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原田整備員のインタビューを受けているSCP-XXXX-JP

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはエンジンを切った状態でサイト-8105の第2ガレージ内で保管されています。実験及び使用の際は担当職員である原田整備員からの承認及び監督を受けた上でキーの貸し出しを行って下さい。

説明: SCP-XXXX-JPはイタリア製と思わしき一般的な普通乗用車です。機能は通常の乗用車と変わりありませんが自意識を有しています。発声の機能は無く、代わりにクラクション、エンジン音、ヘッドライトの点滅等でイエスやノーの意志の疎通が可能です。更に40代男性相当の人格があると現時点で特定されています。

また、通常の80年代のイタリア製自家用車と変わらない機構をしていますがエンジンのみ異様に技術発達が優れており、取り外し及び他のエンジンへの載せ替え、破壊は全て不可能です。このエンジンはSCP-XXXX-JP-1と記録されました。SCP-XXXX-JP-1は少なくとも現代の整備技術では整備は不可能とされてます。

SCP-XXXX-JPは愛知県名古屋市███交差点で起きた自損事故の際、即日████解体所に送られました。しかし事故の翌日に職員が全く手を付けてないにも関わらず自走可能な状態にまで修復しているSCP-XXXX-JPを発見した解体所の主任██████氏の通報によって財団に保護されました。██████氏及び解体所の関係者にはBクラス記憶処理を施しています。

SCP-XXXX-JPは通常の乗用車として使用可能ですが、条件として運転者(以下対象とする)が「安全に運転する」ことを求められます。安全に反する運転を行った場合、対象による操作を完全に拒否した上、SCP-XXXX-JP自身の意志による車両事故が発生します。事故の被害は安全に反した度合いに比例して大きくなり、対象を終了させる事もあります。

SCP-XXXX-JP自身が事故により受けた被害は22時間かけて自発的に事故直前の状態へと修復されます。なおガソリンやタイヤの減りなど恒常的に必要な整備、劣化の修復・補填は処理されないのでそれらは原田整備員が担当しています。

実験記録XXXX-1
担当者: 原田整備員
場所: サイト-8105の第2ガレージ内

内容: SCP-XXXX-JPの機構確認、整備。

結果: 機能が異様に優れたエンジン以外は通常の80年代頃のイタリア製自家用車となんら変わりない事が判明。またエンジンをSCP-XXXX-JP-1と記録。

メモ: あんなエンジンレイアウトは初めて見ました…。

実験記録XXXX-2
担当者: 原田整備員
場所: サイト-8105の第2ガレージ内

内容: SCP-XXXX-JP-1の詳細確認。思いつく限りの手段でSCP-XXXX-JP-1の解体、整備を試みる。

結果: 実験は失敗。いかなる手段を用いてもSCP-XXXX-JP-1を動かすことすらままならなかった。

メモ: おそらく私が生きているうちにSCP-XXXX-JP-1を整備することは叶わないでしょう…。

実験記録XXXX-3
担当者: 原田整備員
場所: 財団所有の多目的運転コース(私有地)

内容: SCP-XXXX-JPに乗ったD-62879になるべく速く走るよう指示。

結果: 第2コーナーを曲がりきれずに事故が発生。D-62879は首の骨が折れ終了した。

メモ: 何も200km/h近くまで飛ばせとは指示しなかったのですが…。

実験記録XXXX-4
担当者: 原田整備員
場所: 財団所有の多目的運転コース(私有地)

内容: SCP-XXXX-JPに乗ったD-68931に原田整備員が無線指導の下安全運転を指示。

結果: 何事もなくコースを5周した。

メモ: 指導こそしたけどあの人あんなにいい運転できる人だったっけ?

実験記録XXXX-5
担当者: 原田整備員
場所: サイト-8105の第2ガレージ付近

内容: 過去の実験結果から「SCP-XXXX-JPはもしかしたら人格を持っているのでは?」と結論づけた原田整備員による誰も乗っていない状態のSCP-XXXX-JPに対するインタビュー。

結果: SCP-XXXX-JPが人間の言葉を理解でき、また40代男性相当の人格を有している事が判明。

メモ: 実験は疲れましたがなかなか面白い人……あいや面白い車でしたね。

実験記録XXXX-7
担当者: █████研究員
場所: ███████

内容: SCP-XXXX-JPを使用した多目的運転コースのラップレコード更新

結果: 原田整備員の許可が降りず実験は中止

メモ: 正しくないSCP-XXXX-JPの使い方の一つとして記録しておきます。ちゃんと報告書を読みましたか?財団員としての自覚をもっと持って下さいね。

実験記録XXXX-10
担当者: 原田整備員
場所: 財団所有の多目的運転コース(私有地)

内容: 以前から「運転が上手くなりたい」と言っていた[本人の意向によりデータ削除]研究員によるSCP-XXXX-JPを使った安全運転指導。原田整備員も助手席に監督同乗。

結果: 実験は成功。「これで休暇の時に家族揃ってキャンピングカーを使った旅行が出来る」と対象は満足そうにしていた。

メモ: 正しいSCP-XXXX-JPの使い方の一つとして記録しておきます。とにかく「安全に使えば」我々に益をもたらしてくれる事が分かって良かったです。