Amateriaの砂底

誰もいない町

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SCP-XXX-JPの民家のひとつ。保存状態は極めて良い。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-109によって管理されています。発見時の異常な点を除いて、SCP-XXX-JPで継続して発生する異常性は確認されておらず、現在はSCP-XXX-JPの保全および起源の調査に焦点が置かれています。SCP-XXX-JPを構成する家屋や施設の詳細な情報はサイト-109に問い合わせてください。

説明: SCP-XXX-JPはアメリカ合衆国███████州の[編集済]に位置する町で、地図上では「████」として記載されており、同州からも19██年から公式的に住宅地として定められています。面積は約██平方kmで、中央の道路を中心に██棟の現代的な民家が密集しています。しかしSCP-XXX-JPに住民はおらず、入居したという記録は一切ありません。またSCP-XXX-JPの出身者も確認されていません。

SCP-XXX-JP内ではガス・水道・電気等が過不足無く供給されており、各会社はSCP-XXX-JPにガス・水道・電気を通すことに対して一切疑問を抱いていませんでした。各民家の建築会社への確認も取れていますが、同様にSCP-XXX-JP内での建築に対して疑問を抱かなかったと供述しています。これらの会社に対する報酬は正当な手続きによって支払われていたことが確認されていますが、支払い主は不明です。

また、SCP-XXX-JPには小学校、病院、教会、スーパー、ドラッグストア、複数のファストフード店等の施設を含みますが、これらの施設に従業員が勤務した記録は無く、経営的には破綻しているにも関わらず商品の納入および消費が継続的に行われ、設備はオブジェクト発見時まで稼働を続けていた痕跡が見られます。SCP-XXX-JP外の関係者はこれらの事実を認知しておらず、財団のインタビューによって初めて発覚しました。

SCP-XXX-JPは2015/3/2、該当区域の住宅すべてが電気料金の支払いを滞納していることに気付いた電力会社の社員によって発見されました。同社員によるSNSの投稿を通じて財団の監視網が捕捉し、カバーストーリー「釣り」の適用および関係者へのインタビューと記憶処理が行われました。

補遺1: インタビュー記録XXX-JP抜粋

対象: ビリー・オールダム(55歳・[編集済]社勤務)

インタビュアー: エージェント・ロング

付記: インタビュー対象の勤務する[編集済]社はSCP-XXX-JP内の住宅のうち40%の建設に携わっており、同氏はその設計を担当していました。

<録音開始, [2015/3/15]>

エージェント・ロング: では、住宅内にあった家具については不明だと?

対象者: (資料に添付された写真を見ながら)ウチは設計と建設で家具は専門外だし、テレビやキッチンなんて言われてもな。そもそもこのソファ、イケアじゃないか。

エージェント・ロング: この近くにイケアはありませんよね?

対象者: 通販しかないな、誰が注文したんだか……頭がおかしくなりそうだ。あの町は──

エージェント・ロング: 貴方は設計者として現地に何度も足を運んでいる、そうですね?

対象者: ああ。当時はまだリーマンショックが来る前だったから、ウチはとにかくガンガン建ててしまおうって方針で──いや、関係ない話だな。あそこには何度も行っている、車でそう時間もかからなかったしな。

エージェント・ロング: 住民と会った記憶は?

対象者: ……無い。そういうものかとも当時は考えた──考えたと信じたいんだが、今思えば誰かの姿を見た覚えもない。随分と静かだった、はずだ。

エージェント・ロング: はず、とは?

対象者: ……わからない。私はあの町での出来事がわからないんだ。私は、(沈黙)

エージェント・ロング: ミスター?

対象者: ドラッグストアで包帯を買ったんだ。部下が怪我をして、それで……誰もいないレジで、私は1ドル札を出して、お釣りを財布に入れたんだ。

対象者: 私達は昼時になるとマクドナルドに行ったんだ……何度もだ。店員がいないのに、私はチーズバーガーとコーラを毎日のように注文して……あのチーズバーガーはどこから出てきたんだ?

<録音終了>

終了報告書: 各インタビュー記録や発見された痕跡から、SCP-XXX-JPの異常性は反ミーム、または過去改変によって町の住人の記録・情報が消失したという仮説が有力です。しかし原因は未だ不明であり、新たな発見や調査の発展が無い限りは、オブジェクトクラスはEuclidのまま保留とします。 ──ランド博士

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SCP-XXX-JP内に存在するカトリック教会。神父が赴任した記録は無い。

