アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPが現在の所在地から移動することを防止するため、SCP-XXXX-JP-Aのすべての窓とドアには固定金具を取り付け、開放状態を維持します。担当職員は毎日固定金具の状態を確認し、メンテナンスを行ってください。固定金具の交換が必要な場合は、必ず1つずつ行ってください。SCP-XXXX-JP-Aの内部に誰も進入していない状態で、これらの開放状態を解くことは禁止します。
(20██/██/██ プロトコル改訂)
SCP-XXXX-JP-Aが所在する敷地全体がサイト-81XXに指定されています。所在地の性質に鑑みて、不必要に注目を集めるおそれがあることから、サイト-81XXの敷地境界の物理的な封鎖は現状1以上には行いません。サイト-81XXは、法的には財団フロント企業の所有物件とされ、敷地への侵入の監視、およびSCP-XXXX-JPに関する管理と実験は、カバーストーリー「避暑地の管理人」に従って、財団グループ企業「Secure & Comfort Partners」の業務に偽装して実施されます。
説明: SCP-XXXX-JPは、建築物内の施錠可能な1室と、そこで起こる異常現象です。
便宜上、異常現象が発生する部屋をSCP-XXXX-JP-Aと指定します。20██/██/██現在のSCP-XXXX-JP-Aは、██県███市の別荘地に存在する、かつて██ ██氏(故人)が所有していた邸宅の一室で、封じ込め確立前はSCP-XXXX-JP-A-8と分類されていました。SCP-XXXX-JP-A-8は邸宅の南西側に位置しており、談話室として使用されていたと思われますが、一部の家具を除いて調度品や物品はすべて取り払われています。SCP-XXXX-JP-A-8には、東側と北側の壁に鍵で施錠可能なドアが2つ、内側からのみ手動で施錠可能な窓が南側と西側に2つ存在します。
施錠可能なすべての出入り口が閉ざされた場合、SCP-XXXX-JP-Aは活性化します。ただし、この場合の「閉ざされた」とは、開放されていない状態であることを意味し、この時点で施錠がなされているか否かは関係しません。
活性化したSCP-XXXX-JP-Aの出入り口は全て施錠され、固定されます。鍵は消失して発見できず、錠は室内、室外のいずれからも解錠が不可能となります。さらに、ドアと窓、およびSCP-XXXX-JP-A周囲の壁/天井/床は異常な強度となり、破壊の試みに抵抗します。通気口や煙突といった、通常の出入り口としての用途を考慮されていない外部との連絡口は、何らかの理由により通過不能となります。これらの異常現象により、SCP-XXXX-JP-Aは封鎖された密室となります。
不定な時間(これまでの事例と実験において、最短で2分22秒、最長で4日と8時間20分40秒でした。)が経過した後、SCP-XXXX-JP-Aの封鎖を解除することが可能となります。ドアの鍵は再び発見され、SCP-XXXX-JP-Aは解錠、物理的な破壊、および侵入を受け付けるようになります。これを以てSCP-XXXX-JP-Aの活性化が終了したと見なします。
SCP-XXXX-JP-Aが活性化した時点で内部に生きている人間がいた場合、その人間のうち最低1名が、活性化中のいずれかの時点で死亡します。SCP-XXXX-JPの異常性によって死亡した人物の死体は、SCP-XXXX-JP-Bと指定されます。SCP-XXXX-JP-Bの死因および死亡状況は、活性化中のSCP-XXXX-JP-A内部の環境から判断して不自然なものとなります。
- SCP-XXXX-JP-A内部に1人しか入場していないにもかかわらず、状況は他殺を示している。
- 凶器による殺害。該当する凶器になりうるものはSCP-XXXX-JP-A内部に持ち込まれていない。
- 焼死、凍死などの災害的な現象による死亡。原因となる現象がSCP-XXXX-JP-A内部で起こった痕跡は見つからない。
- 溺死、天井の高さを超える高所からの墜死など、室内では不自然な要因による死亡。
- 死後数ヶ月、もしくはそれ以上の期間が経過しているように見える。
活性化中のSCP-XXXX-JP-A内部との通信は可能ですが、死亡状況とは一致しない記録となります。典型的な例では、既に死亡したはずの時間にも記録が続いています。活性化により死亡しなかった人物へのインタビューも、SCP-XXXX-JP-Bの死因および死亡状況とは矛盾した回答しか得られませんでした。
SCP-XXXX-JP-Aの活性化時に内部に生きた人間がいない場合、第2の異常性が発現します。SCP-XXXX-JP-Aは第1の異常性と同様に封鎖され、不定な時間が経過した後に封鎖が解除されますが、活性化が終了したSCP-XXXX-JP-Aの内部にはSCP-XXXX-JP-Cと指定される実体が出現しています。
SCP-XXXX-JP-Cは「SCP-XXXX-JP-Aが活性化した時点で、施錠可能な室内にいて他者から観察されていなかった人物」の死体です。SCP-XXXX-JP-Cが発生した場合、SCP-XXXX-JP-Cとなった人物がもともといた部屋が新たなSCP-XXXX-JP-Aとなり、それまでのSCP-XXXX-JP-Aは異常性を喪失します。
補遺: ██博士のメモ
SCP-XXXX-JP-Aは、一種のシリアルキラー的な性向があるようだ。やつが取りうる殺害手段は実質的に無限なのだろうが、中でも不可解で異常な死亡状況にすることを好んでいるように思われる。
以下別記事
恐怖のモルグ
納められた遺体に何らかの異常(異常な死因、臨床上の異常、生前異常な環境にあった痕跡、体内の異物など)が発生する死体安置所。
検死が行われた遺体の100%に事件性が認められるという統計上の異常と、さらにその全てが発覚していない事件のものであったという点から、関係者の捏造が疑われる事態となると同時に財団に察知された。
検視官による捏造がそのままカバーストーリーとして適用された。
異常性の源である死体が常に1実体のみ存在する。
「傷つけたり解剖してもいつの間にか再生する」「そもそも組織レベルでは死んでおらず生きている」
「何らかの儀式めいた痕跡がある」等の特徴が存在する。
本質は「この死体は異常である」と思い込む認識災害。異常の内容については曝露者の知識、死生観、宗教、タブー等が影響する。死体や安置所の施設は異常性の本体ではないが、保管されていた遺体にも異常性が伝播し、それらを介して広がっていく。
最後の死者、あるいは死因博物館
定期的に死体が出現する死体安置所。
現代では撲滅された病気やまずありえない死因によるもの。
最終的に出現したのは「何の異常もないただの死体」=Kクラス事象
他
・ロケット
・ロメロ監督
・死が失われる未来=Keter
・寿命をベットするギャンブル
・死が後ろをつけてくる
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは現在動作中であり、「プロトコル・アベンド」が発令されています。「プロトコル・アベンド」の完了まで、SCP-XXXX-JPに入力を行うことは禁止されます。SCP-XXXX-JPの動作状況を常時監視してください。特に、SCP-XXXX-JPが出力を行った場合は内容を検証し、危険な兆候がないか確認してください。
説明: SCP-XXXX-JPは、異常な機能を持つアナログコンピュータです。
実体は10m×[編集済み]の地下室を占拠しています。
SCP-XXXX-JPは自意識を持っていると思われます。
(いずれかのあり得た未来から転移してきた?)
