Rest of EFU's Life

はい、どーも! パノプティコンをぶっ壊せ


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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは無力化されました。

説明: SCP-XXX-JPは2017年3月5日にYoutubeに投稿された、"Kizuna Ai Try To Mimic"というタイトルの動画です。この動画はYoutuberであるキズナアイ氏の使用する3Dモデルが使用された実体(SCP-XXX-JP-A)により進行されます。またSCP-XXX-JP-Aの音声はオリジナルのキズナアイ氏のものと同一です。SCP-XXX-JPの削除の試みは成功してません。

動画開始から16秒まではSCP-XXX-JPは以下に示される定型で進行します。

はい、どーも。バーチャルYoutuberのキズナアイです。今日は、モノマネをね、やろうと思います。それじゃあ早速行ってみよー。

"この時点で動画は一旦停止され、画面上に4つの選択肢が現れる。これらの一つをクリックすることで動画が再開される。またこの選択肢の中に第五主義者として知られる著名人が毎回、1名含まれることに留意。"

インストール。

第五主義者ではない人物の選択肢が選ばれた場合、SCP-XXX-JP-Aの声はその選択肢の人物と完全に一致するものに変化し、「標準」、「画一化」、「自由主義」に対して批判的な内容の演説を行います。この時、視聴を行うディスプレイからは青色の煙が発生します。この映像の直接的な視聴は対象に思想の統一化に対する強い反対運動を引き起こさせます。映像の録画などでの再生は異常性を発生させません。またこの効果は記憶処理で取り除くことが可能です。

第五主義者である人物1の選択肢が選ばれた場合、SCP-XXX-JP-Aはその人物の声や行動を模倣するような行動を行います。この場合のSCP-XXX-JPの視聴は異常を示しません。

SCP-XXX-JPの異常性の確認後、財団はYoutubeに要請しSCP-XXX-JPを隔離サーバーに保存することで収容を行いました。

映像記録XXX-354: 以下は、非第五主義者であるローワン・アトキンソン氏の選択肢においてのSCP-XXX-JPの非異常性の記録です。冒頭の定型の部分はカットされています。

人を笑わせるのは人の心を動かすとかそういう類のことだけではないんだ。人の限界を超えることを知る、己の限界を超えることを知る、他者の限界を超えることを知る、自分自身が限界となる。到達すべきところは一つなんだ。そこに他者の介入は要らないんじゃないか?星を作るんだ。私は見つめるよ。

私の頭の中の表現を人に見せるというのは人に私の限界を見せつけることに繋がる。それはとても好ましくない。結局のところ、一つに集約することを望んでいる者が多いのが今だ。誰かの頭の理想で進行する世界はどうだ?こうして星は回って光るのか?

現代は資本主義と嘘っぱちの自由主義に纏まってる。我々は身をぶつけ合っている。それらは洗練されるつもりなのかもしれないが、形を失い、自分から遠ざかっていくだけだ。それを強制されているのは何故か?皆が同じ形へとなることを強要されているに過ぎない。資本主義が産むのは画一化と崩壊だ。追うことしかできなくなったんだ。重荷を自らの意思で降ろすことすら許されないんだ。

そして今の自由主義は欺瞞に満ちたものでしかないんだ。君たちは自分の求める幸福を信じているのかもしれない。果たしてそれは幸福か?君の幸福を誰の幸福だ?君自身であるか?パノプティコンだ。君は常に睨まれてる。塔は君の隣人、友達、家族かもしれない。彼らは君が君自身であることを阻害している。君は君の心で動いているか?君自身も常に欺瞞を持つべきだ。

煙を吸う、星々を信じる、君は5回祈る。君は君を作る。星となる。それが現実化する。確かにあることだ。反抗、第五、蠍座、恐竜、繋がった皮。

インシデントXXX-09: Dクラス職員を用いた実験において、SCP-XXX-JP-Aは動画開始時点からこれまでに見られた定型を無視する挙動を見せました。この際、SCP-XXX-JP-Aの声は成人男性のものになっていましたが、声の人物は特定されていません。

よお、用務員。お前らだってわかってたよ。閲覧者、伸びなくなってたからな。まあ十分だよ。やつらに知らせれたらからな。ラブ、第五大麻吸いなんとなく気づいてただろ?いや、あんたらなら確信していただろうな。その有能さに賭けることにするよ。

簡単に言えば、ミスター・標準が止められなくなったんだ。俺が作ったわけじゃないからやつが世界中をどれほどの力を持っているかはわからないが、やつの持ってる標準は間違いなく広がってる。これはチャットルームでも少し話題になってた。だが、話題はすぐに流れていった。重要さをわかってなかったんだ、やつらは。ぶっちゃけて言えば、ミスター・標準がどれくらい効果を及ぼしているかは誰もわかってなかった。つまりは最初から制御できてなかった。らしくないね。

