灰色のたんぱく室
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、現在収容をするための確実な搬送手段を検討中です。
SCP-XXX-JPは如何なる場合においても、自由選択の効く移動手段でもって常に移動していなければなりません。
逆説的に言えば、SCP-XXX-JPを特設サイトへと収容する全ての手段は現在、未然です。
サイトXXには、巨大なテーマパークと同じだけの容量を持つ施設群か、あるいはその性質を安全に観察するための一区画相当の住宅街の建設が検討されています。
兆を優に越えかねない莫大すぎる費用の捻出は、収容手順として認められるものではありません。-○○博士

SCP-XXX-JPの半径五メートル以内には、Bランク記憶処理を施したチーム「旅は往き連れ」を随行させ、それを最低でも半径■キロメートル離れた地点から各種小型ドローン及び、都市内部のガラス窓に擬態させた特殊なビデオ媒体を用い、別チームにより観測してください。
SCP-XXX-JPの挙動や言動に不可解な部分、理論の乖離が見られた場合、すぐさまチーム「旅は道連れ」のBランク記憶処理を遠隔解除し、SCP-XXX-JPの死角から麻酔や記憶処理を施し、沈静させてください。
それが何らかの手段で妨害、失敗した場合、起こりうるCK-クラスシナリオの発生を未然に防ぐため、O5■人以上の承認を得たうえで『三次元軸再構築プロトコル「XxYyZz」』を行使してください。

説明: SCP-XXX-JPは極めて不安定な特異点を行き来する、偶発的な痴呆症を患った老年期の男性です。
上質な白灰色の紳士服に身を包み、ベージュのハンチング帽を被っています。人種の詳しい特定は、老化に伴う表皮色素の漂白や骨格の縮小、皺やたるみにより、現段階の無設備下での目視においては困難です。
またSCP-XXX-JPは、肌の油分の低下具合や体温の低さからしても相当の老齢であるにも拘らず、杖の補助を受けずおおよそ時速五キロの速さで不自由なくあらゆる地形を闊歩することが出来ます。

SCP-XXX-JPは目的地を抱いた場合、その目的地へたどり着く方法は全てなんらかの要因で失敗します。
また、彼の周囲5メートルに居る人間にも同じ現象が起こり得ます。
事前の計画やよりよい交通手段、そのすべての妥協案さえも、結果が結ぶことはありません。

SCP-XXX-JPは■■■3年■月4日、●●線の●●駅、●番線に通じるデパート地下施設で道を尋ねている老人として初めて存在を認知されました。しかし、同一の背格好の人物がほぼすべての時間帯に数週間にもわたって駅構内で目撃されていることから、おそらくSCP-XXX-JPは現実改変能力を持つ他にもほぼ無尽蔵の体力と集中力が備わっており、また食事が必須ではないことが予測されています。
しかしそのことに本人は自覚を持っておらず、体感時間でさえ上記の痴呆症のため曖昧としています。

SCP-XXX-JP:「なんといったかのう、ぶいぴいえす、とかいう所の人らじゃろアンタら」
偽装エージェント:「何言ってるんですか、おじいちゃん。今日は旅行の最終日でしょう?」
SCP-XXX-JP:「んん? その声はたしか、あつしか。よもぎこ、だったかな?」

補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]