下書きを束ねる
2018年6月にメンバーに加入したばかりの研究員見習いのanelecon8です。
まだ報告書の書き方に四苦八苦しておりますが、宜しくお願い致します。

アイテム番号: SCP-xxx-JP

オブジェクトクラス: Euclid

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発見時のSCP-xxx-JP

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群生するSCP-xxx-JP群

特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPはサイト-81██から東に200m離れた場所に設けられた25m×25m×25mの壁で囲われた吹き抜け構造の特設収容室に収容されています。収容室内部には監視カメラを設置し、SCP-xxx-JPの生育状況を24時間体制で監視します。監視カメラの点検・SCP-xxx-JPの収穫・観察などで収容室に入る際は必ず出血を伴う怪我が無いことを確認し、素肌を露出しない様耐刃性の防護服及び密着性のマスクを着用して収容室内に血液が滴下されない様にして下さい。収容室の周囲は深さ1m幅3mの掘で囲い、外壁下部には金属探知機を設置してSCP-xxx-JPの収容違反を監視します。収容違反が確認された場合プロトコル「クギノコ狩り」を行い外壁外のSCP-xxx-JPを残らず収穫・処分してください。

説明: SCP-xxx-JPは鉄製の丸釘です。材質に異常性は見られず1、普通の釘同様に劣化、破損、融解します。SCP-xxx-JPは██県██市の冬期規制が解除された山間部の公園にて、不法投棄された車1台を貫くように発生していたのを山菜取りを趣味とする財団職員が発見され、その後収容されました。収容時の全長は約3mでした。約SCP-xxx-JPは現在、個体差はありますが、小さいもので頭部径8.8mm・胴部径3.75mm・長さ90mm、大きいもので頭部径3000mm・胴部径1282mm・長さ█████mmが確認されており、現在█████本が栽培されています。

SCP-xxx-JPは固体に打ち込まれている間、頭部が伸びて成長します。この成長のメカニズムは解明されていませんが、物質を置換して成長していると考えられています。SCP-xxx-JPは個体に打ち込まれた直後は1日に1mmと遅い速度で成長しますが、成長速度は日を追うごとに加速し、ピーク時には1日で1m程成長します。また、成長する上限は個体により異なり10mm~██mに及びます。

SCP-xxx-JPは十分に成長すると、頭部の成長が停止し、自身の周囲に新たなSCP-xxx-JPを発生させます。これらはSCP-xxx-JPの先端部が固体の表面からおよそ20cmの位置で分岐した側軸から発生しています。側軸及び先端部は地面だけではなく、木材、コンクリート、ガラス等の内部を1日に10cmの速さで水平方向に成長しながら進み、およそ5~40cm毎に固体表面に向かって頭部を分岐させます。固体を貫通するなどして先端部が露出すると、先端部を頭部と同様の形状へと変化させます。側軸が発生したSCP-xxx-JPを打ち込む行為はSCP-xxx-JPを傷つけ、増殖を阻害する行為であるため、収容違反が発生する等特別な事由がない限り行うべきではありません。

SCP-xxx-JPは頭部方向に対する力には強い抵抗を持つためそのまま引き抜くことは不可能です。そのため、SCP-xxx-JPを収穫する際には周囲の土を掘り、先端部ごと掘り起こすか、地上部分の胴部を切断することが推奨されます。

事案1の発生により特別収容プロトコルが一部追加されました。詳細は当該資料を参照してください。

事案1:
発生日時: 20██年9月18日
発生内容: 財団職員がSCP-xxx-JPの生育状態を記録していたところ、鼻から出血2し鼻血がSCP-xxx-JPに接触、直後にSCP-xxx-JPは爆発的に成長3し、SCP-xxx-JPが財団職員の下腹部を貫きました。貫通後、SCP-xxx-JPは貫通部を押し広げながら全体的に太く成長し、貫通により生じた血液に触れたSCP-xxx-JPも連続して急成長し、財団職員を貫通しました。当該財団職員は終了が確認され、[データ削除済]によりSCP-xxx-JPから分離、回収されました。その後の実験により、SCP-xxx-JPは血液を養分としてその成長速度を著しく加速する性質があることが判明し、作業時の注意事項が特別収用プロトコルに追加されました。

補遺1: ██県██市内郊外の二階建て家屋にて知人の安否確認に訪れた男性が一階で腹部をステンレス製の丸ネジに貫かれた遺体を発見4し警察へ通報したのを財団職員が傍受しその後の調査の結果、丸ネジはSCP-xxx-JPと同様の性質を持っていることが判明しました。この事件の関係者にはカバーストーリー「成人男性の孤独死」が適用され、回収された丸ネジはSCP-xxx-JP-1と定義付けられました。さらなるSCP-xxx-JPが発見される可能性が存在するため財団職員は警戒してください。

補遺2: 20██/07/11、███のSCP-xxx-JPの頭部が空気中にも関わらず水平に15cm成長し、そこから長さ15mmの釘状の物体が頭部を地面に向けた状態で複数発生しました。当物体は分析の結果、鉄で構成されていることが判明しました。その後観察が続けられていますが、発生から8ヶ月が経過した現在ではそれ以上の変化は発生していません。引き続き観察を継続します。

今年も良いクギが採れそうだ。   -桑山博士