インタビュー対象:SCP-XXX-JP
インタビュアー:██博士
20XX年X月X日 録音開始
██博士: こんにちはSCP-XXX-JP
SCP-XXX-JP: ピンク
██博士: SCP-XXX-JP、私は君としりとりをしに来たわけじゃないんだ、今日は君の話を聞かせてほしい。
SCP-XXX-JP: イルカ
██博士: SCP-XXX-JP、今日はしりとりはお休みだ。
SCP-XXX-JP: ……しりとりお休み?
██博士: さっきも言ったけど私は君の話を聞きに来たんだ、今日は私とお話をしてくれないか?
SCP-XXX-JP: ……いいよ。
██博士: ありがとう。
SCP-XXX-JP: じゃあ、お話が終わったあとでなら僕としりとりしてくれるの?
██博士: それは……うん、考えておくよ。
SCP-XXX-JP: ……なにそれ、つまんないの。
██博士: ……そろそろ質問をしてもいいかな?
SCP-XXX-JP: いいよ。
██博士: さっそくだけど……君はどうしてそんな力を持っているんだい?
SCP-XXX-JP: わかんない、たぶん昔から?
██博士: わからない?
SCP-XXX-JP うん、そんなの覚えてない。
██博士: 覚えてないのにどうしてしりとりをしているの?
SCP-XXX-JP しりとり楽しい。
██博士: 楽しいからしりとりをしているの?
SCP-XXX-JP: うん。
██博士: 君はもともとその頭だった?それとも人間の頭?
SCP-XXX-JP: 博士が僕としりとりしてくれたら教えてもいいよ。
██博士: 今はちょっと……後でではダメかな?
SCP-XXX-JP: 絶対だからね、約束だよ、破ったら針千本飲むんだよ?
██博士: わかってる、それでその頭になった理由は話してくれるのかな?
SCP-XXX-JP: 人間だったよ、でもこっちの方が面白いって言われた。
██博士: 誰に言われたの?
SCP-XXX-JP: 先生だよ、とっても優しい人なんだ、いっぱいしりとりしてくれたり、僕が勝つとご褒美にお菓子くれたり。
██博士: ここに来る前誰かと一緒にいたの?
SCP-XXX-JP: うん、僕は先生って呼んでた。
██博士: 先生……それは何者だい?
SCP-XXX-JP: わかんない、██博士と同じ服着てた。
██博士: 私と同じ服……白衣を着てたってことかな?
SCP-XXX-JP: たぶんそう。
██博士: 私たちに発見される前はどんな所に居たの?
SCP-XXX-JP: こことあまり変わらない所、なにもなくて狭い部屋。
██博士: どこかの施設にいたのかな?
SCP-XXX-JP:うん。
██博士: その……先生って人はどうしてその鳥を選んだんだい?
SCP-XXX-JP: 最後に「ん」がつく鳥だからって言ってた、ペンギンとかペリカンで迷ったけど大鷭が一番可愛いからって。
██博士: ……かわいい?
SCP-XXX-JP: うん。
██博士: うん、まあ、可愛いね……まさかとは思うけどしりとりだから鳥にしたとか?
SCP-XXX-JP: 多分そう。
██博士: そっか……うん、話をかえよう。
██博士: 先生って人が君を作ったのかな?
SCP-XXX-JP: うーん……覚えてないけど多分そう。
██博士: もっと詳しく思い出せないかな、その人は今どこにいるとか、どんな人だったとか今どんな顔とか。
SCP-XXX-JP: ……先生が今どこにいるかはわかんないけど女の人だったと思う、顔は思い出せないや。
██博士: 最後にあったのはいつどこでかな?
SCP-XXX-JP わかんない。
██博士: 他にその人についてもっと覚えていることはないかな?
SCP-XXX-JP:……
██博士: 答えられない?それとも覚えてない?
SCP-XXX-JP……覚えてる……覚えてない……覚えて……覚えて…わからない……
██博士: SCP-XXX-JP、どうしたんだい?
SCP-XXX-JP …いか……からす…すずめ、めだま、まくら……
(壁に頭を何度もぶつける音)
<録音終了>
インタビュー後SCP-XXX-JPの体を詳しく調べたところ記憶処理を受けた痕跡が発見されました。SCP-XXX-JPの言う「先生」という存在について現在調査中です。