ChikuEx

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト8181の標準人型収容所に収容され、一般的な人型オブジェクトとして扱ってください。 現在SCP-XXX-JPの収容はされておらず、再収容も困難な状態です。 再収容に関して何かしらのアイデアのある職員は██博士に連絡して下さい。

説明: SCP-XXX-JPは身長172cm、体重60kgの20代程度の日本人男性です。でした。医学的検査によって通常の人間との身体上の違いを発見することはできませんでした。
SCP-XXX-JPの周囲10m以内に近づいた時もしくは周囲10m圏内から外に出たとき、その異常性を発揮します。SCP-XXX-JPの周囲10m以内に近づいた場合(以下、SCP-XXX-JPの影響を受けた人物を被験者とします。)、被験者はSCP-XXX-JPを自らの旧友であると認識し、それまで共に過ごした記憶が生成されます。この際生成された記憶はこれまでの被験者の経歴と矛盾しませんが、SCP-XXX-JPの主張するものとは一切異なっています。SCP-XXX-JPの周囲10mから離れた場合、被験者からSCP-XXX-JPに近づいた際に生成された記憶は破棄され、思い出すことが出来なくなります。またこの際、SCP-XXX-JPとの接触中の記憶も消失し、SCP-XXX-JPに関する紙もしくは電子媒体、もしくはその他の情報保存媒体に保存された記録の内容を認識することが出来なくなります。1被験者以外の人物も同様に、SCP-XXX-JPから10m以上離れた情報媒体の内容を認識出来ません。再度媒体を状態でSCP-XXX-JPに近づいた際は認識出来るようになります。この際、情報媒体の記録者と同一人物である必要はありません。なお、目視で明らかに判る情報や、効果範囲外からSCP-XXX-JPの行動によって推測された情報に関しては、通常失われません。2

インタビューログXXX - 日付 200█/██/██

対象: SCP-XXX-JP

付記: インタビュー時、SCP-XXX-JP担当の██博士が同席していました。

インタビュアー: ██研究員

<録音開始>

██研究員: それではこれからインタビューを… ん?ああ!お前███じゃないか!

SCP-XXX-JP: [舌打ち]お前の事なんて知らねえよ、クソ。

██研究員: はは、相変わらず無愛想だな。高校の時の同級生の██だよ。

SCP-XXX-JP: だから知らねえっての。第一俺は中卒だ。

██研究員: 何言ってるんだ、所でお前、なんだってこんなとこに来たんだよ。

SCP-XXX-JP: クソ!お前らがここに監禁しやがったんだろ!早く出せよ![罵声]

██研究員: ああ、困ったな。こいつ昔から根はいいやつだったんだけど、たまにこうして癇癪起こすんだよな…。博士、どうします?

██博士: もう十分だ。インタビューを終了して構わない。

██研究員: 分かりました。じゃあ███、落ち着いたらまた、な。

SCP-XXX-JP: [罵声]クソ!お前らぜってえ許さねえからな!

<録音終了>

補足:██研究員、██博士の両者はインタビュー後、その内容を一切覚えていませんでした。但し、インタビューを行ったこと自体は覚えていました。

追記:しまった、うっかりしてた。インタビューなんかしたところで結局SCP-XXX-JPの近くに行かないと読めないんだから意味ないじゃないか。-██研究員

クラス変更の経緯: 上記のインタビューの3日後、SCP-XXX-JPがその収容房内で自害しているのが発見されました。3死体は何の異常性も持たなかったため、Neutralizedへのクラス変更がなされます。 上記事例の2日後から、サイト8181内にて何もしていないのに物が勝手に動いている等の異常現象が発生し始めました。その際、異常現象が発生した時間帯にエリアに居た職員が異常現象を一切目撃していないと証言する事例が多発しました。これはSCP-XXX-JPの異常性と類似しており、SCP-XXX-JPが何等かの手段を用いて異常現象を発生させていると結論付けられました。4これを受けてSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスをEuclidに変更しました。

201█/██/██ 追記
201█/██/██、SCP-XXX-JPが起こした物と思われるSCP-███の収容違反が発生しました。これを皮切りに、現在まで1█件の収容違反が発生しており、死亡者は現在までで計███名に上ります。これを受けてSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスをKeterに変更しました。