carbon13の砂箱

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP収容の焦点は継続的な監視活動の維持です。市内の食料品を販売する店舗の監視カメラは財団に管理されます。機動部隊あ-3("さいたま防衛隊")はSCP-XXX-JPの行動を常に観察し、通常の行動範囲外への移動を見せた場合移動先直近のサイトに連絡してください。

SCP-XXX-JPの観察をさらに容易にするため財団エージェントは地域社会に潜入します。諜報活動ではSCP-XXX-JPに限定せずPoI-21349〜PoI-21354の動向についても注目してください。

説明: SCP-XXX-JPは2017年からさいたま市東区に出現した2体の人型実体の総称です。これまでに同地域での異常現象の多発に関わっていることが判明しています。SCP-XXX-JPは両者とも同地域の日野商店街に位置する2つの家屋に滞在しています。この2つの建物は通りを挟んで向かいあっており、どちらも一階部分は商業的な用途に使用されています。

SCP-XXX-JPの特徴は以下の通りです。

SCP-XXX-JP-A SCP-XXX-JP-B
古墳時代日本の男性に典型的な服装と姿をしており、日本の伝説の人物である田道間守を自称しています。常にタチバナ(学名:Citrus tachibana)のものと認められる枝葉を所持しています。 ドイツ人女性の姿をしています。自身とドイツの伝承であるコルンムーメとの関連を主張しています。外見は老婆少女のようですが、尾と耳などヨーロッパオオカミ(学名:Citrus tachibana)のものと見られる体の部位が複数存在します。
和菓子屋"たちばな"に居住しています。SCP-XXX-JP-Aと同居する橘家の住民は、保安上の懸念から要注意人物に指定されています(PoI-21349〜PoI-21354)。 洋菓子店"Moin Mori"に居住しています。SCP-XXX-JP-Bと同居する森家の住民は要注意人物に指定されています(PoI-21355〜PoI-21357)。

SCP-XXX-JPの行動範囲は主にさいたま市とその周辺の地域に限定されます。しかし、SCP-XXX-JPが範囲外に移動した稀有な例として、2017年8月23日にSCP-XXX-JPは多数の要注意人物を伴って茨城県沿岸部に出現した事例が挙げられます。

2017/05/23にさいたま市では不審人物の出現が相次ぎました。このことが財団の注意を引き、地元住民のインタビューでの「古風な服を着たコスプレイヤーがいた」「毎日朝8時にランチパックを大量に買いに来る変な客がいる」などの証言と関連性を認めました。調査の結果和菓子屋"たちばな"に居住する実体が確認され、SCP-XXX-JP-Aに指定されました。SCP-XXX-JP-Aは菓子類を中心として以下の商品を購入したことがわかっています。

  • 業務用スーパー████の砂糖30kg
  • パン屋████のメロンパン、アンパンリンゴタルト
  • コンビニ██のランチパック"ピーナッツ""ネクターピーチクリーム&ホイップ""狭山茶入りクリーム&つぶあん"
  • 園芸センター██のタチバナの苗
  • 洋菓子屋████ショートケーキ、4ホール
  • ████社キャンディー
  • みたらし団子

橘家と森家の経営する店舗同士は、その歴史的な経緯から互いに敵視する関係にあったことが地域住民へのインタビューから明らかになっています。直接の因果関係があるかは不明ですが、SCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JP-Bも激しく対立しており、日野商店街における多数の異空間の作成や武力行使による直接対決が頻発する理由になっていますが、これらの衝突による地域住民や建物への被害は確認されていません。

補遺XXX-JP: 2018年以降、両実体の敵対的な態度は落ち着きを見せ、積極的な闘争行為は減少傾向にあります。以下はその理由の解明を目的に行われたインタビューです。

インタビュー記録XXX-JP


インタビュアー: エージェント野町

対象: SCP-XXX-JP-A


<記録開始>

三笠研究員: インタビューをお受けいただきありがとうございます。

SCP-XXX-JP-A: これくらいのことなんでもないですよ。それでは何を知りたいのですか?

