Apathystのサンドボックス
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-XX,SCP-XXX-JP-XXは標準人型収容房に収容されます。運動・食事・睡眠など基本的な生活行動を依頼の体裁を取って指示し、生命活動を強制します。それら依頼の達成につき感謝を伝え、SCP-XXX-JP感染個体に低度の充足感を与えます。依頼や感謝の際は録音した音声など直接的な意思疎通を伴わない手段を用います。活性レベルが基準値を逸する兆候が見られた場合は、その確認から12時間以内に活性化/沈静化のための臨時処置を施します。

(メールの体裁)
※日付
※題名

To.各位

うちでは収容に関係ない動物の飼育、そしてあらゆる物品の持ち込みが全面的に禁止されているはずだ。それにもかかわらず、タブレットや菓子類など私物を持ち込むバカがいる。私は前任者と違って黙認するつもりなどない。今一度、事案〇〇を戒めとして気を引き締めてくれ。
全く不本意だが、今週末にデスク周辺を含む所持品検査を行うことにした。
万が一違反が見つかれば、そいつには然るべき対処をしなきゃならない。何より、そんなやつのせいで私はバカげた始末書を書く羽目になるわけだ。いいか、きちんと片付けておけよ。
※差出人の名前

説明: SCP-XXX-JPは破滅的献身性をもたらす伝染性の症状です。SCP-XXX-JP感染個体は"自身の行いによって他者に幸福感や感謝の感情が引き起こされたと認識する1"ことで非常に強力な充足感を得ます。

この作用によって、感染個体は利他行為に執着します。利他行為への強い渇望は充足感を得た直後に一時的に沈静するものの、時間の経過に伴って復活し、当該個体を再び利他行為へと駆り立てます。この反復サイクルの繰り返しによって感染個体の得る充足感は鈍化し、渇望の再現周期も短縮されていきます。次第に自己中心性が著しく減退し、社会的活動やそれにまつわる義務や権利さえも手放すようになります。

反復サイクルの末期に至っては生命活動さえも放棄されます。その一方で、感染個体は高密度に反復サイクルが満たされる限り、栄養摂取・休養・排泄など生命活動を必要としなくなり、なおも生き続けます。

この特異性の発現と前後して、感染個体から放射線が検出されることが分かっています。線量は感染個体より5mの範囲で0.004mSv前後と低く、人体に影響はありません。不明な動力源との関連性について調査が続けられています。

SCP-XXX-JPは社会性を持つ生物に利他行為を通じて感染します。感染個体の利他行為を"素晴らしいと感じて2感謝をした"個体は、それを認識した感染個体の応答を受け直ちにSCP-XXX-JPに感染します。

SCP-XXX-JPは治療が可能です。渇望と充足の反復サイクルを断つと、やがて断続的に離脱症状3が現れ、次第にSCP-XXX-JPの作用が弱まり、最終的に完全に除去されます。ただし、治療にあたってはSCP-XXX-JPの起源や再現方法が不明であることに留意して下さい。

補遺: