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アイテム番号: SCP-1759-JP (仮)

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1759-JPを中心とする半径500m以内の地域は、カバーストーリー「熊出没」を流布し、一般人の立ち入りを禁止してください。SCP-1759-JPの影響範囲内では、常に2組以上の捜索隊が森林内部を捜索します。捜索中に哺乳動物の死体を発見した場合、速やかに撤去してください。

説明: SCP-1759-JPは██山の頂上に建てられた山小屋(以下、SCP-1759-JP-1とする)の周囲500m以内で発生する異常現象です。SCP-1759-JP-1の周囲500m以内で、哺乳類の死体が1日以上放置された際に、SCP-1759-JP-1内部から青く塗られた救急車が現れ、死体に向かっておよそ時速100~███kmで走行します。走行中は、哺乳動物以外のあらゆる障害物を通り抜けて死体に向かい走行します。救急車が死体の元に到着すると、救急車内部より複数の実体(以下、SCP-1759-JP-Aとする)が現れ、救急車内部に死体を運搬します。その後、SCP-1759-JP-AはSCP-1759-JP-1に戻り、SCP-1759-JP-1内部で未知の道具を用いた手術による蘇生を実行します。この蘇生処置は死体の状態に関わらず、必ず成功します。蘇った死体はそれ以降SCP-1759-JP-Aとなり、他のSCP-1759-JP-Aと行動を共にするようになります。また、死体の運搬時に救急車に轢かれて亡くなった死体に対しては、一連の異常現象は発生しません。

記録: 以下は、SCP-1759-JPイベントの最中に行なったインタビューの記録です。

対象: SCP-1759-JP-Aのうちの人型実体である一体

インタビュアー: ██博士

付記: 死体運搬の作業中に行われた。対象以外のSCP-1759-JP-Aは救急車に戻っている。

<録音開始>

██博士: お忙しいところすみませんが、少し質問に答えてくれませんか。

SCP-1759-JP-A: 私にですか?構いませんよ。ただできるだけ簡潔にお願いします。仲間が待っているので。

██博士: 分かりました。では……なぜあなた達は死体を運んでいるのですか?

SCP-1759-JP-A: 私たちはボランティアでこの仕事をしているんです。この仕事はとてもやりがいがありますよ。自らの手で、救われない者を救う、まるで神様のように。素晴らしい事ではないですか。

██博士: そうですか。死体に行なった蘇生処置はどのようなものなのですか?

SCP-1759-JP-A: 私達は、ただ救いを与えているだけですよ。そうすれば自然に蘇り、そして自然に救いを与える存在となる、それだけの事です。

██博士: なるほど。では、あなたたちはなぜ救急車で他の動物を轢くのですか?

SCP-1759-JP-A: [10秒間沈黙]知らないな。

██博士: ここに来るまでにも、あなた達が野生動物を轢いているのを見ました。それに、あなた方の救急車に血痕がついているのですが。

SCP-1759-JP-A: [うつむく]

██博士: 答えられないのでしたら、無理にとは言いませんが……

SCP-1759-JP-A: ……彼らは、救ってはいけないのです。

██博士: 救ってはいけない、というのは?

SCP-1759-JP-A: (血痕を見て)彼らはあの死体を見ても、そのまま放置していました。ありえないでしょう、そんな事。彼は辛かったはずです。他の者から見捨てられて、他の者から無視されて、他の者から拒絶されて…ですから、私達があの死体を救いに来たのです。そして、それ以外のものは皆、「救ってはならない」のです。"自分が救わなかった"のですから。

██博士: なるほど。

SCP-1759-JP-A: 私達はこれからもこの活動を続けていきます。そして、私達の仲間もまた、この仕事を続けていくでしょう。そこに「救われない魂」がある限り。

██博士: 分かりました。ご協力ありがとうございます。

SCP-1759-JP-A: ああ、ちょっと待ってください。もしよければ、私達のボランティアに参加しませんか?私達はあなたの参加を歓迎しますよ。

██博士: 気持ちはありがたいのですが、遠慮しておきます。

SCP-1759-JP-A: そうですか……残念です。

<録音終了>