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お天道様.JPG

発見当時のSCP-XXX-JP。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-1はサイト-81██内の生体認証ドアロックを備えた標準的絵画収容室にて不透明なカバーで覆った状態で保管してください。SCP-XXX-JPに劣化の兆候が確認された場合、特殊部隊め-9("街角芸術家")1によるSCP-XXX-JPのメンテナンスを申請してください。

説明: SCP-XXX-JPは███社製のペンキを用いて描かれたアジア系男性と思われる顔の絵です。SCP-XXX-JPが視界内にあることを認識してから5秒以上視界内にSCP-XXX-JPを保った人間(以下、被曝者)は猜疑心が非常に増強され、その結果として他人の粗探し2をすることに一日の殆どを費やすようになります。なお、盲目の場合はSCP-XXX-JPの効力を受けません。20██/02/██、██県██町内の一部地区において異様に高い犯罪3検挙率が報告されたため、エージェントによる実地調査が行われた際に██商店街の塀(SCP-XXX-JP-1に指定)に描かれているSCP-XXX-JPが発見されました。カバーストーリー「改修工事」を適用しSCP-XXX-JP-1を撤去したところ、現在██町の犯罪検挙率は通常程度まで低下しています。聞き込み調査の結果、SCP-XXX-JPの作者(以下、作者)は年齢不詳の浮浪者男性であり、SCP-XXX-JP-1の前を根城にしていたこと、そして現在行方不明であることが判明しました。財団は作者の行方を捜索しています。収容後の実験にて、粗探しの結果として他人のミスや行動の欠陥を発見するまで被曝者の猜疑心は増強され続けることが判明しました。

補遺-XXX-JP-1: 20██/05/██、SCP-XXX-JPに関係した職員4による再調査の請願が増加したことから、SCP-XXX-JPの再調査が行われました。その結果、SCP-XXX-JPは猜疑心の増強効果よりも微弱ではありますが、SCP-XXX-JPの閲覧時間に応じた注意力の減退効果を有していることが判明しました。██県██町内の一部地区で確認された犯罪検挙率の上昇はこの効果による件数そのものの増加も一因であると考えられています。

補遺-XXX-JP-2: 前述の再調査の際に、住民からの聞き取り調査の一部データが発見されました。紛失の経緯やインタビュアーが誰であったかは不明です。内容は以下の通りです。

対象: [編集済]氏5

インタビュアー: [データ破損につき不明]

<録音開始>

[データ破損につき不明]: [編集済]さん、他に何かありませんか。

[編集済]氏: …ああ、そういえばあの爺さんはよくこんなことを言ってたなあ。

[データ破損につき不明]: それは何ですか?早く教えてください。

[編集済]氏: えっと、確か…「この町はいいとこだ。こんな流れ者の俺なんかもちゃんと誰かが見ててくれる。ただ、もうちっとみんな気楽に生きた方がいいとは思うけどな。」とかなんとか。

<録音終了>