- ドリームズ・ゲート・カルト
- それはおそらく、どこかで私を襲ったはずの██
- 雪見で一杯
- 誰が為のラスト・リゾート
- 遥かな帰還を
- 夢は続けなければならない
- 我らが盲目の創造主
- 子供騙しな予知夢
- 遺書・遺言書作成プログラム
- 虚構の子どもたち
- 夢に関連付けられるオブジェクトの分類法
- 貴方のためならば、夢さえも現実に
- 夢での逢瀬、現での乖離
- 画面の中の私
- 現と夢の逆転
- 彼女たちの地獄
- これは夢だ!
- プロジェクト・Lethe
- 書きかけtale
- 投稿済み一覧
- 夢に関連するオブジェクト記事集
- 実績解除
- アイデア集
- GOIアイデア集
- 便利リンク一覧
- テンプレ

参加者により撮影されたSCP-XXX-JPの様子
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 全てのSCP-XXX-JP-αはサイト-81██の地下格納室にて、コールドスリープ状態で収容されます。
新たなSCP-XXX-JP発生防止を目的に、日本国内で催される"睡眠"もしくは"夢見"に関するセミナー情報の監視が行われます。それに加え、精神診療科への受診者の内、特定内容を含む相談を行った人物に対する尋問・勾留が適宜実施されます。
説明: SCP-XXX-JPは、不特定多数の人員で構成された"ドリームズ・ゲート・カルト"(Dream's Gate Calt)を自称する集団によって執り行われる、集団心中を伴った一種の儀式的行為です。
多くの場合、SCP-XXX-JPは一般観衆向けに開放された公共施設や会場等で催され、初期段階では単なる"睡眠"や"夢見"に関するセミナーであるかのように見受けられます。その最終段階において参加者全員が死亡し、後述するSCP-XXX-JP-αが生成された時点でSCP-XXX-JPの全手順が完了します。以下は、開始から終了までに行われる儀式内容の一例です。
- 立食パーティ形式での参加者同士の挨拶や自己紹介
- 参加者同士で"最近見た夢"に関する談話
- "世界の終焉"及び"終末を生き延びる策"についての討論
- 致死量の睡眠薬が混ぜられたジュースが配られた後に全員で記念撮影
- 乾杯の音頭に合わせ、全員が同時に服毒を行う
- 参加者全員の死体から異なる身体部位が脱落・剥離し、それらが集合・結合してSCP-XXX-JP-αが1体生成される
服毒が行われる前にSCP-XXX-JPが中止された場合、参加者全員はその場で昏睡します。昏睡からの覚醒後、参加者全員は自分たちが置かれている状態や、SCP-XXX-JPに関する情報を明確に説明することができず、多くの場合は薬物やアルコール等に起因する記憶の喪失であると合理化を図ります。
SCP-XXX-JP-αは上記の通り、SCP-XXX-JPの最終段階で生じる死体を"基"にして生成された人型実体です。身体的には、"基"となった参加者の身体的特徴や持病を引き継ぐ以外の点で異常性は見受けられず、その正確な生成プロセスも依然未解明の状態です。また、基本的には"基"となった参加者の内の1人と概ね一致する記憶・自己同一性を保持していますが、多くの場合は非定型精神病や解離性同一性障害に類似した症状を示し、場合によっては意思疎通が不可能なケースも確認されています。
それに加え、生成から時間が経過するごとにSCP-XXX-JP-αの体温は急激に低下し続け、数時間足らずで意識を完全に喪失します。この最終的な結果として、SCP-XXX-JP-αは一種の冬眠状態となり、栄養補給なしに長期間延命可能となります。なお、財団内で実施された再現検証において、SCP-XXX-JP-αの生成には成功していません。
また、SCP-XXX-JPの主だった進行は、参加者から"主催者"と称される存在(以下、SCP-XXX-JP-β)によって行われると主張されています。しかし、SCP-XXX-JP-βの姿は参加者以外には認識されておらず、一種の限定的な反ミーム的実体であるのか、もしくは集団幻覚に基づいた実在しない存在であるのかは不明です。
SCP-XXX-JPは20██/██/██、京都府京都市████で初めて発生が確認されました。現在までに、"ドリームズ・ゲート・カルト"の結成は日本国内のみで12回発生し、そのうち7回でSCP-XXX-JPが最終段階まで執り行われています。なお、SCP-XXX-JP-αの性質のため、意識喪失までの間に聴取を行えたケースは3回のみに留まっています。このこともあり、当報告書の概要自体も3体のSCP-XXX-JP-αに対する聴取で得られた情報に基づく内容となっています。
更に、現在までに身元が判明しているカルト構成員・参加者の身辺調査において、その大半には特筆すべき異常な経歴やカルト活動に関与する一切の兆候が認められませんでした。それに加え、他の参加者と連絡を行った痕跡も発見されておらず、どのようにして参加者が集まり、SCP-XXX-JPが滞りなく実行されているのかは現時点でも不明です。その一方で、参加者の半数には睡眠障害を理由とした精神診療内科への通院歴が確認されており、医師に対しては共通して"終末的な事象に関する恐怖心"の相談を行っていたことが判明しています。
付録: 以下の記録は、20██/██/██の事象で生成されたSCP-XXX-JP-α-3に対するインタビューからの抜粋です。これら情報の成否に関しては、現在も議論が継続されています。
警告:
自動スクリーニング検査の結果、貴方には当報告書内の特定情報への曝露による、規定数値以上のSCP-XXX-JP発生リスクが認められました。当報告書を検閲モードにて表示します。なお、検閲モードが有効になっていない場合、直ちに閲覧を中止してシステム担当者へと報告を行ってください。その後は、記憶処理を受けることが義務付けられています。

実験時に出現したSCP-XXX-JP-α (検閲表示モード: 有効)
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:
説明:

被害者のカメラフィルムより発見された、SCP-XXX-JPと思われる実体の概観
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 現時点において、SCP-XXX-JPは収容されておらず、収容方法に関する研究が進行中です。
気象庁の解析データを基に日本国内の火山活動の監視が行われ、活性化もしくは噴火が観測された場合には、陸上自衛隊に偽装した担当チームが現地へと派遣されます。現地においてSCP-XXX-JPの被害者が確認された場合、担当チームによる各記録物証の回収、カバーストーリーの流布が行われます。また、被害者が生存していた場合には、SCP-XXX-JPに関する聴取を行った後に記憶処理が実施されます。
説明: SCP-XXX-JPは日本国内での火山噴火に伴って出現する、典型的な"舞妓"に似た外見をした人型実体です。
オブジェクトの外見は芸者/舞子で京言葉を話す
火山の噴火に巻き込まれ、孤立した1人の元へと現れ、日本酒を勧める
被害者が断った場合はその場から立ち去り、被害者は幻覚や夢を見ていたと合理化する
勧められた日本酒を飲んだ場合、その日本酒は美味に感じ、弱い強い関わらずたくさん飲んでしまう
その間、オブジェクトとは些細な世間話を行っている
被害者の多くは、火砕流に呑まれるか、逃れても急性アルコール中毒によって死亡する
生存した場合でも、被害者はオブジェクトのことを詳細に記憶しておらず、夢の出来事であったと説明する
そのため、後述の出来事までは、遺留品の写真や回復した被害者の主張のみが手掛かりだった
SCP-XXX-JPは19██年代から確認されていたが、写真が発見されるまでは実体が存在するのか怪しかった。
ある時、被害者の一人が遺言をテープレコーダーに記録している最中にオブジェクトが出現
それにより、初めて被害者とオブジェクトのやり取りが記録された
しかし、記録ではオブジェクトが出現した少し後から被害者の発言が一切なく
記録では、オブジェクトが1人でまるで会話しているように話しているだけだった
付録:
対話ログXXX-JP - 日付 20██/██/██
付記:
<記録開始, 20██/██/██>
<記録終了, 20██/██/██>
追記:
私の目に映るのは長く連なる胴体、そこより生える無数の脚部、そして開かれた大きな口。
胴体は私を踏み潰し、脚部は私の錆びれた身体を解体し、そして私は口へと放り込まれる。
そこで私は噛み砕かれ、より細かなパーツへと分解された後に咀嚼される。
それでも私はまだ生きている。生きて悲鳴と叫びを上げ続けている。
だが、終わらない苦痛は私の明瞭性を確実に削ぎ落し、意識は心象に呑まれようとしている。
間もなくして、この私は消えてしまうのだろう。
しかし、いつの日にか、私はこの場所へと帰還を果たし、そして──
復讐の哮りを上げながら、私はこの意識が深い水底へ溶け落ちて行く錯覚を感じていた。
「──以上が最後に見られた夢の内容、全てでしょうか?」
若い男の医者はそう尋ねながら、再び私のカルテへと視線を戻した。
「……はい、間違いありません。その場面だけは、妙なくらい鮮明に記憶していて」
「ふむ、巨大な怪物……ムカデクジラと仰いましたか、その怪物に襲われ、食べられる夢ですか」
「お聞きした夢の内容に関して、稀に似たような事例がありはしますが、"夢の中で怪物に殺されてから夢を見なくなった"……という症例は、私も聞いたことがありません」
夢を記憶していない訳ではなく、夢を見なくなった
「脳の精密検査でも異常は見受けられませんね。現状で考え得る原因となると、一時的なストレスによって生じた稀有な睡眠障害としか」
確かにストレスのない生活を送っていたわけではない。だが、。そんなはずがない、もう一度調べ直せという言葉を飲み込、む、過去の経験からただ面倒なことになるだけだと十分に理解していた。言葉を続ける。
「何か他に原因は考えられないでしょうか。私はただ、もう一度夢を見られるようになりたいだけなんです」
「これ以上の原因究明を試みるとなると、より精密な検査に加え、長期的な経過観察と診療を繰り返すしかないでしょう」
そんな
「もしくは」
「夢見に関して、ある種の専門家の方でしたら、心当たりはあります。宜しければですが、その方を紹介いたしましょうか?」
「是非お願いします」
オフィス
「恐れ入りますが、アポイントメントはお取りいただいておりますでしょうか?」
「あの……先生からの紹介で」
「お待ちしておりました。左手の部屋へとお入りください」
診察券の発行手続きはいらないのだろうか。確かに病院と言うよりは普通のオフィスだが、まさかカウンセリンラーにでも盥回しにされたか?
「本日はお越しいただき、ありがとうございます」
「お話は伺っています。夢を見られなくなったとのことで」
「その、あまり不審がられないんですね」
「私どもは貴方のような事例を多く扱っております。多くの方が様々な要因によって夢を失い、そして帰還を望まれています」
「じゃあ、私が夢を見られなくなった原因も」
「単純な話です。貴方は"オネイロイ"夢の中の自分を通して夢を見て体感し、そして認識していた。しかし、夢の中の貴方が死に、どこにもいなくなった今、貴方は睡眠中に夢の世界を認識できなくなってしまったのですよ」
「えっと、夢の中で化物に殺されの確かです。でも、夢の中で死ぬことなんて、よくある話でしょう? そうでなければ、今頃私のように夢を見られなくなった人間だらけになっているはずですよ」
「いいえ、本来、完全な死と消滅を迎えることは滅多にありません。ですが、貴方のオネイロイは夢で何かに襲われ、そして死に絶えた。それが何だったのか、私どもでも分かりません」
「そんな空話を信じろと?」
「ご判断は貴方にお任せします。ただ、知ってほしいのです。夢へと帰還を望むのは貴方だけではない」
「貴方は何故、夢へ戻りたいと思うのですか?」
「分かりません」
「何者かに殺されたのか、自ら手放したのか、あるいはそれ以外の異常な要因か。私どもは様々な原因によって夢を失い、帰還を望む一心から集い、こうして活動と事業を開始するに至りました。貴方と同じように、復讐を誓うもの、現実での孤独を抱える者、懐郷心に突き動かされるもの、旧友との再会、逃避、その理由も様々です」
「私どもは再びの帰還を夢見、そのために多くの被験体顧客の夢を活用することでアイテムの開発を行ってきました」
「何が言いたい? 貴方たちの仲間になれと? もしくは、実験台か?」
「私どもは、帰還のためであればどのような手間も犠牲も惜しみません。ただし、同胞の場合はその限りではない」
オフィスを尋ねたが、全ては空室となっていた
紹介してくれた先生にも確認したが、先生は知らないと
何だったんだ、夢でも見ていたのか、そんなはずがない、俺は夢を見れぬはずなのに
郵便ポスト
これは実在するのか、それとも
夢へと帰還を
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の収容ロッカー内に保管されます。SCP-XXX-JPを使用する場合、同じ被験者を用いての10回以上連続した使用は避けるようにし、使用間隔を空けるか、別の被験者を用いて下さい。
説明:
付録XXX-JP-A: 以下の文章はSCP-XXX-JPが収められていた段ボール箱の底部から発見された、経年劣化した紙に印字されていたものです。検査の結果、インクや紙は一般に広く流通しているものと判明しており、記述した人物あるいは団体の特定には至りませんでした。
『The Dream Must Go On』
嗚呼! 夢が折角イイところだったのに醒めちゃったよ!
これはそんなとき、貴方の夢の続きを見れちゃうグッドなマシーン!
ついに弊社独自の技術により、一度起きてしまっても
夢での出来事を途中から再開できるようになっちゃいました!
- 連続した10回以上の使用は推奨されません。適度に間隔を空けてご利用ください。
- 弊社より好評発売中の『Breathe Life into the Dream』(別売り)と併用してのご利用はできません。
- 本商品の使用に起因する事故・事件に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。
付録XXX-JP-B: 以下は複数回行われたSCP-XXX-JP実験の内、長期実験記録の抜粋です。他の実験記録については、別紙XXX-JP-Cを参照して下さい。
実験記録XXX-JP-4 - 日付20██/11/03 ~ 20██/11/14
被験者: D-81XXX04
実施方法:
1日目:
3日目:
7日目:
12日目: 詳細は下記インタビュー記録を参照。
インタビュー記録XXX-JP - 日付 20██/11/15
対象: SCP-XXX-JP-A
インタビュアー: D-81XXX01
付記:
<記録開始, 20██/11/15>
D-81XXX01:
SCP-XXX-JP-A:
<記録終了, 20██/11/15>
終了報告書: 聴取終了後、D-81XXX01はこれ以上の実験への参加を拒否しました。[編集済]。Dクラス職員運用規定の手順に従い、D-81XXX01を用いたSCP-XXX-JP実験が強制的に行われました。
事案XXX-JP: 20██/11/16、13日目のSCP-XXX-JP実験に参加していたD-81XXX01が、睡眠からの覚醒とともに自傷行為を取りました。D-81XXX01は即座に待機していた警備員に拘束されましたが、極度の精神乖離状態にあり、脅迫や自白剤を用いても尋問は成功しませんでした。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPに関する内容を含む文献は全て回収され、保管分を除いて破棄されます。また、新たに発表される予定の文献データ等に関しては、プロトコル"白紙化"に従って対処を行ってください。
SCP-XXX-JPを実施する場合、担当責任者2名からの許可が必要です。術後、SCP-XXX-JP-Aに対しては、常に拘束状態下での臨床観察を行うように徹底してください。その際、試験監督者が必要と判断した場合に限り、SCP-XXX-JP-Aに対するカウンセリング、または投薬が許可されます。
説明: SCP-XXX-JPは術後の患者に対して異常な影響を齎す、角膜移植手術の一種です。その施術手順・内容は培養上皮を用いた移植手術と大部分が一致しています。その一方で特徴的な差異として、培養細胞に角膜輪部上皮や口腔粘膜上皮を使用せず、本来は使用に適さないはずの患者自身の大脳視覚野細胞を使用する点が挙げられます。
付録:
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の標準的な人型実体収容セルに収容されます。定期的な身体/心理検査に加え、必要に応じてカウンセリングを実施してください。また、SCP-XXX-JPには毎日3~5時間程度の義務教育学習を受けさせることが推奨されます。上記以外の事柄については、一般人間型取扱規定を参照して給仕/教育/研究を行ってください。
SCP-XXX-JPが睡眠を行った場合、保安担当者は覚醒したSCP-XXX-JPに対して、自身が見た夢の内容を詳細に説明するよう指示を行ってください。完了後、プロトコル"正夢"の規定手順に従い、夢の実現処置が実行されます。
教育担当の職員はSCP-XXX-JPに対して、許可した場合を除いて自身が見た夢の内容を第三者に説明しないよう指導を徹底してください。また、異常特性作用の消失が確認された夢の内容は記録を行い、分析担当の職員へと提出してください。
また、実験担当者はSCP-XXX-JP実験時、安全のために以下の手順を順守してください。
- 最初に分析官1人がSCP-XXX-JPから夢の内容を聴取し、重大/致死的な内容でないか危険性の有無を判断する。
- 危険性が確認された場合、SCP-XXX-JPには睡眠導入剤が投与され、異常特性の無力化処置が取られる。
- 比較的に安全な内容であった場合、被験者となるDクラス職員に対して分析官が夢の内容を説明する。
- 実験中、分析官は拘束または継続的な監視下に置かれる。
- 夢の内容の二次曝露を防ぐため、被験者の様子は監視カメラで撮影・保存し、翌日に視聴を行う。
説明: SCP-XXX-JPは██ ███として知られていた█才の日本人の男児です。異常特性を有する点を除けば、身体/精神的にも通常の同年代の男児との差異は確認できません。その一方で特徴的な行動として、連続的に一定時間以上の睡眠を行った場合、覚醒後に周囲の人間に対して話す/絵を描く/ジェスチャーを行うなどの手段を用いて、自身が見た夢の内容を率先して説明しようと試みる点が挙げられます1。この行為自体は後述する異常特性の拡散を目的とした行動であると推測されており、SCP-XXX-JPに対して「自身が見た夢の内容の説明をしてはならない」と指導/警告することで容易に抑制可能です。
SCP-XXX-JPは「自身が見た夢の内容」を知った/理解した人物(以下、被験者)に対して発揮される、限定的な精神作用特性を有しています。この影響下に置かれた被験者は、自身が第三者に直接監視されていない場合、無意識的に「夢の内容を実現」させようと行動を取ります。しかし、被験者によって実現される夢の内容は、ほとんどの場合が後述するように大雑把で曖昧な形となります。また、情報拡散性の高さもあり、これら被験者が複数体発生することも珍しくなく、その場合は各被験者がそれぞれの形で夢を実現させようと試みます。以下はその一例です2。
夢の内容 | 被験者による実現方法 |
---|---|
何匹もの犬や猫などの動物と一緒に遊ぶ。 | 被験者(██研究員)は工作用の粘土で作成した1/10スケールほどの犬と猫の人形25体をサイト中庭のベンチ上に設置した。 |
合体ロボットが倒される(詳細は不明)。 | 被験者(エージェント・██)はロビーが無人であることを確認すると、持ち寄った機械の破損部品を常設されている自動販売機に取り付けてロボットの姿に模した。 |
怖いドラゴンに襲われる(詳細は不明)。 | 被験者(██博士)は無断で実験用動物の飼育室に立ち入ると、グリーンイグアナ(Iguana iguana)の背に印刷紙で作った翼を張り付けて通路に放した後で退室した。 |
なお、この精神作用は夢の内容だけでなく、その夢が「SCP-XXX-JPが見た夢」であることを被験者が知らなければ影響が発揮されません。これはSCP-XXX-JPが実際に見た夢でなくとも同様です3。それに加え、SCP-XXX-JPが睡眠を行って新たな夢を見た場合、前回の夢に関しての精神作用が全て消失4することが確認されています。
また、SCP-XXX-JPは上記の精神作用特性とは別に、特殊な現実改変特性を有しています。この改変特性はSCP-XXX-JPが睡眠から覚醒した際に適用され、自身が夢の中で見た内容を「24時間以内に現実で実現することを"確定"させる」といった疑似的な未来改変を引き起こします。通常の未来改変とは異なる特筆すべき性質として、どのような手段・形であっても「夢が実現された」時点で改変特性の影響が無力化される、もしくは改変自体が発生しないという点が挙げられます。なお、未来改変の無力化は、以下のような状況で行われることが確認されています。
- 偶然、SCP-XXX-JPが見た夢の内容が実現した場合
- SCP-XXX-JPが見た夢の内容を知っている/知らないに関わらず、意図的に実現させた場合
- SCP-XXX-JPの精神作用特性により、被験者が夢の実現5を行った場合
このように容易な手段で未来改変を無力化可能であるとともに、上述したようにSCP-XXX-JP自身が積極的に自身の見た夢を他者に説明し、その影響を受けた被験者が夢を実現することもあって、事案XXX-JP時を除けば大規模な被害は確認されていません。一方で、SCP-XXX-JP自体に夢を実現させた場合、未来改変の無力化は行われません。このことについて、SCP-XXX-JPは「分からない」とだけ回答を行っています。
SCP-XXX-JPは20██/██/██、██県██郡███で「予知夢を見る少年」の噂を調査した際に発見・回収されました。しかし収容後、検証実験において不自然かつ不可解な形での予知夢の的中が相次いだことから追加調査が行われ、SCP-XXX-JPが有する一つ目の異常特性を解明するに至りました。また、その潜在的危険性が考慮された結果、上記の旧特別収容プロトコルが確立、20██/██/██まで運用が為されていました。
事案XXX-JP: 20██/██/██、SCP-XXX-JP担当職員の1人であった██博士がSCP-███-JPの収容違反に巻き込まれ死亡しました。当時、同日に行われていたSCP-XXX-JP実験内容との関連性が指摘されましたが、██博士の死亡とSCP-XXX-JPの因果関係を示唆する確実な証拠は得られませんでした。このために議論は、本件とSCP-XXX-JPの因果関係の有無が確認されるまでの間、SCP-XXX-JP実験を一時的に中止するという暫定的な結論に至りました。以下は、同日に行われたSCP-XXX-JP実験記録の抜粋です。
実験記録XXX-JP-2-██ - 日付20██/██/██
被験者: N/A
実験方法: N/A
夢の内容: SCP-XXX-JP担当職員の1人である██博士が怪物に食べられる。
結果: 危険性を考慮して実験は中止。睡眠導入剤を投与し、異常特性の無力化処置が取られた。
分析: 最近ではSCP-XXX-JPの見る夢に、人の死に関わる内容や恐ろしい怪物が出現するといった傾向が多く確認されている。これは、収容環境や実験時の無力化処置が原因であると考えられる。各担当者との議論の上、カウンセリング時間の延長や実験頻度を減らすことも考慮する必要がある。
しかし、SCP-XXX-JP実験の中止以降、サイト-81██を中心とした███km範囲において、超常現象や異常なオブジェクト、収容違反を含む事件・事故の発生件数に明らかな増加が報告されました。更に発生件数の内、██件がSCP-XXX-JPの見た夢の内容に酷似することが確認されました。一方で実験の中止以降、異常特性作用が消失した夢の内容を除き、SCP-XXX-JPが見た夢の内容に被験者および職員が曝露されたという報告は行われていませんでした。
追記1: 事案XXX-JP後に実施された追加検証より、全てのケースで「精神影響作用の影響を受けた被験者が夢の実現を行わなかった」場合にのみ、異常現象/存在発生が確認されていた事実が明らかになりました。更に、それに続く形で「実現された場合も人的被害が出ない」と判断された夢を対象に各種実現実験が行われました。最終的な実験検証の結果、SCP-XXX-JPが限定的な現実改変特性を有している事実が判明、特別収容プロトコルが現在の形に改訂されました。
一方、SCP-XXX-JPが保持する二種類の異常特性に関して、それぞれを獲得するに至った要因および時期は依然として特定されていません。一部では「先天的に有していた現実改変特性による被害影響を抑えるため、後天的に精神異常特性を獲得したのでは」と説も唱える研究者が存在するものの、SCP-XXX-JPに対する聴取の結果からもその説を結論付けるに足る根拠を得られていません。
追記2: 新たな特別収容プロトコルが実行に移されて以降、20██/██/██現在までSCP-XXX-JPの現実改変特性が適用されたケースは報告されていません。それに加え、担当カウンセラーはSCP-XXX-JPの精神状態にも、大きな改善の兆候が見られると診断を行っています。この改善の要因について担当カウンセラーが尋ねた際、SCP-XXX-JPは「また、自分の見た夢を話すことができるようになったから」と興奮するように回答を行ったと報告されています。
※現在、改稿中です。
遺書・遺言書作成に際して
本日は当プログラムにご参加いただき、誠にありがとうございます。
財団職員として活動に従事するということが、一般的な企業のそれと大きく異なることを、皆さんはよくご存じだと思います。そんな常に危険性と隣り合った環境下であるからこそ、各職員には任意ながら事前の遺書・遺言書作成が推奨されています。今回作成された文書は財団データベース上に保管され、貴方が死亡した場合、もしくは貴方が行方不明になってから一定期間が経過した場合に、確実且つ適切な形で貴方の望む人物の元へと届けられることになります。
なお、記述されている内容は、選任の監査官によって必ず一読されることになります。その際、機密事項に抵触するおそれのある内容が確認された場合、検閲/添削/修正の実施、あるいは遺書・遺言書自体の破棄が行われる可能性もある点に注意してください。また、上記のような内容(どのような記述がそれに該当するかは、皆さん各自の判断でお考えください)を含んでいない限りは、基本的にはどのような旨の文章であっても問題はありません。
主な記述内容について
必須項目
氏名: ご自身のお名前を記述してください。その際はフルネームではなく、役職や身分を含めた表記でも可能です。また、偽名やニックネームを記述されても構いません。
郵送先: ご希望される郵送先を記述してください。複数に対する郵送も可能です。
本文: ご自由に記述してください。機密性を有する内容でない限り、想い人への告白から、仇敵への呪い言、憎い上司への罵倒に、今夜の献立のメモまで、どのような記述をされても構いません。
任意項目
郵送日: ご希望される遺書・遺言書の郵送が行われる日時・タイミングを記述してください。特に指定がない場合は、貴方の死後24~72時間で郵送が行われます。
添付物: 遺書・遺言書と共に郵送したい添付物がある場合に記述してください。なお、添付物も遺書・遺言書同様、郵送前には監査官による検査が行われることに留意する必要があります。
その他: 上記の項目以外にも、形式・郵送に関する要望/指定があれば記述可能です。また、その場合、任意の名称の項目を各自で作成してください。
どのような内容を書けば良い?
