アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト81██の特別収容ロッカー部屋全体が完全に遮光された収容室にて収容して下さい。SCP-XXX-JPは最低3枚の遮光シートで梱包された状態で鋼鉄製の箱に入れた状態で収容室内に安置してください。また箱の内側は黒錆を付着させるなどして光が反射しないようにしてください。箱内部には衝撃吸収剤を敷き詰めてください。遮光シートは毎日穴が開いていないかを確認し、穴が開いていた場合は担当研究員に報告の後新しい遮光シートで梱包し直してください。万が一、宝石店等の場所でSCP-XXX-JPと思われる鉱物を発見した際は検査後上記の手順に従って収容してください。
追記20██/█/██: SCP-XXX-JP-Aの存在する████山には緊急サイト-81██が建設され、████山およびSCP-XXX-JP-Aの監視と保全が行われています。SCP-XXX-JP-Aが存在する空間に一般人が立ち入りを試みた場合、直ちに拘束し、記憶処理をした後解放してください。
説明: SCP-XXX-JPはクォーツによく似た鉱物です。収容当時は1.██kgで約570cm3、現在は█.██kgで約1███cm3です。SCP-XXX-JPはおよそ40nmから750nmの電磁波1を吸収するにも関わらず白色であり、また常に2lm程度で発光しており、それと同時にほのかに温かいです。外見的特徴の点ではこの特徴以外には一般的に流通しているクォーツと変わりありません。SCP-XXX-JPは通常のクォーツと違い非常に脆く、1m程度の高さから落とすだけで砕けます。
SCP-XXX-JPの異常性は砕けた際に発生します。SCP-XXX-JPは砕けた際に表面から約1mの範囲に特殊な極めて強い光を発し、範囲内に壁などがあっても光は貫通します。また、この光を直接見た場合一時的に目に痛みを訴えますがしばらくすると自然に治癒します。この光の範囲にいた生命体は瞬時に消失し、消失した地点には何も残りません。実験動物及びDクラス職員に遠隔通信のカメラとGPSを取り付けて実験を行いましたが実験動物及びDクラス職員が消失した瞬間に通信が途絶えるため、消失後の行方は確認されていません。光が消えるとSCP-XXX-JPは砕ける前の状態に戻ります。
また、SCP-XXX-JPは何らかの光を照射し続けると10分毎に1█gのスピード2で質量が増加し続けることが確認されています。この変化はSCP-XXX-JP全体が光を受けないようにすることで増加量を大幅に軽減することが可能です。変化のメカニズムについては現在も詳細は不明ですがSCP-XXX-JP周辺の熱、光などのエネルギーを持つもののエネルギーを何らかの原理によって質量に変化させているという説が有力視されています。3されています。また質量の増加とともにSCP-XXX-JPの体積も増加します。しかし前述の実験の直後に質量の測定を行うと想定された増加分より実際に増加した質量が大きいため、消失した生命体はSCP-XXX-JPの質量を増加させる原因になると考えられています。消失した生命体の重量はそのままSCP-XXX-JPの質量に変化せず、消失した生命体の質量の大半は消え去ります。
SCP-XXX-JPは██県██市の宝石店で発見されました。20██/█/██に宝石店の鑑定室にいた店主がSCP-XXX-JPを残して失踪した事件において回収された物品の検査を行っていた人物も同様の失踪を遂げ、財団の目を引き収容に至りました。事件関係者にAクラス記憶処置を施し、店主の関係者にカバーストーリー「移住」、警察関係者にカバーストーリー「所属移動」を適用しました。回収時点での質量は1.██kg程度でした。回収後、SCP-XXX-JPはサイトの特別収容ロッカーにて収容されていましたが質量の増加を極限まで抑えるために現在の特別収容プロトコルに改定されました。
補遺1:SCP-XXX-JPと共に発見された木製の箱の中に幾分かの土が入っており、この土の採取場所を成分検査などで調査したところ、山梨県甲府市の土と一致しました。そのためSCP-XXX-JPは甲府市付近にて採取されていると結論づけられました。市内の調査により、████山4付近にて、当初SCP-XXX-JPが発見された宝石店の店主が、閉鎖された坑道周辺での目撃情報が得られたことから、機動部隊員4名が現地に派遣されました。5調査結果については探査記録XXX-JPを参照してください。
探査記録XXX-JP,日付20██/█/██
<映像開始,14:00>
アルファ: 坑道入り口に到着した。侵入を開始して大丈夫か?
電博士: お願いします。
<約8分間坑道を移動する映像が続く>
アルファ: ある程度整備されてるな。昔鉱山だったからか。ん?道が分かれているぞ。片方は整備されてない洞窟みたいだが。
電博士: 先に整備されてる道の探査をお願いします。
ガンマ: ダメです、少し先で崩落しています。
電博士: わかった。それなら洞窟の方を探査してください。
アルファ: 了解した。
<5分ほど洞窟を歩く映像が続く>
<約5分後、鍾乳洞のような広い空間に出る>
アルファ: 広い空間に出たぞ。鍾乳洞…のような場所だ。だがあれは鍾乳石ではなさそうだな。どちらかと言うと水晶みたいだ。
電博士: 普通の水晶か…SCP-XXX-JPの別個体でしょうか。探査を続けてください。
<2分ほど洞窟を歩く映像が続く>
<突如ベータのカメラの視点が地面まで下がる。カメラが落ちる音が響く。>
アルファ: うん?…ベータがいないぞ。誰か見ていないのか?
