Co1414

理想の家族写真

scp-xxx-jp

SCP-XXX-JPの異常性の影響を受けた写真。SCP-XXX-JP-1が写真右下に写っているのが解る。加工により異常性は喪失済み。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP発生地域はカバーストーリー「自然環境保全地域」に基づき高さ2mの有刺鉄線付きの金網柵によって封鎖されています。SCP-XXX-JP発生地域内での実験を行なう際は必ずDクラス職員による写真撮影を行い、親族及び配偶者が生存していない研究員のみが実験を担当します。

SCP-XXX-JP発生地域周辺は常に最低でも4名の警備員によって監視され、撮影機器を所持した部外者の接近が確認された場合は早急に対象を拘束し、SCP-XXX-JPによる影響の対象外の研究員によって撮影された写真の調査を行います。SCP-XXX-JPの発生が確認された場合は該当する写真を全て消去し、その後クラスA記憶処置を行なった上で周辺地域から退去させてください。

説明: SCP-XXX-JPは██県██市内の██████公園を中心とする約500m²の土地で発生する異常現象です。SCP-XXX-JPは土地内部で写真撮影を行なった際に発現します。土地内部で撮影された写真には必ず本来撮影された場所には存在しないベンチ、及びそれに座る3人の人物(以下、SCP-XXX-JP-1と総称して記載)が映りこみます。人物はそれぞれ20代の男性、20代の女性、幼児のように見えます。ですが、撮影された写真では全て背を向けた状態の為正確な特定には至っていません。詳細は補遺を参照して下さい。

SCP-XXX-JPの異常性の影響を受けた写真を人間(以下、対象者と記載)が視認した場合、対象者はSCP-XXX-JPが発生した写真を全て破壊します。破損又は加工された状態のSCP-XXX-JPが発生した写真は異常性を喪失し、この破壊行為について対象者にインタビューを行った所、「あの写真の中の人達が妬ましかった」といった主張を繰り返しています。

写真を破壊した後、対象者の親族又は配偶者が生存している場合、対象者は可能な限り多くの親族及び配偶者を自身の家に連れ込み、監禁します。この時、自身の家に連れ込む事が困難な場合は拉致等の暴力的な手段を用いる事が確認されています。監禁に成功した後、対象者は監禁した相手に対しワイヤーや縄等によって拘束する、先端の鋭利な棒1を作成し突き刺す、[削除済み]といった行為を行ないます。

SCP-XXX-JPは██県で起きた監禁事件の調査中に確認されました。監禁事件を起こした男性の友人の「██████公園で風景写真を撮影した直後に██2の様子がおかしくなり、自分で撮った写真を引き裂いていた」という証言から公園の調査が行なわれ、警察内部に潜入していたエージェントによりその異常性が明らかになりました。関係者にはクラスA記憶処置を行い、監禁事件に関してはカバーストーリー「無理心中未遂」を流布しました。財団の調査の結果、対象者となった人物が引き起こしたとされる事例は██件確認されています。

インタビュー記録XXX-JP-1 日付19██/██/██

対象: ██ ██(SCP-XXX-JPによって対象者となった男性)

インタビュアー: エージェント・岸田

<録音開始>

エージェント・岸田: ではインタビューを開始します。██さん、あなたがあの公園で写真を撮影した時の事について詳しく話してもらえますか?

██ ██: ……はい。昔から風景写真を撮るのが好きで、あの時は同じ趣味の友人に誘われてあの場所で写真を撮ったんですが…写真の中にあの人達が写ってたんです。撮る直前までは誰もいなかったはずなのに。それで、写真の中のあの人達を見ていたら、羨ましくなって……

エージェント・岸田: 羨ましい?

██ ██: はい。今まで私は家族の為に尽くしてきました。妻もそれを理解してくれて、███3も特にわがままも言わずに勉強を頑張って……自分達みたいな家庭が理想的なんだろう、って思ってたんです。あの人達を見るまでは。

エージェント・岸田: 続けてください。

██ ██: あの人達を見た瞬間、自分がどれだけ馬鹿だったか思い知りました。私と娘ですら血が繋がっているだけの赤の他人なのに、妻はその血すら私と何ら関係が無いんです!娘も妻もいつ私から離れていくか解らないと思うと怖くてたまりませんでした。それに比べて、あの人達はそんな事を考える必要が無いのを良い事に私に見せ付けるように……だから、せめて写真の中だけでもあの家族を引き裂いてやろうと思ったんです。

エージェント・岸田: 家族……何故あの写真に写っていたのが家族だと解ったんですか?

