アイテム番号: SCP-xxx-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPは
説明: SCP-xxx-JPは壁に打ち込まれた鉄製の丸釘です。SCP-xxx-JPの成分組成は質量比で鉄98%・炭素2%で構成されており異常性はありません。しかしながら、SCP-xxx-JPは破壊や屈曲・摩耗・酸化・高温による融解・酸による溶解等の通常の鉄釘に見られるような劣化は生じません。SCP-xxx-JPの異常性はSCP-xxx-JPが壁や柱に刺さっている状態でまずSCP-xxx-JPを直接視認した人間に現れます。SCP-xxx-JPを直接視認した人間(以下対象)はSCP-xxx-JPに接触したいという衝動が発生します。この衝動は強い強制力は持たず、初期には対象が何か他の作業を行ったり会話を行うだけで回避できますが、対象がSCP-xxx-JPを何度も視認する毎に衝動は増し、凡そ30回目に視認する頃には衝動を消すことは出来ず、対象はSCP-xxx-JPに接触します。対象がSCP-xxx-JPに接触した場合、接触した直後にSCP-xxx-JPが存在する建物・居室空間内に異常な現象が発生します。それは接触の方法によって異なります。例えば、SCP-xxx-JPを金槌等を用いて更に打ち込んだ際には
██
アイテム番号: SCP-xxx-JP
オブジェクトクラス: Safe

群生するSCP-xxx-JP
特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPはその使用目的、状態により3パターンの収用方法が存在します。適宜適切な物を選択して収容してください。1.現在まで一度も固体に打ち込んだ事が無く未使用状態のSCP-xxx-JPはサイト81xxの特設収容ロッカーに収容されています。収容時には長さが等しいSCP−xxx-JP固体を10本毎にまとめて紐で縛り、先端部がロッカーの底板や壁に触れないように放して固定します。収容にはSCP-xxx-JPの胴部径より大きく頭部径より小さい様々なサイズの穴が等間隔で開けられたステンレス性の収容板を用います。分類表に従い適切な大きさの穴にSCP-xxx-JPを1本ずつ収容してください。収容版は最も長いSCP-xxx-JPの先端部が床及び棚に触れないように離して固定します。収容室内の環境は鉄錆が発生しない環境に保ちます。2.固体から回収されたSCP-xxx-JPはサイト8181内金属資材倉庫に20本毎に束ねて横にして収容します。
説明: SCP-xxx-JPは鉄製の丸釘です。SCP-xxx-JPの大きさには個体差があり、現在最も小さい個体で頭部径3.8mm・胴部径1.5mm・長さ19.3mm、最も大きい個体で頭部径12.6mm・胴部径5.2mm・長さ████mmが確認されており、現在█████本が収容されています。SCP-xxx-JPの成分組成は質量比で鉄98%・炭素2%で構成されており異常性はありません。SCP-xxx-JPは固体に刺さっていない時には一般的な鉄釘と同様に破壊・摩耗・融解・酸化します。一方で固体に刺さっている状態のSCP-xxx-JPに対してはこれら損傷を与える試みは全て失敗しています。融解加工されたSCP-xxx-JPには基本的には異常性が見られませんが、鉄釘に代表される「差し込んで物体同士を固定し留める」ことが可能な形状に加工された場合1には異常性が発現することが確認されています。
SCP-xxx-JPは地面・木材・金属・コンクリート等の固体であれば材質・硬度の影響を受けずに無抵抗で打ち込む事が可能です。2 またSCP-xxx-JPが生物に打ち込まれた場合、動きには多少の違和感を有しますが痛みを感じている様子は見られず、体液などの流出も確認されませんでした。
SCP-xxx-JPを引き抜いた場合、固体にはSCP-xxx-JPの胴部径に等しい大きさの穴が残ります。この際穴の内壁つまりSCP-xxx-JPの表面が接していた部分は未知の手段により固定され、固体の硬度・粘度・含有液体の有無に関わらず穴が自然に閉塞することはありません。
