SCP-3000-JP 天帝少女
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アイテム番号: SCP-3000-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル:SCP-3000-JPはその性質上、すべての個体を完全に収容することはできません。財団職員がSCP-3000-JPと接触、またはSCP-3000-JPを認識した場合は無力化の為羽毛を脱ぐように指示し無力化してください。
速やかに殺処分してください。一切のコミュニケーションが厳禁とされています。

説明: SCP-3000-JPはギリシャ神話に登場するハルピュイヤ、セイレーンに酷似した人面半鳥の女性たちです。鳥類の特徴である卵生と翼による飛行能力を併せ持ち、観測できた限りでは水平での飛行速度は2,500 km/hを超え、脚部の発達具合からも相当の脚力があると考えられています。普段は人面半鳥の姿で活動していますが、毛皮を脱ぐように羽を脱ぎ捨てて人間の姿に変身する事が可能であり、その状態のSCP-3000-JPは能力の大部分を失い身体能力も成人女性の平均値まで低下します。脱いだ羽の構造と質感は地球上の鳥類の羽と特徴が一致するものの、非常に優れた強度と柔軟性を持った素材であり、未知の元素で構成された物質である可能性が高いです。SCP-3000-JPは世界各地に広く分布していますが、その実体は平行次元に存在するため別次元の我々には感知することはできず接触もできません。SCP-3000-JPが我々と同じ次元に出現するか、我々がSCP-3000-JPと同じ異次元に迷い込んだ時にのみ接触が可能となります。

個体の容姿や性格は様々ですが、共通して整った顔立ちと番を求め献身的に尽くす習性を持っています。高い知性と学習能力を併せ持ち、成体になるまでの期間にあらゆる事を学習し、その知識を生まれてくる子に学ばせます。人間と同様に衣食住の生活基準を持ち、山奥の廃村や空き家などを営巣に狩りや農耕によって生活しています。卵から孵化して5年で成体となり、親元を離れて番を探す旅をします。SCP-3000-JPは特殊なフェロモンを感じ取る器官を持っており、それを目印に特定の人間個人を異次元へと攫います。そのフェロモンは成体となったSCP-3000-JPの重大な栄養素を生成するために必須な作用があり、SCP-3000-JPが生殖能力を持つためにはより多くのフェロモンを必要とします。フェロモンはキシトシン、セロトニン、ドーパミン(幸せホルモンと呼ばれている3種)が多く分泌されると共に強まる性質を持っているため、SCP-3000-JPは番から愛してもらうために相手を幸福にすることに自らの生涯を捧げ一生懸命に尽くします。良き夫婦となるように努め、番の性的趣向を理解し、番の願望を最大限叶えようとします。番からの強い愛さえあれば単一での繁殖が可能であるため、番に生殖能力がなくとも、同性間であっても受胎は可能です。しかし一定量の無ければSCP-3000-JPは栄養を生成できず衰弱し、1年で死亡することが報告されています。驚異的な身体能力と頑強さを持っていますが、番からの殺意に対しSCP-3000-JPの身体は強度を失い、抵抗なく番に殺害されます。

補遺: