- ※タイトルに不適切な内容が含まれていたため、修正指示済み
- 脳挫晶
- タイトル未定
- 区域条例
- 電熱病
- 巻き込み机
- 空へ落ちていく
- 人形工場
- 古代の語部
- 『無音』
- ?
- ジャーマンクッキー流護身術
- 闇に溶かす部屋
- 無限分割思考
- サッカード崩壊
- 老身
- 閑話給題
- 崩壊ガラス
- (フラグ)
- 重戦車
- 「ディープブルー」
- _
最初に正体不明の書き込みが現れて以来、扱いにミスが起こり続ける報告書
何故か適当に扱われ、何故か破棄されかけ、何故か一般公開され、何故か回し読みされ、個人の判断で雑に修正され、
最後は財団理念をSecure, Contain, Destroyに変えかけた
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:
説明: SCP-XXX-JPは40歳程度に見える黒髪で色黒の日本人男性です。彼の後頭部からは、30cm大の黒い金属光沢を持つ塊が突き出しています。後頭部の塊を除けば、彼の外見や所作に奇妙な点は存在しません。
SCP-XXX-JPの後頭部の塊は、人間ならば本来脳が存在する領域のほとんどを占めています。脳組織の一部が残留していることも確認されていますが、検査の結果活動は認められていません。
SCP-XXX-JPは脳のほとんどを失っているにもかかわらず、健康な人間と変わらない様子で振る舞います。
補遺: 人間の脳はこんな金属の塊でたまたま置き換わってしまう程度のものなのか?
我々の精神はこの程度の構造で成立させられてしまうというのか?
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその性質上、特異性を有した自動車(以下SCP-XXX-JP-1と記述)として取り扱われます。SCP-XXX-JP-1の管理にはその車種に応じた自動車運転免許を取得している職員を割り当て、SCP-XXX-JP-1が常に走行している状態で収容して下さい。また、付近に特異性の無い自動車を同様の状態で収容し、収容室内を常時必ず1台以上の自動車が走行しているように整備と監視を行って下さい。SCP-XXX-JP-1を保管しているサイト付近での自動車の走行は禁止されています。
SCP-XXX-JPは現在収容されておらず、収容方法は確立されていません。上記の特別収容プロトコルに基づいた再度の暫定的な収容が完了し次第、実験によって適切な収容方法を模索する必要があります。自動車を運転する財団職員はSCP-XXX-JPを観測した場合、速やかに財団へ観測地点を通報し、可能であれば付近の財団関連施設への収容を行ってください。
説明: SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1のフロントガラスを通して視認される人型の幻像です。SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1の搭乗者によってのみ視認されます。SCP-XXX-JPは写真や映像で記録することができません。
SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1のフロントガラス上に偶発的に出現し、出現のタイミングに規則性は見出されていません。出現したSCP-XXX-JPは、SCP-XXX-JP-1の前方に立っている人間の姿として認識されます。SCP-XXX-JPの容姿は複数確認されています。具体的な容姿については実験記録XXX-JPを参照してください。SCP-XXX-JPが出現する際のSCP-XXX-JP-1との見かけ上の距離は一定ではありませんが、SCP-XXX-JPが出現する時点でのSCP-XXX-JP-1の走行速度と比例していると考えられています。
出現したSCP-XXX-JPは行動を示さず、SCP-XXX-JP-1が搭乗者の運転によって回避しない限りSCP-XXX-JPとSCP-XXX-JP-1は出現から約2秒後に衝突するように見えます。SCP-XXX-JPを回避するような運転は、ほとんどの場合重大な事故を引き起こします。
見かけ上の衝突や回避によって、SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-1のフロントガラスを通した搭乗者の視界から外れると、SCP-XXX-JPの姿は消失します。見かけ上衝突した場合でも、SCP-XXX-JP-1とその搭乗者に物理的な影響はありません。
SCP-XXX-JP-1が停止した場合、停止の要因にかかわらずSCP-XXX-JPは他の自動車へ転移し、新たなSCP-XXX-JP-1を発生させることが確認されています。この時、元のSCP-XXX-JP-1は特異性を失います。SCP-XXX-JPが転移の対象をどのように決定しているかは不明ですが、「停車したSCP-XXX-JP-1から最も近い走行している自動車が対象となる」という仮説に199█/██/██現在反例はありません。詳細は過去のSCP-XXX-JP収容経緯を参照してください。