SCP-xxx-JPは先端部または胴部が固体内に埋まっている間、胴部が頭部方向に徐々に伸長します。その伸長速度は1日に0.1mmと遅い速度で伸長しますが、次第に伸長速度は速くなり、ピーク時には1日におよそ10mmの速度で伸長します。また伸長する上限は個体により異なり10mm~████mmに及びます。SCP-xxx-JPは打ち込まれている固体の材質に関係なく同じ速度で伸長することが判明していますが、伸長に必要と思われる鉄及び炭素を何処から得ているのかは解明されていません。
SCP-xxx-JPは固体への打ち込みに際して合計5cm打ち込む毎3にその周囲に新たなSCP-xxx-JP個体を発生させます。新たなSCP-xxx-JP個体は打ち込まれたSCP-xxx-JPから最低5cm以上離れた位置に存在する固体の表面に発生することが確認されています。打ち込まれたSCP-xxx-JPの周囲5cmに固体が無い場合、またはSCP-xxx-JP別固体が存在しない固体表面が無い場合新たなSCP-xxx-JPは発生可能な最も近い固体表面に発生します。
この性質によるSCP-xxx-JPの想定外の場所への発生を防止するため、SCP-xxx-JPを固体に打ち込む際には必ず周囲に空白を設けて下さい。
SCP-xxx-JPは頭部が固体表面から計測して20cm以上成長した場合、頭部から鉄粉(以降SCP-xxx-JP-1)を散布します。SCP-xxx-JP-1が地面や木材などの固体に付着すると凡そ7時間後に新たなSCP-xxx-JPが発生成長します。これによりSCP-xxx-JPは自然にその個体数を増加させます。SCP-xxx-JP-1は熱や酸により融解及び溶解が可能なため、回収されたSCP-xxx-JP-1は直ちに処分されます。
SCP-xxx-JPが固体から引き抜かれ、完全に空気中に放置された場合、SCP-xxx-JPは速やかにその全体をSCP-xxx-JP-1へと変質させます。
補遺:1
SCP-xxx-JPは██県██町の山間部に存在する集落を偶然訪れたエージェント・安代4により発見されました。SCP-xxx-JPは集落付近の山中で栽培されており、その集落ではSCP-xxx-JPを融解し得られた融解液にケイ素を加え鋳鉄した鉄器類を名産品としています。以下、SCP-xxx-JPを発見してから収容に至るまでのエージェント・安代と集落の住人との会話ログです。
対象: 集落の住人(以下住人) 50代後半の男性
記録者: エージェント・安代
補足:エージェント・安代は既に住人に対し旅行途中に車の故障で立ち寄ったと説明済。SCP-xxx-JPが異常性を有しているかの確認が目的。
<録音開始>
エージェント・安代: 今日は色々助けていただき、本当にありがとうございました。
住人: なーに、いいっていいって。そんじゃあ気を付けて行きなよ。
エージェント・安代: はい。それでは失礼します。・・・と少し聞きたいことがあったんでした。最後にお尋ねしてもいいですか?
住人: なんでぇ
エージェント・安代:えっとですね・・・あの山の中で地面に沢山の釘が刺さっているのを見つけたんですが、あれについて何かご存知ですか?
住人: あれか・・・あれはな、見ての通りただの釘だ
エージェント・██:大変言いにくいのですが、普通は鉄釘を地面に刺すようなことはしないと思うのですが・・・
住人: うちらの集落
住人: 釘を刺すことでこの地域を守る神さんさ自分らが健康に過ごしてることの感謝を伝えるんだ。それに刺さった釘が邪魔になっから山ん中のでっけぇ動物が集落に近づけねぇようになるんだ。
エージェント・██:そうなんですか。でも、普通の鉄釘ってこんなに長くないですよね?いっても15cmが限界な気がするんですが。
住人: それはおめぇ・・・あれだよ、神さんに捧げるためにうちらで作ってんのよ。うちは鉄溶かして物作んのが得意だからよ。
エージェント・██:その作るための鉄はどこから?