補遺2: SCP-XXX-JP内で発見された中で、特に注目すべきとされる物品の抜粋リスト
各種家具(机・椅子・ソファ・キッチン・テレビ等) 住宅全てに共通。一般的なもので異常性は無い。SCP-XXX-JPの発見時まで使用されていた形跡がある。
子供用の玩具 所有者不明。一部は子供が噛んだ跡も見られるが、一致する歯形は確認されていない。
新聞 2015/2/26までのもの。それ以降の日付は確認されていない。
写真 人間が撮影された写真はSCP-XXX-JP外で撮影されたもののみで、それ以外はSCP-XXX-JPの風景や民家の内装を写している。撮影者は不明。
デジタルカメラ 2015/2/26以降に撮影されたデータは発見されていない。また、人物を撮影したデータは無く、動画も存在しない。
カセットテープ 民家から発見された。内容は無音だが、何度も再生された痕跡がある。
ペット イエネコ(Felis silvestris catus)やイエイヌ(Canis lupus familiaris)を始めとした一般的なもので、異常性は無い。栄養状態は良いが、数日間の栄養失調状態にあった。
カイコガ(Bombyx mori)の幼虫の死骸 小学校で███個発見された。由来は不明。
手帳 民家から計██冊ほど発見されたが、そのほぼ全てのページが破損していた。野生動物に噛み千切られたような跡があるが、発見場所から何らかの野生動物の痕跡は発見されていない。
州版の列車時刻表 各民家につき最低3冊は存在していた。一般に販売されているもので異常性は無い。最も近い駅はSCP-XXX-JPから10km以上離れている。
スプレーによる落書き 幾つかの民家の壁に描かれていた。発見した職員による私見では「芋虫かミミズ、もしくは歪んだ線路のように見える」とのこと。文字のようなものも発見されているが、判別できず。
クレヨンで描かれたイラスト 複数の民家から発見。蒸気機関車をデフォルメしたように見える怪物が描かれている。描かれた画用紙からは[削除済]
油絵 作者不明。教会から発見された。笑顔の人々を客車に乗せた蒸気機関車が描かれているが、全体的な色彩は非常に暗い。特に客車の内装は赤黒く塗られており、この箇所に使用された絵の具から未知の生物の血液が検出されている。

タグ:scp-jp Euclid 反ミーム 都市 記憶影響 国外収容

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頂点捕食者

評価: 0+x

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]

説明: SCP-XXX-JPは13個の装置群(SCP-XXX-JP-1~13)を有する██m×██m×█mの部屋、およびそこから排出される複製された人型を含む実体群(それぞれSCP-XXX-JP-1~13に対応し、SCP-XXX-JP-A-1~13とナンバリングされる)の総称です。部屋の各所には財団のものと酷似したシンボルマークが配置されており、SCP-XXX-JP-1~13には「O5」とそれぞれのナンバーが刻印されています。

SCP-XXX-JP-1~13は直径約1m、高さ2mの円柱状の装置で、未知の生体的な素材によって構成されており、損傷を即座に修復します。動力の存在は確認されておらず、SCP-XXX-JPの稼働は継続中です。SCP-XXX-JP-1~13は対応するSCP-XXX-JP-Aを複製し排出します。これらの動作は前回複製したSCP-XXX-JP-Aの生命活動が停止した場合に自動的に行われ、およそ1時間で複製を完了します。

SCP-XXX-JP-Aは人型を含む実体群であり、肉体の組成は一般的な人間とほぼ同一です。特徴として、これらのSCP-XXX-JP-A実体群の大半が、食文化に関する偉人・著名人のDNAと一致します。詳細は補遺1を参照してください。複製のための材料は不明です。

SCP-XXX-JPは201█/█/██、サイト-81██の大型オブジェクト収容室内に、内装および点検に入った職員と置き換わる形で突如出現しました。出現の前後で異空間接触探知デバイスの情報信号の変化が確認されており、SCP-XXX-JPは異なる次元の財団によって製造されたオブジェクトであると予想されています。置換された職員や設備の行方は不明です。

補遺1: 以下はSCP-XXX-JP-Aの一覧になります。

SCP-XXX-JP-A-1: 30歳前後のフランス人男性で、DNAがアントナム・カレーム1と一致する。自身がアントナム・カレームであるという自覚はあるものの、それ以外の知識や記憶はほぼ見られない。

付記: 他のSCP-XXX-JP-Aに見られない特徴として、味蕾の数が一般的な人間の██倍存在する。また複数の[編集済]が欠損しており、延命処置を行わない場合は█時間以内に死亡する。

SCP-XXX-JP-A-2: 50歳前後の日本人男性で、DNAや身体的特徴が安藤百福2と一致する。自身が安藤百福である認識や、経営に関する知識等を持つ。また、財団が[データ削除]

付記: 財団に非協力的であり、現在SCP-XXX-JP-A-2-δ個体を収容中。妻と子供への面会を求めている。

SCP-XXX-JP-A-3: 40歳前後のフランス人男性で、DNAや身体的特徴がジョルジュ・オーギュスト・エスコフィエ3と一致する。1900年時での一般的な教養や文化、特に料理に関する多くの知識を有しているが、自身に関する記憶は有していない。

