(現在大幅改稿中)
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPおよびSCP-XXX-JP-1が観測される地下ライブハウスは常時閉鎖されます。地下ライブハウスに通じる通路には最低でも警備員2名を配置し、一般人の地下ライブハウスへの接近を阻止します。阻止できなかった場合にはクラスA記憶処理を施します。地下ライブハウスの入り口正面を映す映像は常に監視され、入り口に張り出される張り紙によりライブショーの開催日を把握します。ライブショーが開催された際には、機動部隊ふ-3("親衛隊")により地下ライブハウスを中心とした半径20mを立ち入り禁止とします。侵入者がいた場合、事情聴取をした後クラスA記憶処理を施してください。ライブショー中、地下ライブハウス内に設置された映像機器より、SCP-XXX-JPの総数を記録します。SCP-XXX-JPが増加していた場合、次回のライブショーでDクラス職員を1名侵入させ、増加したSCP-XXX-JP個体の情報をDクラス職員によって聴取し、該当人物を探し出します。調査後、該当人物は行方不明者として扱います。Dクラス職員にはその後、クラスA記憶処理を施してください。
説明: SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1が単独ライブを開催した際に出現する、特異性を持った多種類の動物型存在です。外見は既存の動物と同じであり、現在までに89種類が確認されています。サンプル摂取によるDNA検査の結果、遺伝上での既存の動物との差異は確認できませんでした。
SCP-XXX-JPはライブショー開始の10分前に東京都██市に存在する地下ライブハウスの唯一の出入り口から現れ「この際、SCP-XXX-JPは出入り口を通して外部から侵入しているのではなく、出入り口を中心とした空間から出現しているように映像機器に映っています」、地下ライブハウスに侵入します。ライブショー終了後、SCP-XXX-JPはステージから観客席に降りたSCP-XXX-JP-1の前に一列に並び、SCP-XXX-JP-1と握手を交わし、主に激励の言葉を述べます。その後SCP-XXX-JPは侵入した出入り口から出ていきます。「地下ライブハウスの出入り口を映す映像機器ではSCP-XXX-JP は出入り口の扉を境として消失しているように映っているため、SCP-XXX-JP のライブショー開催時以外の動向は不明です。」SCP-XXX-JPはいかなる種類の動物であっても二足歩行を行い、発声方法は不明ながら発話を用い、互いにコミュニケーションを行います。発話では日本語を使用しており、インタビューの際にも日本語を用いて答えます。ライブショーが開催される際には、開催日の二日前に入り口のドアにライブショー開催を知らせるチラシが張られます。このチラシが出現する瞬間は記録できていません。
SCP-XXX-JP-1は以前、████プロダクションに所属し、芸名「████」(本名は█████)で活動していた2█歳の日本人女性です。SCP-XXX-JP-1は参加したライブショーにおいて関係者██名が消失しその後[編集済み]となったことをきっかけに発見されました。死亡した関係者は全員がライブショー中にSCP-XXX-JP-1と共にステージ上にいたことが判明しています。当初、SCP-XXX-JP-1が異常性を持つ存在と考えられていましたが、SCP-XXX-JP-1 からのインタビューと後述の補遺によりSCP-XXX-JPの存在が確認されました。
現在、SCP-XXX-JP-1は地下ライブハウス内に存在していますが、ライブショー開催時以外では映像機器のみでしかSCP-XXX-JP-1を認識することができず、またSCP-XXX-JP-1はいかなる接触にも反応しません。身体的特徴に通常の人間との差異は見られませんが、加齢の兆候を一切見せません。また、食事や排泄、睡眠などの生理的現象を行っている様子が見られないため、SCP-XXX-JP-1もSCP-XXX-JPによる影響を受けていると推測されます。SCP-XXX-JP-1はライブが開催されない間は歌や踊りの練習に行います。SCP-XXX-JPがいつSCP-XXX-JP-1の周辺に出現し始めたのかは確認できていません。