住人:そいつぁ・・・まぁあれだ、砂鉄とか鉄廃材とかを運んできてだよ。エージェント・██: そうですか・・・
住人: なんだ?なんか言いたそうじゃねぇか。
エージェント・██:(深呼吸)いえ、正直に言いますと私はこの鉄釘は普通では無いと思っているんです。本当にこの鉄釘はわざわざ作られているのですね?
住人: だからそう言ってるだろ!
エージェント・██: 本当ですね?私は住人:
実験記録001
目的: SCP-xxx-JPの回収
方法: SCP-xxx-JPをバールを用いて引き抜く
結果: SCP-xxx-JPの防衛反応が発生。その衝撃で回収に当たった職員一人が転倒、その直後同一職員の臀部直下のSCP-xxx-JP別固体が防衛反応を発生。当該職員の臀部より腹部に渡りSCP-xxx-JPが貫通、その後接触した██本のSCP-xxx-JPの連鎖的防衛反応により当該職員の終了が確認されました。回収方法の再検討を行います。
実験記録002
目的: SCP-xxx-JPの回収
方法: SCP-xxx-JPに接触しない様周囲の地面を切削し土壌ごと回収
結果: SCP-xxx-JPの回収は成功しました。以降最低限必要な数だけ回収し、SCP-xxx-JPへの接触は禁止されます。
実験記録005
目的: SCP-xxx-JPの成長の阻害
方法: SCP-xxx-JP直上に厚さ1cmの鉄板を設置
結果: 設置からおよそ61時間後、鉄板表面にSCP-xxx-JPの頭部が出現しました。
分析: SCP-xxx-JPには自身の成長を阻害する物体を貫通する性質がある様です。今後その他複数の物体を用いて実験を行う必要があります。
実験記録024
目的: SCP-xxx-JPの強度の調査
方法: 質量既知の重りを袋に入れ、壁から発生したSCP-xxx-JPの胴部に対して引掛け、3分間静置する。
結果: 5.8kgの重りを引掛けた所でSCP-xxx-JPは
補遺1:██研究員によりSCP-xxx-JP表面の鉄を利用する実験が提唱され、承認されました。
補遺2: SCP-xxx-JPは██県██市内郊外の2階建て家屋にて20代後半と見られる男性がSCP-xxx-JPに腹部を貫かれ死亡しているのを男性の知人が発見し、警察に通報したのを傍受した財団職員によって発見されました。この事件の関係者にはカバーストーリー「成人男性の孤独死」が適用されその後収容されました。
オブジェクトクラス: Eucid
特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPはサイト81██内の密封された収容室に収容されています。収容室にはガス検知器を設置し、SCP-xxx-JPが収容されていることを確認します。サイト職員は1週間に一度収容室に入り、壁や天井に亀裂が無いか確認してください。収容室に入る際には口をマスク等で覆い隠してください。収容室の出入り口及び、壁の外側にはガス検知器を設置し、SCP-xxx-JPの収容違反を監視してください。収容違反が確認された場合、収容室と接する通路・部屋を含む当該区域を閉鎖し真空ポンプにてSCP-xxx-JPを確保し再収容します。
説明: SCP-xxx-JPは高濃度の二酸化炭素で構成された黒色の人型実体です。身長は170cm程で、顔面にあたる部分にはカルシウムで構成された仮面のようなものが存在します。周囲の空間との境界が曖昧です。SCP-xxx-JPは酸素と窒素、及び水素と二酸化炭素、その他の混合気体により構成されていますが、二酸化炭素濃度が極端に高くその濃度は960,000ppmです。SCP-xxx-JPは活性化時のみ目視が可能です。
SCP-xxx-JPは非活性時、不可視の状態で閉鎖空間の天井部に滞留しています。SCP-xxx-JPが存在する閉鎖空間内で、人間(以下対象とします)が口を大きく5開けた際にSCP-xxx-JPの異常性が発現します。SCP-xxx-JPは対象の眼前に一瞬で移動し、対象が開いている口に自身の腹部付近から取り出した物体(これをSCP-xxx-JP-1と呼称)を押し込みます。押し込まれるSCP-xxx-JP-1は様々ですが、何れも有機物のみで構成されています。対象はSCP-xxx-JP-1を押し込まれた直後に口内からSCP-xxx-JP-1を吐き出そうとしますが、SCP-xxx-JP-1は口内に隙間なく詰まっており自力で排出することは不可能です。対象は口での呼吸は難しく、鼻での呼吸を強いられます。また、SCP-xxx-JP-1の内容によっては対象は自身の内容物を出そうとしますが、前述の理由により口からは出せないため気管に逆流し窒息死します。
