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RAISAファイル: 要注意団体 [消滅済]
GOI-001: シカゴ・スピリット
ファイル作成日時: 年頃
GOIによる最後のファイル改訂: 年4月
ファイル回収日時: 1935年7月
[文章を以下に再現]1

Carroll 229: The Meeting Room

キャロル#229: 会議室

Where It Is

何処にあるか

Who Knows About It

誰が知っているか

How We Found It

どうやって見つけたか

What We Use It For

何のために使うか


序文: 以下はシカゴ・スピリットの元構成員、イガール・サーストン(Igar Thurston)の日誌からの抜粋です。内容に関連性があるため、当ファイルにも収録します。

<1902/2/21>


ある部屋のリフォームをするように言われた。詳しくは聞かされなかったが、どうやらそれは"普通じゃない"らしく、チャペルさんが直々に使うらしい。まさか元大工という経歴を活かせる日が来るとは思わなかった。

案内された部屋は、其処等中血塗れで酷い有様だった。強烈な臭気のせいで吐きそうになったほどだ。

まずは清掃から始めるべきだし、銃創だらけの壁も張り替えなければならない。かなり骨の折れる仕事だが、幸い資金と人手は潤沢だ。おそらく一ヶ月もあれば終わるだろう。

<1902/3/5>


若手たちが要領良く動いてくれているおかげで、予定より早く終わりそうだ。あれほど優秀な新人をチャペルさんは何処から拾ってくるんだ?

もう直接の指示がなくても大丈夫そうだったから、俺は報告のために部屋に残されていた資料を調べることにした。血塗れで殆ど読めなかったが、それでもいくつか興味深いことが分かった。

まず、あの部屋は"世界軌道の担い手たち"2というカルト連中が創ったものらしい。(もうちょい書く)

そして、壁に彫り込まれていた以下の文章が妙に引っ掛かってる。勿論、イカれていない俺にはその意味を理解できないが、一応報告しておいた方が良いだろう。

「この醜悪なる世界を生きることでのみ、我らの原罪は濯がれる」

<1902/3/13>


リフォームの出来栄えをチャペルさんが直接褒めてくれた。大工を辞めてからもう随分と経つが、腕はまだ衰えていないようだ。

昨晩の打ち上げは大いに盛り上がった。若手たちは気立ての良い奴ばかりで、俺もつい飲みすぎてしまった。貰ったばかりの報酬が殆ど消し飛んでしまったが、まあ、目を瞑ろう。

気掛かりなのは、帰路に就いている途中から、奇妙な幻聴が聞こえるようになったことだ。酒のせいかとも思ったが、一晩経っても治まらない。しばらく続くようなら医者に診てもらおう。

<1902/3/24>


幻聴は日増しに悪化している。医者がくれた安定剤も全く効かず、仕事に集中できないほどだ。

見兼ねたデリンジャーの旦那がチャペルさんに掛け合ってくれたようで、長めの休暇を貰えることになった。彼には感謝しかない。

今の俺が在るのは全てスピリットのお陰だ。一刻も早く復帰しなければ。

<1902/4/2>


最近、幻聴のノイズが薄れ、何を言っているのか聞き取れるようになってきた。

「お前は彼の者の撃鉄の落ちたる音を聞いたか(Did you hear the sound of his hammer falling?)」

確か、あの部屋に残されていた資料に同じ文章があったはずだ。これは奴らの仕業か? 部屋を奪われた報復?

何にせよ、調べる必要がある。

<1902/4/14>


伝手を辿り、なんとか構成員の一人に会うことができた。奴は俯いてわけのわからないことをブツブツ呟くばかりで、まるで話にならかったが、俺が脅迫のために拳銃を取り出すと様子が変わった。急に距離を詰めてきた奴は、俺の耳元で囁いた。

「さあ、今こそ聖別の時だ。引き金を引き給え」

完全に血が上っていた俺は、奴の頭を目掛けて躊躇なく引き金を引いた。思えば、人を撃つのはこれが初めてだ。だが、何故か銃弾が撃ち出されることはなかった。何度やっても結果は同じ。その様子を見ていた奴は、満面の笑みを浮かべると何も言わずに去っていった。

何かがおかしい。

<日付不明>


うるさい。

死にたいのに撃鉄は落ちてくれない。


俺にはその資格がないのか?

いや……。

<日付不明>


聞こえた。


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10月中に投稿目指す がんばれ