つばめさんのサンドボックス

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは断熱処理を施した密閉容器に収納したうえで、低脅威度物品収容ロッカーにて収容されます。また3ヶ月に一度、低出力の電源に接続してインシデントXXX-JPを発生させ、パネルに表示される数字を1.0未満に保ってください。

説明: SCP-XXX-JPは30 cm×54 cm×12 cmの大きさを持つ装置です。SCP-XXX-JPの外観は██████社製のレーザー発振器に類似していますが、表面には0.0~100.0の範囲の表示パネルが接続されています。また、SCP-XXX-JPはレーザー発振器としての内部構造を有していますが、電源を接続してもレーザー発振器としての動作を行うことはなく、不明な原理で以下の異常性を発現します。

SCP-XXX-JPが電源に接続されているときSCP-XXX-JPの周囲では連続した現象(以下インシデントXXX-JPと表記)が発生します。インシデントXXX-JPの初期では発生する現象は微小なものであり、周囲に与える損害はほとんど存在しませんが、時間の経過に伴い規模と損害が増大し、最終的には人命、財産、人間関係に致命的な損害を与えます。またこのとき、SCP-XXX-JPのパネルに表示されている数値はインシデントXXX-JPの経過に伴って増加していきます。インシデントXXX-JPで発生する現象はSCP-XXX-JPの電源との接続を切ることで新規には発生しなくなります。また、再度電源に接続した場合にインシデントXXX-JPで発生する現象は小規模なものとなり、パネル上の数字も0に近い値が表示されます。このことからパネルに表示される数値は発生する現象の規模の大きさを表していると推測されています。

SCP-XXX-JPは19██年に██県の一家で発生した無理心中事件に伴って発見されました。この家族には事件発生までに[編集済]が発生していました。この結果父親が無理心中を実行し、家族は全員死亡し、事件最中に起きた偶発的な事故によって火災が発生しました。迅速な消火活動によってすぐに火は消し止められましたが、その後の消防や警察による捜査の最中にも家屋の崩落や原因不明の車両の爆発などが相次いで発生、これを疑問視した潜入中の財団のエージェントによってSCP-XXX-JPが発見、回収されました。なお、この一家がSCP-XXX-JPを所持するに至った経緯については現在も調査中です。

補遺: SCP-XXX-JPを低脅威度物品収容ロッカー内にて収容していたところ、およそ半年後にインシデントXXX-JPの発生が確認されました。このときパネルの数字は1.2を表示しており、ロッカー内部全面に霜の付着が確認されました。このことからSCP-XXX-JPが電源の有無に関わらず外部からエネルギーを吸収してインシデントを発生させていること、また前述の発見時に所持していた家族にインシデントが発生していた理由にこの特性が影響していることの可能性が指摘されました。これより現在のプロトコルが策定、承認されました。