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水内博士の人事ファイル

名前:水内 純治(みのち すみはる)

セキュリティクリアランス:2

所在:サイト-81██の、Safeクラスオブジェクトの報告書管理室

職務:Safeクラスオブジェクトの報告書の管理、報告書の諸外国語への翻訳、海外支部の財団の通訳、まれに未知の言語の解読など

専門:古ギリシャ語・ラテン語を中心とする語学、宗教学

経歴
20██年に財団にスカウトされるまで、水内博士は█年間、███大学付属の図書館の司書として勤務していました。博士の特異な言語獲得能力に注目した財団職員によりスカウトされて以降は一般研究員として職務に臨み、現在はオブジェクトの報告書管理、また海外支部との連携を目的とする業務に就いています。

水内博士の特異な点として、驚異的な言語習得能力を有してることが挙げられます。彼はカラオケBOXES 一週間の泊まり込み [データ削除] ████[検閲済み]という手法を用いて、およそ2週間ほどで未習得の外国語を習得することができます。この手法によって水内博士は当外国語の流暢な会話能力を獲得しますが、言語獲得の手法に関する情報はセキュリティクリアランスレベル5以上の職員にのみ公開 Type-Ω型重要機密情報とされ、O-5職員の最低3名の直筆による署名と、水内博士本人の署名がされた特定機密文書によってのみ公開されます。

僕がカラオケルームで何をしているのかは、どうか聞かないでください。 ――水内博士

人物像
水内博士の人物像について、おおよそ以下のことが言及されています。

・外見、性格ともに穏やかで、品がよく、落ち着いた印象を与えます。背の高さと体格の良さとは裏腹に、非常な勤勉です。老若男女のどの職員にも丁寧な敬語で接し、激することは滅多にありません。その一方で過度に慎重な面があると指摘されることもあり、報告書の作成が遅いことをたびたび注意されます。
・芸術に深い造詣があります。特に演劇には並々ならぬ情熱を持ち、鑑賞や批評をするだけでなく自ら役者を演じることもあります。彼の演技はほとんどの職員から高評価を得ており、「身に迫る演技だ」「表情だけで心に訴えるものがある」などの評価のほか、女性役を行う水内博士には熱狂的なファンがいることで有名です。ただし、水内博士の歌唱力は[データ削除]。

財団フロント機関『Saito, Creative Productions. 創立50周年記念ホール』にて、水内博士を中心とする財団職員の有志によって発表された『ミュージカル版 ロミオとジュリエット』は成功に終わり、財団職員の士気向上に多大な貢献をしました。その中でもジュリエット役を演じた水内博士を称賛する人々は数多く、過酷な訓練によって身長を185cmから165cmに落としてうら若き乙女を演じる姿には、非常に強い感動を覚えました。
今回、水内博士の表彰を希望する多くの職員の要望を受け、サイト管理者を代表として謝辞の言葉を述べさせていただきます。水内博士、ありがとうございました。ぜひまたこのような演劇を行ってください。 ――サイト-8███管理長

恐縮の限りでございます。ようやく身長が185cmに戻ったので、次は男役に取り組みたいと思います。 ――水内博士