実験記録XXX-JP-001 - 日付:199█/██/██
被験者: D-XXX-JP-001
実施方法: D-XXX-JP-1をSCP-XXX-JP-1内部に配置し、フロントガラス越しに見えるものを観測させる。また、SCP-XXX-JP-1内部に映像記録機器を設置し、実験を実施している間フロントガラス全体を撮影し続ける。
結果: D-XXX-JP-001は観測開始から17秒後、20代前半の日本人男性に見える人物が出現したと報告。撮影した映像には当該時刻何も映らず。
実験記録XXX-JP-002 - 日付:199█/██/██
被験者: D-XXX-JP-002 D-XXX-JP-002は画家の経験を持つ。
実施方法: D-XXX-JP-002をSCP-XXX-JP-1内部に配置し、フロントガラス越しに見えるものを観測させ、絵に描かせる。
結果: D-XXX-JP-002は観測開始から46秒後、60代の日本人女性に見える人物が出現したと報告、似顔絵を描いた。調査の結果、████という人物であることが判明。████は199█/██/██に発生した██県内の一般国道███号線における乗用車とトラックの衝突事故によって死亡している。
実験記録XXX-JP-003 - 日付:199█/██/██
被験者: D-XXX-JP-001 D-XXX-JP-002
実施方法: D-XXX-JP-001とD-XXX-JP-002をSCP-XXX-JP-1内部に配置し、フロントガラス越しに見えるものを観測させ、D-XXX-JP-002には絵に描かせる。
結果: D-XXX-JP-001とD-XXX-JP-002は共に観測開始から22秒後、30代の日本人男性に見える人物が出現したと報告。D-XXX-JP-002が描いた似顔絵で確認したところ、D-XXX-JP-001は自分の見た人物で間違いないと回答。調査の結果、██県警に捜索願が出されている█████という人物であることが判明。
実験記録XXX-JP-004~006 - 日付:200█/██/██
被験者: D-XXX-JP-003 D-XXX-JP-003は画家の経験を持つ。
実施方法: D-XXX-JP-003をSCP-XXX-JP-1に乗車させ、フロントガラス越しに見えるものを絵に描かせる。この実験は出現する幻像の規則性が明確となるまで繰り返し実施する。
結果004: 観測開始から31秒後、60代の日本人男性が出現。調査の結果、200█/██/██に発生した██県内の一般国道███号線における乗用車間の追突事故によって死亡した████という人物であることが判明。
結果005: 観測開始から19秒後、40代の日本人男性が出現。調査の結果、199█/██/██に発生した███内の█████号線におけるトラックの横転事故によって死亡した███という人物であることが判明。███は横転したトラックの運転手で、他に被害者はいなかった。
結果006: 観測開始から44秒後、10代前半の日本人女性が出現。調査の結果、200█/██/██に発生した██県内の高速自動車国道███号線におけるトラックと乗用車の追突事故によって死亡した████という人物であることが判明。
分析: 出現するのは国内の自動車事故による死亡者の姿で間違いないようだ。一般道路か国道か、運転していたかしていないか、複数人が関わるか否か、いずれも関係しないように見える。D-XXX-JP-003への負担も考慮し、この実験を006で終了とする。
実験記録XXX-JP-007 - 日付200█/██/██
被験者: D-XXX-JP-004 D-XXX-JP-005 D-XXX-JP-006
実施方法: SCP-XXX-JPの収容室内にSCP-XXX-JP-1を1台と特異性の無い乗用車を2台配置する。D-XXX-JP-004をSCP-XXX-JP-1に乗車させ、D-XXX-JP-005とD-XXX-JP-006を特異性の無い乗用車に乗車させる。特異性の無い乗用車2台を走行させ続け、その間にSCP-XXX-JP-1を停車させ、SCP-XXX-JPがどの乗用車に出現するかを確認する。また、車種や位置関係、走行速度などの条件を変えながら繰り返し実験を実施する。
結果: 他の条件に関わらず、SCP-XXX-JP-1が停車した時点で最も近い自動車にSCP-XXX-JPが転移した。
分析: ほぼ予測通りだ。言い方を変えれば、収穫は無しだ。
実験記録XXX-JP-008 - 日付201█/██/██
対象: SCP-XXX-JP-1 D-XXX-JP-007
