BPinari

草案:切り裂かれジャック

評価: 0+x

アイテム番号:SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス:Euclid

特別収容プロトコル:SCP-XXX-JPは100x100x100cmの遮音性が高く内部が確認できる程度の透明な箱に密閉し、誤作動により再生されないよう監視してください。プラグを刺さず常に再生された状態にし保管してください。万が一、再生が停止した場合速やかに遮音性の高い耳当てを装着し、Dクラス職員にSCP-XXX-JPの再起動を行うよう指示してください。再起動中、もしくは実際にSCP-XXX-JPを再生し研究を行う場合は筆談での会話及び指示をするよう努めてください。

説明:SCP-XXX-JPは現在、重さ████g、大きさ90x135x30mmのカセットレコーダーです。19██年に販売された████社のカセットレコーダーに類似しています。このオブジェクトの電源は乾電池を必要としません。カセットレコーダーとしての機能は備わっているようですが、カセットの挿入部分は決して開くことができません。レコーダー内部には赤黒い物質が混入しているのを視認することができます。
SCP-XXX-JPを再生するとかろうじて掠れたノイズを聴き取ることができます。このノイズを解析したところ複数の人間の[削除済み]であり、更に再生する度に変化している事がわかりました。
当オブジェクトを使用し、その音声を直接聴いた人間は例外なく悪夢を見ます。その夢の内容には類似性があり、何者かに襲われているような夢のようで酷く魘されます。この時外部から対象の意識を覚醒させようと試みても対象は決して目を覚ますことはありません。対象の身体は徐々に[削除済み]になり、8割が朝を待たず死亡します。
このSCP-XXX-JPが発見されたのは██県██市██の山中にある████病院跡地です。20██/7/██頃、この建物で肝試しを行った若者██名の内、█名が翌日自室で変死体として発見されました。その不可思議な現象と生存者の言動に疑問を感じたエージェントの██が調査を行い、後日彼はSCP-XXX-JPと共に回収されました。


補遺1:SCP-XXX-JPから再生される音声は録音を重ねることにより特質が劣化し、影響が薄れていくことがわかりました。直接的な研究を行う場合に限りオリジナル音声を再生し、その他は複製データを使用することを強く推奨します。

補遺2:SCP-XXX-JPの再生が原因で死亡した人間を検死した結果、肉体の一部が██し、同時にSCP-XXX-JPの██が僅かに██していることが判明しました。