SCP-xxx-JPは20██年5月14日に██県██市の公立中学校、音楽室にて合唱部の生徒█人が口に[データ削除済み]が付着した使用済トイレットペーパーを詰め込まれ窒息死していた事件が財団の関心を引き、調査の結果発見されました。この事件の関係者にはカバーストーリー「校内へ侵入した不審者による無差別殺人事件」が適用され、犯人としてDクラス職員に出頭させました。
オブジェクト名: SCP-xxx-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPは周囲を高さ3mの万能鋼板で囲い、上部にはブルーシートを張って、どの方向からも内部が見えないようにします。付近の人間にはカバーストーリー「水道管の破裂に伴う補修」「電話線の破断に伴う補修」「歩道の陥没の補修」等、SCP-xxx-JP発生区域を封鎖するのに現実的な理由を適宜付与し、一般人が区画内に侵入するのを防いでください。
説明: SCP-xxx-JPは東京都のxx区内xx(A地点)からxx(B地点)までの約400m区間の歩道上に発生する異常現象です。SCP-xxx-JPは特定の条件を全て満たした人物(以下対象)が日本標準時で10:00~15:00の間にA地点をB地点に向かって通過した場合に不特定なタイミングで発現します。
以下はSCP-xxx-JPの対象となる条件です。
・両足が健全で自力で走行することが可能である
・満9歳以上満60歳未満である
・同行者がおらず一人である
対象がA地点を通過すると、対象は自身の意思とは無関係に足が動き始めB地点に向かって歩道の中央を走りだします。この走行を自力で止めることは出来ず、歩道中央から左右それぞれ1mを超えての進路変更、及び右左折、後ろ向きでの走行は不可能です。進行方向に他の歩行者、自転車、赤信号、その他の障害物が存在しても走る速度は変わらず、対象自身の出せる最大の速さで走り続けます。この時、対象には酸欠や体力切れ、筋肉痛の症状が確認されますが、対象は止まることなく走り続けます。また、走行中対象が発した声は全て周囲の人間には理解不能な只の叫び声として聞こえます。SCP-xxx-JPの効果は、対象が何らかの原因(障害物への接触や他者の干渉)によって走行及び歩行が不可能になる。またはB地点まで走り抜ける事で消滅します。この際、多くの対象が酸欠等により地面に倒れ伏します。
SCP-xxx-JPは20xx年9月13日に当該区間で発生した車道への侵入死亡事故が被害者の前後の様子に不審な点が多かったために財団の関心を引き、その後調査の結果発見されました。当該事件はカバーストーリー「車道への飛び込み自殺」として報じられ、当該区域は現場検証の名目で封鎖、以降特別収容プロトコルに準じます。
実験記録
対象:
結果:
アイテム番号: SCP-xxx-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPはサイト8181内、防火設備レベル5の保管室内の保管用耐火ロッカーに収容されています。SCP-xxx-JPへの接触はレベル34以上の職員2人の許可を得てください。保管室に入室する際には必ず厳重な身体検査を受け、火気類を所持していないことを確認してください。SCP-xxx-JPに接触したことがある職員が名刺交換を伴う可能性のある外出を行う際には記憶処理を受けSCP-xxx-JPについて完全に忘却した後に外出してください。
サイト職員はサイト8181外で行われる技術発表会、技術講習会、商談会 等の名刺交換が行われる可能性がある集会の開催情報を随時調査してください。集会の開催が確認された場合、財団職員はその集会に潜入しSCP-xxx-JPの出現を監視してください。SCP-xxx-JPの出現が確認された場合、SCP-xxx-JPを認知した人物に記憶処理を施し、SCP-xxx-JPを全て回収して下さい。