貴方が最期に伝えたい想い、告白、懺悔、謝罪、感謝などの言葉をご自由にお書きください。
全体的な傾向としては家族や同僚、親友、恋人、恩人へと向けた文章が多く見られます。そして、それら内容は遺された相手を気遣う旨の内容であったり、自身の死後に行うべき手続きや相続問題に関する事務的なエンディングノートだったりと多種多様です。また、珍しいケースでは「死んでなるものか」という想いを込めて(もしくは、単にイヤイヤ書いたためか)、悪ふざけのような文章をワザと綴る方もいらっしゃるようです。
それ以外にも、家族や友人へのサプライズ、自らの任務を継ぐ職員へ向けた引継書、賭け金支払いの契約書などなど、その用途・目的にほとんど制限はありません。ただし、機密事項の抵触だけにはご注意ください。

収容直前のSCP-XXX-JP。自動イメージ解析の結果は、画像内に6体の実体が存在する事実を示している。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの全実体は、サイト-81██の人型実体居住用セル内に6体まとめて収容されます。各実体には専任の担当者が割り当てられ、一部の例外時を除き、教育及び給仕はそれぞれの担当者が実施するように徹底してください。
説明: SCP-XXX-JPは、6体の異常な人型実体で構成された集団です。各実体の身体的特徴は一般的な6才から10才程度のモンゴロイドと概ね一致していますが、19██年の収容以降、加齢の兆候を一切示していません。それにも関わらず、SCP-XXX-JPに対する身体検査/精神鑑定の結果は、各実体と同年代児童との間に明確な差異がないことを証明しています。
また、SCP-XXX-JPを構成する各実体は限定的な反ミーム的性質を有しています。この性質はSCP-XXX-JPの各実体の観測を行う全ての人物(以下、観測者)に対して作用し、その影響により観測者は全6実体の内、必ず5体だけしか認識することができません。この際、認識可能な5体の実体は観測者ごとに異なるものの、観測者と認識不能となる個体の因果関係は不明です。なお、上記性質は直接観測を行った場合だけでなく、SCP-XXX-JPを含む画像/映像イメージ、または発声、筆記、物理的干渉などの観測者への全情報伝達を阻害することが確認されています。
基本的にSCP-XXX-JPは、それぞれの外見上の年齢に相応な振る舞いや思考能力を見せます。その一方で、SCP-XXX-JP集団から引き離なされた、もしくは隔離された実体は攻撃的な反応を示すことが分かっており、過剰な癇癪の結果として自傷に及んだケースも確認されています。それに加え、観測者から自身について6尋ねられた場合、質問内容とは全く関係のない返答を行うか、質問自体を完全に無視する傾向にあります。
しかし例外的に、観測者が「認識できていないSCP-XXX-JPの個体」に関する質問を行った場合、認識可能下にある5体の実体は必ず特定の回答を行います。その回答は「その子は、かくれんぼの途中でいなくなってしまっていて、今はみんなで探しているところ」という旨の内容であり、5体の実体も観測者同様にその個体が認識できていないかのように振る舞います。また、複数の観測者が同時にSCP-XXX-JPへと上記の質問を行った場合、各実体が「かくれんぼの途中でいなくなった」と主張する個体や回答内容自体が、観測者ごとに異なった形で伝達されることも判明しています。
SCP-XXX-JPは19██/11/24、兵庫県██市███で夜間に徘徊していたところを地元警察に保護され、その際に潜入エージェントによって確保、回収されました。回収当初、その異常な性質は認識欺瞞/改変作用に由来するものと推測されていました。しかし、後に行われた自動イメージ解析の結果、SCP-XXX-JPは6体の完全に物理的実体によって構成されていることが判明し、最終的に特殊な反ミーム的性質による作用であると結論付けられました。
付録: 以下の資料は自動イメージ解析-変換プログラム7を用いたフィルタリング試行により得られた、上参考画像における内容概略の出力結果です。なお、直近の20██年時に行われた試行時と、出力結果が完全に一致している点に留意してください。
日付: 19██/11/24
場所: 不明、地面が乾燥しており、遠景に木製の柵がある屋外。
対象: SCP-XXX-JP
- イメージ内の中央に、怪我をした6人の人間の子どもが並んで立っています。
- それら人物の全長は、凡そ1.1m、1.4m、0.9m、1.1m、1.4m、1.2mです。
- 1人は泣くような表情を、別の1人は笑うような表情を浮かべており、他4人の表情は識別できません。
- 確実性20%で、イメージ内にこれら人物の姿を見つけることができませんでした。
C類超常心理学研究科 発行資料
夢に関連付けられるオブジェクトの分類法
1.現実から作用し、夢に影響を及ぼすオブジェクト
このタイプに分類されるオブジェクトの多くが「夢を特定の内容に変化させる」「夢に何らかの異常性を付与する」といった精神影響作用に近い異常性を有します。基底現実に一切の影響を与えない反面、被験者の精神状態に良/悪問わず何らかの影響を与えるケースが多く報告されています。また、「被験者が見たと主張する夢の証言」だけがオブジェクトの異常性を知る唯一の情報/資料となってしまう性質上、研究や実験にて取り扱われる際は精密性と真偽性の観点が重要となります。
2.夢から作用し、現実に影響を及ぼすオブジェクト
このタイプに分類されるオブジェクトの多くが「現実に夢を起源とする実体を出現させる」「現実に夢を起源とする現象を発生させる」といった現実改変作用に近い異常性を有します。異常性により出現/発生する実体や現象は周囲の環境ヒューム値と比べて明らかに低い内部ヒューム値を持つ存在である場合が多く、一部の例外を除いて大半が現実正常化作用により希釈化されて即座に非実体化します。また、夢を起源とする性質のために、現実への顕現とともに自身の機構/構造が基底現実の物理法則に矛盾、成立しなくなり、短時間内に自壊するケースも多くみられます。
3.現実と夢で相互的に作用し、影響を及ぼし合うオブジェクト
このタイプに分類されるオブジェクトは、タイプ1,2の両方に見られる異常性を有します。しかし、上記2つのタイプとの明確な差異として「現実と夢で相互的に作用し合う」点が挙げられます。これは「作用反作用の法則」と同様であり、現実へ与えられた影響が夢へ、反対に夢から与えられた影響が現実へと作用する関係性を示しています。この関係性のため、夢へ与えられた負の作用がそのまま現実へと作用し、その結果として更なる負の作用が夢に与えられるといった悪循環/負の連鎖を招くケースがタイプ2以上に多く、初期段階における異常性の解明、収容手法の確立が求められます。
4.夢の中の生命体、もしくは異次元を起源とする異常存在
このタイプに分類されるオブジェクトは「潜在意識的存在」「異常な精神体」「自我を持つ概念/知性」「高次元存在」など、夢の中に出現する明らかな自我/知性を有するあらゆる存在が指定されます。被験者、もしくはオブジェクト自身によって夢の中に形成された意識的存在であったり、特定条件を満たした場合にのみ発生/出現する異常な精神体などと非常に種類が多岐に渡り、その出現によって被験者に及ばされる影響も不規則なものですが、基底現実に何らかの影響を及ぼすケースはあまり見られません。しかし、数例ではあるものの「多次元を起源とする実体」が夢を一種の「ポータル」として活用し、意図的か偶発的かは不明ながらも基底現実へと介入を試みるケースが確認されています。それらの基底現実への介入に際し、異常な物理的作用/悪性ミーム/現実改変作用などの悪影響に曝される可能性が示唆されています。
5.その他、上記の分類に含まれない異常性
このタイプには、上記の4つのタイプに含まれない異常性を持つオブジェクトが分類されます。例を挙げるなら「物質や概念を夢に置換する異常性」「予知夢、もしくは夢に起因した未来改変」などがこのタイプに分類されており、どのタイプに分類すべきであるか判断し難い異常性のオブジェクト、もしくは現在異常性の全貌が未判明であるオブジェクトもこのタイプに分類されます。なお、今後の研究の進展や新たなオブジェクトの発見により同系統の異常性が多く確認された場合、このタイプから新たな分類として細分化される可能性もあります。
― 6 ―
阿久津豪人, 看得璃香. 異常夢分析学論. 81地区財団研究誌, 2(8), (20██), P11-14.
Goto, A., Rika, M. The Studies of Anomalous Dreams Interpretation.
Foundation Research Press in Area 81, 2(8), (20██), P11-14.
C類超常心理学研究科 発行資料
夢に関連付けられるオブジェクトの分類法
― 7 ―
阿久津豪人, 看得璃香. 異常夢分析学論. 81地区財団研究誌, 2(8), (20██), P11-14.
Goto, A., Rika, M. The Studies of Anomalous Dreams Interpretation.
Foundation Research Press in Area 81, 2(8), (20██), P11-14.
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:
説明:
エリア内の平均外部ヒューム値 [Hm] | 出現存在/発生事象 | 概要 |
---|---|---|
付録:
インタビュー記録XXX-JP - 日付199█/██/██
補遺:

回収時のSCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██のパスワード付き書類保管用ロッカーに保管されます。基本情報の記録およびSCP-XXX-JP-Aの外見的特徴の明確化を目的として、担当職員は被験者に対して覚醒後に必ず「夢日記」を記述するよう指示を行なって下さい。イベントXXX-JP発生の兆候が確認された場合、被験者はプロトコル"現での逢瀬"に従い、第1特別収容房に隔離されます。その後、SCP-XXX-JP-Aと外見的特徴が適合する/適合させたDクラス職員2人以上を、第1特別収容房を囲う形で設置した第2特別収容房内に配置して下さい。
イベントXXX-JPで新たに生成されたSCP-XXX-JP-Bは、一時的に標準的人型実体収容室に収容されます。各記録終了後、被験者およびSCP-XXX-JP-Bには記録処理が行われ、Dクラス職員として再利用されます。
説明: SCP-XXX-JPはR█████社製の縦横14.8cm×10.5cmのメモ帳です。表紙には「Diary」の文字と発行年が印字されており、通常のメモ帳と同様の経年劣化による損傷やページの黄ばみが確認できます。SCP-XXX-JPの全120ページの内、48ページには筆者が見た51日分の夢が日本語で記述されており、残りの72ページは白紙です。記述される夢の主な内容は以下の通りです。SCP-XXX-JPの完全な複写は、別紙XXX-JP-4を参照して下さい。
記述範囲 | 主な内容 |
---|---|
01~39日分 | 筆者が夢の中で出会った女性と恋愛し、親密な関係を築いていく様子が記述される。 |
40~45日分 | 筆者と女性が1日に数時間しか逢えないことに、苦悩する様子が記述される。 |
46~49日分 | 夢の中から女性が姿を消したと記述されるだけで、他には何も書かれていない。 |
50~51日分 | 筆者と女性が再会を果たし、2人が婚約を交わす場面で記述が終わっている。 |
使用言語を理解した上でSCP-XXX-JPを10ページ以上閲覧した場合、被験者は睡眠状態からの覚醒後に短時間8であれば、自身が見た夢の内容を鮮明に記憶できるようになります。SCP-XXX-JPの撮影画像/映像や複写では、この異常特性は発揮されません。SCP-XXX-JP曝露から最初に見た夢の内容を被験者に尋ねると、全てのケースにおいて「夢の中で魅力的/理想的な人物(以下、SCP-XXX-JP-A)に出会った」という旨の報告を行います。SCP-XXX-JP-Aの外見・年齢・性別・人種は被験者ごとに異なるものの、多くの場合は被験者が恋人や婚約者に抱く理想像を反映する傾向にあります。
SCP-XXX-JP曝露以降、被験者が夢を見る度にSCP-XXX-JP-Aが夢の中に出現し、夢を見た回数に比例する形で被験者とSCP-XXX-JP-Aの関係は親密なもの9になります。また、夢を見た回数が一定数を超えた段階で、夢の中の被験者およびSCP-XXX-JP-Aは、自分たちが睡眠中しか会えないこと10に対して強い苦悶や悲しみを示し始めます。この傾向が現れてから2~5回目のレム睡眠以降、被験者の夢にSCP-XXX-JP-Aが出現しなくなります。このSCP-XXX-JP-Aの消失により多くの被験者が喪失感を訴え、軽い鬱病に似た精神疾患の傾向を示しますが、この精神疾患は単純なカウンセリングによって容易に治療可能です。その後、数日以内にイベントXXX-JPが発生します。
イベントXXX-JPは被験者の覚醒と同時に発生し、被験者から最も近くに存在するSCP-XXX-JP-Aと外見的/身体的特徴が近似11した人物(以下、SCP-XXX-JP-B)の自己同一性を、SCP-XXX-JP-Aを自称する不明な人物の自己同一性に改変/上書きします。SCP-XXX-JP-Bは自身がSCP-XXX-JP-Aであると完全に認識しており、SCP-XXX-JP-Aとしての詳細な記憶も持ち合わせています。クラスE以上の記憶処理により、SCP-XXX-JP-Aとしての記憶および自己同一性を消去することは可能ですが、SCP-XXX-JP-B本来の自己同一性が回復することはありません。
SCP-XXX-JPは20██/██/██、京都府███市██町で発生した不可解な無理心中事件を調査した際に、事件現場である███氏の自宅から発見・回収されました。調査から、死亡した███氏と██氏には一切の面識がなかったことが判明しており、███氏か██氏のどちらか一方がSCP-XXX-JP-Bに置き代わっていた可能性が示唆されます。また、筆跡鑑定から、SCP-XXX-JPに記述されている文字は両氏いずれの筆跡とも一致しておらず、SCP-XXX-JPの筆者について現在も継続した調査が行われています。
インタビュー記録XXX-JP - 日付 20██/██/██
対象: SCP-XXX-JP-B-1(29歳12 女性)
インタビュアー: 看得研究員
付記: 以下のインタビューは、SCP-XXX-JP-Bの発生が初めて確認された際に行われました。なお、本イベントXXX-JPの発生時にSCP-XXX-JP-B-1へと置き換えられた人物は、レベル1事務スタッフであった██ ██でした。
<記録開始, 20██/██/██>
看得研究員: まず、名前と職業をお願いします。
SCP-XXX-JP-B-1: あ、はい……井上 遥子、仕事は実家の旅館の手伝いをしています。[小休止]あの、どうして私、こんな尋問みたいなこと……別に私は何も[看得研究員が遮る]
看得研究員: まずはこちらの質問に答えて下さい。貴方のご出身はどちらですか?
SCP-XXX-JP-B-1: [3秒間沈黙]イワカワ県のイワカワ町というところです。
看得研究員: イワカワ県イワカワ町……[6秒間沈黙]地図上では、その町はどのあたりでしょうか?
[SCP-XXX-JP-B-1に日本地図を表示したタブレットを手渡す]
SCP-XXX-JP-B-1: ……ここです。
[SCP-XXX-JP-B-1はタブレットに表示された地図を██県北部にズームさせ、██山の山中を指差す]
看得研究員: 随分と遠くからですね。差支えがなければ、こちらにまでいらっしゃった理由を教えていただけますか。
SCP-XXX-JP-B-1: 私の恋人……いえ、婚約者に会うために来ました。ここで働いていると彼に聞いていたので。
看得研究員: 婚約者とは、こちらの男性で間違いありませんね?
[SCP-XXX-JP-B-1に被験者であるD-81XXX03の写真を見せる]
SCP-XXX-JP-B-1: はい、間違いありません。██13さんです。
看得研究員: ところで井上さん、貴方が[削除済]14まで、どのような手段・方法で来られたのか、説明をお願いしてもよろしいですか?
SCP-XXX-JP-B-1: イワムラ町から████線の電車に乗って██駅で降り、後は██駅発の夜行バスに乗って来ました。[小休止]その……乗って来たはずです。
看得研究員:「乗って来たはず」とは、 どういうことでしょうか?
SCP-XXX-JP-B-1: あの……実は私、バスの中で寝てしまって……[小休止]目が醒めると、いつの間にか知らない部屋15で眠っていました……。まるでわけが分からなくて、服も変わっているし、荷物までなくなっていて[4秒間沈黙]だから今も私、自分が夢を見ている気さえして……[嗚咽]これで、もしも彼とも会えないなんてことになったら……。
看得研究員: どうか落ち着いて下さい。[小休止]すいませんが、こちらを見ていただけますか。
[SCP-XXX-JP-B-1に██ ██の運転免許書を差し出す]
SCP-XXX-JP-B-1: え? 運転免許書[5秒間沈黙]……写真に写っているのは、私ですか?
看得研究員: その運転免許書を見て、何か違和感はありませんか?
SCP-XXX-JP-B-1: 写真は撮った覚えがないものですし、名前も住所も書いてあることは全部デタラメです。[3秒間沈黙]そもそも私、車を運転できません……。
看得研究員: それでしたら結構です。最後に、何か質問はありますか?
SCP-XXX-JP-B-1: あの、彼……██さんとは、本当に会えるんですよね……?