実施方法: D-XXX-JP-007をSCP-XXX-JP-1内部に座らせ、SCP-XXX-JPの姿を観測させる。
結果: 実験開始から40秒後、SCP-XXX-JPが出現。D-XXX-JP-007の証言から作成したモンタージュを基に調査した結果、
SCP-XXX-JPは、199█/██/██にエージェント・███が自身の乗用車で██県内の高速自動車国道████自動車道を走行中、付近で乗用車間の衝突事故が発生すると同時にエージェント・███の乗用車がSCP-XXX-JP-1となったことで財団に初めて発見されました。
この時SCP-XXX-JPにより、エージェント・███は急ハンドルを切り[編集済み]。
転移する特性により、SCP-XXX-JPの収容は困難なものとなりました。
財団によるSCP-XXX-JPの最初の発見から███日後の199█/██/██、サイト81██付近を走行していたエージェント・██の運転する乗用車がSCP-XXX-JP-1となり、サイト81██への収容が実行されました。
事件XXX-JP-001 - 日付:199█/██/██
状況:SCP-XXX-JP-1のガソリン残量の低下により、メンテナンスの実施が決定。付近に自動車を走行させた状態で、SCP-XXX-JP-1を停車させた。
内容:メンテナンス後、24時間経過してもSCP-XXX-JPは観測されなかった。
結果:同日SCP-XXX-JPが収容されていたサイト81██付近で発生した乗用車とスクーターの接触事故のデータから、不明な原因でSCP-XXX-JPがサイト81██外へ転移し収容違反が発生したと断定、SCP-XXX-JPの捜索を開始。
事件XXX-JP-001から████日後の20██/██/██、サイト81██を出発した██博士の運転する自動車がSCP-XXX-JP-1となり、サイト81██への収容が実行されました。
事件XXX-JP-003以来、20██/██/██現在においてもSCP-XXX-JPは収容されていません。迅速な再収容の為、捜索が続けられています。
補遺: SCP-XXX-JPは従来の収容方法を不完全にする未知の特性を持っていると考えられ、また収容違反が発生した際に再収容が非常に困難であることから、SafeからEuclidへの再分類が要請され承認されました。
電子機器類を異常に発熱させる「伝染病」
存在しない隙間に物体を挟み込むことがあり、挟み込まれると異常な加速度が生じる
特定の人物の彫刻を作る
材質の塊の内部とその人物を交換することによって型を取っている
人々が過去に書かれた物語の登場人物になる
アイテム番号: SCP-XXX-JP
SCP-XXX-JPは約10分の音声ファイルです。
聴覚に対して現実改変を引き起こし、聞いている人物に完全な無音状態を作り出す
中断されると聴覚を失ったままになる
噛み砕こうとすると顎が粉砕されるクッキー
部屋の照明が消されて異様に暗くなると、中にあったものは認識されなくなる
明るくしても戻らないが、照明そのものを取り外すか何かすると効力は無くなる
何物にも認識されない絶望について
思考内時間を限りなく分割して引き延ばす
視界に入った時にサッカードの補正をぶれた像に入れ替え、眼球運動中の安定した視界を保持できなくする仮面
視界に微かでも混じれば動く物体に対しての視力を奪う
付近の人間と精神が入れ替わる老人の身体
かつてはただの老人の妄言扱いされていた
このマイクで話をすると、本題を話す前に話したいことが次々と湧いてきて、結論をいつまで経っても言えません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは低危険度物品ロッカーに収容してください。不具合を防止するため、SCP-XXX-JPを事件に用いた場合は清掃を行うほか、保管時も定期的に清掃を行ってください。
説明: SCP-XXX-JPは標準的なダイナミックマイクロフォン(以下、マイクと表記)の形状をしています。SCP-XXX-JPの外見及び構造に特異な点は無く、後述の特異性を除けば同型のマイクと同様の性能を有しています。
人間がSCP-XXX-JPを使用して演説を行おうとすると、使用者は本来話すつもりだった話題への導入として異なる話題を話し始めます。この話は本題と関係の無い内容へと際限なく逸れ続け、使用者が体調不良または外的要因によって発話不能になるまで続行して話されます。使用者はその間SCP-XXX-JPを強く握りしめるため、使用中に第三者がSCP-XXX-JPの電源を切る試みは失敗に終わっています。使用者に精神影響を受けた自覚は無く、話し続けた理由を問うと多くの場合「話したい、という衝動が不意に込み上げてきた」と回答します。