██ ██: 見れば解るじゃないですか。家族でもなければあんなにぴったり合わさるなんてありえませんよ。絶対に離れないあの家族のようなつながりは私達には無いんです。……もういいでしょう?早く家に帰して下さい!あの家族に少しでも近づきたいんですよ。その為に接着剤とか縫合糸とか、使えそうな物を片っ端から集めたんです!お願いします……

[重要度が低いため割愛]

<録音終了>

補遺: SCP-XXX-JP発生地域での実験中、SCP-XXX-JP-1の前面を写した写真の撮影に成功しました。撮影されたSCP-XXX-JP-1の身体は3人の上腹部から下腹部にかけて結合しており、全員が前を向いた状態で笑顔を浮かべていました。現在のところSCP-XXX-JP-1の身元の特定には至っていません。


画像はこちらからお借りしました。

提供元http://free-photos.gatag.net/?s=gf01a201503122000
作者:Thomas Leuthard


タグ 場所 精神影響 視覚
評価: 0+x

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは適切な大きさの内部が視認不可能な箱に収められた状態で、サイト-8114の低脅威度物品用ロッカーに収容されます。実験の際はDクラス職員のみを対象者とし、レベル2以上の職員2名の承認が必要となります。

説明: SCP-XXX-JPは大きさ150 × 300mmの透明なビニール袋です。SCP-XXX-JPの内部に人間が手を挿入した場合(以下、手を挿入した人間を対象者と記載)、内部にニンジン(Daucus carota)に酷似した実体(以下、SCP-XXX-JP-1と記載)が出現します。

SCP-XXX-JP-1は現在までにおよそ6cm~8cmの大きさの物が確認されており、一般的なニンジンと比較して腐敗が速く、低温の環境下で保存しない場合、出現した数時間後には腐敗が始まります。SCP-XXX-JP-1の出現後、対象者は体重の僅かな減少、及び挿入した手による筆記、箸やスプーン等の食器の使用等の動作が不可能になるといった影響が発生し、手の動作を行おうとした際には「物を掴んでいるはずなのに掴めていないような感覚」に襲われると証言しています。この影響による対象者の死亡事例は現在まで確認されていません。また、SCP-XXX-JP内部にSCP-XXX-JP-1が存在し、かつ50%以上腐敗していない場合に対象者が手を挿入した場合はSCP-XXX-JP-1は出現せず、対象者への影響はありません。

SCP-XXX-JP内部にSCP-XXX-JP-1が存在していない、もしくは内部のSCP-XXX-JP-1の50%以上が腐敗している状態で人間がSCP-XXX-JPを直接視認した場合、「SCP-XXX-JPの中に物を詰めなければならない」という強迫観念に陥り、自発的にSCP-XXX-JP内部に手を挿入しようとします。この精神影響はAクラス記憶処理によって消去する事が可能です。

SCP-XXX-JPは███・███・███県で発生したホームレスが突然片手・もしくは両手が動かせなくなるという異常現象の調査中に発見されました。当初異常現象の原因は新種の奇病だと考えられていましたが、対象者となったホームレスの「手が動かなくなる前にボランティア団体から不思議な袋とレシピを渡された」という証言からSCP-XXX-JPの存在が明らかになりました。回収したレシピにはSCP-XXX-JP-1と[削除済み]を用いたサラダの調理法と思われる内容が記載されており、レシピ自体には異常性は確認されていません。現在までに確認されているSCP-XXX-JPの対象者となった人数は███名に上り、計67個のSCP-XXX-JPが回収されています。関係者にはAクラス記憶処理を行い、カバーストーリー「集団食中毒」を流布しています。

実験記録XXX-JP-1 日付20██/██/██

対象: D-XXX-JP-1、D-XXX-JP-2

実施方法: D-XXX-JP-1にSCP-XXX-JP内部に手を挿入させ、SCP-XXX-JP-1を出現させる。その後、D-XXX-JP-2に摂食させる。なお、D-XXX-JP-2は「ニンジンは大して好きではない」と証言している。

結果: D-XXX-JP-1が左手を挿入した結果、SCP-XXX-JP-1が5本出現した。D-XXX-JP-2はSCP-XXX-JP-1を摂食後、直後にSCP-XXX-JP-1を吐き出し以降の摂食を拒否した。SCP-XXX-JP-1については「今まで食べたどんな食い物よりも不味い」と発言している。

分析: 摂食による悪影響は無いようだ。

実験記録XXX-JP-2 日付20██/██/██

対象: D-XXX-JP-1、D-XXX-JP-3

実施方法: D-XXX-JP-1にSCP-XXX-JP内部に手を挿入させ、SCP-XXX-JP-1を出現させる。その後、D-XXX-JP-3に摂食させる。なお、D-XXX-JP-3は「ニンジンは大好物だ」と証言している。

結果: D-XXX-JP-1が左手を挿入した時、SCP-XXX-JP-1は出現しなかった。その後D-XXX-JP-1が右手を挿入した結果、SCP-XXX-JP-1が5本出現。D-XXX-JP-3はSCP-XXX-JP-1を摂食後、直後にSCP-XXX-JP-1を吐き出し以降の摂食を拒否した。SCP-XXX-JP-1については「とてもニンジンとは思えない味だ」と発言している。