<ガンマ、デルタ共に見ていないと答える。ただしデルタは後ろが少し光ったことを証言する。>
アルファ: 光った?どういうことだ?そう言えばSCP-XXX-JPは砕けると光を出すんだったな。
電博士: やはりその洞窟の水晶はSCP-XXX-JPの可能性が高いかもしれません。
アルファ: …わかった。探査を続けた方がいいか?
電博士: お願いします。
<約6分ほど鍾乳洞内を移動する映像が続く>
アルファ: 特に何も見つからないな。
電博士: そのようですね。もう少し探査を行ってから帰還してください。
アルファ: 了解。
<ガンマのカメラに天井から落下してくる水晶が映る><直後アルファの背後で発光、アルファが消失>
ガンマ: っ、目が…
電博士: ガンマ、デルタ、ただちにそこからの退避を開始してください。
デルタ: 了解。
<後方で発光。振り返って確認するとガンマが消失していた>
デルタ: ガンマも消えちまった…
電博士: デルタ、急いで脱出してください。
デルタ: 言われなくてもわかってる!
<2分ほど鍾乳洞内を出口に向かい走る映像が続く>
<鍾乳洞の天井に存在していた鍾乳石の一つが崩壊し、多くの欠片が落下し付近で発光が起こる>
<欠片の一つがデルタの前方に落下してくる>
デルタ:くそっ、おれも出れないのか
<直後強い光がカメラに入り映像が途絶える>
<映像終了>
坑道内部の調査実施の結果、機動部隊員全員が死亡したとみられています。████山内部をX線地中レーダーにより観測した結果、地下40m地点から██m地点まで、周囲約10km2に渡りSCP-XXX-JPと思われる鉱床が存在していることが判明しました。鉱床がいつ頃発生したものかは明らかになっていません。付近は直ちに立ち入り禁止区域とされ、カバーストーリー「土砂災害」が適用されました。探査中に崩壊を起こした鍾乳石は直前の映像において崩壊の要因となるものが確認できなかったため、何らかの外的要因によって崩壊したのではなく自壊したと考えられましたが、少なくとも確認された範囲ではSCP-XXX-JPは自壊を起こしにくいと考えられるため、現在はSCP-XXX-JPが何らかの内部的要因によって崩壊したものと推測されています。この探査により████山内部に存在する結晶構造はSCP-XXX-JPの別個体と推測され、山内部のSCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-Aに指定されました。現在まで重大な収容違反が発生していないことから、地中のSCP-XXX-JP-A群は太陽光の存在を認識していないと考えられています。
Dクラスを用いた機動部隊員の回収は、現在倫理委員会の承認待ちです。
また、████山内部のSCP-XXX-JP-Aの一部が地上に露出した場合、山梨県全体をSCP-XXX-JP-Aが覆い尽くす為に必要な時間は約二週間と推定されています。
万が一、崩落などが発生して鉱床が剥き出しになった場合の人類に対する危険性からオブジェクトクラスの再評価と特別収容プロトコルの改定を申請します。──電博士
承認。──日本支部理事
SCP-XXX-JP-Aおよび████山を保全するため、緊急サイト-81██が建設されました。現在、SCP-XXX-JP-Aを破壊する計画は無期限に凍結されています。 SCP-XXX-JPを用いた実験によりSCP-XXX-JPの部分的な無力化が可能であることが確認されたため、SCP-XXX-JP-Aの規模縮小のための破壊が行われました。詳細は補遺2に記載。
補遺2: 20██/██/██の実験において、SCP-XXX-JPに5.9×104eV以上のエネルギーを持つ電磁波を照射した場合、照射された部位が破壊されその部分が無力化されることが確認されました。これを受けて危険性が高いと考えられているSCP-XXX-JP-Aの部分的な無力化のための破壊が計画されました。この計画は倫理委員会と日本支部理事の承認を受け、[編集済]を用いた破壊が行われました。結果的に周辺地域において小規模な揺れが観測されましたがSCP-XXX-JP-Aの約50%が無力化されたと考えられています。しかし実際の割合はX線地中レーダーが[編集済]の影響によるX線を検知し、詳細な記録が行えないため不明です。
付与予定タグ
水晶 外部エントロピー 地質 敵対的 可視光 地下 scp-jp euclid
http://ja.scp-wiki.net/forum/t-2276067/scp#post-3560853
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト81██の特別収容ロッカーにて収容されます。実験にはレベル3以上の職員2名以上の承認が必要です。SCP-XXX-JPに何らかの要因により暴露した人物は専用の隔離室にて1時間隔離した後Aクラス記憶処理を行ってください。この隔離室の監視は禁止されています。
インシデント記録20██/██/██を受けて特別収容プロトコルは改定されました。
SCP-XXX-JPの影響を受けたDクラス職員にはそのDクラスにとって楽しいと思うことをさせるかあるいは早急に終了処置を行ってください。Dクラス職員以外の職員が影響を受けた場合、休暇の頻度を上げるなどしてSCP-XXX-JPの影響の再発を防いでください。
