救難軍手
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アイテム番号:SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス:Euclid

特別収容プロトコル:SCP-XXXX-JPは現在サイト81██の施錠された高レベル危険物保管ロッカー内に217枚収容されています。SCP-XXXX-JPは無作為に発生し続けているため、SCP-XXXX-JPと疑わしきオブジェクトが発見された場合、直ちにその地域直近のエージェントを派遣し、それがSCP-XXXX-JPか確認を行って下さい。それがSCP-XXXX-JPであれば必要に応じて目撃者にCクラス記憶処理を施し、オブジェクトが記録された媒体の削除を行って下さい。SCP-XXXX-JPを装着した人物であれば機動部隊お"奥の細道"を派遣し、速やかに無力化してください。SCP-XXXX-JPを使用する実験を行う場合、セキュリティクリアランス3以上の職員2名の同行と、サイト管理者の許可が必要です。現在、実験は無期限に凍結されています。

説明:掌に錆の汚れがある一般的な左手袋の軍手です。手首にゴムが織り込まれていることを除きすべて綿で構成されており、ふちは黄色。全長は約22㎝で、製造所は不明です。切断、着火、水没することはなく、収縮に限界がありません。また収縮後に伸び縮みすることはなく、自然に元の全長に戻ります。SCP-XXXX-JPの異常性は利き手に装着した場合に発現します。活性化したSCP-XXXX-JPは身に着けた人間の視覚を物体を透過し四次元的に見ることのできる視覚能力を発現させ、SCP-XXXX-JPに一度触れられたた物体は曝露者を透過可能な物質に変化させる事が可能になります。また、装着してから一定時間経過すると曝露者の意思に関係なく、特定の映像が脳内に送られてくることが判明しています。この映像を視認した曝露者は映像にある場所に向かわなければならないという強迫観念に取りつかれ、他の事象に一切関心を示さなくなります。

実験記録SCP-XXXX-JP-1

実施日:1989/12/08
被験者: D-94786(30歳男性。過去に路上生活経験あり)
対象:SCP-XXXX-JP
実施方法: SCP-XXXX-JPを左手に装着
結果: 特筆すべき異常性は発現せず
分析:生い立ちは関係ないと見れる

実験記録SCP-XXXX-JP-2

実施日:1989/12/08
被験者: D-94786
対象:SCP-XXXX-JP
実施方法: SCP-XXXX-JPの内部を反転し、右手に装着する
結果:装着した瞬間、SCP-XXXX-JPが右手を透過し自重よって落下。落下したSCP-XXXX-JPはそれ以上透過することはなかった
分析:手を透過し、床を透過しなかったことから、装着した瞬間に表面が生物を限定した物質間の4次元化を発現した可能性がある。D-94786の利き手が右手だった事から、異常性が発動する条件が利き手に装着した場合に限定される事が判明された。収容違反を防ぐため、以後の実験からSCP-XXXX-JPの内部を裏返すことを禁止する

実験記録SCP-XXXX-JP-3

実施日:1989/12/10
被験者: D-94823(27歳女性。左利き)
対象:SCP-XXXX-JP
実施方法: SCP-XXXX-JPを左手に装着
結果:収容違反記録を参照

実験記録SCP-XXXX-JP-4

実施日:1990/2/24
被験者: 猿・チンパンジー・ゴリラ等、手で道具を使用する霊長類5体
対象:SCP-XXXX-JP
実施方法: 被験者を椅子に拘束した状態で利き手にSCP-XXXX-JPを装着し、机に置いたバナナを取らせる
結果:SCP-XXXX-JPは活性化せず、それぞれ問題なくバナナ手に取り完食した
分析:手を使用する動物ではなく、活性化の条件は人に限定付けられている

補遺: 1989年11月██日山梨県██町の山道にて衰弱していた男性がSCP-XXXX-JPを装着していた事により、搬送された病院の医師として偽装潜入していたエージェントが片手のみ軍手を装着していた点を不審に思い、発見に至りました。男性は極度の疲労と脱水症状により、搬送後まもなく死亡しました。解剖の結果、胃や腸に消化物は無く、直接的な死因は餓死であることが判明されています。男性に他に所持品はなく、30台後半で身なりから路上生活者であること以外の確認はできませんでした。