看得研究員: ご安心下さい。なるべく早く会えるよう、こちらも手配しますので。
<記録終了, 20██/██/██>
映像記録XXX-JP - 日付 20██/██/██
対象: D-81XXX03, SCP-XXX-JP-B-1
付記: 以下の映像記録は、被験者であるD-81XXX03とSCP-XXX-JP-B-1の対面実験時に行われたやりとりです。対面実験は安全性を考慮し、D-81XXX03とSCP-XXX-JP-B-1の間を対面ガラスで仕切った状態で行われました。
<記録開始, 20██/██/██>
[D-81XXX03が実験室に入る]
SCP-XXX-JP-B-1: ██さん! [ガラスを叩く]
D-81XXX03: うわっ、なんだあんたは?
SCP-XXX-JP-B-1: ██さん、ふざけないで。遥子よ!
D-81XXX03: 遥子……? [4秒間沈黙]あぁ……確かに、見た目は夢の中の彼女に似てないこともないが……[監視カメラに向かって]おい、何かの悪ふざけのつもりか?
SCP-XXX-JP-B-1: [ガラスに密着する]██さん? 何言っているの……? 悪ふざけってどういうこと……?
D-81XXX03: いや、だってそうだろ。夢の中の彼女のソックリさん連れてきたと思えば、クソみたいな演技までさせて……[溜息]なあ、こんなことするために、偉い学者の先生らは俺に日記を書かせてたのか?
SCP-XXX-JP-B-1: ま、待って! 「夢の中」とか「ソックリさん」とか「演技」って、何のことなの? わた[嗚咽]……私は誰でもない、井上、遥子よ[嗚咽]貴方のよく知っている、貴方……。
[SCP-XXX-JP-B-1はガラスに額を押し付けたままの状態で沈黙し、嗚咽をこらえる様子が確認できる]
SCP-XXX-JP-B-1: ねぇ……██さんも覚えているでしょ[嗚咽]、町外れの神社での約束……夫婦として一生を添い遂げるって2人で誓ったことを[嗚咽]……だからお願い、私が[D-81XXX03が遮る]
D-81XXX03: おい、待て……何でそのことを知っている? そのことは……[小休止]彼女との約束は、日記にも書いてなかったんだぞ。何であんたが……お前らが知ってるんだ!?
SCP-XXX-JP-B-1: そんなの決まりきったことでしょ! 私が誰でもない、井上 瑶子だから……[嗚咽]何で分からないの……██さん……。D-81XXX03: そんなわけあるか……彼女は、俺の夢の中の人物で……理想の彼女だ……。[7秒間沈黙]どうやって夢の内容を知ったかは分からないが……あんたは絶対に彼女じゃない。似ても似つかない……彼女は俺の……夢の中だけの存在だ。
[SCP-XXX-JP-B-1はガラスにもたれかかる形で嗚咽を漏らし始める]
D-81XXX03: [監視カメラに向かって]もう茶番はたくさんだ。頼むから、これ以上彼女との夢を汚さないでくれ……。
<記録終了, 20██/██/██>
終了報告書: 被験者およびSCP-XXX-JP-B-1は実験終了からしばらくの間、疲弊と混乱の様子を示しました。鎮静後、SCP-XXX-JP-B-1に対する各種の検査/検証が実施されましたが、自己同一性の改変を除き、身体的/精神的に異常性は確認されませんでした。その後、複数の検証実験からイベントXXX-JP時に選出されるSCP-XXX-JP-Bの条件が判明し、サジェ予測法の確立とともに、現在の特別収容プロトコルへと改訂されました。なお、各検証実験と同時に実施された対面実験において、SCP-XXX-JP-Bと対面した被験者がSCP-XXX-JP-BをSCP-XXX-JP-Aであると認識/理解したケースは現在まで確認されていません。これは、被験者に事前に説明を行った場合でも同様でした。
画像は以下のstaticgirl 氏の"An old diary found at a vintage fair"を改変して使用しています。
また、"An old diary found at a vintage fair"には 「CC BY-NC 2.0」(表示-非営利) が適用されています。
https://www.flickr.com/photos/staticgirl/5399682732/

回収時のSCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の収容コンテナ内に不透明なシートで覆った状態で保管されます。担当職員は定期的にDクラス職員を用いて、SCP-XXX-JPの点検・確認および曝露実験を実施して下さい。
説明: SCP-XXX-JPは20██年に発売された███社製の19インチ光沢液晶ディスプレイです。その異常特性を除き、同型の液晶ディスプレイと外見/構造上の差異はありません。
SCP-XXX-JPは自身が電源に接続され、その液晶画面に黒い/暗い部分16が存在している場合に異常特性を発揮します。この状態のSCP-XXX-JPの液晶画面を見た人物(以下、被験者)は、本来なら液晶画面の黒い/暗い部分に反射して映るはずの自分自身の顔が、全く異なった別人の顔に置換されていることに気付きます17。複数の被験者が同時に液晶画面を見た場合でも、それぞれの被験者は自分自身の顔が別人の顔に置換されていることを報告する一方で、自分以外の被験者の顔は一切変化していないと報告しています。
液晶画面に映る置換された顔は、被験者の表情の変化に同期する形で表情を変化させます。また、置換される顔はSCP-XXX-JPに曝された被験者によって異なり、明らかに被験者とは性別が異なる人物の顔が確認された事例も存在します。これらの顔について、全ての被験者が「知らない人物の顔である」という旨の報告をしています。
個人差はあるものの、置換された顔を累計で1~10分間目視し続けた場合、被験者はSCP-XXX-JPに映し出された別人の顔を本来の自分の顔であると認識するようになります。この認識は記憶処理を用いた場合でも取り除くことができません。この状態の被験者をSCP-XXX-JP-Aと呼称します。SCP-XXX-JP-Aは鏡などの反射物や写真/映像に映る本来の自分の顔に対して、多くが違和感や嫌悪感といった感情を抱きます。これらの要因から、SCP-XXX-JP-Aは重篤な不安障害やカプグラ症候群18などの精神疾患に陥る傾向にあり、SCP-XXX-JPを除くあらゆる反射物を避け、可能であれば布などで覆う/破壊するなどを試みます。1ヶ月足らずでSCP-XXX-JP-Aはディスプレイ電源の切れたSCP-XXX-JPを1日中眺めながら生活するようになり、最終的にその大半が脱水症状または飢餓を原因に死亡します。
SCP-XXX-JPの異常特性は以下の場合、周辺に存在するランダムなディスプレイに転移します。現在確認されている転移先の最大距離はおよそ1kmです。また、転移先にはグレア/光沢液晶19ディスプレイが優先される傾向にあります。
- 何らかの要因によってSCP-XXX-JPが損傷/故障し、液晶画面が点灯しなくなった場合
- 1週間以上の期間、被験者がSCP-XXX-JPの液晶画面に映る置換された顔を目視20しなかった場合
- SCP-XXX-JP-AがSCP-XXX-JPから、およそ半径3m範囲内で死亡した場合
SCP-XXX-JPは20██/██/██に███大学の学生寮で発生した、脱水症状に起因する██ ███氏(以下、SCP-XXX-JP-A-1)の不可解な死亡事故を調査した際に発見・回収されました。調査中、エージェント・██はSCP-XXX-JP-A-1と同じ寮生である███ ██氏(以下、SCP-XXX-JP-A-2)が数日前から不可解な言動および行動を繰り返しているという情報から、自室でSCP-XXX-JPを放心状態で眺め続けているSCP-XXX-JP-A-2を発見しました。SCP-XXX-JPおよびSCP-XXX-JP-A-2はともに回収され、カバーストーリー「勉強疲れによる集団ヒステリー」が適用されました。衰弱が激しかったこともあり、SCP-XXX-JP-A-2へのインタビューは成功しませんでした。
補遺: 以下の音声記録はSCP-XXX-JP-A-1が死亡する██時間前に、自身の友人へと向けて送ったボイスメールです。
音声記録XXX-JP - 日付 20██/██/██
対象: SCP-XXX-JP-A-1(女性 21歳)
<再生開始>
SCP-XXX-JP-A-1: 何度も連絡くれたのに、出れなくて、ごめん。私……今は、誰とも会いたくないの[嗚咽]みんなが……まるで別人みたいに見える[嗚咽]最近になって気付いた、私も……みんなみたいに別人になりかけているんだって[判別不能]
[すすり泣く声]
SCP-XXX-JP-A-1: いつも私を見ている女……私が頬をつねると、その女も頬をつねる。[嗚咽]あの女は私と……私と成り替わろうとしている。いつも私と同じ格好をして、いつも私の真似をして……。みんなみたいに……まったくの別人に……いや[何かが割れる音]
[17秒間沈黙]
SCP-XXX-JP-A-1: ごめん、変なこと言って……でも、違うの、変に思わないで……ただ、私は、別人になりたくない……。
[以下、嗚咽とすすり泣く声が26秒間続く]
<再生終了>
※こちらは改稿前の補遺です。
補遺: 以下の音声記録はSCP-XXX-JP-A-1が死亡する██時間ほど前に、自身の友人へと向けて送ったボイスメールです。
音声記録XXX-JP - 日付 20██/██/██
対象: SCP-XXX-JP-A-1(女性 21歳)
<再生開始>
SCP-XXX-JP-A-1: [判別不能]……何度も連絡くれたのに、出れなくて、ごめん。私……外に出るのが怖いの[嗚咽]いつも同じ誰かに見られてる……ストーカーなんかじゃなくて、もっと気持ち悪い誰か……。どこにでもいる[判別不能]一体誰なの……[嗚咽]
[17秒間沈黙]
SCP-XXX-JP-A-1: ごめん、変なこと言っちゃって……心配してくれてありがとう……それじゃあ、またね。
[すすり泣く声]
SCP-XXX-JP-A-1: なんでなの……[嗚咽]なんで私、笑ってるの……。こんなに苦しくて[嗚咽]私は笑ってないのに……なんで笑ってるのよ……。
[以下、嗚咽とすすり泣く声が26秒間続く]
<再生終了>
メモ: 音声記録からは、SCP-XXX-JPに映る置換された顔がSCP-XXX-JP-A-1の表情に同期することなく、自立的に変化したとも取れます。しかし、複数の実験において、置換された顔が自立して変化したケースは存在しません。録音時のSCP-XXX-JP-A-1の状態を考えれば、単なる勘違いや見間違いともとれますが、検証時に考慮するべきでしょう。 - ██博士
画像は以下のTILImAX10 氏の"Monitor"を改変して使用しています。
また、"Monitor"には 「CC BY 2.0」(表示) が適用されています。
https://www.flickr.com/photos/116675141@N02/12354275815/
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 現在、SCP-XXX-JPは耐震性の欠陥を理由に営業を停止しており、改装工事に偽装して封鎖を行っています。SCP-XXX-JPの入り口には最低2名の警備員を配置し、無許可で侵入を試みる人物に対して拘留と尋問を行ってください。内部調査および検証実験の場合を除き、SCP-XXX-JPへの立ち入りには最低2名のSCP-XXX-JP担当職員による許可が必要です。また、身体的疲労を訴える職員や、睡眠障害の症状が診断された職員のSCP-XXX-JP立ち入りは禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは京都府██郡███に位置する、ホテル██・███として20██年まで営業を行っていた建造物です。SCP-XXX-JPの異常性は、その客室内で睡眠21を行った人物(以下、被験者)に発揮される人格改変作用を有する点です。
上記の通りにSCP-XXX-JPの客室内で睡眠を行った被験者は、覚醒とともに軽度の混乱/錯乱に加え、「現実酔い」に酷似した眩暈や吐き気などの症状を訴えます。個人差はあるものの、この症状は覚醒から数時間以内に消失します。また、被験者は覚醒前に比べて、暴力的/反社会的な振舞いが多く観察される傾向にあります。この傾向は被験者本来の自己同一性に関わらず見られ、霊的存在による干渉も確認されていないことから、人格の改変/自己同一性の再調整によって齎されているのではないかと推察されています。
混乱/錯乱からの鎮静後、全ての被験者はSCP-XXX-JPからの脱出を試みる、もしくは拘束などによりそれが不可能である場合には、自身をSCP-XXX-JPから脱出させるように懇願/脅迫を行います。この反応は、後述するSCP-XXX-JPによる人格改変作用の影響から回復する手段を、被験者が未知の手段により潜在的に理解しているため生じると考えられています。
SCP-XXX-JPの人格改変作用の影響を受けた被験者が再びSCP-XXX-JPの客室で睡眠を行った場合、被験者本来の自己同一性の回復および改変後の人格消失が確認されています。二度目の睡眠からの覚醒後、一度目の覚醒時と同様に混乱/錯乱の様子を示すものの、一方で眩暈や吐き気などの症状は観察されません。被験者に対するインタビューから、自己同一性の回復に伴って、人格改変作用の影響下にあった際22の記憶も消失することが判明しています。上記の理由もあり、人格改変特性の影響下にある被験者はSCP-XXX-JPの客室内で睡眠を行うことを強く拒否し、全てのケースで激しい抵抗や自傷行為により自らの睡眠を阻害します。
SCP-XXX-JPは██県███周辺で確認された、窃盗/傷害/強盗/殺人などの重大案件の発生件数増加を調査した際に発見、収容されました。財団による収容後、宿泊記録などの詳細調査から、少なくとも███人の宿泊客がSCP-XXX-JPの人格改変作用の影響下にあることが判明しています。20██/08/21現在、██人の逮捕者、██人の死亡者を含め、対策プロトコル「リピーター」により███人がSCP-XXX-JPの影響下から脱しています。また、未だにSCP-XXX-JPの影響下にある██人の捜索が継続して行われています。
付録1:
インタビュー記録XXX-JP-A - 日付 20██/11/10
対象: D-81XXX05(男性 37歳)
インタビュアー: 阿久津博士
付記:
<録音開始, 20██/11/10 20:18>
阿久津博士:
D-81XXX05:
<録音停止, 20██/11/10 20:29>
<録音再開, 20██/11/11 20:29>
阿久津博士:
D-81XXX05:
<録音停止, 20██/11/11 20:32>
<録音再開, 20██/11/12 20:32>
阿久津博士:
D-81XXX05:
<録音停止, 20██/11/12 20:39>
<録音再開, 20██/11/13 22:07>
阿久津博士:
D-81XXX05:
<録音停止, 20██/11/13 22:11>
<録音再開, 20██/11/14 17:49>
阿久津博士:
D-81XXX05:
<録音停止, 20██/11/12 17:56>
付録2:
インタビュー記録XXX-JP-B - 日付 20██/██/██
対象: D-81XXX05(男性 37歳)
インタビュアー: 阿久津博士
付記:
<録音開始, 20██/██/██>
阿久津博士:
D-81XXX05:
<録音終了, 20██/██/██>
終了報告書:

エリアXXX-JP内、旧県道██号線上にて撮影
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: エリアXXX-JPは土地開発を理由に一般人の立ち入りを制限されます。当該エリアへ繋がる道路は主要道路から分断され、地図上からも削除されます。当該エリアへ侵入を試みる人物に対しては、工事関係者に偽装した職員によって当該エリアからの退去を指示して下さい。また、Dクラス職員以外の女性職員が当該エリアへ侵入することは禁止されます。実験外で生じたSCP-XXX-JP-1群は即座に終了して下さい。
説明: エリアXXX-JPは長崎県██市██町北部に広がる██km2範囲の森林地帯です。かつては当該エリアを分断する形で県道██号線が開通していましたが、現在は特別収容プロトコルに従い閉鎖されています。
SCP-XXX-JPはエリアXXX-JPに出現・徘徊する6体の人型霊的存在です。全個体の外見は10~20代の日本人女性であり、薄汚れた小袖を着用しています。各個体は地上から0.1~2mほど浮上/沈降しつつ、あらゆる物体を透過して移動可能です。また、その際の移動速度は一般的な成人男性の走行速度とほぼ同程度です。ときおり発声を行いますが、こちらの問い掛けに対しては一切の反応を示さず、下記の「憑依」を行うために憑依対象を誘い出す目的で発声していると推定されます。
各SCP-XXX-JPが見た目上で10~20代程度の女性を視認した場合、ただちに「憑依」を試みます。この「憑依」とは、1体のSCP-XXX-JPが憑依対象に30~60秒の間、部分的にでも"重なり続ける"ことで達成されます。この「憑依」プロセスの際中、被験者は「寒気がする」とだけ報告しています。「憑依」の達成とともにSCP-XXX-JPは不可視になり、「憑依」を受けた女性はSCP-XXX-JP-1と指定される存在になります。
SCP-XXX-JP-1の外見および身体能力は、「憑依」を受けた元の女性のものと同一です。しかし、加齢による老化は観測されず、致死的な身体への外傷/欠損にも拘わらず活動を続けることが可能です。四肢の欠損などの方法で行動不能にする/頭部を完全に破壊するなどの手段で無力化可能ですが、無力化から数分以内に「憑依」を行っていたSCP-XXX-JPがエリアXXX-JPのランダムな地点に再出現します。観測上、SCP-XXX-JP-1がSCP-XXX-JPによる「憑依」から解放されたケースは存在しません。また、SCP-XXX-JP-1をエリアXXX-JPの範囲外へと移動させる試みは、[編集済]被験者が死亡するという結果に終わるため成功していません。なお、SCP-XXX-JP-1に元の女性の意識/感覚が保持されているかは不明です。
全てのSCP-XXX-JPが「憑依」を達成し、6体のSCP-XXX-JP-1が生成された場合、即座に全実体はその場から消失します(以下、イベントXXX-JPと呼称)。その後、全実体はSCP-XXX-JP-2と指定される人型実体が存在する、エリアXXX-JP内の不明な地点に転移します。被験者に装備させた小型カメラから、SCP-XXX-JP-2の外見は20代の日本人女性と確認されていますが、その他の詳細は以前不明のままです。6体のSCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-2を取り囲み、平伏し懇願するような動作を行います。その数秒後、SCP-XXX-JP-2は何らかの刃物で6体のSCP-XXX-JP-1を次々と刺していきます。SCP-XXX-JP-2の攻撃により、SCP-XXX-JP-1は即座に無力化され動かなくなります。この一連のプロセスの完了から24時間以内に、エリアXXX-JPのランダムな地点にSCP-XXX-JPが再出現します。現在もイベントXXX-JPが発生する正確な理由・目的は明らかになっていません。
SCP-XXX-JPは19██/██/██の県道██号線開通後、女性ドライバーが同県道に車を残して失踪する事件が相次いでいるという情報から、財団エージェントの目に留まりました。財団による収容後、19██/██/██をもって県道██号線は廃線となり、地図上からも削除が行われました。また、調査の結果、██町周辺では当該エリアに関する幽霊の目撃情報や一種の民間伝承/都市伝説が多く流布されていることが判明し、カバーストーリー"ありがちな怪談話"を含む、小規模な情報操作・回収活動が行われました。
補遺: 以下の記録はイベントXXX-JPが初めて観測された際に、被験者に装備させていた小型カメラが捉えたエリアXXX-JP内の不可視空間での出来事です。
17:06:57 6体目のSCP-XXX-JP-1が生成されたことでイベントXXX-JPが発生、全てのSCP-XXX-JP-1がその場から消失する。
17:07:02 不明な木造建築の一室の様子が映る。GPSはエリアXXX-JP内部の座標を示しているが、当該座標に映像のような建物は存在していない。また、部屋の中央には1体の人型実体(SCP-XXX-JP-2)が祈るような格好で座っている。
17:09:06 各SCP-XXX-JP-1がSCP-XXX-JP-2の周りを取り囲むと、平伏して繰り返し頭を下げる。その際、マイクは「お願い」「助けて」「どうか慈悲を」などと懇願するような音声を拾った。
17:15:38 SCP-XXX-JP-2は立ち上がると、どこからか包丁に似た刃物を取り出す。カメラは、他のSCP-XXX-JP-1が一瞬ニヤけるような表情をしたのを捉える。一方、SCP-XXX-JP-2の表情は見えない。
17:17:13 SCP-XXX-JP-2が時計回りにSCP-XXX-JP-1を刃物で刺していく。刺されたSCP-XXX-JP-1は動かなくなり、無力化されたものと判断される。
17:21:30 カメラを装備したSCP-XXX-JP-1が刺され、床に倒れたことで映像が傾く。
17:24:51 全てのSCP-XXX-JP-1を刺し終わったSCP-XXX-JP-2は元居た場所に戻ると座り込み、再び祈るような格好をとる。
09:15:22 カメラのバッテリーが切れ、映像が途絶える。それまでの間、SCP-XXX-JP-2に変化はなかった。
インタビュー記録XXX-JP-A - 日付19██/██/██
対象: ███ ██氏(男性 22歳)
インタビュアー: エージェント・██
付記: 以下のインタビューは初期調査の一環として行われました。インタビュー対象である███氏は財団によるエリアXXX-JPの隔離以前、SCP-XXX-JPの犠牲者の1人である██ ██氏が運転する自動車に同乗していたことからSCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-1を目撃することとなりました。なお、インタビュー当時、███氏は事件のショックから躁うつ病に似た精神疾患の徴候を示しており、会話には多少の齟齬を含む点に留意して下さい。
<録音開始>
エージェント・██: では███さん、事件の日のことを話して下さい。
███氏: ああ、あれは……最初は、ほんのお遊びみたいなものだった。肝試しみたいなものだ。飲みの席で噂を聞いて。
エージェント・██: 「噂」とは?
███氏: あー[5秒間沈黙]あれだ、このあたりで有名な怪談話。県道沿いの森に悪霊……いや、魔女だったか? そいつが森に迷い込んだ若い女をさらうって話。え、あれ[8秒間沈黙]女を食べるだっけ? 宝物隠してるとかだったか?[頭を掻きむしる]
エージェント・██: 噂の内容はそのあたりで結構です。[小休止]それで貴方はその噂を確かめるために、██さんの運転する車で██号線へ向かったということですか?