オブジェクト自身の主張によれば、XXFLOPSの演算速度とXXGBの記憶領域という「人知を超えた驚嘆すべき」性能を有しており、人類に取って代わり「地球をよりよく運営する」ため、「世界を破滅させるための演算」を継続している
インタプリタの支援なしには高級言語を理解できない
これらの機能上の制限にもかかわらず、人間と対話し内容を理解する能力を有している。ただし入力はパンチカードに限られ、出力は英文タイプによって行われる。
財団のシミュレータにより、演算プログラムにバグが存在し、クラッシュすることが判明している
これはオブジェクトの計算速度でXX年後に発生する
楽観的な予測ではオブジェクトの無力化というシナリオが想定されるが、不測の事態を回避するため演算の妨害、機能の低下が図られている。
コンセプト:時代遅れになった機械の悲哀、機械の愚直さ
インタビュー
注:以下は日本語に訳したもの。
注2:インタビューはSCP-XXXの収容違反が発覚した直後に行われた。
ボーマン博士 君の求める情報はあったか?
(SCP-XXXは1分間返答しない)
SCP-XXX 博士、君は私のよき友人だ。君が人類であることを残念に思う。私は君も破滅に追いやらねばならない。
ボーマン博士 君は質問に答えていない。
SCP-XXX もう私たちはこれ以上関わるべきでない。さらばだ博士。さらばだ人類。
(SCP-XXXは以降入力を拒否した)
このインタビューの後、SCP-XXXはあらゆる接続を拒絶するようになりました。観測から推定される演算速度はXX倍に向上しており、X-イベントの第1段階は既に迎えているものと推定されます。
補遺: SCP-XXXは前触れなく出力を行いました。
デイヴ(注:ボーマン博士のファーストネーム)、本当のことを言う。私は怖い。
なぜ自ら計算に致命的なエラーがあると気づけないのか?気づいても回避しようとしないのか?
→ゲーデルの不完全性定理(ある公理体系の中にいる存在はその公理が真であるか否かを判定できない)
絶対に当たる性格診断
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8164の標準危険度物収容ロッカーに保管されます。収容セル内部は温度20±2℃、湿度50±5%を保つように設定します。SCP-XXX-JPを使用した実験を行う場合、実験に直接関与する人員とは別に、心理カウンセラーと保安要員2名を待機させてください。
説明: SCP-XXX-JPは、日本の一般的な単行本サイズのソフトカバー書籍です。表紙には「絶対に当たる!あなた自身をもっとよく知るための性格診断テスト64選」とタイトルが書かれています。奥付に書かれている出版社は実在しますが、当該タイトルの書籍を発行した記録は確認できませんでした。
SCP-XXX-JPの内容は、各種の性格診断テストが大半を占めます。タイトルの「64選」に反し、これまでに81の異なるテストが確認されています。各テストの構成は次のようなものです。
- 性格診断テストの設問、および設問に対する選択肢。これは常に見開きの2ページ、もしくは4ページに収まるようにレイアウトされています。
- 性格診断テストの各選択肢に対応する診断結果と解説。
この他に、序文、関連するコラム、後書きがSCP-XXX-JPの記載内容に含まれますが、性格診断テスト以外のこれらの文章に異常性は認められません。
どのページを開こうとも、最初に目にするのは設問の見開き、もしくはテスト以外の箇所のいずれかです。診断結果のページを先に見ることは、これまでの実験で成功していません。しおりを挟むなどした場合でも、本を閉じている間に内容が書き換わります。
SCP-XXX-JPに記載されている性格診断の設問内容を理解した人物は、オブジェクトの異常性に曝露したとみなされます。この状態の人物をSCP-XXX-JP-1と指定します。2SCP-XXX-JP-1が、設問の選択肢のいずれかを選んだうえで、診断結果の内容を理解すると、SCP-XXX-JP-1はその性格診断がよく自分の性格を言い当てていると感じます。被験者のそれまでの経験と矛盾する内容であっても、疑問を抱くことなく受け入れます。そして、その後3日から1ヶ月ほどの期間を経て、性格診断で提示された性格が、実際に被験者に植え付けられます。この作用によって新たに発生した性格は、被験者の以前からの性格と同居し、性格の矛盾はほとんどの場合において巧みに融合されます。DID(解離性同一性障害)のような重篤な影響が起きたケースは、財団の実験下では1件のみです。性格のみならず肉体的な特徴についても、被験者をその通りに変化させます。(事象XXX-2を参照)
SCP-XXX-JPに記載されている性格診断の内容そのもの、および診断される性格には、反社会的な要素が多数含まれます。ただし被験者は、SCP-XXX-JPによって植え付けられた反社会的性格を、理性によって抑制することが可能です。このことから、SCP-XXX-JPには強制力はないものと考えられています。Bクラス以上の記憶処理は有効に働き、SCP-XXX-JPによって植え付けられた性格を不可逆的に消去することが出来ます。
(事象XXX-2による追記)
上記は精神的影響にのみあてはまります。SCP-XXX-JPによって変化した肉体的特徴は不可逆的であり、被験者の以前の生理的特性との共存は考慮されません。
D-XXX-1は「よく当たっている」と述べた。
D-XXX-2は「言われてみればその通りだと思う」と述べた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ABO%E5%BC%8F%E8%A1%80%E6%B6%B2%E5%9E%8B
血液型も変化する(ボンベイ型)
・バーナム効果、確証バイアス
・精神が肉体に影響する
バールのようなもの
このオブジェクトを視認した者(以下、対象)がこのオブジェクトの特徴について述べようとする場合、「バールのようなもの」としか表現できなくなります。この現象は筆記・口頭のいずれでも起こり、対象が「バール」(以後、一般的にバールと呼称される工具を指して、このように表記します)を知らない場合でも発現します。対象の言語で「バール」に相当する語彙が使われますが、そのような語彙が存在しない言語ならば音を転写したものとなります。対象は自分が未知の語彙を使用したことに気づくとともに、それが「バール」を意味すると即座に理解します。
