Bamboonの竹林

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPが生息している一帯の土地は財団のフロント企業により買収し、民間人の立ち入りを禁止してください。SCP-XXX-JPには1日に2度給水を行ってください。SCP-XXX-JPに関する実験は重要度が低いため凍結されています。SCP-XXX-JPに実った果実は回収し、種子に直接触れないよう注意してください。

説明: SCP-XXX-JPは██県██山に生息する葉、根はセイヨウリンゴ(学名: Malus pumila)、幹はウンシュウミカン(学名: Citrus unshiu)の2種類の植物の性質を併せ持つ高さ約30mの樹木です。SCP-XXX-JPは複数の樹木が絡みついたような外見を持ち、セイヨウリンゴ、ウンシュウミカンの果実をどちらも実らせることが可能です。これらの果実は摂食者に覚的に非常に高く評価されました。赤い果肉を持ち、それぞれ同一の種子を持つ以外に一般的なセイヨウリンゴ、ウンシュウミカンの果実と差異はありません。また、これらの果実は同一の種子を持ちます。これを植えると、通常のセイヨウリンゴ、ウンシュウミカンのいずれかの樹木に成長します。

SCP-XXX-JPの種子を生物が直接触れると、種子がその生物の皮膚に沈み込むように内部に侵入します。この際皮膚に外傷は残りません。その後種子は発芽し、異常な速度で樹木へと成長します。この際触れた生物は痛みを伴いながら樹木の内部へと巻き込まれます。この際その生物が傷を負っていた場合その傷は完全に修復されます。また、生物を覆った植物は高い破壊耐性を持ち、内部に存在する生物を摘出することは不可能です。なお、樹木の内部に存在する生物は生命活動の続行が確認されていますが、意識はなく、あらゆる事象に対して反応を示しません。 追記1を参照してください。

20██年に何者かから日本生類創研の研究施設の住所が報告され、機動部隊た-3("愛")が確認に向かいました。研究施設は存在しましたが、中には日本生類創研の研究員と思われる5名の死体が存在するのみで、生存している研究員は発見できませんでした。隊員が研究員のデスクを調査していたところ、1枚の手紙が発見されました。以下のものはその手紙の内容です。

財団諸君へ
この研究員たちは俺が殺した。事情を教えたいところだが、あいにく時間が無い。

この施設の裏口から少し行ったところにおかしな気が生えているはずだ。その木を収容、保護してほしい。頼む。それと、俺のデスクの奥に入っている種子には触らない方がいい。お前たちの安全を思ってのことだ。よろしく頼む。

この手紙の内容の通り、デスクの中から「医療用植物」と書かれた袋に入ったSCP-XXX-JPの種子が発見され、裏口から5分程度歩いた場所にSCP-XXX-JPが発見されました。その間、隊員の1名が誤ってSCP-XXX-JPの種子に触れてしまい、樹木に取り込まれました。

実験記録XXX-JP-1

被験者: 実験用マウス

実施方法: 実験用マウスの体にSCP-XXX-JPの種子をピンセットを用いて接触させる。

結果: 即座に実験用マウスの体に種子が侵入し、約2秒後に発芽、成長し、実験用マウスは約20cmの樹木に覆い尽くされた。

実験記録XXX-JP-4

被験者: D-3658

実施方法: 身長1.4mのD-3658の体にSCP-XXX-JPの種子をピンセットを用いて接触させる。

結果: 即座にD-3658の体に種子が侵入し、約5秒後に発芽、成長し、D-3658は約2mの樹木に覆い尽くされた。

実験記録XXX-JP-6

被験者: D-8456

実施方法: 身長2.1mのD-8456の体にSCP-XXX-JPの種子をピンセットを用いて接触させる。

結果: 即座にD-8456の体に種子が侵入し、約12秒後に発芽、成長し、D-8456は約3mの樹木に覆い尽くされた。この際D-8456は痛みから倒れ込んだが、不自然な動きで立ち上がり、そのまま樹木に覆い尽くされた。

