烏丸百九のサンドボックス
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収容室内のSCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの研究は、オブジェクトが無力化以前に生成したLQD/独立走査型ミーム類1を解析することが現在の主要な課題となっています。SCP-XXX-JPの残骸は保管サイト-8119の低危険度ミームオブジェクト専用ロッカーに保存されます。尚、霊的実体学を用いたSCP-XXX-JPの研究は、既に一定の解決を見たと考えられています。

説明: SCP-XXX-JPは、人間男性の頭部を模した形状をした岩石であり、その外見は財団日本支部上級研究員であった烏谷博士に酷似しています。烏谷博士は、SCP-XXX-JPが現れる数ヶ月前に非異常性の理由により死去しています。素材は非異常性の花崗岩であり、外見と破壊不可能性の他には一見して異常な性質を有しておらず、自律的な移動等の能力はないと思われます。インシデントレポートXXX-JP-37を参照して下さい。

SCP-XXX-JPについての記述や証言を認識する、もしくはSCP-XXX-JPの周囲半径3m以内に人間が近づいた場合、その人物はSCP-XXX-JPが生成するLQD/独立走査型異常ミームの汚染を受けます。この際、「烏谷博士に似た老年男性の声を聞いた」と曝露者は一様に証言しますが、SCP-XXX-JPが音波などを生成した形跡は認められず、認識異常の一種であると考えられています。この性質により、SCP-XXX-JPは付近にいる曝露者と会話を行うことが可能になっています。

曝露者が財団の活動やオブジェクトの研究について一定以上の知識を持つ人物2であった場合、曝露者はSCP-XXX-JP-Aとなります。SCP-XXX-JP-Aとなった人物は、オブジェクトとの物理的な距離や関連知識の有無にかかわらず、常にSCP-XXX-JPの独立走査型ミームを異常な脳信号として絶えず受信し続ける状態となります。それらの脳信号は、極めて暴力的で抑圧的な言語表現としてSCP-XXX-JP-Aに認識され、不眠症や抑鬱をはじめとする広汎な精神障害や希死念慮を招きます3。現在の所、大脳辺縁系に到達した独立走査ミームを無効化する唯一の方法は、Γクラス記憶処理による財団関連記憶の一斉消去のみとなっています。

烏谷博士について: 烏谷悦夫博士は、20██年に65歳で病死するまで財団日本支部のミーム管理学部門の部長を務めていました。1998年に独立走査型ミームの発達に関する論文が認められて以来、同部門の諸研究の発展に尽くしていましたが、晩年において研究チームの部下職員2名による論文が、自身の研究の剽窃であると主張し、財団法務部門に論文の削除と当該研究員らの処罰を訴えましたが、盗用の事実は認定されず、その後病気により休職しそのまま死去されました。同博士は生前、同僚職員から「穏和」「お人好し」と呼ばれる人柄で知られており、後進の育成にも尽力していました。