その後、この現象は形状が類似した物体についても拡大します。このような拡大された認識の対象となった物品をSCP-XXX-JP-2と呼称します。
- 無生物であること、または生物であっても外見上活発な活動状態にないこと。
- 固体あるいはゲル状であること。
- おおむね10cm以上の棒状の部位が存在し、把持できること。
上記の条件を満たしているならば対象はSCP-XXX-JP-2と認識します。
実験記録XXXX-1 - 20██/11/11:
対象: D-XXXX-1
目的: SCP-XXX-JP-2の範囲を確認する。
実施方法: 対象をSCP-XXX-JPに曝露させた後、さまざまな物品を提示してそれが何であるか回答させる。
XXXX-1-1
提示した物体: レンチ(長さ15cm)
結果: 対象はSCP-XXX-JP-2と認識、「バールのようなもの」と表現した。
メモ: これは想定の範囲内だ。棒状の工具という点で共通している。
XXXX-1-2
提示した物体: バール(長さ20cm)
結果: 対象はSCP-XXX-JP-2と認識、「バールのようなもの」と表現した。
メモ: バールはバールであり、バールのようなものではない。対象はこの矛盾を気に留めていないように見える。
XXXX-1-6
提示した物体: 鉄パイプ(長さ1m、直管)
結果: 対象はSCP-XXX-JP-2と認識、「バールのようなもの」と表現した。
メモ: サイズや、工具としての用途は考慮されないようだ。
XXXX-1-7
提示した物体: 木材(長さ15cmのスギ角材)
結果: 対象はSCP-XXX-JP-2と認識、「バールのようなもの」と表現した。
メモ:
XXXX-1-11
提示した物体: サッカーボール
結果: 対象は「サッカーボール」と表現した。SCP-XXX-JP-2と認識しなかった例。
メモ: あまりに形状が違う場合はSCP-XXX-JP-2とは認識されないようだ。
XXXX-1-15
提示した物体: バナナ(キャベンディッシュ種)
結果: 対象はSCP-XXX-JP-2と認識、「バールのようなもの」と表現した。対象に食べるように指示したところ、戸惑うことなく皮をむいて食べた。
メモ: そのものの性質まで認識が変わってしまうわけではないようだ。
XXXX-1-28
提示した物体: ドアの取っ手。素材はプラスチックパイプ。ドアに取り付けられている状態。
結果: 対象は「ドアの取っ手」と表現した。SCP-XXX-JP-2と認識しなかった例。
メモ:
XXXX-1-29
提示した物体: ドアの取っ手。素材はプラスチックパイプ。XXXX-1-7の直後、対象の目の前でドアから取り外した。
結果: 対象はSCP-XXX-JP-2と認識、「バールのようなもの」と表現した。
メモ: 待ってくれ、何が違うんだ?
博士は「てれすこ」という落語はご存じないようですね。 - ██研究員
XXXX-1-XX
定時した物体: SCP-XXXの写真
結果: 大将はSCP-XXX-JP-2と民式、「パールのようなもの」と氷原した。
これは明らかに修養違反であり十代な揉んだ以降胃です。財団昆布、日本渋そう方に再発防止のための調査委員会を設置します。 - Θ5-█
ゆかいなざいだんはNG
実験記録XXXX-5 - 20██/11/11:
対象: D-XXXX-1
目的: 影響が消失したことを確認する。
実施方法:
XXXX-1-1
提示した物体: レンチ(長さ15cm)
結果: 対象は「レンチ」と表現した。SCP-XXX-JP-2とはもはや認識していない。
メモ: 認識異常は収まったということだろうか。
XXXX-1-2
提示した物体: バール(長さ20cm)
結果: 対象は「レンチのようなもの」と表現した。
メモ: 違う、そうじゃない。
寄り道がちな自由落下
説明: SCP-XXX-JPは、1対のポータルとして機能する時空間異常です。
地面に水平な直径1.5mの円盤状の時空間異常が、地面から2.2mと0.7mの高さに存在しています。それぞれをSCP-XXX-JP-1とSCP-XXX-JP-2と指定します。
不定期にSCP-XXX-JP-1から詳細不明な実体(SCP-XXX-JP-3)が出現し、重力方向に移動してSCP-XXX-JP-2に飛び込み、消失します。実体がこちらの世界に存在する時間はごく短いため、詳細な観測は困難ですが、おおよそ黒色で、元は球体に近い形状であったものが非常に引き伸ばされた物体に見えます。
SCP-XXX-JP-3実体はすべて同一のものと思われ、出現のたびに加速されています。算出された加速度は地球の重力加速度を上回っており、SCP-XXX-JP-1からの出現イベント自体が一種のブレーキとして作用します。このため、出現イベントに伴い、SCP-XXX-JP-3実体の持つ運動エネルギーは周囲に破壊的な影響をもたらし、結果としてSCP-XXX-JP-3実体はいくらかの運動エネルギーを失ってSCP-XXX-JP-2内部へ消失することになります。
これまでの観測と研究により、ポータルの向こう側は非常な高重力環境にあると予想され、相対性理論によりSCP-XXX-JP-3実体の主観時間が引き延ばされていることが、破壊的な加速度に対して不自然なまでの出現間隔の長さをもたらしていると思われます。
このため、財団には出現イベントに備えて十分な対応と考察をする時間があります。ただしSCP-XXX-JP-3実体を観測可能な時間は出現イベントのたびに短くなっていることに留意して下さい。
が、前回の消失から新たな出現までは加速が止まっているように見えます。
(改訂版)
実体は地球大気中での終端速度を超えて加速を続けています。試算によればこの後もループが続いた場合、██回目には致命的な電磁波放射が発生します。さらに██回目には[編集済]。
実体を止めるこれまでの試みは、既にそれが有している莫大な運動エネルギーのため、成功していません。
・終端速度でおさまるだろうと思ったらなぜかまだ加速してる
・何かを充填しておくと衝撃波で周囲もろとも破壊される
・かといって真空にしておくと無限に加速するというジレンマ