説明: SCP-XXX-JPは日本国内で使用されているものと同一形状の昭和██年製と刻まれた100円硬貨です。
SCP-XXX-JPは落下時に異常性が発現します。SCP-XXX-JPが地面に着地する瞬間、消失し半径1mの範囲の天井に再出現します。この時再出現場所は消失前に落下した高さより天井から床までの距離が長いあるいは等しい地点に再出現します。また、再出現の時、直前の落下速度は保存した状態で再出現します。この異常性のためSCP-XXX-JPは屋外に転移しないものと考えられています。それ以外の点ではSCP-XXX-JPの落下は通常の物理法則に従います。
SCP-XXX-JPの落下を連続して目撃した人物は「物を落とすことは楽しい」というミームを受けます。このミームは画像や絵等では拡散しませんが動画等では発生します。このミームに暴露した人物は実際に物を落とす行為によって幸福感を得ることができるようになることが確認されています。SCP-XXX-JPに暴露した人物は手近にある物体を落とそうとしますが強制力はないため自力で押さえつけることができます。しかし押さえつけて10分程度経過すると強制力が働き初め、押さえつけることができなくなります。また1度落とし始めると他者からの介入なしに止めることができなくなります。暴露者が落下させた物体を連続して見た場合も同様のミームに暴露します。連続して見る回数は落下する物体の質量に比例すると考えられ、SCP-XXX-JP本体の場合は10回で暴露します。この影響は会話でも拡散されますが暴露者は他人に自ら会話等で拡散を行うことについては積極的ではなく、基本的には会話による拡散は起こりませんが、暴露者に「楽しみ」やそれに類する事について質問を行った場合は暴露者は積極的に会話で拡散することを試みます。暴露者へ記憶処理を行うことでミームを除去できますがおよそ8%の人物に対しては効果がなく、また暴露直後は記憶処理が効きにくいです。一度暴露し記憶処理を行った人物はSCP-XXX-JPや暴露者の落下物を見て再び影響が現れるまでの落下回数が大幅に短縮されます。
SCP-XXX-JPは20██/██/██にサイト81██の中央階段に突如出現しました。これによりサイト81██の職員の20%がSCP-XXX-JPに暴露しましたが収容違反や事案等は発生せず、サイト全体への記憶処理で鎮静化しました。
20██/██/██、サイト81██にてSCP-XXX-JPの収容違反が発生しました。監視カメラの映像から原因はD-83476に記憶処理によって消えたSCP-XXX-JPの影響が再発したためです。影響が再発したD-8347の様子を監視カメラで確認した後、拘束を行った保安職員 ██7が暴露しサイト全体に広がりました。
この事案によりサイトの人員の内60%がSCP-XXX-JPに暴露し、2名が死亡、4名が重軽傷8となりました。追実験の結果、SCP-XXX-JPに暴露した人物からは記憶処理を行ってもSCP-XXX-JPの精神影響は完全に取り除くことはできず、長期間に亘り「楽しみ」を暴露した人物が感じない状況が続いた場合、「楽しみ」を得るために再発することが確認されました。現在はSCP-XXX-JPの異常性はミームへの暴露だけではなく暴露者の価値観や認識の改変も行うという説が立てられました。このインシデント記録と追実験の結果を受けこの仮説の正当性が判明したため、特別収容プロトコルは改定されました。特別収容プロトコルの改定に伴い、完全な収容が行えなくなったため同時にオブジェクトクラスもEuclidに変更されました。
予定タグ
scp-jp euclid 精神影響 視覚 強制力 認識災害 貨幣 物理法則 瞬間移動
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト81██の収容室で布を掛け、直接視認できない状態にして収容してください。SCP-XXX-JPの実験を行う際はレベル3以上の職員2名の承認の上で行ってください。
説明: SCP-XXX-JPは1946年7月1日にアメリカがビキニ環礁で行った核実験9の様子を撮影した約80cm×約40cmの写真です。印刷時期は不明ですが汚れなどに対して高い耐性を持ちます。
SCP-XXX-JPの異常性はSCP-XXX-JPを直接視認した場合に発生します。これはSCP-XXX-JP以外の画像、動画、イラストや文書などでは発生しません。この異常性は記憶処理により完全に消し去ることが可能です。
SCP-XXX-JPに暴露した人物(以下対象)は以後不定期なタイミングで平均して40分程度幻覚世界に囚われ、その間気絶します。幻覚世界は過去に対象が実際に訪れたことのある中で最も大きな街であり、幻覚は主にその街で非常事態に遭遇するという内容であることが分かっています。幻覚世界に囚われる回数が増えるにつれ、対象は災害や非常事態10の対処法、およびそれらに対する精神的な耐性を得ます。
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]