アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: サイト-8149の標準的な低危険物収容ロッカーに収容されています。SCP-XXX-JPを用いて実験を行う場合は、セキュリティクリアランス2以上の職員の許可が必要です。実験を行った後は、サイト-8149の管理責任者に所定の書類を提出し報告してください。
説明: SCP-XXX-JPは縦20cm、横50cm、高さ10cmほどの陶器製の物体です。年代測定の結果少なくとも1000年以上前に作られたと考えられます。人がSCP-XXX-JPを頭の下に置き寝ると多くの人物は夢を見たと主張します。夢の内容は様々ですが多くの場合以下の要素を含みます。
- 器量のある異性1が現れ夢を見ている人物に好意を持ちます
- 上記の異性と結ばれることによって子供や孫に恵まれ幸せな家庭を築きます
- 金や名誉を手にします2
- 家族に見守られながら老衰で死亡する事で夢から覚めます
以上の内容を見た結果多くの場合、夢を見た人物は夢を見る前と比べ言動が明らかに変化する事が確認されています。言動の変化の原因は不明です。なお、夢を見れなかった人も一定数存在しますが、それの条件は依然議論中です。寝ている間ヒューム値に変動が見られないことから、現実改変を行うオブジェクトではないと推測できます。
現在のところ財団はSCP-XXX-JPを2つ所有しています。1つは財団が蒐集院を吸収した際に引き継いだオブジェクト(補遺1参照)、もう1つは█████が自宅に所有していたものを回収しました(補遺2参照)。財団は前者をSCP-XXX-JP-A、後者をSCP-XXX-JP-Bと呼称しています。
付録: 以下はSCP-XXX-JP実験記録の抜粋です。
補遺1:蒐集院の記録によるとSCP-XXX-JP-Aは14██年当時の有力者████4が朝廷に献上した物で、悟りを開くことができる枕だと記されています。また██(現在の中華人民共和国██)の市場より入手したと記されています。
補遺2:SCP-XXX-JPを題材とした作品は漢字文化圏を中心に広く存在しています。それらの作品の中でSCP-XXX-JPを実際に使用した経験に基づき執筆したと考えられる作家が複数存在した事を財団は確認しています。一例として、SCP-XXX-JPを題材とした作品を発表したある小説家█████は19██年にエリア81の軍事施設に押し入り[削除済]した事件が発生しました。事件後、財団が█████の自宅を捜索したところSCP-XXX-JP-Bを発見しました。█████がどのようにしてSCP-XXX-JP-Bを入手したかは分かっていません。