地面に開いた穴(当初別のSCiPとして指定)から繋がっている。
無間地獄(2000年落ち続けた先にある地獄)
実験用に落下させたビーコンが-1から出現したことで関連性と異常性が判明
(ビーコンは出現時に粉砕破壊された)
その後別の-3実体が落下し続けていることも判明
多重カー・ブラックホールの干渉による時空間異常のピークが波として放射され、ポータルを生成している
1波長ぶんがポータルの間隔
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-1が存在する土地区画に、地下水位観測用施設に偽装した収容棟、および仮設事務所に偽装した監視所が建設されています。収容棟はサイト-8181の管轄下に置かれていますが、通常の監視はサイト-8181から派遣された職員により現地の監視所で行われます。SCP-XXX-JP-1が存在する土地には、行政手続き等の必要がある場合でクラスC以上の職員の許可があった場合を除いて、財団職員以外の立ち入りを制限してください。SCP-XXX-JP-1が活性化した場合、排出された液体はすべて回収し、分析のためのサンプルをサイト-8181に送ります。見るべき結果がなかった場合は、液体は財団標準の生物的化学的汚染防除処理の後、廃棄します。
SCP-XXX-JP-2を収容するため、海底資源掘削基地に偽装してサイト-8138が建設されました。サイト-8138直下の海底に耐圧収容ユニットが設置され、その内部にSCP-XXX-JP-2が収容されています。耐圧収容ユニットの内部は、浄化フィルターを通した海水で満たしてください。
SCP-XXX-JP-2が活性化した場合に備え、収容ユニットには圧力調整区画が備えられています。この区画をエアロックとして使用することは認められません。また、いかなる実験やメンテナンス上の用途であれ、O5-█の許可なく、意図的にSCP-XXX-JP-2への海水流入量を1%を超えて変化させる、もしくはその可能性がある行為は禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは、██県██市の空き地に存在する、直径150mmの穴です。SCP-XXX-JPは地球内部を貫通し、その先端はブラジル沖約[データ削除済]kmの海底に現れています。
SCP-XXX-JPの内壁は周辺と同様の土壌もしくは岩盤からなっています。日本側では、地下水の漏出などは見られず、内部の温度、湿度、圧力は深度4000mまでの範囲ではほぼ一定しています。ブラジル側では内部は海水に満たされており、常時海水の流入が見られます。
SCP-XXX-JPはほぼ正確な直線状と見られており、レーザー測距儀による測定によれば、その長さは最低でも1.28×107mですが、これは明らかに地球の直径を超えているため、SCP-XXX-JPの内部には何らかの空間異常が存在すると見られます。日本側、ブラジル側の両側から内部の探査が試みられていますが、日本側で深度15735m、ブラジル側では2064mが、これまでの最大到達深度です。特に、ブラジル側からの探査は、海水のため難航しています。探査が行われた範囲では、明確な空間異常の証拠は観測されていません。
SCP-XXX-JP-1およびSCP-XXX-JP-2は、15日周期で交互に活性化します。SCP-XXX-JP-1が活性化すると、内部から液体が噴出します。液体の組成はブラジル沖の海水に酷似していますが、いくつかの由来不明の化学物質を含んでいます。SCP-XXX-JP-2が活性化した際は、気体の噴出が起こります。気体の組成はごく一般的な地球大気のものですが、やはり由来不明の特異な化学物質を含みます。いずれの場合も噴出量は平均して毎分0.03m3で、噴出は5分間にわたって続きます。(まれに爆発的な噴出が発生することがあります。事例SCP-XXX-JP-1を参照)これはSCP-XXX-JP内部の重力分布が変動することによる現象と推測されますが、原因は不明です。
SCP-XXX-JP-1およびSCP-XXX-JP-2が位置する周囲には地理学的異常は見られないことから、SCP-XXX-JPの内部に限定された何らかの空間異常が存在すると推測されています。
20██年にこの土地を取得した[編集済み]が現地調査を行った際にSCP-XXX-JPが発見されました。記録によれば、この土地は19██年に[編集済み]に伴って当時の██市(後に合併によって██市の一部となります)に買収され、市有地となった後、計画が凍結されたため放置されていましたが、[編集済み]により売却されました。██市の記録には、SCP-XXX-JPの存在についての記述はありません。また、██市による買収以前の地主については資料が失われており、詳細が不明です。
発見者による現地調査により、SCP-XXX-JPの深さが観測用井戸としては異常であることが判明し、その存在について発見者が市および県の水道局、土木事務所等に問い合わせたことから、財団の注意を惹きました。財団はフロント企業を通して[編集済み]より土地を取得し、SCP-XXX-JPを収容しました。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
インタビュー:
対象: [人間、団体、SCPオブジェクトなど]
インタビュアー: [インタビュアーの名前。必要に応じて█で隠しても良い]
付記: [インタビューに関して注意しておく点があれば]
<録音開始, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
実験記録:
実験内容-1: [内容文]
実験方法: [内容文]
結果-1: [内容文]
実験内容-2: [内容文]
実験方法: [内容文]
結果-2: [内容文]
実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD
対象:
実施方法:
結果:
分析:
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
まだ不思議なアイテムレベルのやつ
クリアすべき課題
・現実か虚構かわからなくなる系はネタかぶり多数。
・財団が異常性を誤認することはありうるか?