付記: SCP-XXX-JP-A-3に異常性は見られない。現在、SCP-XXX-JP-A-3-β個体がEクラス職員としてサイト-81██に雇用されている。

SCP-XXX-JP-A-4: 150歳程度とみられる中国人女性で、DNAに一致する人物は確認されていない。財団中国支部のフロント企業「██飯店」のオーナーであるエージェント・███の娘(SCP-XXX-JP発見当時4歳)とDNAが一致した。当実体は生命活動を維持しているが、外部からの刺激に反応を示さない。

付記: SCP-XXX-JP-A-4は現在の状態から老化を一切見せておらず、この異常性にSCP-███-CNとの関連性が見出されている。SCP-XXX-JP-A-4-α個体はサイト-81██に収容されている。

SCP-XXX-JP-A-5: 80歳前後とみられるアメリカ人男性で、DNAや身体的特徴がハーランド・デーヴィッド・サンダース4と一致する。自身を「カーネル・サンダース」として認識しており、それ以外の記憶は有していない。ただしフライドチキンの製法に関しては多大な知識と技術を持っている。

付記: SCP-XXX-JP-A-5に異常性は見られない。財団に協力的であり、現在SCP-XXX-JP-A-5-β個体を収容している。なお、同個体を収容しているサイト-81██でのフライドチキンの消費率が20%上昇しているが、関連性は[編集済]。

SCP-XXX-JP-A-6: 50歳前後とみられるフランス人男性で、DNAや身体的特徴がルイ・パスツール5と一致する。自身に関する記憶や知識は皆無だが、低温殺菌法に関してのみ多大な知識を有している。

付記: 特徴として、体内から細菌が一切検出されない。しかし現在まで健康状態を維持しており、病気に対して強い耐性を有している。SCP-XXX-JP-A-6-β個体を収容中。

SCP-XXX-JP-A-7: 70歳前後とみられる日本人男性で、DNAや身体的特徴が北大路魯山人6と一致する。自身に関する記憶は有しておらず、料理以外の知識は確認されていない。

付記: 生前の北大路魯山人とは異なり、SCP-XXX-JP-A-7は非常に謙虚かつ臆病な性格である。現在、SCP-XXX-JP-A-7-α個体を収容中。

SCP-XXX-JP-A-8: 30~70歳とみられる女性であり、複製のたびに完全に異なる特徴(身長・体重・年齢・人種・名前)を持つ人物が排出される。全ての個体に共通して、自身をただの主婦であると自称する。また、いずれの個体も高い料理の技術を有している。なお、各特徴が一致する人物は発見されていない。

付記: 共通して財団については懐疑的。現在、SCP-XXX-JP-A-4-θ個体をサイト-81██に収容中。

SCP-XXX-JP-A-9: 30歳前後とみられるイタリア人男性であり、現在までDNAに一致する人物は確認されていない。自身が「[編集済]」であり、元は財団イタリア支部に属する職員で、O5-9であったと自称している。

付記: SCP-XXX-JP-A群の中でも特に財団に対して協力的である。現在はSCP-XXX-JP-A-9-γ個体を[編集済]に収容中。SCP-XXX-JP-A-9-βに対するインタビューは補遺2を参照のこと(要セキュリティクリアランスレベル4以上)。

SCP-XXX-JP-A-10: 約150kgのカレー粉が複製される。このカレー粉の組成はC&B社が販売している製品とほぼ一致した。ただしC&B社の創業者であるエドモンド・クロスとトーマス・ブラックウェルのDNAも検出されている。

付記: 複製時点で生命活動を停止したとSCP-XXX-JP-10は判断していると考えられ、排出直後に複製を再開する。カレー粉に異常性は無く、味は一般流通している製品と変わらない。

SCP-XXX-JP-A-11: 70歳前後のフランス人男性で、DNAがジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン7と一致する。自身がブリア=サヴァランであると自覚している。また、20██年時点での世界情勢や文化に詳しく、さらに財団の機密情報を知識として有している。

付記: 財団に協力的であり、特に職員の食生活の改善を訴えている。機密保護のため、現在SCP-XXX-JP-A-11-α個体を保護している。

SCP-XXX-JP-A-12: 50歳前後の日本人男性で、DNAや身体的特徴が安藤百福と一致する。知性は認められず、「ヌードルが世界に満ちる、具材あれ」という文言を繰り返しつぶやいている。

付記: どの個体も胃から未知の黒い粘性の液体が検出されている。臓器の一部がチキンラーメンと思われる麺に置換されており、延命処置を行わない場合は3時間以内に死亡する。

SCP-XXX-JP-A-13: 主にタンパク質で構成された、全長1.75m、重さ93kgの、おおむね人型の実体が排出される。表面は黒い粘性の液体に覆われており、SCP-XXX-JP-A-12の胃から検出された物体と同一である。

付記: SCP-XXX-JP-13はSCP-XXX-JP-A-13の排出直後に複製を再開する。

補遺2: インタビュー記録XXX-JP-A-9抜粋(要セキュリティクリアランスレベル4以上)

職員コード
パスワード