SCP-XXX-JPは20██/██/██に███県███市内の結婚式場で発生した、結婚披露宴において演説を行った男性が貧血により倒れるという事故によって財団に発見されました。当時SCP-XXX-JPは予備のマイクとして用意されており、直前に起きたマイクの不具合によりSCP-XXX-JPを使用することになった男性は約8時間途切れることなく演説を続けました。この事故以前のSCP-XXX-JPの所在については不明です。
実験記録XXX-JP-1 - 日付20██/██/██
対象: D-2071
実施方法: D-2071にSCP-XXX-JPを手渡し、███博士を含む3名に対し「」について演説するよう指示。D-2071にSCP-XXX-JPの特異性は知らせていない。
結果: 以下にD-2071の発言内容を記載。
D-2071: このマイクで話せば良いんだな?(ここで███博士が話を戻すよう指示)(ここで███博士がD-2071の手からSCP-XXX-JPを放させようとするが、握る力を緩めずに至らず失敗)(ここで███博士と他2名が退出)(ここで███博士が再び入室し、自身の革靴を用いてD-2071の後頭部を殴打。D-2071は失神し演説が中断)
分析: SCP-XXX-JPの効力は他人からの指示や聴衆の有無にかかわらず継続し、使用者が発話不能になると解除されると考えられる。
補遺: 話の種は湧いてきても、ユーモアのセンスは枯れっぱなしらしいな。とんだ拷問装置だ。 - ███博士
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの監視は周囲の警備によって間接的に行ってください。
説明: SCP-XXX-JPは3メートル立方ほどの大きさのガラスの集合体です。
SCP-XXX-JPを構成しているガラスは大部分が管の形状をしており、外見や重量などのほとんどの性質について一般的な石英ガラスと類似していますが、硬度および靭性において異常な特性を示しています。
SCP-XXX-JPはごくわずかな圧力によって破断し、
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
俺、この戦争が終わったら結婚するんだ……をSCPにしたJナンバー
「処理落ち」を起こす戦車
「深海へと沈み込み、微睡むような感覚」と謳われたそのCDの音声を聴くと、麻酔のような影響が現れ、やがて意識が遠のき、死亡する
死因は溺死に近いが、水がない
現実の強度を意味するヒューム値が極端に低い空間では、一般的な人間によってさえ現実は改変されてしまう。
現実改変能力を行使する源となるのは意識であり、それ自身には特別なものはないのではないだろうか。
行使者たる意識そのものを万人が持つとしたら、能力者と非能力者の違いとはなんだろうか。
またもヒューム値を取り上げるならば、現実改変能力者自身はヒューム値が高く、その周囲は低いという。
周囲のヒューム値を下げない例も鑑みると、恐らく能力自体の引き金となるのはヒューム値の落差だろう。
ヒューム値が高いと同時に、周囲のヒューム値を下げる能力を持っている、というのが現実改変能力なのだろう。もしかしたら両者には因果関係が存在するかもしれない。
少しアプローチを変えると、意識というものは自分である程度自由に操作することができる。それこそ現実改変能力を行使されない限りは。
ある程度思った通りに現実を改変できるというのは、「意識の拡張」と考えることができるのではないだろうか。
ヒューム値の高い領域に存在する意識は、隣接するヒューム値の低い領域に拡張され、領域内のものを巻き込みながら自身を改変することができる。
行使者からの物理的距離による制限ではなく、ある特定の種類のものにしか行使できないという制限がある(はず)。
これを意識範囲の拡張として捉えようとするならば、物理的な実体ではなく概念の世界を導入するべきだと思う。
概念上ちかしい存在の範囲にのみ拡張できるとするならばしかし、その意識本体は対象となる概念と同類の概念でなければならなくなる。
遠隔地に意識拡張の中心を据えるということが認められるか。
ところで、意識を改変し、その意識を拡張することで改変を自身の範囲外まで及ばせるという仮説を立ててきたが、意識を改変する動作主体は誰だ?
自我が意識にのぼってくる領域の外に存在しているのか、決定論的に意識の有り様が決められているのか、意識自身による自己改変が続いているのか。
1つ目と2つ目は自由意志の有無の問題になるが、3つ目はどちらに属するのだろうか?
全て自我による自由意志によって将来の行動を決めているのだから自由意志なのか、それとも自由意志が過去に決定した自由意志はもはや「自由」ではないから自由意志でないのか、それでも自己改変の可能性を持つからやはり自由意志なのか。
自由意志の自己改変が延々と続くのならば、「はじまりの自由意志」の引き金は何なのだろうか。
話を少し戻して外部自我論を採るならば、しかしそれは自己改変自由意志を外部に拡張した無限の入れ子の外部自我に過ぎないのではないだろうか。