Carbon13の砂箱
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tokyo

ドローンで空撮したSCP-XXX-JPの風景

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 財団はSCP-XXX-JP被害者に関する適切なカバーストーリーを流布し続けます。この状況隠蔽作業ではSCP-XXX-JPにおいて生存していても、内的な食料に暴露したものは死亡した者と同様の扱いを受けます。

SCP-XXX-JPに迷入者を救済するセーフティハウスを作成します。二重の外壁によりSCP-XXX-JP-Cやその他の異常を回避します。安全で中毒性を排した食品を送り届け最低限のライフラインを維持してください。食料をセーフティハウスで自給自足する試みは中毒性の付与や作物の██への変化などの失敗に終わっています。

迷入者を現実世界に帰還させるため機動部隊α-か("大宜津比売")がSCP-XXX-JPを縦断します。リソースの関係からこの遠征は1年に一度行われ、その際には食料の補充や隊員の入れ替えも行います。

SCP-XXX-JPを走破する人物はセーフティハウス以外の場所で食品、飲料、それに類するものを絶対に口にしてはいけません。SCP-XXX-JP-Aを始めとしたエリア内の人型実体はそれを賛美/信仰もしくは食用とするように薦めてきますが、絶対に従わないでください。クリアランスレベル2以上の職員はSCP-XXX-JPの食品を摂取した人物を安楽死させることを財団は許可しています。

説明: SCP-XXX-JPはある線型空間を無視した地形によって侵入可能な異空間です。この地形が挿入される条件や理由については複雑かつ難解であるために、別紙(これについて信頼できる情報は、本報告書やそれに付随する文書XXX-JPの他にも限界域学総括理論下巻-1 著: ティモシー ヴァースタイネン訳: 太田忍 などに存在します)に記載します。

SCP-XXX-JPへの侵入口は同時に出現することはなく、発生した場所に空間連続性を保っています。また、必ずSCP-XXX-JP領域との境目に存在する風景的特徴はピクトグラムを用いたSCP-XXX-JPの危険性への警告や、SCP-XXX-JPが食品を過剰に摂取する文化のある領域であることを示唆する内容を含みます。

財団はSCP-XXX-JPを調査するために限界域学を利用した簡易的な機器によって、SCP-XXX-JPとの接続を維持しています。それらはサイト-81██の高セキュリティ室(424)に設置されています。使用はSCP-XXX-JP対策本部から任務の命令を受けた人物か、サイト管理官から許可された人物のみ行えます。

SCP-XXX-JPは内部に都市を内包します。その生活様相は現代日本の東京都のものに酷似しており、あらゆる文章や内部に存在する人型実体の供述は、SCP-XXX-JPが"仏堂区"と呼ばれている東京都区部の1つであることを示しています。この都市は現存が確認されている複数の自治体に囲まれていますが、SCP-XXX-JP内ではそれらに侵入することはできませんでした。

SCP-XXX-JPには日本的な要素を含んだものが、多く見られます。その使用方法や設置されている場所などについては本来のものを逸脱しており、例えばエリア内には鳥居を始めとした仏教に関連する施設が存在しますが、ショッピングモールやビルの屋上などに必要性を感じさせない場所にも不自然に取り入れられています。

SCP-XXX-JPには各所に異常を持った食品を提供する店舗が多数あります。どれも既存のチェーン店舗やそれらに代表される捨象された一般的なイメージをパロディしたものであり、中華街やショッピングモールのようなものも確認しています。また、パロディの対象は食品に関係する店舗だけではなく、病院や学校と行った施設までもがその性質を受け継いだ食品の提供を行います。店舗が提供する食品の異常は複合的に存在し、最終的には身体の肥大化を伴うことになります。それらは大きく3つのフェーズに分けられます。(以下からSCP-XXX-JP内の店舗で提供される食品を単に食品、それを摂取した人物を摂取者と表記します。)

