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はじめに

ここでまとめた内容は、apple3apple3が今後の創作や記事を読む際のメモとして記述したものです。内容はあくまで私個人の意見・感想であることをご了承ください。

SCP財団とカニバリズムについて

SCP財団世界には、時にカニバリズムについての言及がなされた記事及びTaleが存在します。これは、日常に存在しない生活を行っている限り、その行為に恐怖や嫌悪感を抱くからであると考えています。SCPが怪奇創作であるがために、これらの感情を容易に抱かせる食人行為は、記事中にある種の魅力を持たせるスパイスになり得ます。上手くいけば、メインディッシュとしても美味しくいただけることでしょう。

ここで、カニバリズムが如何にして財団世界内で描写されているかについて考えましょう。そもそもカニバリズムのタイプには大きく分けて4通りあると私は考えています。

  1. 人間が摂食する(又はされる)事による、行為自体への恐怖や忌避感、悍ましさを主軸としたもの
  2. 人間を人間的な摂食行為で扱う事による、食における趣向を主軸としたもの
  3. 人間を摂食するという行為に意味を見出す、宗教的、儀式的な内容を主軸としたもの
  4. 人間を別の物質に変換して摂食するもの

行為自体への恐怖や忌避感、悍ましさを主軸とする

例として、SCP-175-JPSCP-509-JP等が該当します。

このタイプの記事において肝となるのは、行為を行う又は行為の対象となる立場にある当事者の心境を想像するところあります。タブーに触れるという事への忌避感や対象となってしまう際の恐怖は言うまでもないでしょう。このタイプでは比較的被験者の感情を描写しやすく、うまく取り入れれば記事やTaleの良い味付けとなります。

しかし、描写が容易であるが故の欠点が存在するのも確かです。その中でも特に気を配るべき点というのは『作品内で食人という要素を用いる必要があるか』です。例えば、願い事をかなえる代わりに願いがかなった後に食べられてしまうオブジェクトがあったとしましょう。被害者は捕食されるイコール死につながるわけですから、心情描写によって恐怖を煽ることができるかもしれません。しかし、捕食者が人間である必要はありません。折角食人行為という魅力的な題材を扱うのであれば、その持ち味を生かしてほしいと私は思います。

食における趣向を主軸とする

例として、SCP-884-JPが該当します。

食における好みというものは様々な動物に存在しますが、人間は特に五感を駆使して趣向を凝らすことができる生き物です。料理の味は言わずもがな、美しい見た目、食欲をそそる香り、音、口に含んだ際の食感というものを楽しむことができます。このタイプはカニバリズムに人間らしい営みを重ねることで、行為者との感覚的なずれに違和感を覚えたり、不快感を感じさせます。個人的にはカニバリズムを題材とした作品の中で一番好みのタイプです。

このタイプの難しい点は、大半の執筆者はカニバリズムを体験したことが無い点にあるかと思います。当たり前と言えば当たり前の話ですが、人間の肉はどのような味がし、どのような香りがし、どのように調理すれば美味しくいただけるのかを研究する機会がないだけに、リアリティを求めるのが難しくなります。

宗教的、儀式的な内容を主軸としたもの

例として、SCP-635-JPSCP-1234-JPが該当します。

このタイプの記事も前述した食における趣向を主軸とする記事と同様、感覚的なずれからなる違和感や不快感が重要となります。ただし、食人行為をサブに置き、食人行為を行うことで何をしたいかに重点を置く場合が見られます。この『何をしたいか』の規模は様々で、宗教団体により行われる大きなものから、個人の願望により為される小さなものまで種類が豊富です。

執筆する際に意識するとよい点としては、どのように食人行為に意味付けをするかをしっかりと練ることです。それにより展開されるストーリーを楽しむ場合が多く、それ故に他のタイプよりも細かく背景を作りこむ必要があります。

人間を別の物質に変換して摂食するもの

例として、SCP-026-JPSCP-122-JPが該当します。

このタイプの記事はカニバリズムの中でも特殊で、直接的に人間を摂食するわけではありません。人体を別の物質に変換して摂食するため、最も摂食の際に人肉を食べるという忌避感が少なく、大抵の場合被験者は食べている者の正体に気が付きません。いつの間にか食べさせられているという不快感を第三者目線で感じ取らせる記事がメインとなります。

しかし、このタイプの記事をはっきりとカニバリズムであると言ってよいものか私は疑問に思います。その異常性により生成される食品を被験者が違和感なく摂食できるという事は、それだけ人体が大幅に作り変えられているということであり、錬金術に近いものを感じます。錬金術により石を金に変えたとして、その金をただの石であると言えるでしょうか?少なくとも私は『石から作られていても、それは金でしかない』と思います。それと同様、私は組成を大幅に組み替えられたものを人肉であると感じられないのです。場合によっては、単にその人体が消失し、食品が出現したとも考えられます。

カニバリズムが関連する記事一覧及び感想

※現在私が読んだ記事についての感想を掲載します。ネタばれも含むため、一度記事を読んでから読むことをお勧めします。

SCP-026-JP by tokage-otokotokage-otoko

SCP-175-JP by nekomiya_guunekomiya_guu

SCP-509-JP by blackeyblackey

SCP-631-JP by apple3apple3

SCP-884-JP by hannyaharahannyahara

SCP-1234-JP by apple3apple3

SCP--JP by useruser