三笠研究員: いくらかあるのですがよろしいでしょうか。まず、あなたの名前を教えてもらえませんか?

SCP-XXX-JP-A: 私は田道間守と申します。遠い昔よりやってきました。

三笠研究員: あなたはここに住んでいるのですか?

SCP-XXX-JP-A: そうですね。春ごろからここに住まわせてもらっています。お手伝いをさせていただきながら。渡りに船ということでした。私もここに来る必要がありましたし、彼も私を必要としていましたから。

三笠研究員: SCP-XXX-JP-B…。向かいの人型実体についてはどう思いますか?

SCP-XXX-JP-A: あれはどうにも相容れない存在というものでして例えるなら、油と水、正義と悪、夜と昼、そして和菓子と洋菓子と言ったものでしょう。しかし、最近はそうでもないですかな。油と水が偶に混ざり合うように和菓子と洋菓子も合わせてみるものです。この間"Moin Mori"で見たアレは素晴らしい!まあ、これだけが理由というのでもなく私たちの今の主人…。いや、私には今は亡きあのお方以外に主人はおりませんで、どう言えばいいのかわかりませんが、とにかく仁と奏という人の子ですかな。彼らが仲良くなりましたので、とりあえず停戦ということで…。

三笠研究員: PoI-2360とPoI-2357の仲が改善したということですか?

SCP-XXX-JP-A: あなた達がそう呼ぶのを私は知っています。あなたもお察しになられているかもしれませんが、元々は"たちばな"と"Moin Mori"そして彼ら自身も仲が悪かったのです。四代も前の禍根を引きずるとは驚きですが、和菓子屋と洋菓子屋、相容れないのは仕方ありませんでした。おふたりの競争は学校での成績だとか菓子関係のないところまで行きました。

三笠研究員: あなたとSCP-XXX-JP-Bがふたりの仲を取り持ったのでしょうか?

SCP-XXX-JP-A: まさか!私はいつも仁を応援していましたとも。菓祖の私から見ても彼の和菓子を練る時の手捌きは素晴らしいし、いいところを語り出したらキリがありませんよ。多分ドイツの犬コロも同じことを思っているのではないでしょうか。こっちの方が優れていると。

三笠研究員: それではふたりの仲はどうやって改善されたのですか?

SCP-XXX-JP-A: それは…。実のところ彼らに関わっている人間全員が去年の秋口に入ったあたりから気づいていました。彼らだけが自分達が両思いであることに気づいていませんでした。

三笠研究員: [沈黙]

SCP-XXX-JP-A: チョコレートに蜜柑を入れた譲歩は今でも語り草です。もしかしたら和菓子屋と洋菓子屋が合併する日も近いのではないでしょうか。

<記録終了>







評価: 0+x

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8126の中型オブジェクト収容ロッカーに収容してください。実験にはクリアランスレベル2以上の職員の許可を得てください。

説明: SCP-XXX-JPは株式会社無印良品から販売されたビーズソファのうち、異常な性質を発生させた4つのオブジェクトを指します。現在までのところSCP-XXX-JPに指定された商品以外では異常な現象を確認していません。SCP-XXX-JPは人(以下、被験者と呼称する)がオブジェクトの表面に寝そべった時異常性を発露させます。

被験者はSCP-XXX-JP内部に沈み込みます。この時SCP-XXX-JPは物理的性質を無視して軟化したように見えますが、被験者の肉体以外による接触では通常のビーズが込められたソファと同じように振る舞います。SCP-XXX-JPの内部で多くの被験者は水の中にいるようだと表現しますが、呼吸や会話は依然として可能です。SCP-XXX-JP内部から持ち帰られたサンプルは同製品に用いられたビーズと完全に一致を示しており、被験者が液体であると表現した理由は不明です。SCP-XXX-JP内部の空間の限界は不明ですが、実験では基準値から323mほど下の空間が存在することが判明しています。それ以降ではどのような条件で実験を行なっても、測定機器の突発的かつ原因不明の故障、被験者との通信断絶により失敗しました。

