つばめさんのサンドボックス

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-1はサイト-81██内の標準的収容ロッカーにスイッチをオフにした状態で収容されます。SCP-XXX-JP-1を用いた実験にはセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可が必要です。

説明: SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1によって発生する異常現象です。SCP-XXX-JPが発生すると範囲内の食品に溶解しているショ糖がすべて同質量のスクラロース1に置換されます。この状態の食品の摂取を試みた人物はおおむね強い甘味による食品の噴出や摂取を拒否する反応を示します。

SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPを発生させるリモコン型の機器です。内部構造はほとんどが異常性のない電子部品で構成されていますが、一ヶ所動作機構の不明な電子部品が接続されています。現在、SCP-XXX-JP-1のスイッチをオンにするとSCP-XXX-JP-1を中心に半径██ km圏内がSCP-XXX-JPの発生する効果範囲となります。本来はSCP-XXX-JP-1に存在するアンテナによって対象を定めたうえでSCP-XXX-JPを発生させることが可能であったと推測されていますが、発見当初からこの機能は失われていました。詳細については補遺を参照してください。

補遺1: SCP-XXX-JPは██県██市の民家や飲食店において食品が過剰に甘くなる現象が頻繁に発生したことが財団の目に留まり発見されました。当初は一定範囲内で発生する超常現象として処理されていましたが、発生が喫茶店やそれに類似するサービスを提供する飲食店に偏っていることが報告され、該当店舗と関係の深い人物を調査したところ██ ██氏の存在が浮かび上がりました。

██ ██氏はSCP-XXX-JPの発見時点ですでに死亡していましたが、██ ██氏の住宅が報告された現象の発生範囲のほぼ中心に位置していたことから██ ██氏の妻██ ███氏の協力を得て██ ██氏宅の捜索を実施、SCP-XXX-JP-1を発見、押収しました。以下は捜索時に実施した██ ███氏へのインタビュー記録です。

補遺2: 回収した手紙からSCP-XXX-JP-1の本来の使用方法と考えられる文言と、██夫妻の孫に技術協力をした人物の存在が浮上しました。現在この人物の行方を追っています。

以下は手紙の全文です。前者が██ ██氏、後者が██ ███氏に宛てたものです。

おじいちゃんへ

お元気ですか?ぼくはとっても元気です。

この間はケーキがおいしいカフェにつれて行ってくれてありがとうございました。おじいちゃんはいつもあまいものをたくさん食べてるみたいだけど、ぼくはそんなおじいちゃんにあまいものをがまんしてほしいと思います。

おばあちゃんからおじいちゃんはあまいものの食べすぎで病気になっちゃったって聞きました。ぼくもおかしとかジュースとかいっぱい食べてたらむしばになってとっても痛かったことがあったから、おじいちゃんにはそうゆう思いをしてほしくないです。

だからおじいちゃんには、ちゃんとけんこうのことをかんがえて元気にすごしてほしいです。こんどまたあそびに行くからまたつれて行ってね。

████より

おばあちゃんへ

お元気ですか?ぼくはとっても元気です。

前にあそびに行ったときにおばあちゃんが作ってくれたりょうりはとってもおいしかったです。またあそびに行くのでそのときもごちそうしてくれるとうれしいです。

ところで前におばあちゃんがおじいちゃんの病気について話してくれたとき、ぼくはとっても悲しくなりました。それからおじいちゃんが元気になるためにはどうすればいいかかんがえて、おじいちゃんがあまいものを食べたくなくなればいいっていうことを思いつきました。

そんなときに近所のお兄ちゃんが工作きょうしつをひらくって聞いたので、そういうきかいを作ってくれないかおねがいしに行きました。そうしたら「じゃあいっしょに作ろう」ってどうぐとかをかしてくれて、この手紙といっしょにおくったリモコンを作りました。

つかい方はかんたんです。おじいちゃんのほうにアンテナを向けてスイッチをおすだけです。

大好きなおじいちゃんとおばあちゃんにはもっと長生きしてほしいなって思います。また元気で会おうね。

████より