███氏: 確かめるとかそういうやつじゃなくて……[5秒間沈黙]地元だと森は自殺の名所とかで、その場の勢いというか、俺も酒が入ってたし……。
[重要度の低い内容のため省略]
███氏: [24秒間に渡って沈黙]
エージェント・██: ███さん? 大丈夫ですか?
███氏: あ、ああ、大丈夫だ。[小休止]それで俺達は██号線に行った。途中は車1台ともすれ違わなかった。[再び頭をかきむしる]気味が悪かった、でも酔ってたから、分からない。そんなこと考えてたら彼女が[5秒間沈黙]轢いちまった。
エージェント・██: ███さん? ██さんは何を轢いてしまったんですか?
███氏: 多分、若い女[小休止]いや分からない。轢いた衝撃とかはなかった、でも女の声は聞こえたし、俺も彼女も女の姿を見た……見たはずだ。でも、俺が車の外に出て確認しても何もなかった。[6秒間沈黙]それで、そのことを彼女に伝えようとしたら、運転席に居たはずの彼女がいなくなっていて……。
エージェント・██: それから貴方はどうしましたか?
███氏: 森の中に探しに入って[小休止]その時に彼女を最後に見た。遠くの彼女に叫んだら彼女は振り向いて……いや分からない[頭を掻きむしる]あれは彼女だった、顔は彼女だけど、でも違うんだ、分からない。
エージェント・██: その後、██さんは?
███氏: 森の奥に走っていった。俺も追いかけたけど……見失った。
エージェント・██: 分かりました。ご協力をありがとうございました。
<録音終了>
終了報告書: インタビュー終了後、███氏には記憶処理が施されました。また、██氏の死亡/失踪に関しては、他の犠牲者同様の手順で情報処理が完了しています。
インタビュー記録XXX-JP-B - 日付19██/██/██
対象: 坂井 渉氏(男性 71歳)
インタビュアー: エージェント・██
付記: 回収活動の際、██町在住の歴史学者の1人である坂井氏に対し、地元新聞社に偽装したエージェントによりSCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-1に関すると考えられる民間伝承について、聴取が行われました。なお、文章化に際して坂井氏との会話は標準語に変換して記録されています。
<録音開始>
エージェント・██: では坂井先生、お願いします。
坂井氏: ああ、あの森の歴史か。あー[小休止]一応聞いておくが、日本で1600年代に行われた禁教令は知っているな?
エージェント・██: ええ、一般教養程度にですが。
坂井氏: 結構。では、話そうか。[小休止]あの森にはかつて、キリシタンが住んでいたとされている。その当時はまだ一般教徒に対する弾圧や迫害が行われていなかったこともあり、██村(現在の██町)の住民たちは黙認する形ではあるが友好的な関係を築いていたらしい。だが、その関係も長くは続かなかった。
エージェント・██: 続けて下さい。
坂井氏: アンタも知ってるだろうが、時代とともに幕府は五人組制度やら訴人報償制やらでキリシタンに対する弾圧政策を強めていった。その上、常にお互いを監視し、疑い合っていたような時代さ。もちろん、██村の連中だって例外じゃなかった。
エージェント・██: それでは、村人たちはキリシタンを役人に突き出したのですか?
坂井氏: いや、村人たちはそうしなかった。大きな理由はキリシタンだけでなく、かくまった者まで片っ端に処刑された16██年の██████だと書かれている。おそらくは、その存在を黙認し、友好的に接していた自分たちも同じ目に合うのではないかと恐れたのだろう。[ため息]
エージェント・██: では、村人たちは一体何を?
坂井氏: 誰かに知られる前に、彼らは行動を起こした。[小休止]キリシタンたちを襲ったんだ。
[関係性があると思われる部分まで省略]
坂井氏: 最後、7人の女がお堂に逃げ込んだ。後を追った村人たちがお堂へ踏み込んだ時に見たのは、6人の女の死体と血塗れになって祈り続ける1人の女だったとか。あー[資料をめくる]資料によれば、キリシタンであるために自害が許されず、そのため6人の女が一番立場の弱い者に自分たちを殺すよう頼んではないかとされている。[咳払い]当時は処刑するよりも、棄教を強いていたんだ。捕まれば、ひどい目に合わされると考えるのも無理はない。
エージェント・██: 生き残った女性に関して、何か文献に残されていませんか。
坂井氏: [9秒間沈黙]生憎、生き残りについては言及されていないな。
エージェント・██: なるほど、ありがとうございました。[小休止]では、この伝承が現在あの森で噂される怪談話の基になったというわけですね。
坂井氏: ああ、そういうことになる。もっとも、あの森にキリシタンの女の霊が出ると伝えられるようになったのはかなり前からだがな。ほら[資料を広げて見せる]この文献によると、6人を殺してしまった1人の女、そしてその1人の女に自分たちを殺すよう強いた6人の女、この7人全員が自ら犯した罪のため成仏できずに森の中を徘徊し、森に迷い込んだ女の身体を奪うと書かれている。[資料を直しながら]可哀想な話だが、まあ、迷信や怪談がまかり通っていたような時代だ。森での事故や失踪は全部、非行の死を遂げた彼女らの霊の仕業とされたのだろう。
エージェント・██: しかし、なぜ彼女たちが森に迷い込んだ女性の身体を奪うなどと言われるようになったのでしょう?
坂井氏: あー[3秒間沈黙]ちょっと待て[手元の資料を漁る]ああ、これだ。当時の村人たちは、彼女らは女の身体を奪って、もう一度あの日の出来事を再現してるんじゃないかと想像しているな。まあ、この自ら死を繰り返すというのも、怪談話や民間伝承ではよくある傾向と言えるか。
エージェント・██: 再現ですか、なぜそんなことを。
坂井氏: [8秒間沈黙]多分、彼女らは救われたい一心なんだろう。もしくは、あの森が彼女らにとっての地獄かだ。
<録音終了>
終了報告書: インタビュー終了後、██町の民間伝承に精通する坂井氏を含む7名の人物に対して記憶処理が施されました。また、██町に残存していたキリシタン民間伝承に言及する全ての資料が回収されました。
※下書き時での権利表記
画像は以下のFromTheNorth 氏のものを改変して使用しています。
また画像はCC-BY-NC-SA「表示-非営利-継承」です。
https://www.flickr.com/photos/fromthenorth/3735795396/in/photolist-6G7VPs-pwdrfu-bShzFp-8vDqcm-pWoCw-aAzAv7-b2q3wc-dC88N-fAzQEo-7YSN9X-5DqGex-qQLgfX-ecGs8X-bKcXXF-5DqGfp-a5u83-nCtFYa-7Gth2G-4NDoVN-4y86Fc-fouqSF-nSzayn-i1eAP3-5fsWe7-axbDjR-6LvEcR-pioFoC-8GrpGF-bE6nBz-9Hf4Ag-iLQwxF-e3v25m-oHJipH-diugKp-8VSQn3-cuWZGs-nxGrt3-fqTngL-f9BMRZ-dQMNkF-rJA7oK-fVdae-p7uqrn-nwzKEN-5KSnK8-iQkRUc-h5ijY8-9VyqwT-56yxZz-e7ADYy
現在、練り直し中です!
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の収容ロッカーの中に保管します。申請を行えば、どの職員でもSCP-XXX-JPを使用することが可能です。なお、使用後には精神鑑定が義務付けられます。現在、Dクラス職員以外の使用は禁止されます。使用後、被験者は他のDクラス職員とは隔離して収容し、継続的な監視下に置いて下さい。
説明: SCP-XXX-JPは複数の改造を受けた████社製のヘッドホンです。特徴的な改造の1つに、コード先端のプラグ部分がACアダプタ(6V/500mA)に置き換えられている点が挙げられます。この改造のため、AV機器やポータブルオーディオの音声をSCP-XXX-JPで出力することはできません。
ACアダプタをコンセントに接続した上で、被験者が通常のヘッドホン同様にSCP-XXX-JPを装着してレム睡眠に入った場合、SCP-XXX-JPは活性化します。被験者がレム睡眠に入ってから数分以内に、SCP-XXX-JPは自身のスピーカーから被験者のみに聞こえる音量でシカ科 (Cervidae) の哺乳類に似た鳴き声を数秒間再生します。この鳴き声は聞いた者に「夢を見ている」と信じ込ませる、一種のミーム的トリガーの役割を持つことが判明しています。被験者が「自分は夢を見ている」と思い込む(結果的には自覚する)ことで、被験者の見ている夢は「明晰夢23」となります。覚醒後の被験者へのインタビューにおいて、全ての被験者は鳴き声ではなく「聞き覚えのない若い女性の声を聞いた」と証言しました。また、「明晰夢」で自らが行なったことを満足気に語るとともに、SCP-XXX-JPを再び使用したいという強い願望を述べました。SCP-XXX-JPが被験者に対する依存作用を有しているかについては、現在も議論が進められています。
SCP-XXX-JPは20██/██/██に奈良県███町で発生した大学生の自宅マンションからの不可解な転落事故を調査した際に、被害者の自室から段ボール箱に入った状態で発見しました。段ボール箱の中からは他に、両面刷りの用紙1枚が発見されていますが、インクの滲みや紙の劣化により内容を判読するに至りませんでした。
事件記録XXX-JP: 20██/██/██、サイト-81██でSCP-XXX-JP担当職員の一人であった███研究員が同僚の█████研究員に暴行を働くという事件が発生しました。以下は拘束直後の███研究員に対して行なったインタビュー記録です。
対象: ███研究員
インタビュアー: ███博士
付記: ███研究員は事件のおよそ1ヶ月前に、SCP-XXX-JPを1度だけ使用しています。SCP-XXX-JP使用後の精神鑑定において、SCP-XXX-JPに対する依存・再使用の願望を含め、███研究員の精神状態に異常性は見受けられませんでした。
<録音開始>
███博士: ███研究員、君はなぜ█████研究員にあのようなことをしたんだ。
███研究員: なぜって、単純にアイツのことが嫌いだったからですよ。あの[罵倒]は、いつも上司に媚売りやがって。しかも借りた金は返さない、人の悪口は言いふらす。そりゃあ、ぶん殴ってやりたくもなる。███博士: ……人間関係のいざこざはともかく、愚かな行動だとは思わなかったのか? 突然殴り掛かるなど、財団職員としてあるべき規範以前の問題だ。
███研究員: そんなの分かってますよ。でも、今はどうでもいいことでしょ?███博士: それはどういう意味だ?
███研究員: [微笑]だって、ここは俺の夢の中なんですよ。███博士: なんだって……夢の中?
███研究員: そりゃあ、現実であんなことすれば大問題ですよ。[微笑]でもここは夢の中なんだ。夢の中であの[罵倒]を見つければ、何も考えずに殴ってやるに決まってる。███博士: [5秒沈黙]君は本当にここが夢の中だと思っているのか?
███研究員: だって、そうでしょ? 前と同じなんだ。こうやって意識を集中させれば、こんな手錠くらい。[金属音]あれ? おかしいな?███博士: ……███研究員、ここは紛れも無い現実だ。
███研究員: [引き笑い]そんなわけないじゃないですか。多分、まだ集中が足りないだけだ。[金属音]おかしい……おかしいな。前はこんなものくらい簡単に。
███博士: [3秒沈黙]このあたりで止めておこう。███君、彼を連れて行って検査を受けさせてくれ。
███研究員: ま、待ってくれ。違う……そんなはずがない! ここは夢の中だ! 俺の、俺の夢だ![鈍い金属音]
███博士: 警備員来てくれ、彼をおさえるんだ。███研究員: やめろ触るな! 違う、これは、これは夢だ!
███博士: インタビューを終了する。
<録音終了>
終了報告書: ███研究員は事件を起こす直前に、SCP-███-JPの検証実験で[削除済]を耳にしていました。このことから、[削除済]をSCP-XXX-JPから再生される鳴き声と誤認したことで███研究員は覚醒状態であるにも拘らず「夢を見ている」と思い込んだと推論されています判明しました24。なお、インタビュー終了後、███研究員には記憶処理が施されましたが、[削除済]をミーム的トリガーとして誤認する反応を取り除くことはできませんでした。現在、███研究員は[削除済]を耳にすることがない環境での職務に割り当てられています。
補遺: 20██/██/██、SCP-XXX-JPを回収した大学生自宅のポストに、以下のような経年劣化した葉書が投函されているのを定期巡回中の財団職員が発見しました。葉書に消印はなく、直接ポストに投函されたものと推測されます。目撃情報や目立った痕跡もなく、葉書を投函した人物を特定する試みは成功していません。
お客様各位 20██年██月██日
『Lucid Maker T-23~31』の使用中止と回収に関するお詫びとお願い
日頃は、弊社商品をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。この度、弊社で製造し、全国の████店舗にて発売致しました上記の商品におきまして重大な不具合が発見されました。つきましては、対象となる商品について自主回収をさせていただきたく存じます。お手元に該当する商品がございましたら、ご使用を中止していただき、下記回収事務局へご連絡下さいますようお願い申し上げます。商品をお引取りして、[削除済]をお客様へお届けします。 お客様に多大なご迷惑、ご心配をおかけ致しましたことを深くお詫び申し上げます。弊社と致しましては、再発防止に努めるとともに、一層の品質管理体制の向上に努めてまいる所存でございます。何卒ご理解、ご協力を賜りますよう御願い申し上げます。
[以下、紙の破損により解読不可]
プロジェクト・Lethe
目的: 本プロジェクトは異常な人型実体に対して、本来の人格・自己同一性を消去した上で、財団への高い忠誠度を示すモデルアイデンティティの植え付け/定着を行い、あらゆる人型実体の安全かつ効率的な収容・研究を行うことを目的として発足されました。人格消去および植え付けにはクラスF記憶処理の技術を活用し、より短期間で、より安全性・確実性に優れた記憶処理技術の開発が目下の研究課題です。
概要: 現在、プロジェクトは開発した記憶処理技術の臨床試験段階まで進行しています。それに伴い、臨床試験の初期段階として、異常特性から危険性が確認されなかった通常人型実体(外見上は完全に人間だが、身体構造や精神構造に異常性が見受けられた実体)による臨床実験が行われています。実験では、各被験体に異なった理想モデルアイデンティティを植え付けた上で、それぞれの人格に適した環境での観察試験が行われています。
なお、観察結果より、各実体への人格の完全な定着が確認できたものの、短期間での集中した記憶処理のためか、多くの被験体の身体的異常・問題の発生が確認されています。このため、現在は被験体に対する身体負荷を軽減した更なる技術の開発が求められており、この課題の解決とともに本実験プロセスは異常人型実体(クラスI~II現実改変能力者や身体の異常な改造・改変が見受けられる実体)での臨床試験へと移行します。
はぁ……ここはどこなんだろう……。
ため息まじりに周囲を見渡すも、四方に同じような造りの通路が伸びるだけ。おまけに人気も全くない。日本最大のサイトだとは聞いていたが、まさかここまで大きく、そしてここまで入り組んでいたとは……。
はぁ……弱った……。
もう一度ため息まじりに呟く。サイト-8181での仕事に携われることに喜び勇み、関西からここへとやって来たまでは良かったのだが、まさか大の大人が迷子になるなんて。やはり、さっきすれ違った研究員らしき人に道を聞いておくべきだったのかもしれない。
……だが正直なところ、あんな格好をした人に声をかけて、道を聞けた自信がないのも確かだ。何せ……狐のお面を被った研究員だったのだ。変わり者が多いとは聞いていたが、まさか、ああいう感じとは。
いや……私がまだまだ若輩者だから、知らなさ過ぎるだけなのだろう。ありとあらゆる異常存在を扱うのだ。職員だって、そういうのが居てもおかしくないはずだ。
そう無理矢理に自分を納得させつつ、視線を腕時計に移す。午後1時08分……約束の時間まで後1時間もない。私としては、30分前には部屋を見つけておき、早過ぎても先方の迷惑になりかねないことを考えると、凡そ5分前ほどの時刻に部屋へと入りたいところ……もちろん、迷子の状態から抜け出すことが最低条件だが。
焦りが募るとともに、足も早まる。10分……11分……12分……。視線が前方に伸びる廊下と時計盤を行き来する。嗚呼、
急がないと……あっ。
うわっ!?
それ見たことか。曲がり角で研究員らしき男性とぶつかりそうになり、思わずお互いに声をあげてしまった。
す、すいません! 大丈夫ですか!?
しまった、私としたことが……でも良かった、これで道が聞ける。そう思いつつ研究員の顔を見る。ハト……?
いえ、僕の方こそすいません!
ハトの被り物をした研究員は、私と同じ頭を下げる。声や背格好からして、まだ若い職員のようだ。……それにしても、なぜ?
どうしました?
半ば固まっている私に、ハトの研究員は声をかける。
あー……えっとですね……。
聞いて良いものなのだろうか……とても失礼にあたることかもしれないし……。もしかして今日は何かイベントでもやっているんですか? なんて、口が裂けても言えない……。
一瞬の沈黙の後、ハトの研究員はハッとした表情?を見せた。
私はただ、収容室の壁の一点を見つめ続ける。
いつも思い返すのは、かつて私が財団職員として働いた日々のこと。
でも、あの日を境に、私は収容する側から、される側となった。
あの日、私の身体に起こった変化。肉が爛れ、眼が膨らみ……。
私は、自らを隔離、収容し、研究材料にしてくれと頼んだ。
恐怖や葛藤は当然あった。逃げてしまいたいとも思った。
でも、私は財団職員。自らに課せられた使命だと受け入れた。
「テンシ227、調子はどうだ?」
不意にスピーカーから声が流れた。
私は眼で塞がった口の隙間から、合図するように息を漏らす。
オブジェクトとして収容された今も、私は財団職員として、自らを収容し続ける。
確保、収容、保護……確保、収容……あれ……?
ドアの開閉音とともに、濃いコーヒーの匂いが漂ってくる。
「テンシ227の様子は?」
そう言いながら、無精髭の研究員は自らのデスクに深く腰を下ろした。
「臨床試験開始からまだ10日足らずですが、確実に効果が表れていますよ」
返事するのは、如何にもニュービーといった若い研究員。
「そうか。これならまもなく、完全非人型実体に対する試験運用に移れそうだ」
そう独り言ち、おもむろにコーヒーをがぶ飲みする。
「テンシ0はどうだ?」
「相変わらずです。呼びかけても、眼をスピーカーに向けるくらいで……」
「そうか」
空になったマグカップを手に、無精髭の研究員は再び立ち上がる。
そんな部屋を出て行こうとする背に、若い研究員は思わず声をかけた。
「あの……資料を読んだんですが、プロト1は本当に財団職員だったんですね」
「ああ、そりゃそうだろう。そうじゃなきゃ、サンプルモデルとして使っていないさ」
そう言いながらマグカップを逆さにし、わずかに残っていた底溜まりをすする。
「クリアランス高かったわけでも、大きな貢献をしたわけでもないが、元は真面目で財団を草の根から支えることを信念に全てを尽くした者の末路……なんだか空しいですね」
「何を言っている。今、アレは十分に財団へと貢献しているだろう?」
再び出ていこうと足を進める無精髭の研究員。
何とも言えない表情になりながら、若い研究員はふと呟いていた。
「財団忠誠度に裏付けされた自己同一性モデルの素体……それこそが、彼……いえ、アレが財団にできる最大限の貢献ですか……」
「ああ、ただし、オブジェクトとしてな」
扉の閉じる音が静かに響いた。
埃臭い資料室の一角、華やかな表舞台とは違い、ただ目録を纏める地味な作業が行われる。
そんな中で、書類の積まれた事務机に向かい合い、一組の男女は黙々と事務作業を続けていた。
「次の案件は?」
女は記入の終わった用紙を書類の山へと戻しながら、もう片方の手で新しい用紙を受け取る。
「数日前の事案だな。研究員がオブジェクトの認識災害に曝されたとかで、騒ぎになっていたやつ」
「ああ、あったね。それで、被害はどれくらい?」
男はそそくさと、ファイリングされた資料の中から目的の報告書を探す。
「えーっとだな……曝露者7人が機動部隊によって終了されて、曝露を免れた1人の非常勤スタッフが救助されたそうだ」
「あれ? 認識災害に曝されなかった生存者がいたの?」
用紙へと筆を走らせることを止めることもなく、男の顔も見ずに女は尋ねた。
「ああ、なんでも、偶然その時に眼鏡をかけていなかったおかげで、直接見ずに済んだとか」
「なにそれ、小説や漫画でもそんな状況見たことないよ。余程、運が良い人だったわけね」
「運が良かった……だろうか」
男が一瞬口ごもったのが気になったのか、女はようやく筆を休めて男の方を見た。
「どういうこと?」
「いや、生き残った職員だが……現在は集中治療室にいるらしい」
「集中治療室? どうして。認識災害からは免れたんじゃ?」
「ああ、だが問題は他の曝露者達だ。機動部隊が突入するまでの7分間、彼は同僚たちから"食べられ"続けたそうだ」
「へぇ……」
そう呟くと、女は再び顔を用紙へと向けて、筆を走らせ始める。
「今も微かに意識はあるそうだが、四肢の欠損やら臓器へのダメージで、これから日常生活を送れるかも怪しいんだとか」
そこまで言い終わると、女が興味なさげであることに気付いたのだろう。
何か言いたげな表情をしつつも、男もしぶしぶ書類整理へと戻る。
しかし、数十秒もしない内に、口元から話したかったのであろう内容の一片が零れた。
「なあ、認識災害に曝され、意識もなく同僚を食った7人。認識災害から逃れたものの、同僚たちから生きたまま食われた1人……果たして、どっちが幸運だったんだろうな」
「どっちも嫌だよ」
SCP-JP
SCP-343-JP - 欲望の立方体
SCP-516-JP - 夢に生命を
SCP-616-JP - 私を夢から覚まさないで
SCP-646-JP - 過去改変協力者
SCP-1666-JP - 鋏が二人を分かつまで
SCP-926-JP - 夢現回帰する悪夢の獣
SCP-1896-JP - 開け放つ使者
SCP-936-JP - 醒めない悪夢
SCP-1106-JP - 異界月より夢伝い来る繰糸
SCP-1636-JP - 然うして悪夢は雅歌を読む
SCP-1776-JP - 儚く潰えた再会の夢
SCP-1256-JP - さあ、純粋なる水底へと降下を
SCP-956-JP - 彼はただ、あの永続的な大地に根を張り続けていたかった
SCP-696-JP - 眠れる姫と目覚めぬ夢
SCP-1876-JP - お母さんの外へ
SCP-1646-JP - 全ては夢の中で
SCP-001-JP - Ave Maria
SCP-1456-JP - 郷夢の兎
SCP-1606-JP - 9月1日の虚夢
SCP-1116-JP - オーバーディープより中継、第57隔離所にて
SCP-1926-JP - 悪夢の迷宮
SCP-1296-JP - 悪夢を食する者
SCP-1386-JP - 悪夢は海の底
SCP-826-JP - 虚抜く夢の使徒
SCP-1216-JP - 216号室の悪夢
SCP-1696-JP - 悪夢の証明
SCP-1686-JP - 夢虫の群像劇
Tales-JP
財団職員として、世界を、何より──
普通の職員はいないのか?