被験者は基準点からの距離に関係して、オキシトシンやセロトニンなどのホルモン量の増大や心拍数の低下などが見られるようになります。これらのバイタルサインは被験者がリラックスしている状態であることを示しています。それと同時に被験者はストレスからの解放と中度から重度の幼児退行を見せ始めます。

補遺1: SCP-XXX-JPは同型の商品が2014年春に販売が開始されてからしばらくの間異常性が確認されませんでした。初めて財団が異常性を認識したのは2014/08/13のことです。山梨県に在住する子安氏の行方不明から詳細が判明しました。同製品に対して大規模な調査と回収が行われたものの、大半からは異常性が見られませんでした。その後4回のSCP-XXX-JPによる被害が発生した後、カバーストーリー「不良品回収」を流布し全てのオブジェクトを回収しました。

以下に示すのは実験中の三笠研究員とD-1683の通信記録です。この実験は内部空間がどこまで存在するかを知るために行われたため帰還を前提としない探索行でした。

通信記録1661-JP.1


監督者: 三笠研究員

被験者: D-1683


<記録開始>

監督者: どうでしょうか、D-1683。

被験者: 何やら水の中にいるようです。それでも会話や呼吸には支障ありません。しかし、暗くて先のものを見通すことができません。

監督者: ヘッドライトはつけましたか?

被験者: つけてもあまり意味はないようです。まだ視界は良くありません。

監督者: 身体的な状況をどうでしょうか。何か問題はありますか?

被験者: 特にはないです。強いて言うならば少し恐怖を感じますが。

監督者: なるほど。ではこれから徐々に下ろしていきます。些細なものでもいいので何か発見したら直ちに報告してください。

被験者: 了解です。

監督者: 5m沈んでいます。

[両者の沈黙が50m沈むまで続く]

監督者: 環境に変化はありますか?

被験者: 段々闇が深くなるように感じられます。

監督者: どの程度まで見えますか?

被験者: 思いっきり伸ばした手をギリギリ見ることができます。

監督者:わかりました。

被験者: あの、この実験は私にとって最後のものではないのでしょうか。戻ってこれないのではないのでしょうか。

監督者: 私語は控えてください。

被験者: ええたしかに私達は悪いことをしましたよ?でも果たしてこの責め苦、暗いソファに突き落とされることが罰だと認められるのでしょうか。

監督者: ここであなたと議論することに意味はありません。

被験者: [彼の半生について語られる。ここでは重要性が低いので省略済。要約すると彼は強盗・強制性交等罪等により逮捕されたが、それは悲惨な家庭環境の生み出した結果であると主張。その間三笠研究員は深度の報告を行う以外沈黙を保ち続けた。]

監督者: 100m達成しました。

被験者: 実は誰が何をやるかと言うのは環境によるものも多いのです。つまり私はあなただったかもしれません。

監督者: 何か視認したら報告してください。

被験者: 博士、あなたも[罵倒]

監督者: [沈黙]

被験者: [財団のDクラス制度についての罵倒が開始される。Dクラスを運用する制度は著しく倫理観に欠ける行為だと主張。]

監督者: [沈黙。]

被験者: 私だって悩んでいるんですよ。罪を悔いて、手紙を送るなどしました。

[さらに沈黙が続く。]

監督者: 150mです。報告すべきことがあれば報告してください。

被験者: あれれ、おかしい。ずっと真っ暗だったのに下から光が差しています。それまでの距離ははっきりしません。女性のようなものが見えます。

監督者: 接触を取ることはできますか?

被験者: もうすこし彼女に近づけたら。

監督者: 了解です。

被験者: 何やら暖かい気持ちです。ぽかぽかとしてやさしいお母さんのことを思い出しますね。

監督者: どのようなものでしょうか。

被験者: お母さんはとても背が高いんです。早くお母さんの背を越えたくてたくさん牛乳を飲んだんです。小さな頃よく行く公園にグミの木がありました。どうしても取れないので肩車をしてもらいやっと取れました。1つ1つが今の私を形作る大切な思い出です。

[この内容は被験者の来歴と前半の供述に著しく矛盾している。]

監督者: なるほど。その女性実体とは接触できましたか?