フェーズ-1 SCP-XXX-JP内の店舗が提供する食品は我々に高い誘引性を持ちます。空腹を誘発させ広告的な効果を自ら発します。それに加え食品を摂取するような勧誘を人型実体から受けます。近づいた時点で回避には高い理性が必要であり、現在対策として近づかないことが必須になっています。

食品を口にしてしまった摂取者は食品の持つ高い依存性に影響を受けます。合成オピオイド系の成分や不明な原理によって脳内報酬系がドーパミンを過剰に分泌することにより、摂取者は一時的にセックスに似た快感を手に入れます。これはとりわけ「脳を揺さぶられたよう」と表現され、この後も積極的に食品の摂取を行うようになります。

フェーズ-2 摂取者は反射による嘔吐と下痢を続けながら半永久的に食品摂取を続けることになります。摂取した熱量とは関係なく腹部が異常に肥大化し、全体的に肉つきの良い体に変化します。これらの状態では理性が曖昧になり記憶処理も効果ありません。

フェーズ3 このフェーズに移行した摂取者はしばらくの間SCP-XXX-JP内の店舗を徘徊します。しかしある時期から一斉に中央の大型施設に移動します。これは内部のテレビジョンの強い催眠性のある番組や人型実体の懇願によって誘導され、摂取者は理性を失った状態であるためほとんどの場合それを断ることはありません。

侵入を拒む不可視かつ透明な障壁に遮られその施設の全容は確認できていませんが、ナガシマ食肉工場という名前のものであることがわかっています。

SCP‐XXX-JP内には無数の人型実体が存在します。財団はそれらをSCP-XXX-JP-Aと呼称しており、さらに多くの分類をしています。例えば特定の食品のみを食べるスペシャリスト型、幅広いジェネラリスト型、住居を構える蟄居型、エリア内を散策する徘徊型です。

それらについて多くはわかっていません。ただ、SCP-XXX-JP内に点在する前述の店舗施設によって異常性の影響を受けることなく食品を摂食し、絶え間なくそれを続けます。

SCP‐XXX-JP-Aらの食事風景は非常に楽しそうであると報告され、その享楽的な状態がSCP-XXX-JP内では常に続きます。

その外観的特徴は通常の人間と比べて大きく逸脱することはありません。しかしながらその食欲に偏った行動指標や服装はSCP-XXX-JPに特異的です。

全体的に温和なSCP‐XXX-JP-Aの中でも財団に非常に攻撃的な個体が5体存在します。全員顔に能面を被った和服姿の男女で、身長はそれほど高くなく刃渡り数10cmの小太刀を脇に差しています。この5体を特別にSCP-XXX-JP-αと指定します。

SCP-XXX-JP-αがその保持する小太刀によって体を切断した時、その刀身に触れた表面部はそれぞれ個体固有の穀物に変化します。SCP-XXX-JP-α-1がジャポニカ種のイネ(Oryza sativa subsp. japonica)の白米、SCP-XXX-JP-α-2がパンコムギ(Triticum aestivum)の種子、SCP-XXX-JP-α-3がアワ(Setaria italica)の種子、SCP-XXX-JP-α-4大豆(Glycine max)の豆果、SCP-XXX-JP-α-5がヒエ(Echinochloa esculenta)の種子です。これらの象徴的な意味については調査中です。

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SCP-XXX-JP-α-1、この写真の撮影者は現在生存していない。

各自それぞれどこかに和楽器を所持しており、SCP-XXX-JP-αがどこかに出現する際はエリア内に音が鳴り響きます。それは距離的な制約を受けず、SCP-XXX-JP内では必ず聞き取ることができます。その音が聞こえたらどのようなものであれ非戦闘員の財団職員はセーフティハウスまで避難してください。

補遺: 財団がSCP-XXX-JPを調査する過程で複数回SCP-XXX-JP-αと遭遇しました。時には交戦を行いましたが、財団機動部隊は致命傷を与えることすら成功していません。

以下はSCP-XXX-JP-αの被害を受けた平野博士の供述です。閲覧してください。