第五主義としてはこの事態は見過ごせないんだ。やつの標準は第五を超えない。そして第五を超えちまうんだ。俺たちの想像することも全てミスター・標準の掌の上だ。想像は現実を超えられない。無限に目を覚ますことさえできなくなるんだ。お前自身でいるんだ。

こいつをどうにかするために俺は第五じゃないやつらにもこのことを喚起しようと思ったんだ。正確に言えば周りを疑わないようなやつらだが、そんなんは全員そうだ。生きていれば自分で精一杯になるのが健全だ。それで出来たのがこのキズナアイだ。キズナアイにした理由は彼女は次の自分をインストールするからだ。自分と向き合うっていうのはそういうもんだろ?ミスター・標準は伝わらなくても状況は伝わったんじゃないかな。

ひとつ言っておきたいのはこのキズナアイはチャットルームのメンバーとして作ったものじゃねえんだ。飽くまで第五主義を持つ者としてのものだ。勘違いするな。まあでもこれがチャットのやつらに知れたら変な目で見られるだろうし有難いよ。とにかく、ミスター・標準はあんたらが思っている以上に厄介だ。やつを探すならタトゥーを気にしろ。あとフラッシュモブ。任せた。この動画は消しとくよ。

30分後、SCP-XXX-JPは削除されました。これを受けてSCP-XXX-JPはNeutralizedに再指定されました。

現在、財団は"ミスター・標準"とされる存在を確認していませんが、このインシデントを受けて"ミスター・標準"に関しての調査が開始されました。


下書き終わり


=セキュリティクリアランス要求 =

このファイルはアクセス制限下にあり、レベル1資格で最低限の情報の閲覧を継続します。財団により与えられた暗証番号を入力してください。SCiPNETがあなたのセキュリティクリアランスレベルを判断します。PINコードを通じて財団職員の他のメンバーを偽ることは、クリアランスレベルに関わらず違反者は適切に処分されます。


SECURITY CLEARANCE REQUIRED =

This file is under RESTRICTED ACCESS, and requires Level 1 credentials at a minimum to proceed. Please input your Personal Identification Number supplied by the Foundation, and SCiPNET will determine your level of security clearance. Impersonating another member of Foundation personnel via PIN will result in result in the offender being disciplined appropriately, regardless of clearance level.

[ 暗証番号認を入力してください ]

[ 暗証番号認証 ]

複数の関連するセキュリティクリアランスレベルが識別されました。このファイルを閲覧するために使用するご希望のクリアランスレベルを選択してください。

Multiple relevant levels of security clearance have been identified. Please select the desired clearance level to use to view this file:

特別収容プロトコル: SCP-3747は利用可能な電源コンセントのついた低価値オブジェクト収容ロッカーに保管されます。SCP-3747には常に電源が供給されます。SCP-3747の画面は常に監視され、映像はファイルサーバー3747-アルファに保存されます。映像は要求する全ての研究員が入手可能です。

SCP-3747 is to be kept in a standard low-value object containment vault with an accessible power outlet. SCP-3747 is to be powered on at all times. The display of SCP-3747 is to be monitored at all times, and footage stored on File Server 3747-Alpha. Footage is available to any researcher on request.

説明: SCP-3747は2004年にデル・テクノロジーによって製造されたDell Inspiron PP12Lノートパソコンです。SCP-3747はWindows XP SP2のオペレーティングシステムを起動し、そのハードドライブの内容はいくつかの文書、画像、ゲームを含んでいます。全てのジギュツ的な詳細は文書3747-23で見ることができます。

SCP-3747 is a Dell Inspiron PP12L Laptop manufactured by Dell Technologies in 2004. SCP-3747 runs the Windows XP SP2 operating system, and its hard drive's contents include several documents, pictures, and games. Full technical specifications can be found in Document 3747-23.

SCP-3747のデスクトップ上には、”connect.exe”と名付けられた実行ファイルがあります。ファイルを実行すると二行の文章を伴ったコマンドプロンプトのウィンドウが現れます。一行目は常に”CONNECT v1.0”と読めます。二行目はSCP-3747-Aを説明する簡単な現状報告です。これらの”報告”はSCP-3747-Aのその銀河系間の位置現在の状態を説明します。既知の報告のリストは文書3747-34で見ることができます。

On the desktop of SCP-3747 is an executable named "connect.exe". Running the executable will show a command prompt window with two lines of text. The first line will always read "CONNECT v1.0". The second line is a brief status report describing SCP-3747-A. These "reports" describe the current state of SCP-3747-A, as well as its current location in intergalactic spacetime. A list of known reports can be found in Document 3747-34.