被験者: まだもうちょっと。

監督者: 身体的な状況はどうでしょうか。

被験者: あの日のミルクみたいに甘みを感じます。舌ではなく体全体で。体が火照っています。お母さんに近づくことへの安心感と離れていくことに対する不安感が同居しています。

監督者: 200mです。

被験者: でも嬉しいです。またお母さんと会うことができるなんて。さっき責め苦なんていってごめんなさい。あなた達には感謝しても仕切れないです。恐怖も何も必要ないということだったのです。私に足りていなかったのは保護された生活なのかもしれません。

監督者: 女性実体とはまだ接触できていませんか?

被験者: ちょびっと。

監督者: 250mです。

被験者: ママ…。

監督者: 聞こえていますか?

被験者: あー。[喃語のような声を繰り返す。]

監督者: 一度しか言いません。良く聞いてください。300mから先はケーブルの長さが足りていません。従って今引き返すかそのままママと一緒になるのかを選んでもらいたいのです。もし、戻りたいならば手元の赤いレバーを引いてください。50mまで自力で登ってこれれば救助隊を派遣します。でもあなたがこれ以上の調査を進んで望むというならばケーブルを切り離し深度計だけを持って、このオブジェクトの底を調べてください。

被験者: [ベルトを外し、女性実体の方へ泳ぎ始める。]

監督者: 実験を終了します。

その後も深度計は動き続けましたが、323mに到達した時点で理由不明の故障が発生しました。再度ケーブルの長さを500mにして行われた実験でも同じ深度を記録し、その時点であらゆる機器は被験者により破棄されるか故障しました。D-1683及び他の未帰還のDクラスの行方は不明です。




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niku

左上から時計回りにSCP-XXX-JP-A-3、SCP-XXX-JP-A-4、SCP-XXX-JP-A-5、SCP-XXX-JP-A-1

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の標準収容ロッカーに収容されます。実験にはCL2以上の職員の許可が必要です。現在のところSCP-XXX-JP-A-7を実験使用して実験する必要はないと考えられており、禁止されています。

SCP-XXX-JP-Cはサイト-81の大型生物収容室で各個体別々に飼育されます。専任の飼育員がそれぞれ2人ずつつき、生活行為や移動の介助を行います。飼育員はマニュアルを熟読し、作業にあたってください。

SCP-XXX-JP-C-1は羽毛の量が少ないため、適切な保温が望まれます。SCP-XXX-JP-C-2、SCP-XXX-JP-C-3は羽毛が十分に発達しているため配慮は必要ありません。SCP-XXX-JP-Cは必要とされた場合カウンセリングを受けることができます。この時、50音表と補強された図が用いられます。

説明: SCP-XXX-JPは耐水性のある紙質でできたチキン用バケットです。サイズは半径150mm高さ200mmと測定されています。SCP-XXX-JPはKFCコーポレーションから発売されるものと酷似していますが、イラストなどの細部が異なるという特徴を持ちます。SCP-XXX-JPの耐久性は通常のものと同様です。

SCP-XXX-JPを開封すると同社の「オリジナルチキン」と相違ないフライドチキン9ピースに加え、通常発売されていない首から上の部位を使用したフライドチキンと、衣を纏って揚げられたヘビ亜目(学名:Serpentes)に類似する特徴を持つ不明な肉が出現します。どの部位も適温に暖められており、これを摂取した人物はおおむね良好な味だと評価します。

この合計11ピースのフライドチキンはSCP-XXX-JP-Aとして指定され、部位ごとに別の番号が振り当てられています。脚(ドラム)はSCP-XXX-JP-A-1、あばら(リブ)がSCP-XXX-JP-A-2、胸(キール)がSCP-XXX-JP-A-3、ウイング(手羽先)がSCP-XXX-JP-A-4、サイ(腰)がSCP-XXX-JP-A-5、頭部がSCP-XXX-JP-A-6、そしてヘビ科のものと類似する特徴を持つ不明な肉はSCP-XXX-JP-A-7に指定されています。

