anelecon8の下書き報告書集

アイテム番号: SCP-xxx-JP

オブジェクトクラス: Safe

nail-5.jpg

群生するSCP-xxx-JP

特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPはその使用目的、状態により3パターンの収用方法が存在します。適宜適切な物を選択して収容してください。1.現在まで一度も固体に打ち込んだ事が無く未使用状態のSCP-xxx-JPはサイト81xxの特設収容ロッカーに収容されています。収容時には長さが等しいSCP−xxx-JP固体を10本毎にまとめて紐で縛り、先端部がロッカーの底板や壁に触れないように放して固定します。収容にはSCP-xxx-JPの胴部径より大きく頭部径より小さい様々なサイズの穴が等間隔で開けられたステンレス性の収容板を用います。分類表に従い適切な大きさの穴にSCP-xxx-JPを1本ずつ収容してください。収容版は最も長いSCP-xxx-JPの先端部が床及び棚に触れないように離して固定します。収容室内の環境は鉄錆が発生しない環境に保ちます。2.固体から回収されたSCP-xxx-JPはサイト8181内金属資材倉庫に20本毎に束ねて横にして収容します。

説明: SCP-xxx-JPは鉄製の丸釘です。SCP-xxx-JPの大きさは個体差がありますが現在小さいもので頭部径3.8mm・胴部径1.5mm・長さ19.3mm、大きいもので頭部径12.6mm・胴部径5.2mm・長さ████mmが確認されており、現在█████本が収容されています。SCP-xxx-JPの成分組成は質量比で鉄98%・炭素2%で構成されており異常性はありません。SCP-xxx-JPは固体に刺さっていない時には一般的な鉄釘と同様に破壊・摩耗・融解・酸化します。一方で固体に刺さっている状態のSCP-xxx-JPに対してはこれら損傷を与える試みは全て失敗しています。融解加工されたSCP-xxx-JPには基本的には異常性が見られませんが、鉄釘に代表される「差し込んで物体同士を固定し留める」ことが可能な形状に加工された場合1には異常性が発現することが確認されています。

SCP-xxx-JPは地面・木材・金属・コンクリート等の固体であれば材質・硬度の影響を受けずに無抵抗で打ち込む事が可能です。2 その理由は不明ですが、可能性としてSCP-xxx-JPの先端部が固体と接触する際にその接触面を瞬間的に転移・置換、もしくは軟化させていると予想されています。またSCP-xxx-JPが生物に打ち込まれた場合、動きには多少の違和感を有しますが痛みを感じている様子は見られず、体液などの流出も確認されませんでした。
SCP-xxx-JPを引き抜いた場合、固体にはSCP-xxx-JPの胴部径に等しい大きさの穴が残ります。この際穴の内壁つまりSCP-xxx-JPの表面が接していた部分は未知の手段により固定され、固体の硬度・粘度・含有液体の有無に関わらず穴が自然に閉塞することはありません。

SCP-xxx-JPは先端部または胴部が固体内に埋まっている間、胴部が頭部方向に徐々に伸長します。その伸長速度は1日に0.1mmと遅い速度で伸長しますが、次第に伸長速度は速くなりピーク時には1日におよそ10mmの速度で伸長します。また伸長する上限は個体により異なり10mm~████mmに及びます。SCP-xxx-JPは打ち込まれている固体の材質に関係なく同じ速度で伸長することが判明していますが、伸長に必要と思われる鉄及び炭素を何処から得ているのかは不明です。

SCP-xxx-JPは打ち込みに際して固体に合計5cm打ち込む毎3にその周囲に新たなSCP-xxx-JP個体を発生させます。新たなSCP-xxx-JP個体は打ち込まれたSCP-xxx-JPから最低5cm以上離れた位置に存在する固体の表面に発生することが確認されています。打ち込まれたSCP-xxx-JPの周囲5cmに固体が無い場合、またはSCP-xxx-JP別固体が存在しない固体表面が無い場合新たなSCP-xxx-JPは発生可能な最も近い固体表面に発生します。

SCP-xxx-JPは不定期に頭部から鉄粉(以降SCP-xxx-JP-1)を散布します。SCP-xxx-JP-1が地面や木材などの固体に付着すると凡そ7時間後に新たなSCP-xxx-JPが発生成長します。これによりSCP-xxx-JPは自然にその個体数を増加させることが可能です。SCP-xxx-JP-1は熱や酸により融解及び溶解が可能なため、回収されたSCP-xxx-JP-1は直ちに処分されます。

補遺:1
SCP-xxx-JPは██県██町の山間部に存在する集落を偶然訪れたエージェント・安代4により発見されました。SCP-xxx-JPは集落付近の山中で栽培されており、その集落ではSCP-xxx-JPを融解し得られた融解液にケイ素を加え鋳鉄した鉄器類を名産品としています。以下、SCP-xxx-JPを発見してから収容に至るまでのエージェント・安代と集落の住人との会話ログです。

対象: 集落の住人(以下住人) 50代後半の男性

記録者: エージェント・安代

補足:エージェント・安代は既に住人に対し旅行途中に車の故障で立ち寄ったと説明済。SCP-xxx-JPが異常性を有しているかの確認が目的。

<録音開始>

エージェント・安代: 今日は色々助けていただき、本当にありがとうございました。

住人: なーに、いいっていいって。そんじゃあ気を付けて行きなよ。

エージェント・安代: はい。それでは失礼します。・・・と少し聞きたいことがあったんでした。最後にお尋ねしてもいいですか?

住人: なんでぇ

エージェント・安代:えっとですね・・・あの山の中で地面に沢山の釘が刺さっているのを見つけたんですが、あれについて何かご存知ですか?

住人: あれか・・・あれはな、見ての通りただの釘だ

エージェント・██:大変言いにくいのですが、普通は鉄釘を地面に刺すようなことはしないと思うのですが・・・

住人: うちらの集落

住人: 釘を刺すことでこの地域を守る神さんさ自分らが健康に過ごしてることの感謝を伝えるんだ。それに刺さった釘が邪魔になっから山ん中のでっけぇ動物が集落に近づけねぇようになるんだ。

エージェント・██:そうなんですか。でも、普通の鉄釘ってこんなに長くないですよね?いっても15cmが限界な気がするんですが。

住人: それはおめぇ・・・あれだよ、神さんに捧げるためにうちらで作ってんのよ。うちは鉄溶かして物作んのが得意だからよ。

エージェント・██:その作るための鉄はどこから?
住人:そいつぁ・・・まぁあれだ、砂鉄とか鉄廃材とかを運んできてだよ。

エージェント・██: そうですか・・・

住人: なんだ?なんか言いたそうじゃねぇか。

エージェント・██:(深呼吸)いえ、正直に言いますと私はこの鉄釘は普通では無いと思っているんです。本当にこの鉄釘はわざわざ作られているのですね?

住人: だからそう言ってるだろ!
エージェント・██: 本当ですね?私は

住人:

補遺1:██研究員によりSCP-xxx-JP表面の鉄を利用する実験が提唱され、承認されました。

補遺2: SCP-xxx-JPは██県██市内郊外の2階建て家屋にて20代後半と見られる男性がSCP-xxx-JPに腹部を貫かれ死亡しているのを男性の知人が発見し、警察に通報したのを傍受した財団職員によって発見されました。この事件の関係者にはカバーストーリー「成人男性の孤独死」が適用されその後収容されました。