Rest of EFU's Life

一匹だけだったユニコーン (やっぱり改稿中)


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財団記録・情報保安管理局より通達

現在、SCP-XXX-JP-Aの精神影響は実質的な不活性状態にあるものの、その異常性が再発した際のリスクを鑑みて当報告書はレベル4以上の職員、及びO5評議会の閲覧が制限されます。該当する職員の閲覧が必要な場合、RAISAによるその正当性の確認の後に閲覧が許可されます。

— RAISA管理官、マリア・ジョーンズ

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはGoI-232"英国王立魔法院"と共同で収容されています。SCP-XXX-JPはカバーストーリー"生物実験施設"により民間人のアクセスを制限しますが、その異常性の危険性、及び明瞭性の低さから民間人の侵入がされた際には記憶処理などの特別な処置は行われません。GoI-232から提供されるSCP-XXX-JP、及びSCP-XXX-JP-Aに関する資料はレベル3職員のみ閲覧可能です。

現在、機動部隊ファイ-8("ギャラントフォックス")によりSCP-XXX-JP-Aの所在の調査が行われています。レベル4以上の職員、及びO5評議会に対してのSCP-XXX-JP-Aに関する情報の開示は制限されます。

説明: SCP-XXX-JPはエチオピア北部に存在する異常な設備を有する農場です。SCP-XXX-JPの顕著な異常設備として有角目の生物の角の再生を促す装置1や、SCP-XXX-JP-Aに対してのみ物理作用する不可視の障壁が挙げられます。

SCP-XXX-JP-Aは知的生物に対する限定的な精神影響能力を有する、ウマ(Equus caballus)に似た身体的特徴を有する生物です。SCP-XXX-JP-Aの顕著に異常な身体的特徴として頭部の角と背面の翼が挙げられます。SCP-XXX-JP-Aは外見上自身の翼を羽ばたかせながら、未知の原理で飛行します。またSCP-XXX-JP-Aの角を粉末に加工したものは化学的に汚染された液体を浄化する作用が生まれます。

SCP-XXX-JP-Aは通常の生物の生殖器にあたる器官を有しておらず、繁殖することは不可能です。しかしながら、SCP-XXX-JP-Aは不死性を有しており、その歴史の中で数度に渡り繁殖2を試みられています。SCP-XXX-JP-Aの外見は常に25歳程度に保たれています。

SCP-XXX-JP-Aの精神影響は社会的に高い地位についていることを自認している人間(以下、対象と記述)に対して発生します。対象はSCP-XXX-JP-Aに関する情報を手に入れた時点で、SCP-XXX-JP-Aを神聖な存在として認識しSCP-XXX-JP-Aを所有することへの強い欲求を見せます。これにより財団とGoI-232"英国王立魔法院"による情報管理が開始されるまでは宗教、政治的な利用のために様々な団体、個人がSCP-XXX-JP-Aの所有を試みられていました。

追記: 事案オルクス-XXX以降、SCP-XXX-JP-Aの精神影響の発生は見られなくなりました。

補遺: 2015/█/██に行われたSCP-3257の実験において確認されたSCP-XXX-JP-Aとの関連性が示唆される発言の抜粋です。

調べた範囲ですが、ユニコーンの神聖を掲げていた教皇、または皇帝は存在しないようです。もしユニコーンが私の手に入ったならば。私はそう考えていました。

襲撃を受けた前後、私たちは秘密裏にユニコーンを探そうと計画していました。エチオピアにその存在があるということまでは突き止めました。現代に入ってユニコーンに関する記録はイギリスの国教会の者たち4によって抹消されようとしていたようで手に入れるのは大変でした。

問題が起きました。調べた記録の一つにはジャワでマルコ・ポーロが"黒いユニコーン"なるものを発見したとありました。これはサイを勘違いしたものであるらしいのですが、その時に彼はイスラムの教徒にユニコーンの話を伝えたようなのです。

不幸なことにイスラムの教徒の中には信仰の形が違うことにより我々を襲撃する者もいます。あの日、私はイスラムの教徒により襲撃されたのはそのためであると考えていました。しかし、実際は事情が異なるようでした。彼もまたユニコーンを求めていたのです。

これは意外なことでした。やはり、信じる神は同じだったのでしょうか。それともあのユニコーンはただの信仰の虚像だったのでしょうか。

この発言により少なくとも2013年にはSCP-XXX-JP-Aの精神影響が残っていることが疑われましたが、後に発見された資料と他に精神影響の発生が確認されていないことによりSCP-3257、及びイスラム過激派█████は歴史上の宗教的権威の行動の模倣をしているだけであるという見方が強まっています。

歴史:

以下は、1078年に書かれたハインリヒ4世によるクレメンス3世への手紙の抜粋です。

越えるべきことは多くあります。しかし、彼の海を越えた地にいる神聖の馬を示せばクリュニー育ちの頭でっかちの教皇も退けられるでしょう。本来、あなたには単に新たなる教皇として君臨していただければ十分だったのですが、我々には今、その馬を手に入れるために海を渡る人々が必要です。

グレゴリウス7世を廃する軍勢にこれを任ずるのはいくらなんでも酷だとは思いませんか?それに時間的余裕を考えても、是非ともあなたのお力で人々を集めていただきたい。この馬の実在を知るのが我々の側だけのことである時間はそう長くないでしょう。これはあの屈辱を晴らすためでもありますが、次のローマの繁栄のためでもあります。

最も重要なことに、あなたは神聖を手にすることを出来るのです。

1077年のカノッサの屈辱の後、ハインリヒ4世はクレメンス3世をグレゴリウス7世の対立教皇として擁立しグレゴリウス7世のローマから追放することを画策しており、そのためにSCP-XXX-JP-Aを神聖の象徴として利用しようとしていた3ことが上の文書から推測されます。このことから少なくとも11世紀にはSCP-XXX-JP-Aの政治的利用が行われていたと見られます。


下書き終わり


SCP-2242 - 技術的問題


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アイテム番号: SCP-2242

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: FOS6の次のバージョンの改善は現在、財団の全サーバー、ワークステーション、携帯端末への全面的なロールアウトを行う前の実験の最終段階にあります。SCP-2242は移動していないという確認は依然として技術研究員デイビッド・ローゼンによる最終決定を待っています。1

Refinement of the next iteration of FOSis currently in the final stages of testing before full-scale rollout to all Foundation servers, workstations, and mobile devices. Confirmation that SCP-2242 has not migrated is still pending final determination by Technical Researcher David Rosen.

変更に従って、約12箇所の小型LAN7 はサイト-15において将来的な監視と潜在的交換機会のためにFOS 14.1に整備されます。セキュリティクリアランス3/2242の職員からの職員を持った他の機械での研究の目的のために、追加の機器は一時的にFOS 14.1に戻されます。

Following the changeover, a small LANof approximately twelve stations will be maintained with FOS 14.1 at Site 15 for future surveillance and potential information exchange opportunities. Additional devices may be temporarily reverted to FOS 14.1 for research purposes at other facilities with approval from staff of Security Clearance 3/2242.

FOS 14.1外での将来的なSCP-2242の発生イベントにおいて、全ての財団サーバーへの不必要なアクセスは安定していて感染していないソフトウェアへの復旧が完了されるまで保留されます。

In the event of future SCP-2242 manifestations outside of FOS 14.1, non-essential access to all Foundation servers will be suspended until reversion to a stable and uninfected software iteration is completed.

SCP-2242の完全な無力が確認されるまで、FOSの全てのバージョンに関する以下のデジタル記録は禁止されます。

Until total neutralization of SCP-2242 has been confirmed, digital storage of the following on any iteration of FOS is prohibited:

  • レベル5セキュリティクリアランスを必要とする全ての文書
  • All documents requiring Level 5 Security Clearance.
  • 余剰次元の交流、転移、そして統合に関する全ての文書
  • All documents pertaining to extradimensional communication, dislocation, and integration.
  • ここ90日の間に更新された職員ファイル
  • Personnel files which have been updated within the last 90 days.

説明: SCP-2242は FOS 14.13とこのソフトウェアを使ってアクセスさせる全ての記録に愛嬌を及ぼす現象です。以前のバーションでは類似する異常性を示しめすことはありませんでした。SCP-2242は現在、別時間軸からの財団のサーバーへの異次元的接続であると理解されています。今日まで、これらの2つの財団8の事例は、イントラネットの共有場所を持つ文書への小さな脚注と文書的な参照改変によってのみ相互作用することができました。

SCP-2242 is a phenomenon affecting FOS 14.1 and all records accessed using this software. No prior iterations have displayed any similar anomalous properties. SCP-2242 is currently understood to be an extradimensional connection to the intranet servers of the Foundation from an alternate timeline. To date these two instances of the Foundation have only been able to interact by minor footnote and bibliographic reference alterations to documents with shared intranet locations.4 Notations from baseline reality have the conventional "Footnotes" titling of the in-text and post-text citations; notations from SCP-2242-1 are labeled as "Reference" in-text and do not appear in a post-text citation block. Access to the SCP-2242-1 version of documents occurs at random intervals when attempting to access any intranet location extant within both realities, and it is understood that this effect is comparable within SCP-2242-1.

Circumstantial evidence has led to the standing hypothesis that knowledge of SCP-2242 has not become ubiquitous among all Foundation personnel in SCP-2242-1 who would have had contact with affected documentation. It is instead believed that the information has been confined to personnel within the Information Technology Department, a small group of personnel from various other departments, and at least one member of the O5 Council.