SCP-XXX-JP-Aを摂取した人物(SCP-XXX-JP-Bと指定)は強い不安と罪の意識を感じるようになります。財団が行なったツング不安自己評価尺度試験では、どのSCP-XXX-JP-Bも中等度うつ病24.4±9.6であることを示しています。同時に恐怖も見せ、SCP-XXX-JP-Bは食事の際に食品が自分に語りかけられるように感じます。その内容は様々ですが、その食品がSCP-XXX-JP-Bと立場を入れ替える可能性があるというものです。SCP-XXX-JP-Aによって感じる罪の意識は、主に飲食に関してのものです。SCP-XXX-JP-Bは自分が今まで鶏肉をはじめとする肉食を行なっていたことに後悔の念を示します。これ以上SCP-XXX-JP-Bは一切の肉食を行わず、強制的に食べさせようとするとすぐに嘔吐します。ベジタリアンといった肉食を行わない人物の場合、野菜や乳製品に同様の反応を示します。

SCP-XXX-JP-Bは、SCP-XXX-JP-Aの異常といえる影響により自らの肉体を切除しようとします。チキンの部位に対応する肉体を嫌悪し、身近にある鋭利なものを使用してその試みを行います。例えばSCP-XXX-JP-A-2を摂取したSCP-XXX-JP-Bの場合、首下から臍の上までを強く嫌悪し、切除を行おうとします。身近にある鋭利な刃物を使用しますが、大抵は技術的な面から見てもまず成功することはなく、外部から外科的介入が行われなかった場合単なる外傷を得ることになります。

SCP-XXX-JP-Aの中でもとりわけSCP-XXX-JP-A-7を摂取した人物は他とは異なる異常性に暴露させられることになり、肉体的な変化を発現させます。変化後のSCP-XXX-JP-B(SCP-XXX-JP-Cと指定)は明らかにニワトリ(学名:Gallus gallus domesticus)の要素を備えています。頭部には鶏冠、あごの部分には肉垂と呼ばれる皮膚が発達した器官があり、口とその周辺の皮膚が変化して嘴が形成されます。また、羽毛が身体を覆うようになります。消化器関係はかなり人間に近く、嘴などの摂食器官で肉を食べることは無理があります。総排泄肛は今現在の個体で確認されていません。人間の骨格や生態と矛盾が生じているため、移動や生活行為に介助が必要なこともあります。実験を繰り返すに連れSCP-XXX-JP-Cに見られるニワトリ的な特徴が増加している傾向にあります。最初に行なった実験では羽毛はワキや頭部といった人間に毛髪が生えている部分に留まっており全身の5%ほどでしたが、現在では羽毛は全身の50%までに及んでいます。

SCP-XXX-JP-Cに変化することによりSCP-XXX-JP-Bの時の不安感や罪の意識はある程度解消されます。SCP-XXX-JP-Cに変化しても人間本来の知能は変わることがなく、嘴が文字を指し示すことにより意思疎通を図ることができます。

SCP-XXX-JPは██県の高等学校で発見されました。その生徒である██氏のSNSには、科学部の実験でニワトリの骨格標本を作成することを企画しており、そのために近くのケンタッキーフライドチキンで購入してきたものが、通常のカーネルのイラストにツノが生えているなどの特徴を示していることが書かれています。当該店舗は封鎖され、周辺のケンタッキーフライドチキンにも精査が行われましたが、それらは何ら異常を示しませんでした。

補遺: 2019/03/23サイト-81██にて大規模な停電が起きました。原因は判明しておらず、予備電源に切り替わるのに数分を要しました。全オブジェクトが問題なく収容されているか確認していたところ、SCP-XXX-JP-C収容房から全SCP-XXX-JP-Cが消失していました。現場にはこのような紙が残されていました。

ありがとうございました。S

何を持って"ありがとう"なのかは不明です。