説明: SCP-xxx-JPは91mm×55mm×0.2mmの上質紙で出来た名刺です。SCP-xxx-JPの表面には「██████」の社名(以降SCP-xxx-JP-Aと呼称)と名前6、住所、電話番号、emailアドレスが印刷されています。裏面は白紙で何も印刷されていません。上質紙及び印刷に使用されているインクには分析の結果特異性は見られず、SCP-xxx-JPは普通の名刺と同様に書き込み、裁断、焼却、汚損、形状変化、液体類の浸透が可能であることが確認されました。
SCP-xxx-JPの特異性はSCP-xxx-JPの表面を直接視認した場合に発現します。SCP-xxx-JPを直接視認した人間は自身がSCP-xxx-JP-Aの社員であると認識します。以下この状態をSCP-xxx-JP-A-1とします。
対象が最初にSCP-xxx-JPを作成する枚数は様々で、最低1枚から最大で█████枚のSCP-xxx-JPが一度に作成され平均100枚が作成されています。SCP-xxx-JPの作成枚数の違いが発生する理由は判明していませんが、対象の出費が減少したり、対象の就労時間が長くなっていることからSCP-xxx-JPの作成枚数には対象の経済状況が関わっていると考えられています。しかしながら、対象の中にはSCP-xxx-JP作成のために借金や横領・窃盗・[データ削除済]の販売・[編集済み]を行いSCP-xxx-JP作成のための資金を確保した事例も確認されていることから具体的な理由は判明していません。
作成したSCP-xxx-JPを手に入れた対象は、直接的な人との交流を求めるようになり、各種イベントや講演会・学会や商談会などに積極的に参加するようになります。名刺交換を行う際、差出人は自身が本来勤務している会社の名刺ではなく、SCP-xxx-JPを用いて名刺交換を行います。この時、差出人からSCP-xxx-JPを受け取った相手(以下受取人とします)は差出人の会社名が「株式会社 █████」(以下SCP-xxx-JP-Aとします)であることに何の疑問も持ちません。これは受取人が差出人の知人の場合でも同様です。差出人が複数の人間と名刺交換をした場合、名刺交換中の人間は全員が差出人はSCP-xxx-JP-Aの社員だと認識します。名刺交換に直接的に参加していない人間はSCP-xxx-JPの影響を受けません。また、受取人はSCP-xxx-JPを受け取った直後の名刺交換から自身も差出人として振舞います。
名刺交換が終了すると、差出人名義のSCP-xxx-JPは差出人の手元から消失します。一方、受取人の手元にはSCP-xxx-JPが残ったままです。名刺交換を終了した差出人は自身の勤務する会社に戻り、以降基本的に普段通りに生活します。差出人がSCP-xxx-JP-Aの社員としての振る舞いを見せるのは現在の所、名刺交換及び口頭により差出人の勤務先を聞かれた時のみのようです。また、この際差出人は「私、こういう者ですが・・・」と話しながらSCP-xxx-JPを差し出すことが確認されています。この時、SCP-xxx-JPの受け取りを拒否することは不可能です。
SCP-xxx-JP-Aについて調査したところ、「株式会社 █████」と呼ばれる企業は現在まで一度も存在したことが無く、株式も未発行であることが確認されました。SCP-xxx-JPに記載された住所には以前民家が存在したようですが、現在は更地となっています。SCP-xxx-JPに記載された電話番号に関しては差出人が電話を掛けた場合のみ応答がありました(補遺2参照)。emailアドレスに関しても同様に、差出人のみがSCP-xxx-JP-Aとメールを送受信することが出来ました(補遺3参照)。
受取人は、差出人の名刺をSCP-xxx-JPとして受け取っている為SCP-xxx-JPから差出人の本名以外の正確な情報を得ることは出来ません。この事からSCP-xxx-JPが拡大すると各企業、各個人間の円滑な交流に支障が生じる可能性が懸念されています。