分析: 左手と右手それぞれ一度きりしか出現させる事が出来ないようだ。

実験記録XXX-JP-3 日付20██/██/██

対象: D-XXX-JP-2、D-XXX-JP-3、D-XXX-JP-4、D-XXX-JP-5

実施方法: D-XXX-JP-2にSCP-XXX-JP内部に手を挿入させ、SCP-XXX-JP-1を出現させる。その後、SCP-XXX-JP-1を回収したレシピに記載されていた内容とは異なる方法で調理し、D-XXX-JP-3、D-XXX-JP-4、D-XXX-JP-5に摂食させる。なお、D-XXX-JP-4、D-XXX-JP-5は「ニンジンは別に好きでも嫌いでもない」と証言している。

結果: D-XXX-JP-2が左手を挿入した時、SCP-XXX-JP-1が4本出現。調理を試みた結果、SCP-XXX-JP-1が刃物による切断に対し通常のニンジンを上回る耐久性を持っている事が判明したため、刃物を使用せずにピクルスとして提供した。3名は摂食後、D-XXX-JP-3、D-XXX-JP-4は以前の実験記録と同様にSCP-XXX-JP-1を吐き出したが、D-XXX-JP-5のみピクルスを完食した。D-XXX-JP-5はSCP-XXX-JP-1については「懐かしい味がした。また食べてみたい」と発言している。

分析: 他の対象者と異なり、D-XXX-JP-2はDクラス職員となる以前に事故で障害を負っていた事から、対象者の健康状態によりSCP-XXX-JP-1の出現本数が変化する事が考えられる。また、D-XXX-JP-5が完食出来たのは大きな収穫だろう。

実験記録XXX-JP-4 日付20██/██/██

対象: D-XXX-JP-2、D-XXX-JP-3、D-XXX-JP-4、D-XXX-JP-5

実施方法: D-XXX-JP-2にSCP-XXX-JP内部に手を挿入させ、SCP-XXX-JP-1を出現させる。その後、SCP-XXX-JP-1を回収したレシピ通りの調理法で調理し、D-XXX-JP-3、D-XXX-JP-4、D-XXX-JP-5に摂食させる。

結果: D-XXX-JP-2が右手を挿入した時、SCP-XXX-JP-1が5本出現。その後問題無く調理が行われた。3名は摂食後、全員がサラダを完食した。インタビューの結果全員が味について絶賛し、「やみつきになる味」と発言している。特にD-XXX-JP-5は「我慢してきたがもう耐えられない。もう一度あれを食べさせろ」と発言し、D-XXX-JP-2に再度手を挿入させようとした為、駆けつけた警備員によって鎮静させられた。摂食した3名を検査した結果、異常性は確認されていない。

分析: 健康状態と出現本数は関係ないようだ。興味深いのはD-XXX-JP-5が暴れたのは精神影響で無いという事だ。何故一人だけあのような反応を示したのか調査する必要がある。

補遺1: SCP-XXX-JPの回収作業中、マナによる慈善財団が集会に使用していたと思われる施設が発見されました。以下は施設内部にて発見した電子メールの内、復元に成功した物です。

███████ 様
これまでの活動を収めた映像記録はご確認いただけたでしょうか。
何故かあの野菜は私以外の人間にとって、我々がよく知っている大地の恵みに比べ非常に不満の残る物でありますが、遂に私はあの野菜の為の調理法を発見しました。
実際にこの国の方々に試食を行ってもらいましたが、全員が私に対して「美味しい料理をありがとう」と言ってくださいました。これは私が規範に反するような人間では無い事を示す証拠です。
ですからどうか彼らの話を鵜呑みにしないでください。決して私は[復元失敗]などというおぞましい行為など[以下、データ復元に失敗]

補遺2: 実験記録1380-JP-4から1週間後、D-1380-JP-5が同室内にいたD-1380-JP-3を殺害する事件が発生しました。事件後、D-1380-JP-5は駆けつけた警備員に襲い掛かろうとした所を射殺されました。現場の様子や遺体の傷跡から、D-1380-JP-5は相手を摂食しようとしていたと考えられています。注目すべき点として、D-1380-JP-5はDクラス職員として配属する以前に食人行為による殺人事件を起こしており、財団内部での矯正措置により食人衝動の抑制に成功していました。この食人衝動が何らかの要因で再発した可能性が指摘されています。また、SCP-1380-JP-1を解析した結果、対象者と同様のDNA構造を持っていた事が明らかになりました。SCP-1380-JP-1が摂食者に対して何らかの異常性を引き起こしている可能性については現在調査中です。