スタジオあなぼこ(Ana107のサンドボックス

アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは保管用の封筒に入れられた状態で、サイト-8181の低危険度オブジェクト用収容ロッカーに保管されています。
担当職員は週に一回、封筒を開封してSCP-XXX-JPが保管されているかの確認を行ってください。収容違反が発覚した場合、サイト管理者がDクラスを含む全ての男性職員の職務を中止させ、身体検査を行なった後に全男性職員を非常用シェルターへ収容し、サイト内の捜索を開始してください。SCP-XXX-JPを目視する可能性がある全ての業務は女性職員が行なって下さい。いかなる男性職員も実験以外でSCP-XXX-JPを目視することは許可されません。SCP-XXX-JPを用いた実験を行うにはセキュリティレベル3以上の職員2名以上からの許可が必要です。また実験はSCP-XXX-JP-Bとなりうる人物を指定の医療施設に収容した上で行なってください。万が一収容施設の外で新たなSCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-Bが発見された場合は、SCP-XXX-JPはサイト-8141に、SCP-XXX-JP-A及びSCP-XXX-JP-Bは財団の医療施設にそれぞれ収容されます。その後SCP-XXX-JP-Aには睾丸の摘出とAクラス記憶処理を行い、適切なカバーストーリーを流布した上で解放します。SCP-XXX-JP-Bは公的に死亡したものとして扱い、身柄をサイト-8141の標準人型オブジェクト収容室に収容します。収容されているSCP-XXX-JP-Bには妊娠10週目に中絶手術を行ってください。

追記:その際に担当する医師は円滑に手術を進めるために適量の記憶処理剤の使用が認められます。

SCP-XXX-JP-CはSCP-XXX-JP-Bと同様にサイト-8141の標準人型オブジェクト収容室に5人収容されています。これはオブジェクトの長期観察が目的の収容であり、現在財団はこれ以上のSCP-XXX-JP-C個体を必要としていません。新たに発見あるいは誕生した場合は必要に応じて中絶あるいは終了処分を行なってください。実験などで更にSCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-B、SCP-XXX-JP-Cを必要とする場合は、Dクラス職員を用いて必要分を用意してください。

説明: SCP-XXX-JPは一枚の██社製の便箋で、表面には筆者が筆者の父親への感謝と、妻との間に第一子を授かった旨を伝える内容の文章が日本語で記載されています。同種の便箋への追跡調査の結果、SCP-XXX-JPに指定されている便箋にのみ異常性が確認されました。また実験の結果から記載されている文章に異常性はないことと、文章を読むことができなくても異常性は現れることが分かっています。

SCP-XXX-JPの異常性は男性がSCP-XXX-JPを目視した際に現れます。目視した男性(以後、SCP-XXX-JP-Aと表記)に子供がいる場合、その子供(以後、SCP-XXX-JP-Bと表記)は妊娠します。この現象は年齢や性別に関係なく発生し、男性やまだ第二次性徴が始まっていない女性、もしくは何らかの原因で妊娠が出来ない女性の場合は子宮などの妊娠に必要な臓器が異常な速度で発達し、問題なく妊娠することができるようになります。子宮を摘出するなどの外部からの干渉で妊娠が出来なくなった場合でもこの現象は発生します。
これらのSCP-XXX-JP-Bの体の変化はSCP-XXX-JP-AがSCP-XXX-JPを目視してから12時間から5日程で完了し、それと同時に受精卵が子宮内に着床した状態で出現します。受精卵及び胎児(以後、SCP-XXX-JP-Cと表記)の成長速度は通常のものと変わらず、約10カ月後に問題なく誕生します。現在までにSCP-XXX-JP-Cに何らかの異常性は確認されていません。しかし年長のSCP-XXX-JP-Cがまだ3 4 5歳であり、今後未知の異常性が現れる可能性があるため財団は観察を続けています。

SCP-XXX-JP-Aに子供が存在しない場合は、SCP-XXX-JPを目視した以降に出来た子供がSCP-XXX-JP-Bとなります。またSCP-XXX-JP-Bが出産、中絶もしくは流産などでSCP-XXX-JP-Cを子宮外へ出した場合、その後1週間以内に新たな受精卵が出現して再度SCP-XXX-JP-Cを妊娠します。現在までに1人のSCP-XXX-JP-BがSCP-XXX-JP-Cを連続で妊娠した回数で最も多いのは██回で、この特性に上限はないものと思われます。
SCP-XXX-JP-CのDNAを調べたところ、SCP-XXX-JP-CはSCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JP-Bの子供であることが分かりました。これはSCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JP-Bが同性であっても変わりません。SCP-XXX-JP-Aの子供であるのにも関わらず、SCP-XXX-JP-Bのように妊娠しない原因は調査中です。

追記: SCP- XXX-JP収容後のSCP-XXX-JP-Bへの調査の結果、全てのSCP-XXX-JP-Bは妊娠3ヶ月目に入ると検査の有無に関わらず自分が妊娠していることを理解し、それに対して非常に大きな幸福感を持っているように振る舞います。この為、自身が男性であったとしても、SCP-XXX-Cを妊娠したことを好意的に受け止めます。また自身の健康や周囲の環境の変化に必要以上に注意を払うようになり、あらゆる手を使って自身と胎内のSCP-XXX-JP-Cを守り抜こうと行動します。その為中絶手術やSCP-XXX-JP-BとSCP-XXX-JP-C双方にとって危険だと思われる行動には非協力的で、積極的に収容違反を試みます。