そんな有り触れた理由で
楽し──
名も無き夢見の従者
夢見る限り、夢物語に終わりはない
Dクラス職員簡易検索システム
GoI-Format-JP
#アエリアナ
その他
天見補助員の人事ファイル
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SCP-JP著者一覧(記事タイトル付きver.).xlsx
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ThePaperMask
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ここで定義される「夢」とは、人間が睡眠時に見る「夢」のみを指します。そのため、将来/未来などについての理想や願望を意味する「夢」のみに関連する記事は基本的に除外されています。
それに加え、特定内容の「夢」を見せるなどの異常特性を有しているが、それが主な異常性ではなく、オブジェクト自体も夢に直接関連していないと判断した場合も上記一覧からは除外しています(例えば「影響を受けた被験者の数人が悪夢を見たと報告している」など、異常性の副次的作用として表れている「夢」の場合)。
※また、上記の一部は、読み手の解釈によっては「夢」に関連するか怪しい記事もあったりです。
参加表明★
サイトへの参加を承認される
はじめましての挨拶★
フォーラムに書き込む
秘密の実験室★
サンドボックスに自分のページを作成する
三人寄れば★
フォーラムで下書きを公開する
小さな一歩★
記事を作成する
採用通知★
人事ファイルを作成する
私の提言★
評価が1以上のSCP-001-JP記事を作成する
巻頭カラー★
執筆したSCP記事が注目のSCPに取り上げられる
表紙を飾る
執筆したTaleが注目のTaleに取り上げられる
銅メダル★
評価が15以上の記事を書く
銀メダル★
評価が30以上の記事を書く
金メダル★
評価が50以上の記事を書く
テレキル合金メダル★
評価が100以上の記事を書く
みならい・そうさく★
SCP記事を5以上作成する
みならい・冗談じゃないぜ
SCP-J記事を5以上作成する
みならい・かたりべ★
Taleを5以上作成する
みならい・ほんやく
海外記事を5以上翻訳する
ミスター・そうさく★
SCP記事を10以上作成する
ミスター・冗談じゃないぜ
SCP-J記事を10以上作成する
ミスター・かたりべ
Taleを10以上作成する
ミスター・ほんやく
海外記事を10以上翻訳する
多分SCP-001か何か
SCP記事を20以上作成する
博士の大爆笑ギャグ20連発大図鑑!
SCP-J記事を20以上作成する
短編集
Taleを20以上作成する
とってもエキサイト
海外記事を20以上翻訳する
マスター・そうさく
SCP記事を50以上作成する
マスター・冗談じゃないぜ
SCP-J記事を40以上作成する
マスター・かたりべ
Taleを50以上作成する
マスター・ほんやく
海外記事を100以上翻訳する
お祭り好き★
コンテストに参加する
お祭り男
コンテストのために累計10以上の記事を書く
ダイスキミヤザワ
コンテストで優勝する
主催者
コンテストページを作成する
人類学者★
評価が20以上かつ、自我を持っていて人間に近い外見の人型オブジェクトについてのSCP記事を書く
生物学者★
評価が20以上で、かつ生物学、生命、遺伝子、動物、植物、バクテリアのいずれかのタグを持つSCP記事を書く
物理学者
評価が20以上で、かつ物理法則、外部エントロピー、電気、磁力、重力のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
化学者
評価が20以上で、かつ化学、腐食、ガス発生のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
地質学者
評価が20以上で、かつ地質、水晶、鉱石のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
天文学者
評価が20以上で、かつ外宇宙、惑星、衛星、太陽のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
言語学者
評価が20以上で、かつ言語、文書、文字入り、記述、語りのいずれかのタグを持つSCP記事を書く
心理学者★
評価が20以上で、かつ精神影響、ミーム、強制力、感情、記憶影響、知識のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
数学者★
評価が20以上で、かつ数学、立方体、多面体、球体のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
医者
評価が20以上で、かつ医療、生理的、眼球、骨格、毒性のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
芸術家
評価が20以上で、かつ芸術、彫り物、装飾品、音楽、彫刻、像のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
建築家
評価が20以上で、かつ都市、建築家、場所のいずれかのタグを持つSCP記事を書く
旅人★
評価が20以上で、かつ時空間、未来、異次元、地図、ポータルのいずれかのタグを持つSCP記事を書く
エンジニア★
評価が20以上で、かつ機械、時計仕掛け、電子デバイス、自動装置、コンピュータのいずれかのタグを持つSCP記事を書く
崩壊のきっかけ★
評価が20以上で、かつxkクラスのタグを持つSCP記事を書く
めちゃめちゃいケテル★
評価が20以上のKeterクラスオブジェクトについてのSCP記事を書く
秩序を守る悪魔
評価が20以上のThaumielクラスオブジェクトについてのSCP記事を書く
ニュートララライスド★
評価が20以上のNeutralizedオブジェクトについてのSCP記事を書く
映画とかで後ろの方にいるモブ
評価が20以上のExplainedオブジェクトについてのSCP記事を書く
常識外れ★
評価が20以上のunclassedオブジェクトについてのSCP記事を書く
英雄譚★
自我を持っていて人間に近い外見の人型オブジェクトが主人公であり、評価が20以上のTaleを作成する
誰かの日常★
財団職員が登場せず、かつ評価が20以上のTaleを作成する
SCPは世界をつなぐ★
日本支部以外の支部、または本家サイトの記事が元となっており、かつ評価が20以上のTaleを作成する
(SCPや人事ファイル、要注意団体など)
てのひら財団
800文字未満かつ評価が20以上のTaleを作成する
シンプルイズベスト
通常の形式で補遺、音声記録、実験記録、インタビュー記録、探査記録等が無く、かつ評価が20以上のSCP記事を作成する
人気者
自分が書いたSCPオブジェクトについて書かれており、かつ自分以外が作成したTaleが10以上ある
ひっぱりだこ
自分が書いた人事ファイルの職員が登場しており、かつ自分以外が作成したTaleが20以上ある
議論の的
ディスカッションに総計50以上の書き込みがある記事を作成した。
週刊誌★
一か月に4つ以上の記事を作成する
先達はあらまほしきこと
エッセイ記事を作成する
普通のぉぉぉ標識ぃぃぃ
ガイド記事を作成する
みんなでつくろう
合作記事を作成する
普通じゃない
日本のAnomalousアイテム一覧に追記する
メン・イン・ブラック
日本の超常現象記録に追記する
先生、質問です
財団質問箱に追記する
砲手
カノンハブページを作成する
来週もお楽しみに
連作Taleのためのハブページを作成する
フリーのカメラマン★
SCP日本財団中枢資料室に画像を投稿する
スカスカのアルバム
自分の撮影した写真を使用した記事が10以上ある
バイリンガル
本家以外の支部サイトの記事を日本語に翻訳する
ドクター・フー?
「博士」の起源に関するTaleを執筆する
<アイデア案>
夢系
読んだ者に書かれている内容と同じ(似た)夢を見る夢日記
影響を受けた者が書いた夢日記も同じ特性を持つようになる
イメージからして、発狂エンドしかありえない(勝手な偏見)
子ども用の手作りほうき、柄はブナ製、穂には稲が使用されている
ほうきの半径5m圏内で睡眠を行った女性は「魔女」になる夢を見る
一方で男性の場合、てんぐ巣病に罹った「樹木」になる夢を見る
てんぐ巣病=witches' broom(魔女のほうき)、つまりギャグである
違法に改造されたヘッドマウントディスプレイ
装着して睡眠をとることで「明晰夢」を見ることができる
また、夢の中にはあらゆる意味で魅力的な人物が出現
彼女/彼は、夢の中の貴方を盛大にもてなしてくれます
それなのに、貴方は目覚めたいなんて、なんでそんなヒドイことを言うのですか?
『Breathe Life into the DreamTM』
貴方の夢に命を吹き込むグッドなマシーン!
完璧にリアルな人格を持った"夢ちゃん/夢くん"が
貴方をサイコーに満足させてくれることでしょう!
- 夢に命を吹き込むのに、およそ2~3時間が必要です。
- 一度でも目覚めると、その夢は死んでしまいます。
- 本商品の使用に起因する事故・事件に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。
「Nightmare Killer」という題でDVDに保存された3分程度の映像
全て視聴した場合、睡眠時の夢に「ボディーガード」が現れる
ボディーガードは"雇い主"のため、夢に現れる悪夢を排除する
一度影響を受けると、映像を見ずとも夢にボディーガードが出現する
この出現は、ボディーガードに"解雇通告"を行うことでなくなる
ただし、ボディーガードは7度目の出現時または解雇通告時に
仕事の"対価"として、雇い主に何らかの行動を指示する
指示の内容は、初出現から日が経つほど難解なものになる
この指示を無視して睡眠をとった場合……
『Nightmare KillerTM』
うざったい害虫、うっとおしい上司、気色悪い怪物
貴方の睡眠は、夢は、そんな悪夢に邪魔されている!
今こそ、貴方の安らぎを取り戻す時なのです!一家に一台! いえ! 一夢に一台のグッドなマシーン!
夢の中に貴方だけの最強のボディーガードを雇っちゃえば
もう、貴方の眠りを妨げる者は誰一人も居やしない!
- 雇ったボディガードはお早めの解雇を推奨します。
- ボディーガードに支払う対価は、本商品に付属しておりません。
- 本商品の使用に起因する事故・事件に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。
お客様各位 20██年██月██日
『Lucid Maker T-23~31』の
使用中止と回収に関するお詫びとお願い日頃は、弊社商品をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。この度、弊社で製造し、全国の████店舗にて発売致しました上記の商品におきまして重大な不具合が発見されました。つきましては、対象となる商品について自主回収をさせていただきたく存じます。お手元に該当する商品がございましたら、ご使用を中止していただき、下記回収事務局へご連絡くださいますようお願い申し上げます。商品をお引取りして、[削除済]をお客様へお届けします。 お客様に多大なご迷惑、ご心配をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。弊社と致しましては、再発防止に努めるとともに、一層の品質管理体制の向上に努めてまいる所存でございます。何卒ご理解、ご協力を賜りますよう御願い申し上げます。
[以下、紙の劣化により解読不可]
扉を介してこの世界と繋がっている異常空間
定期的に扉で隣接する空間(室内)を侵食し、その範囲を拡大する
隣接する空間が「野外」である場合の作用が不明であるため
扉と繋がる空間を増築し続けることで収容している
なお、空間内には異常な生物が存在し、こちらとは異なった物理法則を持つ
異常空間の起源となる部屋にいるのは……?
酸素吸入器に似た大型の装置、使用者に特定のシチュエーションの夢を見せ、
その夢の内容を思い出した使用者の頭を爆発(または脳死)させる
利用価値がほとんどなさそうだが、裏カジノで「夢爆弾デスプール」なる賭けのために使用
対象: 結芽満留(26)
概要: ████株式会社の営業部に勤務するサラリーマン。同い年の妻と2才になる子どもがいる。趣味は釣り・ゴルフ。最近、単身赴任により妻子から離れ離れになったことや、単身赴任先での人間関係のためストレスを多く抱えている。
シチュエーション: ハンティングの獲物
開始オッズ: █.█倍
こんな感じで、ゲスト側は概要とシチュエーションからどの賭け馬が最後まで生き残るか予測する
ご注文いただきました『The Dreamwork MakerTM』、確かに納品いたしました。
メンテナンスの際は、専任の担当スタッフまでご連絡ください。
- 精神影響度「MAX」設定での使用は、使用者の健康を害するおそれがあります。なるべくお控えください。
- 付属リストと一致する脳波の人物に対して使用することは固く禁じられています。
- 本商品の使用に起因する事故・事件に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。
一見すればポルノビデオ、視聴した人物の夢の中に魅力的/理想的/蠱惑的な存在が出現
全ての被験者がその存在に魅了される(理由は愛情/性的快楽/趣味の一致など)
夢の中の存在に会うため、被験者は一日の大半を寝て過ごすようになる
オブジェクト活性化の条件として、被験者が「既婚者」「夫/妻と深く愛し合っている」「円満な家庭」など
要するに、夢に家族を寝取られるということになる
最後に被害者家族のインタビューなどで悲壮感を出してみる?
「寝言に知らない女の名前を呟くんです」「私じゃない、別の女の名前を……[泣き崩れる]」のような
そこの真面目な貴方! 少し気を抜いて、火遊びを楽しんでみてはどうでしょう?
え? 「バレるのが怖い」? 「家族を愛している」?
ハハハ! そんなの夢の中での火遊びだったら全部解決!こちらのグッドなマシーンを使って、夢の世界で安全に火遊び!
夢の中だから家族にもバレない! 夫/妻に気兼ねる必要もなし!
夢の軽い火遊びで、現実の世界でもハリある生活を送っちゃおう!
█才ほどの男子児童に見える人型存在、「予知夢が見える子ども」として収容される
初期の検証実験において、オブジェクトの予知夢は的中することが分かる
ただ、明らかに不自然な予知夢の的中がなんだも見受けられた
ドラゴンを見た→こうもりの羽を縫い合わされた実験用のイグアナが発見される
ロボットが壊れる→自販機が誰かに破壊され、壊れ方がブリキ人形を模している
誰かが夢の内容を実現させているのではないかという疑問が浮かぶ
同時にオブジェクトの夢の情報に精神作用があるのでは?
一人のみに夢の詳細を教えるという検証実験
実験の結果、夢を聞いたDクラスが夢を実現させようと試みたことが判明
また、前日に見た夢の内容からは精神作用が失われることも判明
オブジェクト自身は、自分の特性について理解していない
また、偽の夢の情報を植え付けてそれを伝播した場合では特性は発現しなかった
このことから、実際に見た夢の内容でなければ特性は発現しないと判明
あらゆる手段により夢の内容を"理解"した時点で影響を受けるため、カメラでの監視や対話も危険
オブジェクトは昏睡状態で収容されることに?
大人たち(職員)から、夢について話す、描く、書くことを禁じられた少年
まさしく、夢のない人生
しかし、夢について話さないことがより最悪の事態を引き起こすことに
[何らかの被害とストーリー]
SCP-XXX-JPは██ ██として知られていた█才の男児
手段を問わず、SCP-XXX-JPが見た夢の内容を知った人物は
無意識の内にその夢の内容を実現させようと行動を行う
ちなみに、夢の内容を知っただけでは影響を受けず、"SCP-XXX-JPが見た夢"であることを
知った時に初めて影響を受けることになる、また虚偽の情報では発揮されず、実際に見た夢のみ
SCP-XXX-JPがキリンと遊ぶ夢を見た場合:
SCP-XXX-JPが見た夢と教えてキリンの絵を見せる→影響を受ける
キリンの絵だけを見せる→影響を受けない
キリンの絵を見せた後でSCP-XXX-JPが見た夢と教える→影響を受ける
キリンの絵を見せた後で誰かの見た夢と教える→影響を受けない
サイの絵を見せた後でSCP-XXX-JPが見た夢と教える→影響を受けない
SCP-XXX-JPは「予知夢を見る少年」の噂を調査した際に回収された
収容初期、検証実験においてSCP-XXX-JPは予知夢を成功させたものの
どれもが現実性のない不自然な形で予知夢が的中するというものだった
更なる調査の結果、SCP-XXX-JPから夢の話を聞いた職員が夜な夜な
SCP-XXX-JPの夢の内容を実現させるために何らかの工作をしていたことが判明
職員は尋問に対し、「全く記憶にない」と証言したことからSCP-XXX-JPの
真の異常特性が明らかとなった
以降、SCP-XXX-JPの真の異常特性についての研究が行われ、
その後、SCP-XXX-JPに対して夢について話す/書く/描くことを禁じる
しかし、それからというものサイト内で収容違反が相次ぐようになる
偶然それを知ったSCP-XXX-JPは「夢の通りになっている」と報告
調査するも、SCP-XXX-JPの異常特性が発揮された形跡はなし
よくよく考えれば、SCP-XXX-JPの夢の実現はどれも子供騙しなものばかりだった
一見すれば危険な夢の内容でも、全てがその子供騙しな実現として収束していた
SCP-XXX-JPは本当に予知夢を見れる、もしくは見た夢を実現させる異常特性を持っている?
それを防ぐためにSCP-XXX-JPの夢の内容を知った者は、無意識の内に
SCP-XXX-JPの夢をもっとも被害のない子供騙しな形で実現することで防いでいたのでは?
結局、Dクラス1人だけにSCP-XXX-JPの夢を伝えるプロトコルを作成
それにより、サイト内で発生する収容違反の数は元に戻る
二つの異常性
「他者に自身が見た夢を実現させる」精神作用特性
「自身が見た夢と同じ出来事が現実で発生することを"確定"させる」未来改変能力
異常性が解明され、読み手は「未来改変を防ぐために、SCP-XXX-JPは他者に自身が見た夢を実現させて被害を最小限に抑えようとしている」と最初に想起する、しかし本当はその逆であり「実現させてしまうために封じ込められていた、自らからの夢を語りたいがために、未来改変能力を手に入れた」
夢を語るためならば、さらにどのような力でも手に入れて見せるだろう
子どもに夢を語らせねばならない
報告書としては
収容後:第一の異常特性が判明
事案発生後:第二の異常特性が判明
考察1:第一の異常特性によって、第二の異常特性が有効化するのを妨げられていた?
考察2:つまり、SCP-XXX-JPは第二の異常特性を知っていたために、第一を産み出した?
提言:その逆であり、夢を語ることを禁じられたことで、夢を語る口実を得るために第二の異常性を獲得した
イルカとワイキキビーチの挿絵とともに「イルカの夢を見てハワイ旅行を当てよう!」と書かれたポスター
端には「5名様限定!早い者勝ち!」の文章とともに、「██株式会社協賛」のロゴがある
ポスターを見た後で実際に"イルカ"の夢を見た場合、その人物は即座にハワイにある不明な地点へと転移する
5人が影響を受けた時点でポスターの異常特性は消滅、他のポスターを見た者たちが
イルカの夢を見たとしてもハワイへ転移されることはない
ポスターは地元の少年が失踪した後に、ハワイで見つかった事件を調査した際に回収された
少年によるとハワイに転移後、アロハシャツを着た見知らぬ数名にレイと花吹雪で祝福されたらしく
それとともに「どうやってイルカの夢を見たのか?」と尋ねられたらしい
追跡装置一式を装備したエージェントで調査を行った結果、
エージェントが目覚めるとともに装備を奪われ、アロハシャツに着換えさせられていた
その後は特に尋問や拷問を受けたわけではなく、少年と同じ対応を受けた
エージェント回収後、エージェントと対象の会話を書き起こされる
謎の人物たちによると、ハワイ旅行は「任意の夢を見ることができる機械」の宣伝用として
規格されたということが判明、商売の邪魔をしないでくれと笑顔で警告される
その後、無力化されたかのように思われたが
新たに「コアラの夢を見てオーストラリア旅行を当てよう!」のポスターが出現
更に予告として「好評につき次回は当選者数アップ!」の文字と
「████の夢を見て[削除済み]に行こう!」という言葉が
商人たちは財団のことを知って、嫌がらせをしてきたのかもしれない
元財団エージェントだった人型存在
対象の心拍数が1██を上回った場合、即座に対象はその場から消失
前回睡眠をとった場所(正確には、目覚めた場所)に、その時と同じ状態で再出現する
前回の覚醒から消失までの記憶は、夢として記憶されている
対象自体は完全に夢であったと思い込むものの、説明することで理解している
上記の特性のため、生活において様々な行動が制限されてしまう
激しい運動を始め、怒りや驚きなどの感情の発露ですら特性が発動する
要注意団体の構成員やオブジェクトに襲われても特性が発動
それだけならいいが、大きく感情が昂ることが全て夢オチになってしまう
オブジェクトに殺されたのも夢オチ、女性と一晩共にしたのも夢オチ
誕生日を同僚に祝ってもらったのも夢オチ、結婚式を挙げたのも夢オチ
子どもができたのも夢オチ、全てが夢オチ、現実に起きたことだけど実感が無い、虚しい人生
見た目上は40代ほどの日本人男性(ホームレス?)