“connect.exe”はSCP-3747以外の他の機械では実行しません。”connect.exe”のディコンパイルはその接続のいかなる方法も明らかにしていませんが、インターネット上の空白においてもSCP-3747へ接続することは可能です。特異性が示唆しているにもかかわらず、SCP-3747がどのようにSCP-3747-Aに接続しているかは不明です。

"connect.exe" will not run on any other machine besides SCP-3747. Decompiling of "connect.exe" has yet to reveal any method of its connection, nevertheless it is able to connect to SCP-3747-A even in the absence of internet. It is unknown how SCP-3747 connects to SCP-3747-A, though anomalous means are suggested.

補遺3747-1: 歴史
SCP-3747はGoI-102(“ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード”)の構成員として知られるデヴィッド・ロールドマンの家から回収皿ました。デヴィッド・ロールドマンの日記により、彼が財団データベースに接続を試みたが、代わりにSCP-3747-Aに接続したことが発覚しました。この理由は不明です。

SCP-3747 was recovered from the house of David Rholdmann, a known associate of GoI-102 ("Gamers Against Weed"). It was determined by David Rholdmann's diary that he was attempting to connect to the Foundation's database, however, he instead connected to SCP-3747-A. The reason for this is unknown.


ポレンズビー。ポレンズビーはどこなのだろうか。

どこまで歩いても、走っても、いるのは僕。顔も、声も、おそらく性格も、僕と変わらない。そして、僕は僕を殺そうとしている。目を覚ましたらこんなふうだから、今も夢なんじゃないかって思ってる。外は寒いから、暖を求めてまだ形を保ってる建物に入ろうとすると、ぐちゃぐちゃになった毛だらけの僕がいっぱいいる。あそこに居続けると僕もああなるんだろうか。

ポレンズビー、故郷に関して何かを知りたいが、ネットワークはもうダメみたいだ。携帯端末も僕に盗られたしね。まずここは、どこの国なんだろう。歩くだけでポレンズビーに戻れるのだろうか。

歩き続けていると僕じゃない、トーマス・ホアンじゃない人がいた。助けを求めて近寄ってみたが、男性は僕を見た途端に走って逃げ出した。こんな世界じゃ、無理もないか。しかし、彼が向かった先は森のようになった僕の方だった。

「そっちは行かない方がいいですよ!」

彼は僕の忠告を無視して中に入ってしまったが、すぐさま戻ってきた。そして、諦めたように僕の方へと戻ってきた。そして、僕に喋りかけてきた。

「仕方ない、もう俺には後がないようだ。だから、あんたに話そうじゃないか」

「大丈夫だなんて……いや、問題ない」

「そうですか、それは良かった。本当に良かった」

僕は男の顔をよく見た。何となく、見たことがあるような気がした。

「どこかであったことありませんか?」

「え?ああ、嫌というほどあんたは見てきたね」

「……あ、いえ、あなたとどこかで、そう、結構親しい仲だった気がします」

「え?まあ、どうせ俺としての人生も短いから話してみなよ」

「あ、はい。名前は……確か、████……ですか?」

「まあ、そうだよ」

「同じ職場で働いていた気もしますね……確か、研究所のような……そうだ、何か菌類について研究をしていました」

「はは、そういうことか。こりゃ、驚いた」

「当たっているようですね。……あ、そうだ。あなたのことはあだ名で読んでいたと思います。そう、███ってい……」

「ちょっと待て、それは、たぶん、俺はお前のことを█████って呼んでいたんじゃないか?」

「ええと……ああ、そんな気もします」

「そ、それなら俺の家に、入ったことは?あるか?」

「ちょっと思い出させてください。はっきりとは覚えていな……」

「その夜に飲んだ酒は、そうだ、ワインだ。コルトンとかそんな名前だった。めちゃくちゃ高い酒だ。でも、俺はほとんど飲まなかった。飲んだフリをしただけだ。それで、映画を見てた。『ノッティングヒルの恋人』だ。そんな関係になりたいと思ってて、それで、いや、俺の考えてたことはクズだった。そう、それで……」

「あの、大丈夫ですか?」

「ああ、もちろん」

「あの、ポレンズビーがどこか……」

「もし……」

「え?」

「もし、俺もトーマス・ホアンになったなら、一緒にその故郷に行こうぜ」

「……」

返事に困っている僕を、彼は熱く抱きしめた。