Coconuts000の資材置場

とりあえず置いておく、本当に資材置場みたいな所です。
汚い(色々な意味で)ですが、どうぞごゆっくり。

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JP-aは、非生物用のロッカーに保管されています。対象に接触又は持ち出す場合、サイト責任者の許可の上、指定された手袋を着用して下さい。

SCP-XXXX-JP-bは、標準的な人型収容室に収容されています。対象にはDクラス職員が1日2回食事を給仕します。対象に接触する職員は、必ず女性に限定されます。万が一、対象と男性職員が接触した場合、機動部隊ひ-7(通称“山藍”)によってその職員は終了されます。その後、対象には鎮静剤を投与し、Bクラス記憶処理を施した後、担当職員は最低2時間対象への監視を行って下さい。また、現在SCP-XXXX-JP-bへの実験は禁止されています。対象へ実験を行った全ての職員はDクラスに降格されます。

説明: SCP-XXXX-JPは、SCP-XXXX-JP-aとSCP-XXXX-JP-bの2つから成るオブジェクトです。
SCP-XXXX-JP-aは、紐で纏められた題名の書かれていない25×15cmの一冊の本です。このオブジェクトを構成している紙は、9世紀初頭に日本で作られた和紙であることが判明しています。SCP-XXXX-JP-aは30~40日を1サイクルとして記述内容が増加します。この現象を以降、「進行」と呼称します。SCP-XXXX-JP-aが「進行」すると、10〜30ページに渡る文章が記載されます。この文章は全て古語で書かれています。内容とこれによるSCP-XXXX-JP-bの変化についての詳細は、下記の記録を参照して下さい。

SCP-XXXX-JP-bは、身長150cm、体重45kgのアジア系の30歳前後と見られる一人の女性です。SCP-XXXX-JP-bは標準的な日本語を話しますが、時折現代と違う意味として言葉を使用することがあります。1対象はSCP-XXXX-JP-aの「進行」に応じて成長、加齢します。実験XXXX-34以降、SCP-XXXX-JP-bの加齢は停滞しています(後述参照)。また、SCP-XXXX-JP-bは時折イマジナリーフレンドを示唆するような発言をしており、対象はこれを“あの人”又は“あのお方”と呼びます。実験XXXX-34以降、対象は自分のことを“ムラサキ”と呼んでほしいと要望していますが、現在まで許可されていません。

SCP-XXXX-JPは、20██年█月に、██府にある平屋住居で、所有者である██氏から「小学生くらいの着物を着た女の子が倒れている」という119番通報が入ったことで発覚に至りました。当時、SCP-XXXX-JP-bは極度の栄養失調と脱水症状であったのにもかかわらず、搬送から10時間後に意識が回復し、24時間後には完全に回復したことから、財団関係者である██医師による連絡で財団への一時的収容が決定しました。その後、SCP-XXXX-JP-bが、対象が所持していたSCP-XXXX-JP-aに当時記載されていた内容と一致していることが判明したため、正式に収容が決定しました。収容当初のSCP-XXXX-JP-bは、身長140cm、体重25kgの10歳前後と思われる女性で、山吹色の着物2を着用していました。SCP-XXXX-JP-bを発見した██氏は、SCP-XXXX-JP-bとは面識がなく、他にオブジェクトを目撃した者がいないことを証言し、これらは虚偽ではないことが証明されたため、██氏はAクラス記憶処理を施された後解放されました。


実験XXXX-JP-25中止から5時間後、SCP-XXXX-JP-bへのインタビューが行われました。

実験XXXX-JP-25とそれに関連する事件後、SCP-XXXX-JP-bの特別収容プロトコルの再考が議論されました。職員の性別による死者、負傷者の割合、オブジェクトへのインタビューから、現在のプロトコルが発案されました。現在まで、SCP-XXXX-JP-bによる事件や収容違反は発生していません。

補遺: 実験XXXX-JP-25後のSCP-XXXX-JP-aの「進行」から3日後、SCP-XXXX-JP-aの████ページ目に、古語で記載された文章が発生しました。鑑定結果から、この文章は現在まで本オブジェクトに発生した文章と筆跡が一致していることが判明しています。この文章の原文は現在非公開となっていますが、現代語訳はレベル3以上の職員は閲覧することが可能です。