Shinononono
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アイテム番号: SCP-1850-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-1850-JPは、半径5km以内が封鎖されたセクター-81██の5m×5m×5mの高危険度人型生物収容房にそれぞれ収容されています。それぞれの収容房は50mの感覚を空け、外壁は25cm以上の厚みを保ちつつ、SCP-1850-JP-bの収容房のみ遮光加工と防音加工が施されています。SCP-1850-JP-aには1日に3回適切な栄養管理がされた食事を与え、毎日収容房内での簡単な運動と、休憩を挟んだ3時間未満の勉強を行わせて下さい。収容房内の清掃は運動中に実施し、SCP-1850-JP-aの書き上げた文書は全て回収して、新しいA4サイズの紙と、必要であれば████社製のクレヨンを補充してください。SCP-1850-JP-aが職員に対して過度な威嚇行為を行った場合、SCP-1850-JP-bの現在の映像を見せても構いません。SCP-1850-JP-bには点滴装置を装着し、2日おきに薬液を交換し、3ヵ月に1度簡単な清掃を行ってください。その際、防音加工が施された衣服を着用し、一切の私語を禁じます。また、SCP-1850-JP-bへの薬液交換と清掃以外での接触は禁止されています。

説明: SCP-1850-JPは清水カヤ(SCP-1850-JP-a)と清水サヤ(SCP-1850-JP-b)の名で知られていた一卵性双生児の少女から成っており、それぞれ現在14歳であることが確認されています。しかしながら、SCP-1850-JP-bはその特異性により、2012年以降外見の変化は見られません。

SCP-1850-JP-aはSCP-1850-JP-bの見ている夢を可視化する特異性を持っています。起きている際にSCP-1850-JP-bが眠っている、なおかつ夢を見ている状態であるとされた時、SCP-1850-JP-aはその内容を知覚します。収容当時、SCP-1850-JPはそれぞれ文字を解さず、言語による詳しい説明も難しいと判断されたため、調査記録SCP-1850-JP-あ以降絵を交えての調査を行っています。また、SCP-1850-JP-bと同時に眠ることはなく、睡眠時間は3時間以上取ることが出来ません。そのことについてSCP-1850-JP-aは「起きながら夢を見ているよう」と表しています。

SCP-1850-JP-bは見ている夢を現実に起こす特異性と、眠っている際には身体に変化が現れない特異性の双方を持っています。SCP-1850-JP-bが目覚めてから24時間以内に、見ていたとされる夢と一致する現象が現実で起こり始めます。その際、SCP-1850-JP-bは現象についてあたかも知らないように振舞います。

実験記録SCP-1850-JP-あ - 日付2009/05/21

実施方法:

結果:

分析:

インタビュー記録XXX - 日付2010/MM/DD

対象: 椅子に座っているSCP-1850-JP。

インタビュアー: 獏博士

<録音開始>

獏博士: やあ、調子はどうだい?1850。

SCP-1850-JP-a: ねえ博士。カヤ達そんな名前じゃない。ここに来てからずーっとそう呼ばれるし、みんな辞めてくれないよ。

獏博士: それは分かっているんだが、規則でね。この名前で呼ばなければいけないんだよ。

SCP-1850-JP-a: うーん。よく分かんないけど、カヤとサヤがお家に帰るため、だっけ?ならいいかな。あ、サヤが眠そう。質問なら早くしてね。

SCP-1850-JP-b: (あくびをする音)

獏博士: おっと、大変だ。それでは手短に済ませよう。始めに、君たちはいつからその力が使えるようになったんだい?

SCP-1850-JP-b: えっと…サヤは気付いたら、夢が本当のことになってたよ。そうやって気付いたのは、カヤのお陰だけど。カヤがお絵かきしてくれなかったら、夢のことなんだって分からなかった。

SCP-1850-JP-a: カヤはここに来るちょっと前かな。だんだん夜に眠れなくなってきて、そうしたら誰かの夢が見えたんだよ。それがサヤの夢だって分かったのは、サヤだけおばあちゃんの家に行った時、見えなくなったから。

獏博士: …成る程。突飛な話だが、もう少し詳しく聞かせてくれ。

SCP-1850-JP-b: お父さんとお母さんは、夢が本当に起こって怖いから、カヤとサヤを病院に連れて行こうってお話してた。その後、眠くなっちゃって、それで、夢を見たよ。確か、うんと、おじいちゃんが死んじゃう夢。だよね?

SCP-1850-JP-a: うん。カヤがその絵を描いて、お母さんに見せたら怒られた。おやつ抜きにもされたよ。でも、本当におじいちゃん死んじゃったんだよ。カヤ嘘つきじゃないもん。それから、車に乗ってしせつ?って所に行って、変なおばちゃん達にいっぱいお話されたの。どうしてこんなことしたの?とか、嫌なことあったの?とか。

SCP-1850-JP-b: サヤもされた!そしたら、おじちゃんが来たんだよ。

獏博士: ああ、エージェント██か。大体分かったよ、ありがとう。よし、最後に質問だ。1850-a、普通の人は他の人の夢なんか見られないことを知っているかい?

SCP-1850-JP-a: そうなの?でも、絵本の女の子も言ってたけど、大切な人の考えることは分かるんだよ。カヤ、サヤのこと好きだから、分かるんだよ。夢じゃなくても、分からないの?

獏博士: …分からないな。残念ながら。

SCP-1850-JP-a: ふうん。じゃあ、博士に大切な人はいないんだね。

<録音終了>

終了報告書: SCP-1850-JPは両方、自らの特性について熟知し過ぎている様に思える。実際、私達が実験を行うよりも早くに、その特性を理解していた。最近、SCP-1850-JPに対して親しく接する者が増えてきているこの状況を、私は危惧している。この特性は、他のオブジェクトを世に放つことも世界を滅ぼすこともできるのだ。それをSCP-1850-JPは好意的に捉え、的確に理解し、活用しているというのだ。なのに、君達は変わらず親しみを持って接するつもりか?私は、SCP-1850-JPのKeterクラスへの格上げを要求する。- 獏博士

補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]