SCP-███ 探査任務 臨時機動部隊-"スラッシャー" 探査記録-1

これは20██年█月3日███県████市で、16時18分頃に起きた事案である

都市中央近くに突如として地下深くからの
SCP-████1の大規模な出現の際に、地殻変動の影響により多数の犠牲者と経済的損失を受けた。

発生源は後の調査結果で地球コアに異常に近い距離であることが分かり、これは科学的にもそのような現象は人類存続の危機に当たるとして、財団最高機関O5はこの被害を迅速に収集させSCP-████の実態調査を行うために臨時機動部隊"スラッシャー"を各チームの選抜メンバーからジョナサン メンデスを部隊長に他4名の人員で編成し、実態探査任務を実行した。

  • 地上の至る所に原因不明の火災や建物の壊滅的破壊が見られたことにより、都市部への侵入方法として空域から迅速に降下地点へと向かうことが部隊側から提案され、███博士により承認された

本作戦の概要

以下は部隊との交信途絶後に派遣されたエージェント・マーキュリーにより回収された、部隊の探査ログである。

日時:20██-█月3日
録音者:S1:シェリー・ホスキンス
17時42分記録開始

S.R:各自、装備、のチェックを行え
S1:クリア…
S2:クリアです!
S3:クリア!
S4:準備万端だ

S.R:よし、いいかお前達
これより我々は都市部に降下し、SCP-████の実態調査、可能であれば後続部隊のために目標地点への安全を確保する。市民を発見した際は出来る限り救出することを覚えておけ!いいな?
Sチーム:了解!
(直後に大きな金属の擦り切れるような叫び声を感知)
ローチェ1:おいなぜだ…制御が..くそ….飛行コントロールがとれない。このままだと墜落する!!
ローチェ2:"メーデー" "メーデー"こちらローチェ…本部…こちらローチェ..応答願う..
S2:おいおい、今の不愉快な音はなんだってんだ?!
S.R:S2落ち着け!!ローチェ1、操作の復帰は見込めるか??
ローチェ1:バランスをとるだけでいっぱいいっぱいだ!
(30秒の沈黙後)
ローチェ1: ("緊急音")ああ…すこしずつだが、数値は正常に戻ってきている
このままだとなんとか高度を持ち直すことができるかもしれん。
(約5分後、コントロールが戻る)
ローチェ2:コントロール復帰!いつでも降下できるぞ
S.R :よくやった
次いつあいつの叫び声が来るかわからん!
…….よし、いまだ!総員降下!!!

(降下直後、SCP-████によるジャミングにより交信が10分ほど途絶える)

S.R:…..チェック…..チェック…
ああ本部、こちらスラッシャーチーム
聞こえるか?
本部:ああ、全て良好だ "スラッシャー"
交信が途切れていたが何が起きたか報告してくれ。
S.R:了解。現在我々は都市部に着陸したところだ。降下の際に輸送ヘリ'ローチェ'がscp54○○の叫び声により機内のコントロールダウンに陥ったがなんとか持ちこたえることができた。
本部:叫び声?詳しく教えてくれ。
S.R:直後HQに報告する際にジャミングのようなものを受けていたことからあの叫びは一種のEMPのようなものかもしれんな。
本部:情報をありがとう。データに記録する
では、まずチェックポイント1-6まで調査を続行してくれ。
S.R:ああ、分かった。スラッシャーアウト.
S2:隊長、初っ端から運が無いったらありゃしねえと思いませんか?嫌な気がしてきたぜ
S4:おい新人。そんなくそみてえな泣き言を言うぐらいならいますぐあのどでかいバケモンに突撃させてやってもいいんだぞ?
S2:…すみません、サー
S4:よし、それでいい

その後1時間12分に渡って実態との遭遇はなく
市民の避難誘導にあたる
(それから数分後…)
S.R:HQ!至急応答願う!!
本部:どうした"スラッシャー"
S.R:本部、アレが見えるか?(ヘルメット搭載遠隔カメラを起動)なんてデカさだ。。地上から見て全長約210メートルってとこか。 見た目はさながら異質な巨大猿人類のような体だ。
本部:他にその地点からどのような外観をしているか教えてくれ
S.R :そうだな…
全身は凹凸の激しいトゲの皮膚で覆わらており、頭部全体に焦げた黒い毛髪のようなものが大量にこびりついて顔もそれに隠されているように見える。
S2:て、てめえ..なんて気味悪い目してんだ….??
S3:….っ?おいまてよ!野郎何しようと…..
本部:スラッシャー、どうした?報告せよ
S.R :あいつ….!
全員、伏せろ!!!

(突然、強い衝撃音と共に近くの建物に1〜2mの物体が降って来る)
S3:くそ!!くそっ!投石みてえなことしやがったぞ!
S1:なぜこちらの位置がわかったの?
S.R:総員、150度方向の建物内へ退避!退避だ急げ!

<"その後数分間、本部との無線が途絶え、断続的に投石のような衝突音が続く">
"部隊の咳き込みの多さから壁部の損壊から生じたものだと推測される"

S4:ゴホッ..おい、ルーキーのS2はどこだ??
S1:無線に応答しない…..探さないと。
S.R :否だ!
姿が見えない以上本部に救助を頼むしかない。あいつには申し訳ないが今は一分一秒も無駄にしてはならん。いいな?
S1:…了解.
S.R :よし、全員移動するぞ!

ー録音メモリ交換の為、ここでログ1が終了ー

その後、S2は財団による救助捜索の結果、SCP-████-1が衝突した際に捕食された人間の肉片のDNAが彼と同一のものであることが確認された。