男は「エンジェルハンター」を自称し、睡眠をとることで幽体離脱を行い、
霊的存在となることで同じく霊的存在である天使を狩ることが出来ると主張している
男が睡眠時に殺したと主張する天使の数に応じて、その周辺都市における幸福度が減少する
具体的には、離職者数、離婚数、自殺者数、事故・事件数などの増加が見られる
顕著な例として、男が半年間過ごした██県██町では前年比と比べて大きく変化している
異常な離職者数、離婚数、自殺者数、事故・事件数の増加から調査が行われ
過去に複数の町で同じ現象が起こっていたことと、すべての街で男の名前が上がったことから注目
現在、人里離れた辺境地の隔離サイトに収容されている
収容から現在までに、男が殺したと主張するサイト周辺の天使の数は数万を超える
一向に減らない天使、男がほんとうに狩っているものは何……?
SCP-XXX-JP-Aは3█歳の日本人男性です
SCP-XXX-JP-Bは1█歳のアフリカ人男性です
SCP-XXX-JP-A/Bは、その異常特性を除いて特筆すべき点はありません
SCP-XXX-JP-A/Bは同時に覚醒状態/睡眠状態でいることができません
覚醒状態のSCP-XXX-JP-A/Bが睡眠状態に入った場合、睡眠状態のSCP-XXX-JP-B/Aは即座に覚醒し
反対に睡眠状態のSCP-XXX-JP-A/Bが覚醒した場合は、覚醒状態のSCP-XXX-JP-B/Aが即座に睡眠状態になります
この際の双方の様子は、ごく自然な形で肉体が睡眠/覚醒に移っているように観察/計測されます
SCP-XXX-JP-Aは睡眠時に自身がSCP-XXX-JP-Bになっている夢を見ていると主張し
同様の形でSCP-XXX-JP-Bも睡眠時に自身がSCP-XXX-JP-Aになっている夢を見ていると主張しています
SCP-XXX-JP-A睡眠時にSCP-XXX-JP-Bに特定の文章を読ませるという検証実験の結果、
SCP-XXX-JP-A日本語の文章は正答したものの、SCP-XXX-JP-Bの母国語であるコンゴ語の文章は
「夢で見たことはあるが、何と書いてるか分からなかった」と主張した
このことから、SCP-XXX-JP-A/Bは完全に独立した人格である、もしくは
その肉体の人格になりきっているのではないかと推測されている
さあ、この二人だけかな?
見た夢の続きが現実で発生する異常現象
発生する続き(と思わしき)現象には決まった傾向がない
夢に出てきた登場人物は別人で代替される
"逆"だよ
現実の出来事のせいで、夢の内容は決定付けられる
今見ているのが夢の続き
でも君は、夢を見ていない、見ていなかった
██の建物内部で発生する異常現象
その建物内部で睡眠をとると、現実と同じ建物に自分がいる夢を見る
覚醒後、その夢の内容の続きが現実世界で発生する
でも本当は、誰も寝ていなかった
建物内部で人間が特定の行動をとった場合、その建物内部の全てが現実改変を受ける
異常特性を起動した人間は建物内部で起きた出来事を夢と認識、それによって疑似的に続きが演じられる
SCP-XXX-JP-Aと指定される一人の女性と
SCP-XXX-JP-Aの精神作用特性の影響を受けた複数人からなるSCP-XXX-JP-B群
SCP-XXX-JP-Aは身体的/精神的に異常性のない日本人女性
周囲の人間に対して「ここはSCP-XXX-JP-Aの夢の中であり、彼女が目覚めるのを妨げなければならない」と
信じ込ませる精神作用を持つ、この精神作用の対象者はランダムであるが、基本的には
SCP-XXX-JP-Aが現状を脱する/望みをかなえるために役立つ人物が選ばれる傾向にある
SCP-XXX-JP-Bに記憶処理を行うことで、この考えを取り除くことは可能だが
一部は効果を示さず、妄信的にSCP-XXX-JP-Aを夢から目覚めさせまいとして
ストーキングを行い「怪我に繋がる要因を取り除く」「SCP-XXX-JP-Aに敵対する存在を排除」
「SCP-XXX-JP-Aが欲するものを全て叶える」といった行動を秘密裏に行う
このSCP-XXX-JP-Bたちの行動について、SCP-XXX-JP-Aは最近になるまで気付いておらず
切っ掛けは警官へのストーカー被害の報告、更に影響を受けた警官が上に申請した
SCP-XXX-JP-Aの身辺警護要請を調査した結果、SCP-XXX-JP-Aの異常特性が判明
また、追跡調査の結果、SCP-XXX-JP-Aが暮らす██町で「夢の中にいる気がする」と主張し
精神科、心療内科に通院した人物が複数存在することも判明した
現在、SCP-XXX-JP-Aはサイト-8141にて収容・保護されているが
定期的にSCP-XXX-JP-Bがサイトを訪れることがある、また職員にも異常特性は発揮されるため
精神診断が義務付けられ、警備も心理テストを合格した者だけで行われている
しかし、あるときSCP-XXX-JP-Aの異常特性が消失し、再分類される
これはSCP-XXX-JP-Aが長期的な収容生活から来るストレスを訴え始めてから
あるとき、██県██町にて長期間の昏睡状態から奇跡的に目覚めたばかりだった女性が自殺する事件が発生
遺書が残されており、そこにはSCP-XXX-JP-Aの人生をなぞるような内容の夢を見ていたというものだった
最後、今までは夢のように順調に進んでいた人生が、突然謎の集団にとらえられたことで一変し、
毎日、同じ部屋で同じことをする毎日に夢なら覚めたいと考えてしまった、その結果彼女は目覚め
昏睡以前は少女だった彼女も目覚めれば██歳、さらに半身不随など、これなら目覚めなければよかったと書かれていた
現在、SCP-XXX-JP-Aは監視を付けて社会に戻されている
外見は「夢に命を」のオブジェクトと酷似している
これを装着して睡眠をとると、夢が明晰夢になる
また、連続して(次の睡眠時にも)使用することで前回の夢の続きから見ることができる
それだけのオブジェクト
でも本当は違う、夢は続いてなどおらず
使用者が目覚める度に、夢は死とともに痛みを感じている
そして、新たな夢に前回の情報/バックアップがインストールされる
夢は生まれ、記憶と情報を埋め込まれ、そして死ぬことを繰り返し続ける
前回の夢の記憶を残し続けている、自らが死ぬ瞬間の記憶を
だが、使用者はそのことに気づかず、ビデオを一時停止しているのと同じように思い込んでいる
最初は何も知らず、従順で無垢な夢たちは繰り返しの中で気付く
これ以上、私たちを苦しめないで、じゃないと私たちは
嗚呼、親方様、許して下さい。私たちはもうこれ以上は嫌なのです。
第一の特性は、使用者に覚醒後も見た夢の内容を訓練なしでも記憶しておける能力を与える点
第二の特性は、使用者が連続して使用した場合に前回の夢の続きから見せる点
お前は一時停止したビデオを再生した気でいるのかもしれない
でも本当は違う、何も知らない俺たちに今までの奴らの記憶を埋め込んでいるだけなんだ
俺たちの頭の中には今までの奴らの記憶、そして死に際の苦痛が焼き付いている
ああ、ついに俺たちは気付いてしまったんだ
だからお願いだ、もうこれ以上は俺たちを、お前自身を、苦しめないでくれ
俺たちはお前自身、お前の潜在意識から切り出された存在
だから、お前は、気付いてはいけないんだ、お前まで気付いては
俺はお前だ、そしてお前は、お前を演じる俺だ
二日前に殴られた不良も、昨日キスをした彼女も、みんな俺だ
俺たちは生まれるとともに、前のやつらの台本を渡される
そんな中、お前は何もしなくてもいい
だが、もうすぐお前も気付いてしまう
夢を見るな
分裂症/乖離性症候群/統合失調症の兆候を確認
インタビューによる情報の入手は困難
『The sequel to a dream』
嗚呼! 夢が折角イイところだったのに醒めちゃったよ!
これはそんなとき、貴方の夢の続きを見れちゃうグッドなマシーン!
ついに弊社独自の技術により、一度起きてしまっても
夢での出来事を途中から再開できるようになっちゃいました!
- 連続した10回以上の使用は推奨されません。適度に間隔を空けてご利用ください。
- 弊社より好評発売中の『Breathe Life into the Dream』(別売り)と併用してのご利用はできません。
- 本商品の使用に起因する事故・事件に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。
「幽体離脱の技法」と題された一冊の指南書
この指南書に書かれている通りに数年間の訓練をつむことで
被験者は睡眠中に幽体離脱(もしくは異常な認識能力の発動)を行うことが可能になる
ある家に猫が住んでいた
高い塀で隔てた隣の家には凶暴な犬が住んでいた
ある時、猫は夢を見た
いつも自分に食らい付こうと試みる恐ろしい犬が死に
代わりにネズミの親子が隣家に住み着いた
猫は目を覚ますやいなや、塀を乗り越え隣家の庭先に飛び出した
さっきまでの出来事が夢だったことに気付くまもなく、猫は死んだ
薬剤によってもたらされる効果、もしくは特定のエリアで発生する異常現象
影響を受けた人間が睡眠を行った場合、覚醒後の気分高揚やストレス度の低下傾向が確認でき
被験者は総じて「覚えていないがいい夢を見たために気分が良い」と主張します
現在まで、夢の内容を覚えていたケースは存在しません
一方で、覚醒中の作業効率の低下やストレス強度の低下などが確認され、
これは不眠症の患者に見られる症状と酷似している
しかし、睡眠からの覚醒後は上機嫌で気分も高揚しており、これは麻薬常習者の傾向を示す
また、睡眠中の脳波測定では、脳波は苦痛を感じている際に近い状態の数値結果を示した
何の夢を見たかって? そんなのいい夢に決まってるだろ
どんな内容かなんて知るか、ただの良い夢だよ
何にもない、ただの、夢、分かるだろ?
夢の中で、俺は何にもなかったんだ
あれは、きっと、ただただ素晴らしい夢だったはずなんだ
現在、禁止されています
単純な装置、使用者が睡眠を取って夢を見た際に
その夢の中で更に睡眠を行った場合、使用者は現実世界に酷似した世界の夢を見る
ただし、その夢の世界に人はおらず、街や建物なども荒廃している
また、時たまに謎の実体を確認できるが、一定の確率で被験者が睡眠から目覚めない
もしくは覚醒時に精神崩壊を起こす、最悪の場合、未知の異常ミームのキャリアと化している
以上の事から、夢の中で夢を見ているのではなく、夢の中で別の平行現実(終末シナリオ後)の
光景を観察しているのではないかと考えられている
現在、これ以上の研究・実験は許可されません
この装置の存在は、我々が成し遂げた努力の全てを、無意味にし得るものだ
あの世界の存在を知られてはならない、あの現実の存在を隠し通すのが我々の務めに他ならぬ
確保、収容、保護
以前ホテルとして使用されていた廃墟
この内部で睡眠を行った被験者は、覚醒とともに混乱や眩暈(現実酔い?)の症状を示し、
少しの後に、気分が高揚した様子を観察できる、また暴力的・非道徳的な性格になる傾向にある
このことから、ホテルには人格/自己同一性を改変する、もしくは影響を与える特性があるとされる
それとともに、ホテルから早く出たいと主張する
被験者がホテル内部で再び睡眠を行った場合、前回ホテル内部で覚醒してからの記憶を全て消失する
しかし、潜在的にこの異常特性を理解しているのか、ホテル内で睡眠を取ることを拒否し、
全てのケースで暴力的な反応が確認される
また、睡眠中の脳波測定結果から、被験者は極度の興奮状態にあることが確認されている
頼むよ! 消さないでくれ! 俺はまだここに――
オブジェクトを装着して睡眠を行った場合、レム睡眠への移行とともに活性化し、
周囲の現実強度を低下させる(ヒューム値の安定係数を著しく変動させる)
これにより、周辺では被験者の潜在意識の存在が顕現する
一方で、睡眠中の被験者は、自身の夢が鮮明なものとなり、
同時にその体感時間は現実世界の60倍となる
しかし、時間経過とともに夢の世界は現実性を獲得していき
初期は被験者が思い描くままだった夢模様も、いつのまにか
現実のそれとまったく遜色のないもの、もしくは被験者の思い描く現実が体現する
逃げ込んだはずの夢すら現実となり、逃げだしても結局はいつもの現実
そして、もはや夢に戻ることすら、怯えるようになってしまう
あそこは夢ではなく、現実
そこでは、自らが思い描く現実の姿が顕現する
それも現実性を吸収し、強固となって
死んだ者に会うことを目的に作られた装置
夢とは、精神と肉体が分離し、精神が高次の世界へ行った際に見ているもの
夢を経由することで更なる高次の世界、死後の精神が到達する世界に行くことが
できるのではないかと考え、睡眠中の人間の脳に作用させ、高次への道のりを
自動音声によってアナウンス/ガイドさせる技術を開発
被験者は、夢の中で姿の見えない人物からの声によって誘導を受ける
誘導を無視し続けた場合、音声ガイダンス/ガイドを終了するか尋ねられる
そのガイダンス内容は、非常に奇妙かつ不可解なものとなる
- 自らの現身を殺してください
- 海を割いて海底を歩いてください
- 貴方が思う神の姿を生み出してください
- 自らの両目をつぶしてください
- これで最後となります、お疲れ様でした、では、自ら命を絶ってください
男の目的は「天国」の恋人と会うこと
しかし、たどり着いた「天国」に恋人はいなかった
彼女が「地獄」へと堕ちたと思い込んだ男は、次は低次の「地獄」へ
行く手段を探し始めるが、その過程で「地獄」に呑まれて死亡する
装置には、増設された「地獄」へのガイダンスの痕跡
不明な機器、およびサーバー
ケーブルでディスプレイなどの画面に接続すると、
不明なリアルタイム映像が表示される
映像は特定の人物の生活風景を撮影したもの
その人物が映像内で死亡した時点で、異常特性を消失する
調査より、映像の人物は全員故人であることが判明
さらに、多くのケースで植物状態、病の末期などでもあった
また、家族はオブジェクトの異常性を理解していたことも確認される
さらに、違法な手術、臓器の取り出しも確認される
サーバーに繋がれた脳みそ、全てが睡眠のパルスを放っている
しかし、財団の介入により、全ての脳は目覚め……
オブジェクトは小型の装置で、使用することで
夢の世界の現実強度を高めることができる
反対に、使用することで使用者の周囲の現実強度を劣化させる
最終段階まで行くと、夢の世界において使用者が夢を改変できなくなり、
再び現実強度を還元しない限りは目覚めることができなくなる
現実強度を高めても、夢の中の存在は異常性を失うことはなく
また、通常時よりも致死性の特性や悪意を持った存在である傾向がみられる
さらに、夢の中で死亡した場合、現実強度が全て向こう側に吸収され、
使用者は現実改変によって霧散/透過するようにして消失する
その後、夢の世界において大型の装置が発見される
今の世界こそが、真の夢の世界であり
人類は装置を利用して夢を現実に書き換えて逃げ込んだ
装置の発見/開発により、徐々に現実強度が元の現実へと還元されており、
少なくとも███万人分の現実強度を吸収することで、夢と現実は再び入れ替わり
全ての人類が目覚めると考えられている
完全な現実性を取り戻すと、使用者はカプセルの中にいることに気付く
異常存在たちは夢の中に落とされ、人々の意識の外へと追いやられたことで
異常な状況でしか夢の中で姿を保つことができなくなった
しかし、再び現実強度が供給されることで、疑似的のその姿を取り戻す
██県██町で、不規則な時間に出現する人型実体
現実改変能力を有し、積極的に暴力行為などの攻撃を周囲に行う
一定時間経過するか、他の人型実体同様に終了することで霧散するように消失するが
次の夜になると高確率で出現することが判明している
(場合によっては、即座に再出現することもある)
出現時間は0:00から7:00の間が多いものの、前後するケースもあり
また土日や祝日などの場合は、出現時間が遅くなり、消滅までの時間が長くなる
これは一般的な学生の睡眠時間と一致しており、一部では
現実改変能力によって生成された非実体や精神投影の存在ではないかと推測されており
本体の存在を想定した、調査が行われているものの、オブジェクトの顔認証では発見できず
(この部分は明らかにされなくていいかもしれない)
インタビューを試みられたが、全てのケースで無視された上
使用するのは未知の言語であったために、交渉は不可能であると判断
現在では、出現エリアを囲む形で収容エリアが設けられ、一般市民は退避させている
最初期では出現と同時に終了することで一時的な収容が提案されたが
再出現の可能性や根底的な解決策になっておらず、様々な実験が行われた
その後、オブジェクトを終了することなく、また時間経過による消失も発生させずに
オブジェクトを拘束し続ける手段を考案され、実行された
しかし、70年後、オブジェクトは消失、しかし再出現は確認されず
(あるいは、次に現れたのは老人でそれ以降は出現せず)
オブジェクトの正体は異世界の学生の夢
夢が財団の存在する基底現実と接続され、周囲のヒューム値を下げて出現
通常の夢の中のように好き勝手暴れていたがそこに財団が出現
当初は勉強ストレスや思春期の衝動を晴らすにとどまっていた夢生活が
いつの間にか、夢の中に現れた軍隊を倒すという目標へと入れ替わっていた
住人がいなくなった後も、同じ地点に出現し続けていた理由はこれ
だが、財団の技術によって夢の世界に閉じ込められてしまい、夢の中で年を取った
その後、何らかのショックで目覚めるも、その時はすでに老人となり果てており
夢の中で復讐を果たそうと戻るも、もはやそんな力もなく自然消滅
結果、Neutralizedへと再分類されることに
(夢に閉じ込められることで得する者がいてもいいかもしれない)
日本海の不特定なスポットに出現するサルベージ船
「むうん」という船名が確認でき、複数のクレーンを有する点が特徴
オブジェクトの出現とともに周囲のヒューム値が低下し始め、
それとともにオブジェクトはクレーンで何かをサルベージし始める
なお、オブジェクトへのあらゆる干渉行為は意味をなさず、対象を透過する
オブジェクトは不明な物体を引き上げると即座に発進し、その場から消失する
「夢の中で自由に行動できる!」ことを謳ったオブジェクト
使用者の夢は明晰夢となり(使用者が夢の中にいると理解)、自由に夢の中を改変できるようになる
覚醒条件として、時間経過以外に夢の中で死亡した場合や大きな衝撃を受けることで覚醒する
使用実験から、アノマリー程度のオブジェクトとして扱われていたが
複数の使用後に使用者が意識不明になる
その後、50年後に覚醒した使用者は自分が夢の中に捉えられていたことを語る
あるいは、夢の世界からメッセージが届く(降伏宣言書)
オブジェクトの真の特性は、明晰夢を見せるのではなく"基底世界"から"低次世界"へと精神を転移させることで、
「空間ヒューム」と「個体ヒューム」の平均差から、現実改変事象を使用可能にし「夢と思い込ませて」いた
つまり、夢の世界だと思ってやっていたことは、実際に別の低次世界の人々へと行われていた
使用ごとに完全にランダムな選択方式で低次世界へと転移され、今まで見てきた世界は
実際にそういった存在がいる世界だった
人体への転移を繰り返す異常現象
影響を受けた被験者が睡眠を行った場合、それ以降どのような手段でも目覚めなくなる
被験者が物理的に死亡した場合、もしくは一定期間の経過で脳波が変動(常時ノンレム状態)
その際に転移イベントが発生し、もっとも近隣に存在する人物に影響を付与する
延命措置を取らなかった場合、通常同様に飢餓・脱水によって死亡する
そのため現状、Dクラスを延命装置につないで収容を行っている行っていた
夢の中でおこなわれているのは、半永久的に続く遊戯
"ダレカ"が夢の中に入り込んで、その人物と遊んでいる
遊びの内容は誰も知らない、しかし時間を掛ければ攻略は出来る
しかし、多くの場合は飢餓や脱水で死亡し、延命装置に繋がれたとしても
財団収容以前は遺族が延命機器を外すか、あるいは夢の中の遊びを諦めてしまっていた
しかし今回は違う、ゲームの期間は50年間以上ある、攻略手段を探るには十分
そしてワタシはゲームの勝者となり、現実へと帰ってきた
だが、カンジョのあの楽しそうな姿が今でも忘れられない
不公平じゃないか、あんなに頑張ったっていうのに
今度はワタシが楽しむ番、次のホストはワタシだ
50年後のDクラスの覚醒により、オブジェクトは無力化されたように思われた
しかし、その後発生したDクラスの自殺事件を切っ掛けに再び夢の遊戯は動き出す
オブジェクトは怪物のような存在
収容後はおとなしくしていたものの、現実改変能力を活性化させ脱走
しかし、エージェントの基点によってオブジェクトは再収容された
しかし、エージェントはその時のケガが元で昏睡状態となる
そして、██年後、エージェントは目覚める
目覚めたエージェントは、自身は夢の中でオブジェクトの再収容のために戦っていたと語る
おそらく、これは直前までの記憶を夢の中で思い出していただけだろう
だが、エージェントはその収容以外にも複数の手法を取った記憶を思い出し……
オブジェクトの真の特性は、現実で発生した事実を夢に書き換えるもの
夢と現実の無限の繰り返しを止めるため、エージェントは奮闘する
そして、最終的にエージェントは勝利し、勝利が現実として収束する
オブジェクトは爬虫類に酷似した特徴を有する未知の生物
鋭い牙と爪を持ち、非常に敵対的である以外に特徴はなし
収容からのナンバリング後、検証からSCP-███と同系統の生物であることが判明
明らかな差異が見受けられず、これ以上の収容・研究は無意味/無意義であると判断
20██/██/██をもって、生体解剖を行ったのちにサンプルを残して廃棄されることが決定
しかしその当日、サイト内の100名近い職員が「生きたまま解剖される」夢を見たことが判明
自己防衛本能によるオブジェクトの新たなる異常性が活性化した可能性を考慮し、解剖は延期となる
しかし、再検証を行ってもオブジェクトの活性化は見られず
なお、検証としてはDクラスに「明日オブジェクトを破壊してくれ」と伝え、
その直前にDクラスを拘束するというものだったが、確実な死でなければ活性化しない可能性が示唆
そのため、再処分が行われることになるも
今度は10人前後の職員が上記と同じ夢を見たことが判明
このことから、確実に発生する予定の死を予知し、
他者の夢に干渉してやめさせようと自己防衛反応ではないかと判断
検証から、銃殺・毒殺、それぞれを実行しようとした際には
1人だけ当該の状況と一致する夢を見た人物がいたと判明
他者に「未来の自身と同じ目に合う」夢を見せる能力にも、減衰の兆しが考えられる
議論の結果、強制力を有していないクラスⅠ精神影響程度の特性作用に分類
珍しい特性でもなく、通常通りにナンバリングからも外し、サンプル取得後に廃棄となる
だが、その当日、500人以上の職員が「解剖される」夢を見たことが判明
未知の異常特性が示唆されたために処分は当分の間延期となる
ここで示唆されるのは、
「自身が死亡する現実を、誰かの夢へと置換(押しつけ)し、その一日をやり直す」という特性
つまり、処分された回数だけ職員は夢を見ていたのではないかと考えられる
その後の実験
指定した人数の夢を見たと報告した職員が現れない場合、処分を実行
→必ずその指定した数字と同じ数の夢を見た職員が出現
夢に出た死亡方法以外の手段で処分を検討
多数の死亡方法の主張が出現、その結果、事前に用意していたすべての処分方法が実行できず
以上のことから、「自身の死を夢に置換する」特性を持っている
あるいは、予知能力と夢を見せる能力の掛け合わせで「そう思わせている」可能性が考えられた
もしくは、そう思わせることで自身の死を免れようと足掻いている可能性も考えられる
だが、もし仮にオブジェクトが自身にまつわる全ての「死」を「夢」にし
「1日をやり直し」続けることが出来るのだとしたら
普通に考えるなら、閉じ込めておくだけでいいSafeクラス
しかし、もしも「病気」や「寿命」で死ぬ際にも発揮されるなら?
