cscrow
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-鬼とSCP-XXX-JP-子を接触させないでください。SCP-XXX-JP-鬼は鍵のかかった部屋に収容し、監視カメラで監視して下さい。SCP-XXX-JP-子はSCP-XXX-JP-鬼の収容しているサイトとは別のサイトに収容してください。SCP-XXX-JP-子は動きが停止しているため、収容するための部屋が足りないようであれば鎖などで固定し、同じ部屋に収容しても構いませんが出来るだけそれは避けて下さい。

説明: SCP-XXX-JPは人の子供の形を模した物体で、SCP-XXX-JP-鬼とSCP-XXX-JP-子の2種類に分けられます。共に球体の顔と楕円体を最も短い径に沿って半分にした胴体で構成されており、顔には丸い目、楕円体の鼻笑っているような口がついています。素材は木のように見えますが非常に硬く、ナイフを刺した程度では傷はつかず、体を構成する物質は不明で、動力源も不明です。収容時SCP-XXX-JP-鬼から付着していた石を調べたところ、45億4000万年前から44億4000万年前のマントルに由来する溶岩の塊であることが分かり、少なくとも地球が誕生した時には存在していたと推測されます。

SCP-XXX-JP-鬼は、██県████市で発見された人型の物体で、全長は120cm,重量は24kgです。背中に「おに」と書かれており、時より「もういいかい?」「どこだぁ?」等の言葉を幼児期の子供のような声で発声します。

SCP-XXX-JP-子は、SCP-XXX-JP-鬼とは異なり「おに」と書かれていない人型の物体です。子供のような声で定期的に「まぁだだよ」という言葉を発声していましたが、199█年に「もういいよ」という言葉を発声した後動きが停止しました。現在3██体発見されており、更に増えると思われます。個体によって全長と重量は異なりますが、平均的な日本の小学生2年生の体重、身長と一致します。

SCP-772-JPの特異性はSCP-XXX-JP-鬼がSCP-XXX-JP-子を発見した時(正確にはSCP-XXX-JP-鬼の前方180度にSCP-772-JP-子が入り、直接SCP-XXX-JP-鬼がSCP-XXX-JP-子を見た時)に発生し、SCP-XXX-JP-鬼がSCP-XXX-JP-子を発見すると、発見したSCP-XXX-JP-鬼と、発見されたSCP-XXX-JP-子の間を直径とする円柱の範囲の空間を消失させます。SCP-XXX-JP-鬼がSCP-XXX-JP-子を発見した距離に関係なく消失し、円柱の高さについては際限がないようです。消失した後は空間が歪み、消失した後が残ることはなく、最初からそうであったかのような自然な見た目になります。また、人が絶命する程度の外傷を与えた際にも、SCP-XXXを中心として同様に消失します。(実験記録「破壊実験」01参照)

SCP-XXX-JP-鬼収容時の事件記録

18██年に日本の███で「奇妙なからくり人形がいる。」との通報があった際に、通報内容の奇妙性から財団の注意を引き、エージェント████████が向かった所、SCP-XXX-JP-鬼が2体のSCP-XXX-JP-子を見つけたところであり、その瞬間半径██mの空間が消失しました。幸い人間がこの消失の巻き込まれることはありませんでした。この時の周囲の人間に対して記憶処理を行い、カバーストーリー「町改革」を流布しました。

人間も消失するかどうかは定かではありませんが、周囲の小動物などが消失されていたため、人間も巻き込まれると消失すると考えられます。

補遺: その後の調査で、消失した場所の地球の反対側も消失していることが分かりました。