烏丸百九のサンドボックス
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#報告書作成日: 201█/9/21

#製品名: "クリーンフナムシ"

#製品型番: A-1030-L02-β(-αについては概要を参照)

#原型生物/DNA: フナムシ(Ligia exotica)/97%、クロマグロ(Thunnus orientalis)/1%、███████1(██ ███)/1%、██████████████(███████ ███████)/1%

#生態: 基本的な生態は通常のフナムシと同一だが、トランスフェクション2により以下の特異性質を付与している。

  • 耐衝撃性に優れたコロイド分散体を内部に備蓄できる外骨格。外敵からの自己防衛に利用。
  • ミオクロニー脳波を用いた疑似テレパシー能力による集団的知性行動。
  • 通常のフナムシの3倍ほどに拡大した、海水を汲み上げるペダル状の細胞構造を有する第六脚及び第七脚。海岸付近での高速遊泳が可能。
  • 腸及び上述の水路内部に形成した網目状の生体超分子構造体。下記の再構築器官に直結。
  • 生殖器官付近に新たに形成した、ダンカン=綱影型生体分子再構築器官。海中の汚染物質を分解し、コロイド分散体及び海水に変化させ無害化する。

報告書作成時点では、口吻及び消化器官の耐久性の問題から、大型のプラスチックゴミ等を捕食・分解することは不可能である。

#概要: A-1030-L02は201█年、"第二次エコロジーキャンペーン"の際に外部より募集した研究者によって製造された(当時製造されたプロトタイプを以下-αとする)。同キャンペーンは"マナによる慈善財団"に協賛されている。

1030-L02-αは有機水銀、PCB、BHC、鉱油、ビニール・プラスチックゴミ等の海洋汚染物質を除去する能力により、自律的に行動し海を浄化する云わば"生きた掃除機"として、世界各国の環境保護団体にアピールする商品作りを狙って開発された製品であった。

しかし、本製品の研究担当者であった██は、上層部の指示に従わずフナムシへの大型廃棄物分解能力の付与を拒否した。1030-L02-αの研究は一旦中止され、██は当研究所を解雇されたが、その際密かに持ち出された1030-L02-αは野生化し、現在は中国地方日本海側沿岸部を中心に生息域を広げていると考えられている。

当研究所は野生下の1030-L02-αを一部回収し、新たにA-1030-L02-βとして研究チームを設立。本来持つべき特異性質を付与すべく改良中の状況にある。

#課題/問題点:

  • 野生下に多数存在すると思われるA-1030-L02-αの存在。本製品が備える集団的知性により、コロニーを形成し民間船舶を襲撃する被害が報告されているが、SCP財団によって大規模な事案発生は抑制されており、創研として特別な対応を行う必要はないと思われる。
  • デトリタス捕食者という出自による、大型ゴミ処分の困難さ。クロゴキブリ(eriplaneta fuliginosa)の上顎及び消化器官を移植する改良案が現在検討中である。

#希望小売価格: 5,000,000円/100匹3

#研究者コメント: 希望小売価格まで我々研究者が設定する意味が解りませんので開発時の参考価格とさせていただきました。わざわざ改良しなくても上手いことαを売りつける方法ならいくらでもあるんじゃないですか?うちの営業の使えないことといったら目に研究チーム一丸となって改良に取り組んでおりますので、是非とも予算増額をご検討願います!! ーGエリア第9研究所 海洋生物研究チーム担当主任 烏丸百九

1600文字コンテストに参加致します。

本作は拙著SCP-1030-JPの関連Taleであり、要注意団体"日本生類創研"のGOIフォーマット風作品となっております。尚、最後の研究員名は著者ページからの引用ですが、当該人事ファイルとの設定上の関連性はありません。

日本生類創研ロゴマークはtsucchii0301tsucchii0301様の"要注意団体アイコン"より借用させていただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。