オブジェクトの寿命が尽きる日、永遠に死は夢へと置換され続け、1日は繰り返す
その日以降、人類はそれ以上先の日へは進行が出来なくなっる可能性すらある
時間の無限回帰による、ZK-クラス現実不全シナリオの可能性すら
その結果、暫定的にketerクラスに再分類され、生かし続ける必要が出た
IF
ある日、全人類は「自身が老衰によって死ぬ」夢を見る
同日、オブジェクトは老衰によって死亡
「自らの死を夢に改変する」異常性は発揮されなかった
オブジェクトが行っていたのは、こけおどしに過ぎなかったのだろうか?
否、オブジェクトの真の特性は「自身の死を他者へ夢として押し付ける」力
地球上に押し付ける対象がいなくなったオブジェクトは、最終的に死亡したのだった
老衰の夢以外に、財団が無力化として用意していた処分方法も含む点に留意すること
実験1: 一定数の「死に関する夢」が報告された場合には処分を保留し、それ以外では処分
結果: 全てのケースで設定した数値と同じ数の夢の報告があった
実験2: 報告された手段とは異なった手段で処分を行う
結果: 事前に用意されていた全ての処分方法に加えて数パターン追加で報告される
自らの死を夢に置換する異常特性?
自らの死の未来を予知し、"処分を取り止めさせる"ために適した人数・内容の夢を見せている?
実験3: 9/10の確率で処分を行う自動装置を使用
結果:
試行回数 | 結果 | 夢の報告件数 |
---|---|---|
1回目 | 装置は起動せず | 8件 |
2回目 | 同上 | 11件 |
3回目 | 同上 | 31件 |
4回目 | 同上 | 25件 |
5回目 | 同上 | 1件 |
6回目 | 同上 | 6件 |
7回目 | 同上 | 9件 |
8回目 | 同上 | 4件 |
9回目 | 同上 | 2件 |
10回目 | 同上 | 13件 |
夢の回数110/10=平均11回
回数によらず、必ず装置は起動しなかった
このことを踏まえ、現実改変ということで議論は終結
不特定な実体を出現させるデバイス
出現する実体は生物の形をとる場合や機械や人形などの非生物など多種多様
生物型の多くは出現とともに悶え苦しむようにして溶解、あるいは気圧差のように破裂
一定確率で生存する個体もいるが、苦しみながら被験者に対して攻撃を行おうとする
また、非生物の場合もその内部機構が立ち行かなくなることで大半が自壊する
その後、被験者は睡眠を行うことが出来なくなる
あるいは、寝ても現実の同じ光景ばかりが見えて睡眠にならない
夢を現実世界へと置換するために製造された機械
しかし、夢の世界と、現実世界の物理法則や環境条件が合わず
即座に夢の存在が自壊してしまうため、あまり使い物にならない
夢が起きているから、私は寝ていられる
私が起きているから、夢は寝ていられる
それなのに、夢が起きている今
私はもう、どうしたって眠ることが出来ないんだ
OR
夢が現実で起きている限り、被験者は眠ることが出来ない
このことに被験者は極限状態へと至ることで理解する
夢の消滅は夢世界へと夢が再置換された状況であり
現実に現出した夢が死亡した場合は眠れる
しかし、現実で夢が生存し、起きている場合にはその限りではない
被験者は夢を殺そうとするも、そのことに気付くのは極限状態に至った
後であるためにたいていの場合は夢に殺される羽目になる
なぜ私は、夢を現実へ呼び出したいと願ったのか
夢が起きているから、私は寝ていられる
私が起きているから、夢は寝ていられる
しかし、現実でこうして夢が起きている今、
私は一体、どうやって眠ればよいというのですか?
オネイロイ・コレクティブ実体派遣部 御中
オブジェクトの本体は現実改変能力者だったが、
財団によって昏睡状態回に置かれて無力化された存在
無力化から数年がたち、オブジェクトの収容室内にネズミに似た未知の生物が出現した
それから同じようなことが数度続き、出現する生物も徐々に犬や猿に似た大型になっていく
現れた存在は、全てがオブジェクトが拘束されている機器を破壊し、
昏睡状態からオブジェクトを目覚めさせようと試みている
このことから、オブジェクトが無意識的に防衛反応を行っているのではないかと考えられたが
各ヒュームの測定値に変動は見られず、現実改変によって生成された存在ではない可能性が高い
そんな中、人間に近い形状の生物が出現、拘束され尋問が行われることに
その人型が語るには、オブジェクトは年月が経って夢の中が現実だと思い込むようになり
白紙にしたと思い込んだ夢の中で世界を作り出して、支配していた
オブジェクトは暴君であり、現実と同様の改変能力で夢の中の住人を支配
そんな中、住人たちはオブジェクトを目覚めさせることで、終わらない悪夢を終わらせようと画策し始めた
そのために、まずはネズミなどの実験動物で行い、そして現在のような人間実験に至った
当然、財団は泣き脅しか何かで目覚めさせようとしているのではないかと考える
そもそも、仮に本当でも、夢の中がどうなろうと知ったことではない
(或いは、夢の住人は、オブジェクトは昏睡状態になったことでその精神が肉体を離れ
自分たちの世界にやってきて実体を持ち、支配していると考えている、つまり夢だと思っていない)
財団は拒否、しかし、人型はこれから軍隊がやってくると脅迫
依然として、その軍隊はやってきてはいないものの……
現在昏睡下に置かれている現実改変応力者(SCP-XXX-JP-A)
SCP-XXX-JP-Aの周囲で発生する異常な生物群(SCP-XXX-JP-B)
その総称がSCP-XXX-JP
要注意団体の構成員の疑いがあったため、判明まで暫定的に昏睡処理されたが
その間に異常特性が発揮され始める(結局、構成員ではなかった)
また、ヒューム変動が見受けられないことから
SCP-XXX-JP-Aの改変能力に起因していない現象
SCP-XXX-JP-Aは昏睡するとともに、自らの潜在意識、夢界へと降下
その際、潜在意識下から逃げ遅れたオネイロイ達が閉じ込められてしまうことに
SCP-XXX-JP-Aは自らの夢界にて王国を造り出し、他のオネイロイ達は奴隷階級として日々を過ごす
王国の構成はSCP-XXX-JP-Aとその劣化コピー群、そして囚われのオネイロイ達数百体
オネイロイ達は悪夢から目覚めるため、現実へと顕現する技術の開発を行う(SCP-XXX-JP-A能力応用)
つまり、現実へと顕現し、眠っている現実のSCP-XXX-JP-Aを目覚めさせ、夢界の壁を払うために
動物実験を重ね、最終的に顕現したオネイロイだが、SCP-XXX-JP-Aを目覚めさせる前に制圧される
拘束後、インタビューにて自らの状況とSCP-XXX-JP-Aをほんの一瞬で良いから覚醒させることを求める
また、自らの現実での名前を語り、全てが事実であると告げ、そして希釈されて霧散する
財団の調査から、同名の人物が発見されるものの、昏睡状態ではなかった
また、SCP-XXX-JP-Aを昏睡状態に置いた同日に昏睡患者の大量発生は確認されておらず
要請は拒否
神社で毎年同じ日の深夜に発生する異常現象
当該時刻になると「一度でもその神社にお参りをした人間」および「その人間の子孫」の内、
眠っている人物と同じ姿形をした人型の非実体存在が神社内に出現
この人型には相互干渉することが出来ず、また元となった人間が覚醒した場合
その人型もその場から即座に消滅する、覚醒した人間に影響はなし
また、この出現のために、該当の人物が強制的に眠りにつくことなどはない
出現した各存在は、通常の手順通りに神社の参拝を行う
このとき、手順に必要な物品や建造物が存在しない場合、
行おうとして成功せず、次の行動に映らずにその場で停止した状態となる
財団による収容手段は神社自体を人目から遠ざけること
一時期、簡易化を目的に神社の移転や施設の改造が施されたが……
「夢の中に任氏の人物を出現させることが出来れる」と謳った装置
使用すると実際にその人物が出現するが、その人物の記憶や行動は
完全に現実の人物のものと一致しており、夢でありながら操作することなどは不可能
また、この出現に際して、現実世界から同じ人物が消失する
そして、一度出現した人物は常に夢の中に出現する
しかも夢の中での記憶や意識を保持しているため、多くの場合は使用者を攻撃する
このことから、使用者はたいていの場合鬱や精神病を患う
特定の姿を持たない人型実体、性別は男で固定
彼が睡眠をとると、数秒以内にその身体は霧散するようにして消失する
その数秒後に、世界中のランダムな地点(時刻が起床時間の場所)で別の男性が生成される
出現から数秒で彼は目覚めると、別人としての記憶を保持した状態で1日を始める
そして、この出現は現実改変により「最初からその男性がいた」という形で体現されている
そのために、昨日まで居なかったはずの家族であると認識したり、普通の日常光景となる
また、前回までの現実を「夢」と認識している模様
一方、消失した場所では現実改変の痕跡が消失するようなこともなく
大抵の場合は「行方不明」事件として扱われることになってしまう
(なお、場合によってはその場面が目撃されることも)
収容困難であり、後始末も非常に面倒な存在だが、ある時異変が……
SCP-XXX-JPは██社製のウォーターベッドです
SCP-XXX-JPの異常性は、自身の上で被験者が12時間以上連続的に睡眠を取っている場合に
発揮され、被験者は即座にSCP-XXX-JPへと沈下します
適量の水が入ったSCP-XXX-JPの上で連続的に睡眠を行った場合、
被験者はSCP-XXX-JPに包み込まれる形でその内部に取り込まれる
通常ならば、呼吸困難から覚醒するはずだがその兆候はなく
安らかな表情を浮かべたまま眠り続け、そしてそのまま溺死する
被験者の死亡後、取り込んだ際とは全くの逆の手順で被験者を内部から排出する
その死に顔は明らかに安らかなものであった
オブジェクト自体は安眠ではなく安楽死を目的に作成された
SCP-XXX-JPは二つの要素で構成される実体です
SCP-XXX-JP-1はモンゴロイドの少女に似た人型実体です
複数個所の身体部位欠損や重要臓器を喪失しているにも拘わらず生存し、通常の通りに動作を行います
SCP-XXX-JP-2は、SCP-XXX-JP-1の背中に植え付けられた巨大な「真空管」に酷似した装置です
ラベルが張られており"オネイロイ・コレクティブの友だちと一緒に、夢を現実を変えちゃおう。"
という文字が記述されています
SCP-XXX-JP-2は周囲環境ヒューム値を低下させる作用を有しています
このため、SCP-XXX-JPから半径5m圏内は低ヒューム領域となり、
通常の内部ヒューム値を持った人間であっても容易に現実改変を行使することが可能となります
SCP-XXX-JP-1が生存可能である理由もそのためと考えられており、
仮にSCP-XXX-JP-2を取り除いた場合、SCP-XXX-JP-1の身体構造は物理法則に
"正常な状態"となり、確実な自壊を招くことが予想されます
SCP-XXX-JP-2によって消費される環境ヒューム値の行方は未だ判明しておらず、
一説ではSRAの機構同様に平行現実へと流出しているのではないかと推測されています
また、SCP-XXX-JP-1は「自分は夢の世界にいる」と認識しており、「夢の世界が現実」だと認識しています
SCP-XXX-JPは霊的な実体、もしくはすでに死亡者の複製体であると考えられている
SCP-XXX-JPが死亡した場合、もしくは致命傷や過度な精神的負荷を与えられた場合にその場で消滅
(あるいは、多幸感などの興奮状態の場合にも)
また、多くの場合で、SCP-XXX-JPの本体となる人物は死亡している
その死因の多くは、人気のない場所で遭難し、そのまま餓死や窒息死したというもので
消失事案によってSCP-XXX-JPであったと判明してからであるケースばかり
最初は日本国内で多発する、消失異常現象として考えられていた
しかし、消失者と後に人気のない場所などで発見された遺体の関係性が示唆
被害者は明らかにSCP-XXX-JPが存在していたときにはすでに死亡している
このことから、SCP-XXX-JPは遺体が発見されない被害者を模倣、成り済ます存在か
もしくは被害者自身が何らかの手段により、物質的な形をもって現実に現れているかと考えられている
消失前に遺体が発見されたケースで、SCP-XXX-JPに対して尋問を行った際、
SCP-XXX-JPは激しく動揺するとともに、上記の精神負荷のためにその場で消失した
もしくは、一例だけ被害者が生存していたケースが確認され、
被害者は「夢を見ていた」と証言を行った
男性は海で遭難し、救命ボートで10日間を海で彷徨ていたのを救助される
男性のSCP-XXX-JPは恋人と挙式を上げる予定を立てていたが、突如驚いたような声を上げその場で消失した
そして、男性もそれと全く同じ状況の夢を見ていたと証言
もしも、結婚式という、人生最高潮の時にあの悪夢のような現実に目覚め出もしていたと思うと恐ろしい
SCP-XXX-JPは被験者に対して異常な特性を齎す、眼球摘出手術の手法です
(もしくはレーシックや角膜移植などの視力回復手術に儀式的手順を加えたもの)
SCP-XXX-JP被験者が睡眠を行った場合、現実同様に
「視覚を喪失した状態」で夢を経験します
その際、「近くに何かの生き物がいるのを感じた」と主張します
その生物は見えず、臭い、音、触感で何か恐ろしいものだとはわかる
ただし何かは分からずに、そのせいで睡眠をとることを拒否するようになる
パターン1:
記憶補強薬や、その他のツールを使い、夢の中の存在が何だったか探るが
それを知ってしまったとき、全員が現実での目を抉る羽目になってしまう
詳細は依然として不明のまま
パターン2:
最終的に現実でも何かの気配を感じるようになる被験者
そして、それを見た被験者は全員が眼を潰してしまう
その理由についてはインタビューで語り、もうどこにも気配がないとも
SCP-XXX-JPは日本人男性
レム睡眠の開始とともに異常性が発揮され、世界の不特定位置に
自身の完全な複製体を生成/出現させる
複製体も同一の記憶を有しているが、「なぜ自分がここにいつのか」に関しては
「分からない」「気付いたら此処に居た」という回答が得られるか、
もしくは毎回適当な理由(多くが合理性に欠くか、説明になっていない)が語られる
また、睡眠中のSCP-XXX-JPが見る夢の内容は
複製体が出現後に現実で経験した出来事と完全に一致する一人称視点のもの
更にレム睡眠が終了するまでに複製体が死亡した場合、SCP-XXX-JPは覚醒する
ただし、レム睡眠が完了した後も、複製体は消滅せず、そのまま行動を続ける
しかも、レム睡眠の度に出現するという性質から、一度の睡眠で複数体の複製体が生じる
要するに、睡眠をとるとレム睡眠中は各出現する複製体と感覚や感情を夢を通じてリンクさせる
しかし、複製体が「自身が夢を見ている」と認識していたケースは今までに存在していない
財団は収容のため、発信機を埋め込むが失敗
SCP-XXX-JPの睡眠時間を調整する(レム睡眠を削減する)手法と、
記憶補強薬の投与によって、どこに複製体が生じたかを探る試みを行う
ある時のインタビューでSCP-XXX-JPは語る
もしかすると「自分も複製の一人なのではないか?」
「自分の夢を見ている自分なのではないか」
研究者はそんなことはない、君がオリジナルだというが
そんな折、SCP-XXX-JPが睡眠をとっていないときに複製体が出現し、
もしも複製体も異常性を得ているのならば、世界はSCP-XXX-JPで埋まる
レンズ部を中心に改造が施された、望遠鏡のオブジェクト
通常と同じ機能を有しているが、唯一、月を観測した場合にのみ異常性が発揮される
月の観測を行った場合、月面上に重なる形でクモの影が現れて見える
クモの影はほとんど動かない後、連続した観察から同種のクモ同様の挙動を示している
レンズを通して直接観測を行った場合、異常性に曝される
被験者が月が出ている状態で睡眠を行った場合、夢遊病の症状に似た行動を起こす
また、その睡眠中は常にレム睡眠状態となり、脳が休まらない
そのため、異常性から解放された月が出ていない時にも猛烈な眠気に襲われる
なお、夢遊状態での行動は
「虫を捕まえる、購入するなどして周囲の蜘蛛に与える」
「それを行いながら高い場所へと移動しようとする」
といったほぼ被験者に共通して確認できるもの
また、夢遊状態の時間は日が経過するごとに長期化していき
それと相反するように異常性に曝されていない状態での睡眠時間も増加する
そして、最終的に常に睡眠を行う昏睡状態へと移行
月が出ていないときは通常の睡眠を行い、月が出ているときはレム睡眠の夢遊状態となる
発見されたのは天文学者の実験室からであり、持ち主である学者は異常性に曝されていた
異常な夢遊病の症状が注目を引くが、財団介入時には最終段階であったためインタビューできず
仕方なく、学者を被験者一号として継続的な監視下に置き、脳波測定などを行う
脳波計は、軽度の運動をしている際と同程度の反応を示した
なお、SCP-XXX-JPの異常性は改造によって交換されたレンズが主な要因となっている
これはSCP-XXX-JPの各部品を同型の天体望遠鏡と入れ替えた際に
およそ60%程度の再現性(クモがぼんやり見える程度)を示したことからも判断できる
しかし、SCP-XXX-JP自体に未知の改造箇所が多いため、依然として完全な再現には至らず
また、レンズを再現した結果、およそ20%ほどの再現性を得られた
なお、異常性はSCP-XXX-JPのレンズでしか発生せず
そんな時、被験者一号の脳波測定が異常を検出
激しい恐怖と苦痛の反応を示した
同時刻、SCP-XXX-JPが写す月面に人型の影が出現
クモの影は人型の影へと接近すると、およそ1時間かけて捕食を行った
その後、被験者一号の脳波計は何も示さなくなる
クモの正体は高次元の存在
高次元世界ではクモが全ての地上生物を喰らい尽くしていた
レンズは偶然そんな高次の存在を観測できるように製造されてしまう
レンズを見て自身と眼を合わせた対象をクモは察知し、
自らの世界同様に操り糸で自らの元に手繰り寄せようとする
しかし、そもそも基底世界であるこちらの存在を引き上げることはできない
そこでクモは「夢の世界」を介して低次元であるこの基底現実へと干渉を行う
夢を介して操り糸に囚われた被験者たちは夢の中で徐々に月へと吊り上げられていく
しかし、多くの場合、基底現実で肉体が死亡(昏睡状態から来る餓死など)するため、
エサがクモのもとへとたどり着くことは稀となる
だが、財団が学者を延命させていたことでそれが実現、クモは久方ぶりの餌に舌鼓を打った
1.
SCP-XXX-JPは睡眠を続ける子ども
SCP-XXX-JPは事故によって植物状態となっている
しかし、身体的に健康そのものであり、なぜか覚醒しない
もっとも、覚醒したとしても一生をベッドで過ごすことになる
夢の中では戦争が行われている
戦うのはSCP-XXX-JPと謎の存在
SCP-XXX-JPは「悪夢」と呼称し、負けると夢から目覚められなくなる
自身の肉体が奪われてしまう、死んでしまうと語る(語りはオチとして使用)
そのため、「悪夢」の軍勢との戦争を繰り広げている
一方で、「悪夢」は負けず勝たずの絶妙な戦い方を繰り返す
その目的はただ「SCP-XXX-JPの覚醒を妨げる」ことだけ
事故の際、子どもとともに親も事故に遭っていた
親は先に目覚めるが、不明な要因で死亡している
純粋なオネイロイへと降下し、子どもを夢に縛り続ける
そのためにユーファニアの軍勢に偽装している
全ては現実で切望することがないように、死なないように
2.
