アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 機動部隊xxは、各種インターネット掲示板と書店、古本屋を監視し、scp-xx-jpの発見後速やかに回収を行います。既に曝露対象が存在する場合は周辺地域にBクラス記憶処理を行います。また一般研究員がscp-xx-jpを発見した際は、開封せずに速やかにscp-xx-jp主任研究員に申し出て下さい。守られない場合の処分にはDクラスへの降格や終了処分も含まれます。開封され、非活性である場合は機動部隊xxへの連絡後、到着まで活性化が行われないように監視する事が定められています。scp-xx-jpは未開封のままサイト101へ保管されます。開封されていた場合は速やかにscp-xx-jp-2の指示通りに組み立てと封入を行なった後に、モデルとなったものと同様の収容を行ってください。未開封で発見されたscp-xx-jpの開封に際しては必ずO5の採決を必要とし、何者もそれ以外での開封及び使用を禁じられます。
説明: scp-xx-jpとは、デアゴスティーニ社が出版している週間雑誌と似た形式の「週間scp財団を作ろう」なる題名の付録付き雑誌です。内容物は、外箱と数ページの小冊子、組み立て式の付録から成ります。構成は、それぞれ外箱をscp-xx-jp-1、小冊子をscp-xx-jp-2、組み立て式付録をscp-xx-jp-3、付属人形をscp-xx-jp-4、scp-xx-jp-3内へ封入する対象物をscp-xx-jp-5と定義されています。これらの異常性は外箱であるscp-xx-jp-1を開封して30分後から発現します。
scp-xx-jp-1は紙製の外箱です。開封前、開封後に関わらずscp-xx-jp-1自体に異常性は存在せず、後述のscp-xx-jp-5の活性化イベントを抑制しているのか判明していません。scp-xx-jp-1の開封後30分以内にscp-xx-jp-3を組み上げて所定の方法でscp-xx-jp-5を封入しなかった場合、封入物に当たるscp-xx-jp-5が活性化します。
scp-xx-jp-2は紙製の小冊子です。異常性は有りませんが、その内容に関しては論議を呼んでいます。構成はscp-xx-jp-3の正しい組み立て方及びscp-xx-jp-5の正しい封入方法の記載と、scp-xx-jp-5のモデルに関しての歴史や成立などが書かれています。場合によっては財団の成立や歴史に関する内容も書かれており、O5よりこれらの情報流出経路の早急な確認と対策が命令されていますが、現在のところ不明です。
scp-xx-jp-3は金属性の組み立て式の付録です。scp-xx-jp-2の指示通りに組み上げることで金属性の収容施設の縮小モデルが完成します。これは財団の標準的収容施設の1/35スケールの正確な縮小モデルであることが確認されました。どのような形のscp-xx-jp-5であれ、確実に封入されるように作られている事が判明しています。複数のscp-xx-jpの回収により、scp-xx-jp-5の種類によってモデルにした収容施設の該当クラスが変化している事が確認されていますが、これらの情報の入手方法は、前述の通り解明されていません。
scp-xx-jp-4は人型の人形です。これらは確認されているだけで、武器が付属した機動部隊、白衣の研究員または研究員集団、スーツ姿の男女で稀に別に付属装備を所持、などの種類が存在し、アトランダムに付属している模様です。それぞれが全て財団規格品に酷似したそれぞれの所持装備を保持しています。スーツ姿の人形はscp-xx-jp-2の記載から財団エージェントである事が判明しています。この財団エージェントに付随していた付属装備は[編集済み]。これらはscp-xx-jp-5の活性化イベントが起動した場合に励起して活性化し、scp-xx-jp-5の異常性を非活性化させようとします。これらが独力でscp-xx-jp-5の活性化イベントの終了に成功する確率は平均で17%です。
scp-xx-jp-5はプラスチックに似た構成素材で作られた様々な形をした付録です。scp-xx-jp-5は確認されているだけで◼︎◼︎個のクラスketerを含むskipのミニチュアです。それらは確認されている限り全て物品の形を保っているskipを対象としており、縮尺はそれぞれモデルとなったscip(以後オリジナルと呼称します)によって異なりますが全体的に大きさは10cm程度に揃えられています。scp-xx-jp-1の開封後30分以内に収容施設となるscp-xx-jp-3を組み立てて規定通り収容する事で、活性化イベントを回避できます。
活性化イベントは第3段階までが確認されています。
第1段階は、どの種類のscp-xx-jp-5に関わらずscp-xx-jp-5を中心とした直径5kmの円状範囲にいる全ての存在を対象に、財団の存在とそのscp-xx-jp-5のオリジナルの情報がミーム感染の形で暴露されます。また、感染者がscp財団というキーワードでインターネット検索をする事によりネットミームとしてミーム拡散され、目撃した人間もまた同様にミーム感染します。これはscp-xx-jp-4の収容努力の成否に関わらず発現します。インターネット上からのミーム感染は、感染後2日以内に当該scp-xx-jp-5の収容に成功する事で感染力を失う事が分かっています。第1段階発生30分後にscp-xx-jp-4が活性化し、scp-xx-jp-5の収容を開始します。この収容行動はscp-xx-jp-4が行動不能になるか、収容に成功するまで続きます。scp-xx-jp-4が収容行動を行なっている間に、scp-xx-jp-3を作成し封入する事でイベントを終了させる事が可能です。scp-xx-jp-4が収容に失敗した場合、活性化イベントは第2段階へシフトします。
活性化イベントの第2段階は、scp-xx-jp-5がオリジナルと同様の異常性を獲得します。この状態のscp-xx-jp-5のscp-xx-jp-3による収容は不可能となります。事実上オリジナルのskipと同様の収容が必要となる為、この状態からの収容は困難を極めます。第2段階開始から3日後にイベントは第3段階へ移行します。
活性化イベント第3段階への移行は[削除済み]
補遺: scp-xx-jpはインターネット検索で、scp財団と言うワードを特定地域からのアクセスで複数抽出した事により存在が判明しました。IP解析により北海道◼︎◼︎郡◼︎◼︎町と判明、記憶処理班が急行しカバーストーリー「創作ネタ」が流布されました。scp-xx-jp-4の種類が収容努力期間が日を跨いで長期に渡っていた為、活性化イベント第1段階での回収を可能としました。当時の持ち主の◼︎◼︎氏はインタビュー後、Aクラス記憶処理を施した後に解放されています。