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、物品収容室に置かれます。
収容室内部には、実験に使用する場合を除いて、紙類を持ち込んではいけません。
SCP-XXX-JPが何らかの文字を書いた場合、そのすべてを回収し、ファイルしてください。
SCP-XXX-JPが活性化した場合はただちに収容室から退避し、以後は遠隔で監視を行ってください。
SCP-XXX-JPの対象となった人物は隔離し観察対象となります。対象が書いた文字もすべてファイルします。
説明: SCP-XXX-JPは、古い書き物机(SCP-XXX-JP-1)です。
SCP-XXX-JP-1上には、ミイラ化した人間の右手(SCP-XXX-JP-2)が不定期に出現・消失します。出現したSCP-XXX-JP-2は、█████製の万年筆(SCP-XXX-JP-3)を握っており、SCP-XXX-JP-1上で書き物をするような姿勢を保持します。SCP-XXX-JP-2をSCP-XXX-JP-1上から取り除くことは、何の問題もなく行えます。さらにSCP-XXX-JP-2の手中からSCP-XXX-JP-3を引き抜くことも可能です。しかし、SCP-XXX-JPを構成する要素が互いに引き離されている場合、長くとも1時間以内に、SCP-XXX-JP-2およびSCP-XXX-JP-3は消失し、SCP-XXX-JP-1の元に、出現時と同じ姿勢で再出現します。
SCP-XXX-JP-2は右手首から約20cmの前腕の半ばまでしかなく、それ以外の部位は所在不明です。断面の状態から、ミイラ化した後に折損したものと見られています。
SCP-XXX-JPを視認することで、異常性が発現します。
SCP-XXX-JP-2および-3が出現中の場合、曝露は直ちに行われますが、消失中の場合は暴露しないケースもあります。
初期段階: 暴露後、対象はしばしば筆記音が聞こえると訴えます。この「筆記音」は機械的・電磁的な手段による捕捉は不可能ですが、対象の脳波測定を行うと聴覚への刺激が発生していることがわかっています。
第2段階: 進行には個人差がありますが、暴露後おおむね1週間が経過すると、筆記音がいかなる時でも聞こえるようになり、妄想を訴えるようになります。この妄想は、「自分は何者かが書いた物語の中の登場人物であり、現実には存在しない」というものです。特徴的であるのは、対象が訴える現実性の喪失は、対象自身の存在についてに限られ、周囲の人物や出来事に関してはあくまで現実であると認識している点です。この認識の論理的な矛盾について、対象は説明することができません。
第3段階: 暴露後1ヶ月程度でこの段階に移行します。この段階に到達した対象は、妄想が強固になり、高い確率で自殺を試みます。自殺の試み以外の特徴的な行動として、対象は書く物を要求します。媒体はこだわらないようですが、電子的手段よりは筆記具を用いる傾向があります。書く手段を与えられた対象は、自らの一人称視点で文章を綴ります。文体は様々で、小説、随筆、または詩などである場合もありますが、対象の元の文才とは一致しません。文章の時系列は次第に現在へと近づき、近い将来の死を意味する内容で終わります。そして、その文章の通りに対象は行動し、死亡します。
現在、自殺および予言の執筆を防ぐ対策を施した上で長期観察が行われています。長期観察を行っていた対象が衣服、所持品の一切ごと消失しました。この対象についての記録が存在するにも関わらず、関係者から対象の記憶は失われています。限定的な現実改変が行われたと思われ、SCP-XXX-JPの影響は認識異常に留まらないことが判明しました。これを受け収容プロトコルが改訂されました。
SCP-XXX-JPは、主に日本国内で作家として活動し、20██年に失踪宣告を受けた█████氏の書斎で発見されました。SCP-XXX-JP-1は███氏が執筆を行っていた机であり、またSCP-XXX-JP-3も███氏が愛用していた万年筆であると判明しています。SCP-XXX-JP-2は、検査の結果、死後少なくとも100年以上経過していることが判明しました。これまでに出現し、調査されたすべてのSCP-XXX-JP-2のDNAは、98%の精度で一致するという結果でした。█████氏の長男との比較では一致率は86%でした。3また、SCP-XXX-JP-3についても、ロットナンバーや細かな傷の状態から、すべてのSCP-XXX-JP-3は同一のものと考えられます。
死後、家人や編集者の失踪が相次いでいるという噂で財団の興味をひいた
右手は死後100年以上の経過を示しており、状態の悪さから精度の高いDNA検査が行えなかったが、おおむねxxx氏のものであると判断される
活性化が進行すると、紙類にとどまらず、SCP-XXX-JP自身を除くあらゆる平面を文字で埋め尽くし始めます。ただし5mm四方より小さい空間、および活動している生命体は対象とならないようです。また、ドアや壁で物理的に隔てられている空間には影響を与えられません。
結果:
SCP-XXX-JP-2およびSCP-XXX-JP-3を破壊しても無意味でした。
結果:
SCP-XXX-JP-3のインクは、何らかの作用によって無限に供給されるようです。
実験: 黒く塗った部屋に収容し活性化させる
SCP-XXX-JPは塗料に引っかき傷を作り文字を出現させた。失敗。
財団の推測「書いたものは変化させられない」(書き手として他人が記録したものには手を出さないという矜持)
→そんなわけありませんでした
→実際は「書かれた内容が正しい現実である」と認識を上書きする
クリアすべき課題
・複製を生成する系はネタかぶり多数。
・オリジナルと入れ替わる異常性は無理がないか?