補遺1: SCP-xxx-JPの拡散状況を把握するため、全世界の企業・教育施設・公共団体等名刺を扱う可能性がある施設に対し、SCP-xxx-JPの存在の調査が行われました。その結果、世界18ヶ国でSCP-xxx-JPの存在が確認されました。調査対象となった人間には調査内容及びSCP-xxx-JPに関する一切の情報の削除・記憶処理が施されました。回収されたSCP-xxx-JPは現在までで約██億████万枚に及びます。
アイテム番号: SCP-xxx-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-xxx-JP-Aはサイト81██の収容室内ロッカーに収容されています。収容の際には木版に貼付の上、全体を不透明な黒色の布で覆いSCP-xxx-JP-Aを直接視認することが無いようにして下さい。新たにSCP-xxx-JP-Aを発見した場合にも同様に行ってください。SCP-xxx-JP-Bを発症した人間が出現した場合は、収容し取り調べを行った後に記憶処理を行い解放します。
説明: SCP-xxx-JPはポスターコンクールの作品と推察されるポスターです。SCP-xxx-JPは複数存在し現在██枚が収容されています。SCP-xxx-JPは同一のものは存在せず、支持体の材質・大きさ・描画材料及び描画手法がSCP-xxx-JP各個体で異なります。SCP-xxx-JPに描画された絵柄も異なりますが、ほとんどが地球または地球と推測される球体・円形が描かれている点が共通しています。SCP-xxx-JP個体の中には文章が描かれているものも多く存在し、それらは地球環境問題・人種差別問題・戦争の根絶等に因む文章であることが確認されています。SCP-xxx-JP各個体の描画内容に関しては補遺:1を参照してください。SCP-xxx-JPの支持材及び描画材料自体には異常性は確認されていませんがSCP-xxx-JPに対して損傷を与える様々な試みは現在まで成功しておらず、SCP-xxx-JPは時間経過や紫外線による自然劣化もしないことが確認されています。SCP-xxx-JPには両面ともに作者の記述は無く、書かれている文章から関係が推測される各種ポスターコンクールにもSCP-xxx-JPが応募された記録が無いことが判明しています。SCP-xxx-JPの製作者に関しては現在も調査中です。
SCP-xxx-JPを1秒以上直接視認した人間(以下対象)は精神記憶障害(SCP-xxx-JP-A)を発症します。SCP-xxx-JP-Aを発症した対象は発症直後に対象自身の現在位置に関する記憶の欠如が発生します。次に対象自身の直前の行動と現在の対象自身及び周囲の状態との相違に疑問を呈し、これらについて周囲に対し問いただします。この段階で多くの対象は錯乱による強い感情の昂ぶりを起こします。この場合対象との正常な会話が困難になる他、周囲や対象自身へ危害を加える可能性があるため対象を拘束の上鎮静剤・精神安定剤等を使用して一時的に対象を沈黙させることが推奨されます。対象に対する取り調べ及び観察実験の結果、対象は自身の名前・経験・社会的立場・家族構成・交友関係等対象に関わる記憶・経験・知識・社会常識などにおいて一部またはその全てがSCP-xxx-JP-A発症前と相違が発生していました。例外として唯一生年月日に関する情報には相違が発生していません。
対象には記憶障害の他に強い幻覚作用も見られます。現在確認されているものとしては、空
補遺:1発見されたSCP-xxx-JPの詳細(抜粋)
発見場所 | 発見日 | 記載文章 | SCP-xxx-JPの絵柄 |
千葉県xx市 | 20xx/xx/xx | STOP!ゴミのポイ捨て | SCP-xxx-JP下部に日本を含む北半球が描かれ、上部に地球よりも大きな赤い空き缶とそれを握る人間の手が存在。 |
神奈川県xx市 | 20xx/xx/xx | 甦れ 命の鼓動よ | 巨大な樹木が緑の大地から生えおり、その幹が地球を包みこむように描かれている。 |
xx県xx市 | 20xx/xx/xx | 止めよう! 水のむだづかい | 日本を正面に向けた地球が描かれており、地球外周には日本列島と同サイズの木々及び人間が描かれている。南極付近には海水と思われる液体が溜まり、その下のコップに水滴が注がれている。 |