SCP-XXX-JP-1によるインタビューと財団の調査により、SCP-XXX-JP-1が財団に発見される以前のSCP-XXX-JPの異常性は以下の内容であったと推測されています。
SCP-XXX-JPの異常性は発生する条件と場所によって二種類に分類されます。
1つ目は、SCP-XXX-JP-1がライブショーを行っているときに発生する異常現象です。確認されている異常現象は以下の通りです。
- ライブショー中、ステージ上に存在するSCP-XXX-JP-1以外の人間がその場から消失する。消失した人間は約██時間後に[編集済み]。
- ライブショーに参加した約28%の一般人がライブショー終了後、SCP-XXX-JP-1に対して「SCP-XXX-JP-1を殺して自分だけのものにしたい」という強い欲求を訴えます。この欲求は記憶処理を行うことにより消去することが可能です。
- 約0.5%の確率でライブショーに参加した一般人がライブショー終了後、消失します。その後のライブショーでは、消失した人数だけSCP-XXX-JPが増加することが確認されています。
SCP-XXX-JP行動番号 | SCP-XXX-JP行動番号 | 内容 |
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SCP-XXX-JP-1 | 94日後 | SCP-XXX-JP-1の所在地に1枚の紙とカレーの入ったタッパーが現れる。紙には「いつまでも待っています」と書かれていた。 |
SCP-XXX-JP-2 | 109日後 | SCP-XXX-JP-1のカバン内に1枚の紙が入っていた。紙には「今度のライブはいつですか?」と書かれていた。 |
SCP-XXX-JP-3 | 121日後 | SCP-XXX-JP-1が暮らす住宅の窓が全て開いており、机の上に1枚の紙が置かれていた。紙には「早く会いたいです」と書かれていた。 |
SCP-XXX-JP-4 | 131日後 | SCP-XXX-JP-1が着用していたスカートのポケット内に1枚の紙が入っていた。紙には「いつになったら会えるんですか」と書かれていた。 |
SCP-XXX-JP-5 | 137日後 | SCP-XXX-JP-1の右前腕に水性インクで「早く」と書かれていた。 |
現在までの調査で、SCP-XXX-JPが主張する名前は全て19██年にインターネット上に開設されたSCP-XXX-JP-1のファンサイトの会員のものと一致しており、全員が200█年以前に行方不明となったことが判明しています。
補遺1: インタビュー記録 20██/██/██:
対象:SCP-XXX-JP-1補遺2: 20██/██/██、京都府███市██町で発生した殺人事件において、事件現場である███氏の自宅から血による多種類の動物の足跡と体毛が発見されたと報告を受けました。調査から、███氏はSCP-XXX-JP-1のライブチケットを転売していたことが判明しました。
この件を受け、財団はSCP-XXX-JP-1に関わる異常性の範囲が多岐にわたり特定できないことを考え、SCP-XXX-JP-1を一時的にサイト-███の特別人型収容室に収容する申請を行いました。
申請から約5時間後、SCP-XXX-JP-1が消失する事案が発生しました。SCP-XXX-JP-1に取り付けたGPSにより、SCP-XXX-JP-1が東京都██市の地下ライブハウス(発見当時この地下ライブハウスは使用されておらず、長年放置されていたことが判明しています)に未知の方法で移動していたことが判明し、内部調査のためDクラス職員1名を侵入させました。調査の結果、以下のことが判明しました。
- 地下ライブハウス内に出入り口以外の扉はなく、本来あるはずのない機材や楽器が存在している。
- 内部は50×50×50mの長方形であり、出入口の正面奥4mは床から30cmほど高くなっている。ここがステージであると考えられる。内部は照明が無いにも関わらず明るい。
- 地下ライブハウス内にSCP-XXX-JP-1の存在は確認できたが、接触しても反応がない。発見当時、SCP-XXX-JP-1は嬉々とした表情で機材や楽器の調節を行っていた。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]