実験ログ

実験XXX-JP-1
対象 D-0303(20代男性) D-0505(20代男性) D-0618(D-0303の父親) D-0514(D-0505の母親)
内容 D-0505とD-0303をサイト内の医療施設に、D-0618とD-0514をSCP-XXX-JPと共に実験室へとそれぞれ収容する。その後D-0618とD-0514にSCP-XXX-JPを見せる。
結果 D-0618がSCP-XXX-JPを目視したのと同時にD-0303の生殖器が縮小し、77時間後には女性の生殖器と同様の形質になった。その間にD-0303に腹部超音波検査を行なったところ、少しづつ子宮などの内臓が形成される様子が確認され、その後問題なく妊娠した。D-0505とD-0514に異常は見られなかった。D-0505とD-0514には記憶処理を、D-0618には記憶処理と睾丸の摘出を、D-0303には終了処分をそれぞれ行った。

実験XXX-JP-2
対象 D-0920(30代女性) D-0619(D-0920の父親)
内容 SCP-XXX-JPと同一の品種で異常性のない便箋にSCP-XXX-JPに記載された文章を書き写し、それをD-0619に見せる。
結果 目視後の精密検査から、D-0920に異常は見られなかった。

実験XXX-JP-3
対象 D-0920 D-0619
内容 実験室に他の物にSCP-XXX-JPの文章を書き写したものを用意する。今回は一般的なコピー用紙、和紙、羊皮紙、鉄板の四つを使用。その後、これをD-0619に一つずつ見せる。
結果 目視後の精密検査から、D-0920に異常は見られなかった。

実験XXX-JP-4
対象 D-0920 D-0619
内容 コピー用紙に印刷したSCP-XXX-JPと、画面にSCP-XXX-JPの画像を表示させたタブレット端末を用意する。その後、これをD-0619に一つずつ見せる。
結果 目視後の精密検査から、D-0920に異常は見られなかった。

実験XXX-JP-5
対象 D-0920 D-0619
内容 SCP-XXX-JPの文章が見えないようにする為に、裏面が上になるようにテーブルに置く。その後、これをD-0619に見せる。
結果 目視後の精密検査から、D-0920の子宮内膜から着床した受精卵が発見された。その後D-0920を終了し、D-0619には睾丸の摘出と記憶処理を行った。

実験XXX-JP-6
対象 D-0055(20代男性、スペイン人) D-0010(D-0055の父親、スペイン人。日本語は読めない)
内容 D-0055をサイト内の医療施設に、D-0010をSCP-XXX-JPと共に実験室へとそれぞれ収容する。その後D-0010にSCP-XXX-JPを見せる。
結果 D-0055に実験XXX-JP-1でD-0303に起きた変化と同様のものが確認された。D-0010には記憶処理と睾丸の摘出を、D-0055には終了処分をそれぞれ行った。

発見経緯:SCP-XXX-JPは20██年の9月頃から██県、███県、██県の一部の病院に潜入する財団職員から報告されていた、男性や幼児などの妊娠するはずのない人間が妊娠するという異常現象の調査の結果発見されました。異常な妊娠が確認された人物を調査したところ、その全員が6月██日に開かれた██ ██氏の結婚披露宴に出席していた、あるいは披露宴会場の関係者であったことが分かりました。SCP-XXX-JPは██ ██氏がこの披露宴の為に執筆したものであり、██ ██氏は披露宴の最中に出席者の目の前でSCP-XXX-JPの朗読を行なっています。
その後SCP-XXX-JP-Aと認定された人物には記憶処理と睾丸の摘出を行い、その他の関係者も記憶処理をし適切なカバーストーリーを流布した後に解放しました。SCP-XXX-JP-Bと認定された人物はサイトに収容しました。この時収容されたSCP-XXX-JP-Bは██名で、その中には██ ██氏本人と、██ ██氏の配偶者を含めた3名の妊婦とその胎内にいた胎児も含まれます。

インタビュー記録

対象 SCP-XXX-JP-B-1(██ ██氏)

インタビュアー ███博士

<録音開始>

「先生、………俺のお腹。ずっと前から膨らんできている。これって妊娠、してるんですよね?」

博士「はい、あなたは今妊娠しています。」

「やっぱり!そうか……、そうなんですね………ハハッ。………で、この子は、俺と妻の子供ですか?」

博士「申し訳ありませんが、私達にもまだ分かりません。次の検査の際に結果をお伝えします。」

「分かりました。………いや、誰の子供かだなんてどうでもいい。俺は、俺はこれから父親になるんだ!この子と、妻のお腹の中にいる子供の!大変かもしれないけど、こんなに嬉しいことはない。」

博士「おめでとうございます。元気なお子さんが産まれるといいですね。」

「はい!俺、頑張ります!」