Eagle Yuki
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 現在SCP-XXX-JPはサイト-81██の低脅威物品保管用ロッカーに保管されています。SCP-XXX-JPを実験などで使用する場合は、レベル3以上の職員の許可を得てください。また、SCP-XXX-JPに許可なく2人で触れる行為は禁止されています。

説明: SCP-XXX-JPは全長2.5 mの子供用縄跳びです。グリップはオレフィン系樹脂、ロープはポリウレタンで構成されています。SCP-XXX-JPは████工業によって製造されている子供用縄跳びに類似していますが、他の同種の製品に異常な特性は見られませんでした。

SCP-XXX-JPの異常な特性は、両端のグリップをそれぞれ異なる人間(以下、被験者と表記)が同時に握った際に発現します。SCP-XXX-JPはグリップを握った2名の被験者の血縁者にあたる人物に、被験者に対しての認識がそれぞれ入れ替わるという認識災害を引き起こします。現在、1度被験者となった人物が再び被験者となった事例は確認されていません。また、この認識災害は被験者の血縁者への記憶処理によって特異性を消失させることが不可能であると判明しています。

SCP-XXX-JPは当初、██県███市の住民である枇榔 ██氏によって所持されていました。枇榔氏へのインタビューにより、SCP-XXX-JPはネットショッピングで購入された物であることが判明していますが、該当するネットショップは既に閉店しており、開設者との連絡もつかなくなっていました。枇榔氏と、同じく███市の住民である町田 ███氏の血縁者は既に認識災害の影響を受けており、SCP-XXX-JPの特異性が一般人に露見することと、事態の混乱を避けるためにカバーストーリー「水難事故」によって枇榔氏と町田氏の公的身分は死亡したものとされました。被験者となった2名にはBクラス記憶処理が施され、現在、重度のうつ病を患っていた枇榔氏は財団が運営している精神科病院に入院中、町田氏は財団施設で養育されています。

補遺: SCP-XXX-JPのグリップ内には、以下の文章が書かれた紙片が挿入されていました。

うるさいパパとママにはもううんざり!あの子のお兄ちゃんとお姉ちゃんはやさしくってうらやましい!君はそんなふうに思ったことはないかな?
この『博士のミラクル☆スワップロープ』があれば自分の家族を、お友達の家族とこうかんできちゃうよ!
使い方はカンタン!このロープのグリップを、それぞれ自分とお友達でにぎるだけ!
これで君の家族はミラクル☆チェンジ!バラ色の生活が君をまっているぞ!
楽しもうね!
ちゅうい:いちど家族をこうかんしたら、もうもとに戻せません。