SCP-2242-1 has thus far been understood to conform to the same theories of physics as believed to govern baseline reality. Current estimates based on collected data hypothesize SCP-2242-1 to be approximately 97% identical to baseline reality; while the differences between the two timelines have resulted in some variations, all major historical events appear to be generally intact.9

Discovery: The first appearance of SCP-2242 activity was recorded on 01/13/2016, approximately forty-eight hours after the release of FOS 14.1; this has since been identified as coinciding with the release of FOS 14.11 in SCP-2242-1.5 Integration of reference notations from both realities was complete within the following twenty-four hours.

Initial theories presumed that the notations likely stemmed from a non-anomalous source, with the prevailing theory quickly becoming that of a cyber attack by an unspecified GOI. The lack of any coding on affected pages to correspond with the notations from SCP-2242-1 was discovered shortly thereafter, prompting reevaluation for potential anomalous properties. Further communication with the authors of the notations led to the current understanding of the situation. Verification of this phenomenon as authentic and anomalous was not determined until O5-7 reported receiving a communication10 from their analogue within SCP-2242-1 confirming the existence of an extradimensional information breach.

Notable Statistical Disparities Within SCP-2242-1:


Addendum 01/29/2016: Recent reports from SCP-2242-1 confirm that the phenomenon has expanded to include additional realities.6 Preliminary communication between SCP-2242-1 and these new instances, which have been designated SCP-2242-1-(1~7), indicates that the phenomenon continues to be isolated within Foundation intranet servers across all realities. Of note is increased variation in the affected FOS iterations, which now range from version 12.5 (in SCP-2242-1-2) to version 16.1.1 (in SCP-2242-1-5). Non-essential access to FOS 14.1 has been suspended while the extent of this effect and the potential fallout scenarios are determined; reversion to FOS 13.6 is currently underway.

ポレンズビー。ポレンズビーはどこなのだろうか。

どこまで歩いても、走っても、いるのは僕。顔も、声も、おそらく性格も、僕と変わらない。そして、僕は僕を殺そうとしている。目を覚ましたらこんなふうだから、今も夢なんじゃないかって思ってる。外は寒いから、暖を求めてまだ形を保ってる建物に入ろうとすると、ぐちゃぐちゃになった毛だらけの僕がいっぱいいる。あそこに居続けると僕もああなるんだろうか。

ポレンズビー、故郷に関して何かを知りたいが、ネットワークはもうダメみたいだ。携帯端末も僕に盗られたしね。まずここは、どこの国なんだろう。歩くだけでポレンズビーに戻れるのだろうか。

歩き続けていると僕じゃない、トーマス・ホアンじゃない人がいた。助けを求めて近寄ってみたが、男性は僕を見た途端に走って逃げ出した。こんな世界じゃ、無理もないか。しかし、彼が向かった先は森のようになった僕の方だった。

「そっちは行かない方がいいですよ!」

彼は僕の忠告を無視して中に入ってしまったが、すぐさま戻ってきた。そして、諦めたように僕の方へと戻ってきた。そして、僕に喋りかけてきた。

「仕方ない、もう俺には後がないようだ。だから、あんたに話そうじゃないか」

「大丈夫だなんて……いや、問題ない」

「そうですか、それは良かった。本当に良かった」

僕は男の顔をよく見た。何となく、見たことがあるような気がした。

「どこかであったことありませんか?」

「え?ああ、嫌というほどあんたは見てきたね」

「……あ、いえ、あなたとどこかで、そう、結構親しい仲だった気がします」

「え?まあ、どうせ俺としての人生も短いから話してみなよ」

「あ、はい。名前は……確か、████……ですか?」

「まあ、そうだよ」

「同じ職場で働いていた気もしますね……確か、研究所のような……そうだ、何か菌類について研究をしていました」

「はは、そういうことか。こりゃ、驚いた」

「当たっているようですね。……あ、そうだ。あなたのことはあだ名で読んでいたと思います。そう、███ってい……」

「ちょっと待て、それは、たぶん、俺はお前のことを█████って呼んでいたんじゃないか?」

「ええと……ああ、そんな気もします」

「そ、それなら俺の家に、入ったことは?あるか?」

「ちょっと思い出させてください。はっきりとは覚えていな……」

「その夜に飲んだ酒は、そうだ、ワインだ。コルトンとかそんな名前だった。めちゃくちゃ高い酒だ。でも、俺はほとんど飲まなかった。飲んだフリをしただけだ。それで、映画を見てた。『ノッティングヒルの恋人』だ。そんな関係になりたいと思ってて、それで、いや、俺の考えてたことはクズだった。そう、それで……」

「あの、大丈夫ですか?」

「ああ、もちろん」

「あの、ポレンズビーがどこか……」

「もし……」

「え?」

「もし、俺もトーマス・ホアンになったなら、一緒にその故郷に行こうぜ」

「……」

返事に困っている僕を、彼は熱く抱きしめた。