実験記録XXX-JP-8

被験者: D-1028、D-3765

実施方法: それぞれ身長1.7m、1.8mのD-1028、D-3765の体にSCP-XXX-JPの種子をピンセットを用いて接触させ、2人の体を密着させる。

結果: 即座にD-1028、D-3765の体に種子が侵入し、約8秒後に発芽、成長し、D-1028、D-3765は約2mの樹木に覆い尽くされた。その後、2つの樹木は絡み合うように成長を続行し、約4mに到達し、成長を終了した。

9回にわたる実験から、SCP-XXX-JPの種子は生物の大きさ、人数により発芽のスピードが変化するということが判明しました。また、実験XXX-JP-3の結果から、SCP-XXX-JPの種子は自身に触れた生物を最も樹木で覆うことに適した体制にするという強制力を持つのではないかと考えられています。これらの実験の終了後、SCP-XXX-JPのこれ以上の実験から得られるものはないと判断し、SCP-XXX-JPに関する実験は凍結されました。

追記1: 財団がSCP-XXX-JPを収容下においてから約半年後、SCP-XXX-JPの表皮に人間の男性の顔のような模様が浮かび上がりました。(以降SCP-XXX-JP-1と表記)SCP-XXX-JP-1は発声が可能であり、意思の疎通も可能です。以下の内容はSCP-XXX-JP-1に対して行ったインタビューの記録です。

インタビュー記録XXX-JP

<記録開始>

██博士: では、インタビューを開始します。

SCP-XXX-JP-1: 俺は木原だ。よろしく。

██博士: 私は██と申します。あなたが研究施設の場所を通報したのでしょうか?

SCP-XXX-JP-1: ああ。そうだよ。

██博士: 何故そのようなことを?

SCP-XXX-JP-1: 好きな女のためだよ。

██博士: 女……ですか。

SCP-XXX-JP-1: おう。

██博士: あなたの木の大きさから見てかなりの人数の女性がその中にいるのではないですか?

SCP-XXX-JP-1: [ニヤリと笑う]よく分かったな。そうだよ。

██博士: 何人ですか?

SCP-XXX-JP-1: 知らねえなあ。さらってきた数なんざ覚えちゃいねえや。

██博士: どこから誘拐を?

SCP-XXX-JP-1: 当ててみろよ?財団さんよ。

██博士: [10秒間沈黙]

SCP-XXX-JP-1: いやあなかなか抵抗されたよ。麻酔も結構使ったな。

██博士: 麻酔?そんなものを…….

SCP-XXX-JP-1: しょうがねえだろ?抵抗されたんだし。

██博士: 真っ当にお付き合いするという選択肢はなかったのですか?

SCP-XXX-JP-1: 言ったよ。親御さんに娘さんをくださいってな。そしたらあの野郎…….馬鹿にするなって怒鳴りつけやがった。俺を馬鹿にしやがったんだ。

██博士: それで頭にきてさらったと?ではなぜそんな人数に?

SCP-XXX-JP-1: 俺はみんなのことを愛してる。愛してるんだよ。だからいいだろ?

██博士: そうですか……では、インタビューを終了……

SCP-XXX-JP-1: なあ。

██博士: はい?

SCP-XXX-JP-1: 子供の名前は林檎と蜜柑ってのはどうだろうか?

<記録終了>

財団は現在SCP-XXX-JP-1によって行われた集団誘拐について調査を進めていますが、大量誘拐はSCP-XXX-JP発見以前8ヶ月間発生しておらず、判明していません。財団はSCP-XXX-JP-1が隠蔽工作を行ったと見て事情聴取を進めています。

追記2: SCP-XXX-JP-1の出現から半年後、SCP-XXX-JPの表皮からアジアゾウ(Elephas maximus)、カバ(Hippopotamus amphibius)、ワニ(Crocodilia)に酷似した凹凸が発生しました。これは鳴き声を発しており、SCP-XXX-JP-1同様自我を持っていると考えられています。SCP-XXX-JP-1はこれらを「恋人」と称しています。これらはSCP-XXX-JP-2と指定されました。また、このことからSCP-XXX-JP発見地点付近の動物園を調査したところ複数の動物が行方不明となる事件が発生していたことが判明しています。