶応大よしみで日本語詞で攻撃された松本隆を(松本さんの知らないところで)助けた。西沢教授に手伝ってもらって。
→そうするとiPodはおかしいな。時代的に。そうするとレコードプレーヤーか。
→歌詞が強制力持つのではなく、レコードをかけた楽曲を流行らせる。
→冨田さんはこれを使ってはっぴいえんど、(シンセを使った曲ということで)YMOのSSS、松本隆のため大滝詠一のロンバケを流行らせた。
→しかし、1985ごろ壊れて(この異常性をプレーヤー自身が受けて)この三枚のうちどれかを(なにもかけていなくても)常に流すようになった。
→もちろんそのアルバムだけではなく似た感じの他の曲を流行らせるようになる。
→1990年代初期バンドブームの頃、はっぴいえんどが鳴っていた。このころの人がはっぴいえんどとやたら推してたのはそのせい。
→1990年代中期はロンバケ。ロンバケと似た技法を使った渋谷系の台頭。大滝さん自身もミリオン近くのスマッシュヒット。
→1990年代後期はSSS。ここになると海外にもやや飛び火しはじめる。影響範囲が広くなっていく。
→以降2000年代までずっとSSSが鳴り続けていた。世界中でずっとディスコミュージック。
→2010年代中期、ロンバケが鳴り出す。もはや世界中でcity pop&AOR.
→これを繰り返していくとヤバいことにしたいぞ。
→1990年代からこのプレーヤー近くにいるとその曲をその場でずっと歌い続ける異常性が加わったとか。もとの異常性が強くなったんだね。
→なんかそんなの他のSCiPにあったな・・・
→そこら辺は皆さんに見せてから直そうかな。
→まあそれはそれとして。その異常性は徐々に広がっている。財団はそれを止めたい。
→止める方法!what I need is 止め方!
→その音楽を超えるセールスを記録した近年の邦楽をこのプレーヤーを使って流す。そうすると一時的に止まる。
→懐メロVS最新ソング。これだ!
→でも開発経緯はなんか不自然だなぁ。
→ここも代替のアイディアを少し考えよう。
まずはこんなので良いかな。
皆さんに少し見てもらって整ったら下書してみよう。