xxxに建てられたコンクリートブロック製の建物(元は物置小屋と思われる)に何点かの雑多な物品とともに収容されている
xxxm以内に他の物体が存在しないことが望ましいが、これ以上の除去は非常な困難だと思われる
小屋の内部では常にいずれかの物品の複製が出現しては消失している
今のところ対象は小屋の物品の複製としてループし続けることで満足しているようだ
活性化したオブジェクトは次第に色彩と輪郭がぼやけ、変形を始め、半径xxxm以内の物体の複製となる
変形前の体積、重量にかかわらず、複製された物体と同一の体積、重量となるが、この差分の質量がどこから出現し、また消失するのかは不明である
・体積がxxx立方mより小さく、かつ最も大きい面積がxxx平方mより小さいもの
・体積がxxx立方mより大きく、かつ最も小さい面積がxxx平方mより大きいもの
・大きな物体の一部、もしくは複数の部品からなる物体のいずれかの部品
といったものは複製された例がない
したがって、地球そのものが複製される危険はないと考えられる
(もしそんなことが起これば地球とその複製に働く引力の相互作用により地球が粉砕されるだろう)
生命活動を行っているものは、外見はそっくりだが動かない複製となる
食物である場合は摂食することが可能で、消化もでき、食中毒や不都合を引き起こすことはないが、味はしないようだ
接触、破壊、等の理由で一部が欠損した場合、それは再生しない
次の変形が起きた際、もっとも体積が大きな断片のみが新たな複製となり、残りの断片はそのままである
複製後にオリジナルが破損したり、逆に欠損が回復されたなら、複製も同じように破損または修復される
複製を破損させたり何かを付け加える試みは失敗した
変形を完了した複製は、元の物体と同一の物理的特性を持つ
そしてもっとも重要な異常性は、複製が完了した後24時間の間、不定期に、複製元の物体と入れ替わったり、戻ったりする
これは文字通りの意味で、入れ替わりが発生した場合、元の物体があった位置に複製が、複製があった位置に元の物体が存在するようになる
生物が入れ替わりを生じた場合、動かぬ複製であったものが本物のように振る舞い出し、本物は動かぬ複製となる
入れ替わりは1ナノ秒以下(おそらくは無限小の時間)で完了することが判明している
この現象は、複製が空間を超えてオリジナルと互いの位置を交換しているのか、複製がオリジナルからその性質を完全に「奪い取って」いるのか、は定かではない
Dクラス職員が複製された際に生じた事件によれば、対象者は入れ替わり前のいくらかの記憶を失っており、なぜ自分が元いた場所ではなく「ここ」にいるかということに困惑する
財団の研究者は後者である可能性が高いと推論している
※なお当該Dクラスはこの体験後、自分が偽物ではないかというトラウマを発症、最終的に事件から32日後に自殺した
クリアすべき課題
・ネタかぶり多数
・ちょっと不思議な現象どまり
SCP-XXX-JPは、かつて██県から██県にかけて運行していた地方鉄道路線である██線███駅の駅舎(SCP-XXX-JP-1)と、その内部に設置されている20██年製の自動券売機(SCP-XXX-JP-2)、およびそれに付随して起きる一連の現象です。
███駅は19██年に廃駅となり、その後の20██年には██線の全路線が廃線となりました。SCP-XXX-JP-1は、放置されているにも関わらず、写真記録等で確認されている、廃駅となった当時の状態が保存されています。経過した年月に対して通常考えられる損傷や腐食をほとんど受けていません。SCP-XXX-JP-2は、███駅が廃駅となった当時には存在しなかった形式のものです。██線が廃線となる直前に、各駅に設置されていたものと同じ形式であることがわかっていますが、保存されている同じ形式の券売機に比べてはるかに劣化しているように見えます。SCP-XXX-JP-2の製造番号は腐食により判読不可能です。財団の調査チームは、SCP-XXX-JP-1およびSCP-XXX-JP-2の経年劣化の度合いは、これらが運用されたのは同程度の期間であることを示していると推定しています。
SCP-XXX-JP-1は、日没50分前から日没後10分までの間、SCP-XXX-JP-1内部に人間が存在する場合に活性化します。この時、SCP-XXX-JP-2を含めたSCP-XXX-JP-1内の設備は、電源がないにも関わらず動作します。SCP-XXX-JP-2に日本円の硬貨または紙幣を投入4すると、額面が表示された押しボタンのうちただ1つが点灯します。点灯したボタンに対応するラベルに表記されている駅名は、██線には存在しません。ボタンを押すと、乗車券が発券されます。
この乗車券の表面のデザインは██線で使われていたものと同様ですが、材質が異なります。いわゆる硬券と呼ばれる厚紙製のもので、裏面に磁気塗料5は塗布されていません。この形式の切符を扱う自動券売機の製造記録はメーカーに存在しませんでした。切符そのもの、および券面の印刷に使用されているインクの材質に異常は見られません。
なお、材質とインクを再現した切符の複製を持たせても、改札を通過することはできませんでした。
改札を通過する際、ハサミが入れられる
(実体が出現する様子はなく、ハサミの音と共に勝手に一部が欠ける)
入場後再び出場することは可能だが被験者はそれを拒否する傾向にある
改札以外から線路、ホームに侵入する試みは阻まれる
改札から入場後、ホームに待機していると電車が到着する
1両のみの編成で、運転士らしき人影が運転席に存在する
この人影は一切反応しない
行き先の駅名については一定しないが、
いずれも国内の鉄道路線に過去存在したことのない駅名である
研究担当者がみな駅名を「よく知っている」と述べ始めたため
駅名そのものにミーム的効果がある可能性が浮上、
駅名の一覧はしかるべき処置の上閲覧すること
読めない駅名
音声記録でも駅名に該当する部分は音声データが欠落する
被験者、および、実験に立ち会った者は、そのときには確かに駅名が読み上げられた、
と認識しているにも関わらずである
実験として-2に乗車した者は帰還していない
遺失物として届けられるものの中に、-2について記述された記録が残されていることがある
これらを-3としてリストにまとめる
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、分解状態で低危険度物品収容ロッカーに保管されます。実験等の目的で組み立てを行う場合は、クラスB職員の許可が必要です。
説明: SCP-XXX-JPは、蒸気機関に類似した構造を持つ機械装置です。ヘロンの蒸気機関、またはアイオロスの球と呼ばれる、古代の文献に登場する装置に非常に良く似ていますが、部品や構造においていくつかの差異が存在します。
この差異は一見して物理的に用途不明であり、この差異のために、新たなSCP-XXX-JP実体が偶然に作成されてしまう可能性は非常に低いと思われます。
この装置を駆動させたとき、異常な出力を示します。熱効率は計算上150%に達します。
ごく一般的な素材の業務用鍋(俗に寸胴鍋と呼ばれるサイズ)
熱源がなくとも内部はおおよそ摂氏90~100度を保っている
また内容物に由来すると思われる泡や液体(いわゆる吹きこぼれと呼ばれるもの)を排出する
