居杜おばあちゃんのちえぶくろ
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
 
オブジェクトクラス: Keter
 
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██のレベル4バイオハザード対策ユニットに配置された無菌室に収容されています。SCP-XXX-JPと接触する職員は入退室手順を遵守し、無菌処理を施した専用着衣を使用してください。SCP-XXX-JPは通常の病院に入院していると認識しているため、職員は病院スタッフとして振る舞い、対象を一般的な患者として扱わなければなりません。
 
SCP-XXX-JPの身体に影響を及ぼす処置は、慎重に避けてください。定時の検診及び各種機器で常時体調を監視し、気になる兆候は発見次第、即時報告する必要があります。
 
説明: SCP-XXX-JPは2█歳の日本人男性です。身体頑健な健康体であり、現在に至るまで医療機関の受診記録は確認されていません。
 
SCP-XXX-JPの特異性は、その健康が脅かされた時に発揮されます。SCP-XXX-JPは身体へのダメージを受けると同時に、同種のダメージを引き起こす病原体をばら撒きます。発生した病原体は通常のものから変質し、非常に強い感染力と症状を備えることが確認されました。
なお、SCP-XXX-JPの免疫機構には特殊な徴候は見受けられず、抵抗力は通常の人間の範囲内であると推定されています。
 
SCP-XXX-JPは20██/██/██に神奈川県██市の予防接種会場近辺で発生した異常なインフルエンザの集団感染により発見されました。SCP-XXX-JPが接種を受けた1数分後、会場内でけいれんを起こし倒れる症例が多発、その内██人が急速なインフルエンザ脳症により死亡しています。また、患者から発見されたウィルスは空気感染能力を持ち、不活性化まで十二時間を必要としました。
その後の調査により、これまでに対象の周辺で重篤な食中毒や原因不明の疾病の集団感染が多数発生していることが判明したため、SCP-XXX-JPとして認定されました。
 
カバーストーリー(「治験のバイト」「バイト延長」「検査入院」)を用いて入院期間を引き延ばしていますが、SCP-XXX-JPの現況に対する不信感は強まっています。記憶処理による緩和が試みられましたが、その直後、サイト-81██周辺区域で大規模な感染性健忘症が発生しました。2これは未知の疾病であり、病原体、伝染の形式ともに特定できていません。処置の際、ユニットは完全に隔離された状態でした。
 
これを受け、検討されていたSCP-XXX-JPの処分計画は無期限凍結されました。