SCP-XXX-JP「その時計は終戦の夏から」
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト‐23564の一室の机の上にて収容されます。実験時にはレベル2以上のセキュリティクリアランスを持つ研究員のみ特殊防護スーツを着用した上で入室、オブジェクトに接触する際には原則Dクラス職員を用います。研究員及び、被験者に肉体及び精神に何らかの異常が発生したと判断された場合、すぐに実験を中止して救護室へ搬送してください。

説明: SCP-XXX-JPはドイツの█████社で製造された懐中時計であることが確認されています。SCP‐XXX-JPはすでに時計としての機能を失っており、針は8時15分を指した状態で止まっています。理由は不明ですが破壊及び分解は不可能です。持ち主の夫婦の名前らしきものが彫られており、その夫婦は1945年8月6日に米軍によって投下された原子爆弾により死亡していることが確認されています。

SCP-XXX-JPは1962年4月に広島市に位置する廃墟の敷地内においてある懐中時計に触れると放射線を浴びたような症状と幻覚が出るという現地の医療機関での噂を聞いたフィールドエージェントが財団に報告したことにより存在が確認されました。現地に向かったフィールドエージェントとの通信が途切れ、すぐさま収容チームが向かったところ、フィールドエージェントが意識不明の状態で倒れていました。収容チームの1人が机の上のSCP-XXX-JPに接触したところ、急に意識を失って倒れました。結果SCP-XXX-JPは机ごと収容されました。意識を失った2人は数時間後に意識を回復しましたが、オブジェクトから放射線は検出されていないにもかかわらず、身体から放射線が検出されました。また同時にカバーストーリー「被害者団体による遺品の回収」が適用されました。

その後の実験でも同じような現象が発生しました。性別、年齢、人種関係無く意識を失い、身体から放射線が検出されました。意識を失ってから覚醒までの時間は個人差があり、20人の被験者のうち、数時間で覚醒する者は15人おり、長い被験者は14時間意識不明の状態が続きました。また防護スーツを着た研究員からは放射線は検出されていません。またこのオブジェクトに接触した被験者からは放射線が消えることは無く、5年経過しても変わらない量の放射線が検出されています。また接触したDクラス職員は全員放射能の影響で死亡が確認されました。

以下の会話ログは財団職員で最初に接触したフィールドエージェントの証言です。他の被験者も概ね同じ事柄を証言しています。

会話ログ‐エージェント██████の証言

田中博士: では聴取を行います。あなたが意識を失う前に起こった現象を教えてください。
エージェント██████: あの時私はSCP-XXX-JPに接触しました。その時、夢を見ました。
田中博士:それはどのようなものでしたか?
エージェント██████: 気づいたら私は知らない木造の屋敷の一室の布団に横たわっていました。私はSCP-XXX-JPと思われる懐中時計を布団の隣にあった机で見ました。そのことに驚いていると見覚えのない女性が部屋に入ってきて朝食だと起こしに来たのです。誰と問うと、あなたの妻と呆れながら答えました。 その女性に連れられ部屋を出て、縁側に猛烈な熱風を受け、目が覚めると施設のベットにいました。SCP-XXX-JPは我々人類に核爆弾の脅威を何とかして伝えたかったのかもしれません。

追記:最初にオブジェクトに接触したエージェント██████はこの聴取の7年後に放射線の影響で死亡。