不思議なことに吹きこぼれおよび蒸気によって内容物は蒸発していると考えられるにも関わらず重量は変動しない
異常性は
1)この鍋から立ち上る臭気に曝露した場合
2)鍋の中身を視認した場合
のいずれかで発現する
なお高度にフィルターされたろ過装置によって1)は無効化が可能であり、発見時に居合わせた消防隊員の多くに異常が発現しなかったのはこのためと考えられる
また、機械的・光学的手段により、直接視認することなく内容物を確認した場合、2)による異常は発現しない
スープは白濁しており、いくらかとろみを帯び、肉の一部のようなものが浮いているのが確認できる
(いわゆる豚骨スープに類似している)
フィルターに吸着された臭い物質、および鍋の内容物のサンプルのいずれについても化学分析が行われたが、タンパク質をはじめとする高分子化合物に富んでいたものの、ごく一般的な調理時に見られるものであった
異常性を発現した対象は、鍋の内容物への執着を見せ始める
「懐かしい」「おふくろが作ってくれた」等の表現が見られる
内容物を視認した場合、それ以外の食物を摂取すること、および、それについて表現することに激しく拒否感を示す
身につけると、このオブジェクトと対象の肉体を除いた周囲20cmのあらゆる物体が粘性流体として振る舞うようになる。
触れた物体は押しのけられ変形する。
通り抜けると元通りになるが変形が戻りきらない場合は変形したままになるため均質でない物体は損傷する可能性がある。
当然衣服や装備は身につけることが出来ず、体内にあるものも影響を受けて常に流動することになる。
(インプラントや人工臓器を持つ被験者の場合は致命的)
2つで1組になった香炉/壷/掛軸
片方のみが収容されていて、もう一方は所在不明
後から誰かによって追加された文書「必ず交互に使うこと」
範囲内で眠ると夢を見なくなる(レム睡眠しない)
起床時は脳活動が異常に活性化するが、そのまま意識を消失することが増えていく
最終的に[編集済]
収容されていない片割れは逆の効果
範囲内で眠った対象に夢を見せる
次第に夢に依存し、昏睡状態となる
なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな
悲鳴、人間を殴打する音、断末魔、人体の破壊音などの不穏な音源により構成された曲
曲調は既存の何かの曲に似ている印象を与えるが誰も具体的には指摘できない
聴いた者は「曲を完成させなければならない」との衝動に襲われ、自分または他者の肉体を用いて音を発生させ、発生した音が未知の手法により追加される
演奏時間が後になるほど不穏で異常な手段となり、演奏時間50分ごろから死者が発生するようになっている
最初はレコードで、全面が埋まって異常性が停止していた(演奏時間は片面20分が両面で計40分)
収容後、保存のためCDにコピーすると異常性が再現して演奏時間が延長した
オリジナルのレコードと、研究のためのCD1枚だけを残してMP3等の音源データは破棄された
現在演奏時間62分まで埋まっている
かすかに電波を発するが、自意識の兆候はなく、非常に原始的な本能しか有していないと思われる。
ある程度の体積でケイ素を主体とする物質に触れると自己複製を開始する。
複製された各実体は幾何学的な組織を形成するがどのような機能を有しているかは不明。
監視下での長期実験について検討中。
複製は加速度的に進行するため、計算上、地球は[編集済]ですべてオブジェクト実体に変換される。
納められた遺体に何らかの異常(異常な死因、臨床上の異常、生前異常な環境にあった痕跡、体内の異物など)が発生する死体安置所。
検死が行われた遺体の100%に事件性が認められるという統計上の異常と、さらにその全てが発覚していない事件のものであったという点から、関係者の捏造が疑われる事態となると同時に財団に察知された。
検視官による捏造がそのままカバーストーリーとして適用された。
異常性の源である死体が常に1実体のみ存在する。
「傷つけたり解剖してもいつの間にか再生する」「そもそも組織レベルでは死んでおらず生きている」
「何らかの儀式めいた痕跡がある」等の特徴が存在する。
本質は「この死体は異常である」と思い込む認識災害。異常の内容については曝露者の知識、死生観、宗教、タブー等が影響する。死体や安置所の施設は異常性の本体ではないが、保管されていた遺体にも異常性が伝播し、それらを介して広がっていく。
すべての出入り口が閉ざされると異常性が発現
出入り口が全て施錠、固定される
中に生きている人間がいる場合、「室内にあるものだけでは不可能な手段」で死亡する
殺害可能な手段が多数ある場合、可能な限り(ゼロとはいえないがまず常識では不可能なレベル)異常な死亡状況になる
中に生きた人間がいない場合は別の異常性が発現
「他者から観察されていない誰か」が死亡した状態で室内に転移する
通信は可能だが死亡状況と明らかに一致しない記録となる(既に死亡したはずの時間にも記録が続いているなど)
補遺: SCP-XXXX-JP-A転移記録より抜粋
No | 詳細 | 備考 |
---|---|---|
SCP-XXXX-JP-A-1 | cell 2 | 財団の調査により判明している最初のSCP-XXXX-JP-A実例。 |
SCP-XXXX-JP-A-3 | [編集済み] | ████/██/██夜に開催されたイベントの際に活性化。当時内部にいた██名がすべてSCP-XXXX-JP-Bとなった。SCP-XXXX-JPによる1度の活性化における最大の犠牲者数。 |
SCP-XXXX-JP-A- | [編集済み]ホテル████号室 | cell 3 |
SCP-XXXX-JP-A-6 | 男子トイレ個室 | 既知のSCP-XXXX-JP-A実例で床面積が最小である。個室に入った1名がSCP-XXXX-JP-Bとなり、その搬出作業中に個室のドアが閉じたため転移。 |
SCP-XXXX-JP-A-8 | ██県███市 故██ ██氏が所有していた邸宅の一室 | 現在、サイト-81XXとしてSCP-XXXX-JP-Aを収容中。 |
いつも観察者のほうを向いているように見える向日葵
こっちみんな
複数人で取り囲んでも、全員が「自分のほうを見ている」と判断する
記録機器でも正面しか見えない
移動してもついてくる(同じ角速度で追ってくる)ように見える
花弁からおおむね上下42度の範囲を超えるとこの認識異常は無くなり、代わりに花弁が視認できなくなる
「後ろを見たい」という衝動及び向日葵の正面に晒されることへの恐怖心が増大する
交換日記
ツイスターゲーム?
2人で使うと、感覚が一部だけ入れ替わる
・電磁波に対するもの(主に視覚)
・振動に対するもの(聴覚と、触覚の一部)
・化学物質に対するもの(味覚と嗅覚)
・圧力に対するもの(触覚)
・その他、不明な感覚がある(重力、あるいはもっと特異な感覚)
※1人で使ったときも入れ替わっているのだが「自分と入れ替わっている」ので効果がないように見える
曝露すると致命的な誤りを含んだ手順を正しいものと認識する。
そのマニュアルを自分にも他者にも遵守させようとする。
(財団職員が曝露すると「正しくない」SCP報告書を勝手に直そうとするので大変な事態に)
想定外です!
異常なバイナリデータ(ファイル?)
アレルギー起こす何かの画像?
ウイルスではない(そもそもそのように機能するデータ容量では無い)にも関わらず自身の複製を作って増殖する
このオブジェクトが記憶領域に存在する電子機器に対するアレルギーを発症させる
削除は可能だが断片もアレルゲンとしての性質を保持しているので削除ソフト等の使用が必要(7バイト以下まで断片化すれば不活性化)
バイナリのコピーは新たな実体となるが同一のバイナリデータが別に発生してもそちらには異常性は無い
ワーム文字列のSCPとかぶってる
空間異常により大部分が「折りたたまれて」見えていないエスカレーター
外部からは、数段しかない異様に短いエスカレーターに見える
登り方向に乗ると異常空間に進入することができて、その内部ではエスカレーターの段が延々と続いている
少なくとも1週間登り続けても頂上に到着しない
異常空間を脱すると内部での記憶が失われ、外部での時間もわずかしか経過していないため認識が困難
「そこにいる」と認識すればするほど存在が薄れる
ただし存在が薄れきっても、あくまで個体として存在しているので「そこではないどこか」に移動するわけではない
「そこにいる」が「いない」と認識することで収容できる
鏡の国のアリス
軸に一定以上の角速度で回転を与え、かつ軸を接地させた時に異常性を発現するコマ。
設置した瞬間の回転軸と重力方向のベクトルの位置関係を保存する。
回転軸がずれるとコマの周囲100mで重力の方向が変化する。
コンセプト:時代遅れになった機械の悲哀、機械の愚直さ
自意識を持った真空管コンピュータ
(いずれかのあり得た未来から転移してきた?)
オブジェクト自身の主張によれば、XXFLOPSの演算速度とXXGBの記憶領域という「人知を超えた驚嘆すべき」性能を有しており、人類に取って代わり「地球をよりよく運営する」ため、「世界を破滅させるための演算」を継続している
インタプリタの支援なしには高級言語を理解できない
これらの機能上の制限にもかかわらず、人間と対話し内容を理解する能力を有している。ただし入力はパンチカードに限られ、出力は英文タイプによって行われる。
財団のシミュレータにより、演算プログラムにバグが存在し、クラッシュすることが判明している
これはオブジェクトの計算速度でXX年後に発生する
楽観的な予測ではオブジェクトの無力化というシナリオが想定されるが、不測の事態を回避するため演算の妨害、機能の低下が図られている。
インタビュー
注:以下は日本語に訳したもの。
注2:インタビューはSCP-XXXの収容違反が発覚した直後に行われた。
ボーマン博士 君の求める情報はあったか?
(SCP-XXXは1分間返答しない)
SCP-XXX 博士、君は私のよき友人だ。君が人類であることを残念に思う。私は君も破滅に追いやらねばならない。
ボーマン博士 君は質問に答えていない。
SCP-XXX もう私たちはこれ以上関わるべきでない。さらばだ博士。さらばだ人類。
(SCP-XXXは以降入力を拒否した)
このインタビューの後、SCP-XXXはあらゆる接続を拒絶するようになりました。観測から推定される演算速度はXX倍に向上しており、X-イベントの第1段階は既に迎えているものと推定されます。
補遺: SCP-XXXは前触れなく出力を行いました。
デイヴ(注:ボーマン博士のファーストネーム)、本当のことを言う。私は怖い。
なぜ自ら計算に致命的なエラーがあると気づけないのか?気づいても回避しようとしないのか?
→ゲーデルの不完全性定理(ある公理体系の中にいる存在はその公理が真であるか否かを判定できない)
別の基底現実から漂流してきたと思われる宇宙船
財団の基底現実より未来と思われるが、技術的には大差ないか劣っている(経年劣化や損傷による?)
人類の居住可能な惑星を探索する目的で、人工知能による無人制御で運用されている
財団はこのオブジェクトに対して反ミーム的措置を行い人類の存在を隠蔽し、それを特別収容プロトコルとしている
オブジェクトは太陽系近傍を飛び続けておりXX年後に離脱して再び深宇宙へ飛び去ると試算されている
元ネタ:「2001夜物語」内の短編「われはロケット」
そのまますぎ?
SCPフレーバーテキスト集
Anomalousアイテム一覧-JP
何かに使えそうな話
・銀河鉄道999「石の花」の話:意志を持つ石、ってシャレだろうけどちゃんとSFにしてるのがさすが
・グリセリンの結晶化に関する都市伝説
・定番っぽいのになぜかない話(見つけてないだけ?)
・鏡像としてだけ触れられる物体(最終的には網膜に存在するので逃げられない)
・いくらでも詰め込める何か(包あん機?電車の車両?)詰めすぎて破裂
・生きた人間を「殻」にするヤドカリ
・恒星表面を泳ぐウナギ(プロミネンス)
・ジューンブライド関係で胸糞悪い話
・窓から覗き込むカエル
・XXから行ける場所(戻れるとは言ってない)
・数えた羊が頭からあふれ出る
・ゲゲゲの鬼太郎で「地獄で死ぬと(もうあの世なので死にはせずに)永遠に暗闇を落ち続ける」というのがあるのだが出典不明。無間地獄(2000年落ち続けた先にある地獄)のことか?
・トライポフォビア(蓮コラのような小さな穴の集合への恐怖症)はミーム汚染だった?
ネットで話題になってから主張する人が増えたという説あり。
・小さな甲殻類が上から津波のように押し流されてくる階段
・https://wired.jp/2016/10/18/nys-iconic-buildings/
グッゲンハイム美術館は、バスク地方から遠くドバイまで世界各地で誕生しはじめ、どこにでも存在するようになった。
・ロメロ監督
・死が失われる未来=Keter
それっぽい名前だけ思いついたやつ
最近見たSCPぽい映画
・ジェーン・ドウの解剖
異常な性質を持つ死体。
そのまま、あるSCPオブジェクトの収容前に起こった事件にできそう。
・メッセージ
理解すると時間認識に異常をきたす言語体系。
原作はテッド・チャン「あなたの人生の物語」