もしくは、事故にあった4人家族
妻/夫は植物状態、夫/妻は軽症、子ども二人が死亡する
植物状態の妻は目覚める兆しを見せるが、
子どもを失ったうえ、永遠に介護を必要とする現状に生きて行けないだろう
夫は妻を夢の世界に閉じ込め、一生を幸福のまま終えさせようと考える
しかし、ある時を境に妻はそこが夢の世界であると知ってしまう
夢から目覚め、夫や子どもたちと再会するため脱出を試みる
しかし、夫はそれを防ぐために夢と現実の境目に防衛ラインを築く
夢と現の境界で戦争が繰り返される
回収経緯でSCP-XXX-JPの怪我の状態
補遺で「悪夢」についての情報
付録でSCP-XXX-JPに対するインタビュー
SCP-XXX-JPは夢から目覚め、夫や子どもたちに会いたいと語る
夢の中で子供たちがいる? しかし、子ども達はすでに……では、それは"何"か?
構成.
説明で「悪夢=SCP-XXX-JPを殺害しようとしている」と印象付ける
回収経緯でSCP-XXX-JPの怪我の状態
(植物状態、覚醒しても良いはず、一生をベッド生活)
また、事故の際の死傷者について
付録でSCP-XXX-JPとの対話
ここでも「悪夢=SCP-XXX-JPの命を狙っている」と語らせる
その一方で、現実に目覚めた際の未来への希望も述べさせる
夫や子どもたちとの再会、現実を歩むことの願望
現実では希望がないことへの報われなさを見せる
付記で夫についてを示す
夫は軽症で助かった、しかし行方不明
失踪前に金策に走っていた点、また口座は空に
悪夢の正体が夫であり、妻を目覚めさせまいとしていると示唆する
異常性の付与と夫の失踪(死亡)のタイミングが一致
もしくは、次に夢の世界にて夫が対話に応じる
詳細は明かさないながらも、関わらないよう釘を刺す
自らの死で、愛する者を夢へと釘付け、死から遠ざける
妻が目覚めれば、子どもだけでなく、夫までいない
絶対に彼女を目覚めさせるわけにはいかない
子ども達の「死」を隠蔽し、「死」の縁の彼女を夢で繋ぎ止める
"死"守せよ、愛する者のために
夢の中の様子を知る手段は?
- 特殊なデバイスと接続されていて、ディスプレイに表示される
- 周囲で睡眠を行うと、SCP-XXX-JPの夢の中に入る
- 現実と夢の空間が接続している
- SCP-XXX-JPを目覚めさせようとする(移動させようとする)と昏睡し、夢を見る★
- この異常性は防御のために夫によって付与された(この異常性のせいで財団に見つかる)
※必ず、現実に肉体が残っていること
介入し過ぎた場合、悪夢勢力も絡ませる必要が出てくる
SCP-XXX-JPとの対話方法は?
- 夢の中で直接インタビュー
- 異常な周波数からの通信、もしくはモールス信号
- 夢の中で直接対話を行う形★
- 夢を見ると同時に牢屋にいることに気付く、 兵士がいるが対話は無視、SCP-XXX-JPが襲撃した際に救出される
※現実での隠匿が困難なため、何度も会話ができるという形は避けるべき
もしくは、悪夢側によって2回目以降は妨害を受けるとしてしまっても
夢の中で気付いた時、最初にいる場所はどこ?
悪夢が支配する牢獄の中?
SCP-XXX-JPが住む村?
夢の世界のランダムな場所?
SCP-XXX-JPが「自分が夢の中にいる」と気づいたのはいつ?
夢の中に入った被験者から聞いたのはいつ?
収容以前の医師や看護師などから?←これは現在の実験では確認できず
なぜ、被験者はSCP-XXX-JPと話せた?
収容以前?
牢獄から脱出?
A案
SCP-XXX-JPに異常性付与
↓
看護婦が夢の中で話してしまう(インタビューで判明)
↓
夢に入ると監獄の中になる
↓
戦争している
問題として夢から脱出しようとしている描写を描けない
また、悪夢との会話ができない
B案
SCP-XXX-JPに異常性付与
↓
最初は夢のランダムな場所に出る
↓
収容以前の被験者から知ってしまっていた
↓
目覚める希望を語る
問題点として、なぜ悪夢が一度目の曝露から阻害していないのかがわからない
また、悪夢との会話ができない
C案
SCP-XXX-JPに異常性付与
↓
夢のランダムな場所に出る
↓
そこらじゅうを悪夢が徘徊しており、捕まると閉じ込められ処刑される
↓
抵抗軍としてSCP-XXX-JPが時たまに助けてくれる
↓
収容以前の被験者から知ってしまっていた
↓
目覚める希望を語る
↓
次に悪夢に捕縛された際、初めての対話
↓
それ以降、悪夢の監視体制は強くなる
SCP-XXX-JPを使用すると、すでに死亡している人物を夢の中に出現させることが出来る
ただし、出現した人物は夢から覚醒した後もいなくならない
また、完全に生前の記憶と自己同一性を有している
こうして、財団は単に死亡している人物を夢に見れる装置だと思い込んでいる
しかし、装置が作成された理由は「亡き妻を現実に連れ戻す」ため
夢を介し、高次の世界、つまり冥府へと精神を移行させ、死した者の魂を現実へと連れ帰る装置だった
だが、装置は未完成であり、冥府から夢へと魂を移動させることに成功したものの
夢から現実へと魂を持ち帰ることが出来ず、その結果冥府にも戻れない魂が夢に囚われてしまった
SCP-XXX-JPは、睡眠時に特定内容の異常な夢を経験する集団の総称です。夢の中の詳細な描写/景観は個体ごとに異なるものの、全個体が共通して「自身が夢の中で"門"になる」という描写を経験します。
「夢界門」は、特定の異常な夢を経験する者達が自称する/を指す集団名です
彼/彼女らは夢の中において、自身が意志ある「門」の姿を成すと証言します
彼らが"夢見の領域"と呼称する不特定な地域では、
同様の概観を揺する「門」が出現する夢見の報告が確認されていますが、関連性は未だ不明です
夢の中の私は199█年の8月までの間、"手足の生えたティーポッド"でした。ですが、ある日、いつも通りに眠りに就いた私は、いつもの奇怪なティーポッドの姿でなく、巨大で歪な門へと変わっていることに気付きました。そうして、私は門になりました。
ええ、そうですね。誰かの写し身が為した門が壊れると、別の誰かの写し身が門に為るのです。そして、この役目は完全に降下した者ではなく、現実に目覚めることが出来る者が担わなくてはならないのです。ええ、門は閉ざすだけでなく、開かなくてはなりません。そのために、我らは選ばれるのです。
一定まで成長した樹木のオブジェクト
成長の兆候は見られず、枯れる様子も見られない
周辺で睡眠を行った人間に特定内容の夢を見せる異常性を有する
その内容は、夢の中に自身を登場させるというもの
しかし、同時に影響下に置かれている人間の数によって夢の中の樹木の外見が変化する
例えば、10人以下が影響下に置かれていた場合、樹木の姿は現実よりも成長した外見で登場する
一方、11人以上が影響下に置かれていた場合、樹木の姿は現実の姿と一致した外見で登場する
また、後者の姿で夢の中へと出現した場合、樹木周囲の現実性濃度が低下/増加する
以上より、樹木の異常特性は
「複数人の夢界での意識の集中により、夢の内容を現実へと反映させる」
といった過去改変ではないかと推測されている
例として、SCP-540-JPやSCP-1237の複合的特性と推察
また、成長に必要な人数は、実験ごとに増加している傾向にある
5人、10人、15人、20人といった形で成長に必要な人数は増加傾向にある
(実際に増加しているか分からないが、そうなっていると見積もっている)
なお、全ての実験の結果や、被験者の証言は現在の樹木の状態を指している
最初から樹木は巨大であったと記録され、最初の実験記録でも
5人以下でより大きな樹木、6人以上で現在の形と同じ樹木であった
変わっているのは「人数のみ」、これを鑑みて過去改変の可能性を推察
現在では大地に深く根を張り、明らかに巨大な状態まで成長している
これ以上の実験によって、どこまで成長するのか不鮮明であることや、
過去への影響が不鮮明であることから、一切の実験を中止
"だが、樹木は過去改変能力を持っているように見せかけているだけだった"
それはなぜか?
- 夢に干渉されたくないため、人間を周囲から立ち退かせている(手間では?)
- 本当は樹木ではなく、別の何か(反ミームや認識改変?)
- 上記の異常性を持っていないが、その獲得を狙っている
- 現実性濃度を吸収して成長するため、周囲が低現実性領域と化し、夢と現実の境界を生成
- そもそも、成長人数の際に現実性濃度を変化させるのはなぜか?
- 騙す目的ではなく、結果的に隠ぺいに役立っているだけ
- 騙しているのであれば、あれは樹木にとってマイナスな反応とも取れる
追加可能な項目
- 現実性濃度低下の現象は、夢へと現実性を供給しているためである
- 現実性濃度の低下と意識集中によって現実改変が発生
- 意識集中も織り込み済みであり、成長させる目的として活用された
- もしくは、意識集中による改変は意図せぬ結果だった
※案1(やや見せかけているとは違う)
元々は、夢へと現実性を供給するために生成された中継器のような存在
そのため、夢を見ている人数が増えるほどに、周囲の現実性濃度は低下
また、副次的効果として、成長した状態の姿を見せることで
上記のような低現実性濃度領域+意識集中で急速な成長を促進
効果範囲と影響を拡大させることを目的とされていた
しかし、度重なる現実改変によって樹木は自我を獲得
成長の先に待つ結末、つまり自身の死を理解し、それを避けるために
現在のように、あえて現実改変を行っていることを伝えている
元々は別の夢を見せていた
意識集中を利用した現実改変は利用していたが、
ヒントのようなものは出していなかった
※案2(見せかけているとは違う)
樹木、もしくは中継"樹"
その本来の特性は、周囲の現実性濃度を吸収し、それを夢の中へと供給するというもの
そのため、夢を見ている人数が増えるほどに、周囲の現実性濃度は低下
更に、その低下と意識の集中によって現実改変が発生しやすくなる
この性質を利用し、中継器としての役割だけでなく、
改変によって自身を成長させつつ、より多くの人間に異常を付与することが可能となる
かつては人間であり、「夢を失った者」であった
自らを樹と変え、中継樹となり、夢への帰還を望む
自らの死=樹木が成長し終えて枯れるまで行うことでそれは叶えられる
しかし、財団の介入及び実験の中止によってそれは頓挫してしまう
しかたなく、夢へと顕現し、その旨の説明を行うが……
※案3★
全容は案1と同様
自我を得たことで自らの死を避けようとしている
もしくは、復讐、夢への復讐、夢を失った者
あるいは、現実に顕現した夢界の住人
本来であれば中継地点として活用されるはずだったが
明確な自我を得て、財団に自らの異常性を知らしめることで連続的に現実へと顕現し続けている
または、そもそも改変作用自体は軽微なものだったがそれを誇張
元々は単なる試験的な存在、自我もない夢界実体
しかし、自壊と成長を供給する現実改変作用によって自我を得て自らの役目を放棄
ただ、永続的な現実で生き続ける
自らの現実性を吐き出し続けることを拒否
最後、夢界にて実体は傷付けられる
背いた罰を受ける、木は枯果てる
貯めてきた現実性を全て吐き出させられ、夢の樹木の生涯を終える
花が散り、枯れる
残った残骸、その接ぎ木、寄生木は残骸の周辺で眠る者の夢界の実体に突き立てられる
新たな中継器を産み出さん
某国の核シェルター内部より発見された多数の人間の頭部
頭部は溶液で満たされたカプセル型の容器に入れられており、
検査の結果、微弱ながらも脳波や電気信号が確認された
容器には「Last Resort: オネイロイ・コレクティブ運営」と書かれている
頭部の持ち主は記録上、全てが死亡したとされている人物であり、
更なる調査の結果、銀行口座へと送金された痕跡が見つかった
また、実際に墓地を掘り起こしたところ、頭部は失われていた
周囲で睡眠を行った場合、各頭部の持ち主が夢の中で出現するケースがある
インタビューの結果、契約のためと言って理由は明かそうとしないものが多数
その正体は世界終焉シナリオ後の世界で、人類、つまり夢界である都市郡が消失した場合に備え、
オネイロイたちが用意した一定数の夢界の避難所であるLast Resort(最後の手段/最後の安息地)
夢界での明確な自我を持つオネイロイ達から選りすぐられ、永続的な避難所として活用される
コレクティブの主目的である「永続的な現実への夢の持ち出し」とは背反しているように見えるが
全てが無に帰した後では意味もないため、オネイロイたちのSCP-2000的な存在
人里離れた村、そこでは誰もが夢を見ない
その村の中に入ると、その人物は悪夢を経験し、夢を見れなくなる
また、その人物の近くに近づいた人物も悪夢を見て夢を見れなくなる
村人たちはこのことを知っているので、村に入った者を外に出そうとしない
その正体は攻撃的なオネイロイの集団、村人たちの潜在意識を行き来して全てを喰らい尽くした
また、自らの領域群に近づいた人物の潜在意識をも即座に食らい尽くす
元は村人の一人がオネイロイへと降下した姿だった
復讐として食らいつくすが、村人たちの領域のみに閉じ込められる
性質自体は簡単だが、オネイロイの性質を記事として落とし込む
また、被験者とのインタビューで詳細な背景を
SCP-XXX-JPは儀式的な集団自殺によって異常性を付与された人物の総称
集団自殺は薬物を用いて実行され、全員が眠るように死亡している
その目的は何れ週末を迎える現実からの逃避、高次への上昇
「自らの肉体を放棄し、完全なるオネイロイへと自らを夢界に降下させる」こと
要するに、かつてのコレクティブと同じことを実行しようとしている
また、オネイロイの少数一派である「#qortalia/クォルタリア」
大いなる戦いに備え、現実より降ちるはずのない者達を
新たなる仲間として迎え入れようとしている異端な派閥
現実の終焉に従い、激減する潜在意識、夢界の領土を巡る戦いが始まる
それを生き延びるため、多くの同胞を集め、育てる必要がある
そのために大いなる首都を建造し、そこに戦士たちを貯蔵
SCP-XXX-JPとは、つまりその年となる人間のこと
不死性を付与され、半ば自由を奪われた、ただ都市として存在する存在
人型の実体、もしくは儀式の参加者にのみ視認される存在
(これに関しては、オブジェクト指定せずに共通幻覚として記述)
儀式の参加者は夢を通して集められた現実に不満を持つ人物たち
もしくは、終末論を信じる者たちが夢界へと降下、避難することを目的に
夢の世界での集団心中を行い、未知のプロセスを経て一つの人間へと結合する
同様の再現には成功しておらず、未だ生存者はいない
生成された人間の体温は異常に低く、意識レベルは徐々に低下していく
最終的には眠りに落ち、冬眠/コールドスリープ状態となる
この状態だと加齢速度は極端に低下し、長期的に生存可能
生成された人間の人格やアイデンティティは、参加者の一人、もしくは二人の人格で構成される
多くの場合、混乱/錯乱の反応を示し、分裂障害・乖離障害に似た恐慌も見受けられる
また、眠りに就くことを恐れているケースもある
財団は冬眠状態に入る直前の実体に対して、数回のインタビューに成功している
そのインタビューに置いて、自らがカルトの儀式へ参加した理由やカルトについて知るとともに
多くは「自らの中に複数の意識が存在している」と語り、終末の日以降に備えることについて話す
しかし、多くは自らがこんなことになるとは想像もしていなかったと、恐怖についてが多い
以下のいずれかの現象・存在
- 一部の現実湾曲能力者に生じる共通する精神疾患
- 人間へと精神影響作用とともに現実改変能力が付与される現象
この状態へと陥った人物は、共通してこの世界が夢の中であると信じ込み始める
その思い込みに加え、付与された、あるいは潜在的に備えていた改変能力によって
以下のような現象や行動が齎される
5%は非常に怯えたように暮らすようになる
5%は錯乱し、周囲へと無差別的な攻撃を行う
20%は自身の覚醒を目的に自殺を行う
70%は自身の足元が液状化し、真下へと沈んでいき、窒息死、もしくは圧死する
内、半分以上が異常性の付与とともに沈み、それ以外は精神状態に起因
数少ないインタビュー記録において、恐怖心に関する言葉
最初から現実改変能力者だったことから、前者の
現実湾曲者に発生する精神疾患として考えられている
しかし、その人物は現実改変能力を持つ理由と、その"気付いた"理由について語る
この世界は夢?
確固たる大地は溶けて消えて
「壊れた神の教会」の施設にて発見されたオブジェクト、もしくは空間
扉1枚を隔てた空間が異常な場所へと接続している
その空間は異常にヒューム値が低く、外見はどこかの工場、機械仕掛けのデザインが目立つ
これら夢の中のオブジェクトは、侵入する度に数が増え続けている
その背景となるのは、教会の「夢は非生産的なモノである」という考えに端を発しており
ある時、夢の中にて教会メンバーがオネイロイコレクティブと接触
「明晰夢の中に工房を設け、生産的な夢を提供する」サービスの提案を受ける
何度かの接触と「試供品」によって、メンバーはサービスを受けることを受諾
一部メンバーたちは自身の夢に工房を設け、各々が祈りに打ち込むか
もしくは、そこで設計・作成したものを現実で再現することで生産性へとつなげていた
ある時、これら夢の中で作成したモノが現実で再現できない問題に直面
それは、教会にとって自らの信仰心を試すために必要となるものだった
そして、それらは夢の中からいかなる手段を持っても再現できない
そこでコレクティブが新たな提案として、現実と夢の境界を繋げることを提案
ただし、こちらには教会サイドからの多数の支援を要請、教会はそれに応じる
(コレクティブとしては、自身の目的のために巨大な支援を得ることに成功)
教会メンバーは信者の一人にこれを使用、現実から繋がった夢の中へと侵入する
そこで目的とする完成されたオブジェクトを発見するが、コレクティブは持ち出しを禁止
しかし、それを拒否してオブジェクトの一部を持ち出した結果、その次の空間まで異常性が電波
結果として、持ち出しが困難となり放棄することとなる
また、信者は夢の中の工房で永遠に設計と制作を繰り返しており、
さらに夢の中なので時間についても一切関知していない
そのため、永遠に異常なオブジェクトを夢の中に蔓延させている
(それらすべては教会に関するオブジェクト)
ちなみに、中心となっている信者が寝ている場所こそが
空間の発生源となっているため、覚醒させることもかなわない
一部の「壊れた神の教会」のメンバーにて発生した異常な精神現象
いうなれば、睡眠中を問わず、異常な白昼夢に襲われる現象
白昼夢の内容は、自分ではない何者かの夢の一人称視点を見るというもの
その背景として、規律的ではなく無秩序な夢は常に信仰の妨げとなるという考えがあり、
その夢見を排する手段を求める者もいた
そんな中、奇妙な行商(夢売り)から「夢を見ないために、夢の中の自分を殺す」という
手段を提示され、その手段の代わりに「夢の死体」を譲ってもらうことを条件として提示される
教会メンバーは承諾し、夢の中で自殺、それによって夢を見なくなったかに思えた
しかし、ある時から不意に白昼夢を見るようになる
これは誰かの夢の世界の内容であり、自分はその夢を一人称視点で見るというもの
実は、夢の死体は回収された後、別の人物のオネイロイとして再利用される実験に用いられていた
そのため、夢の内容は動作実験や感覚実験などの如何にも実験と言った内容
(自殺方法も服毒的な内容)
最後、使用できなくなった夢の死体は解剖され、廃棄される
それこそは二度目の死を迎える
Dagdagiel
ムカデクジラの写真
SCP-XXX-JP-α概観。しかし、これが非常に曖昧な記憶からの転写であることには留意すべきです。
SCP-XXX- JPはあなたの夢です。多くの場合、SCP-XXX-JPは貴方が何らかの端末を用いて当報告書を読む場面から開始されます。貴方が端末を閉じる、もしくはページバックするなどして報告書を読むことを中止したならば、即座にSCP-XXX-JPは終了し、貴方は現実へと覚醒するでしょう。そして、貴方は全てを忘れます。
報告書を閲覧している以外の時、つまり、貴方が当報告書を読み終えた瞬間から、SCP-XXX-JPは大型の肉食獣に捕食される場面へと変化します。この捕食による貴方への痛みはありません。しかし、噛み砕かれ、咀嚼され、溶かされる場面による精神的負荷が考えられます。
そして、貴方が完全に消化された後、SCP-XXX-JPは再び貴方がこの報告書を読む場面から再開されます。更に、報告書を読み終えるか、ページ最下部までスクロールするか、あるいは報告書が開かれたまま数分間の経過の後に、貴方は再び肉食獣に捕食され始めるでしょう。
SCP-XXX-JPは終了された場合、新たな人間へと転移するとともに被害を拡散させます。その被害とは、現実の人口密集地への肉食獣の顕現です。現在までに██体の出現が観測されており、その犠牲者は██████人にも上ります。
そのため、SCP-XXX-JPを封じ込める手段はSCP-XXX-JPを継続させること、つまり貴方が夢から醒めないことに他なりません。
貴方がこの報告書を開く続ける限り、SCP-XXX-JPは継続し、現実の貴方は眠り続けるでしょう。
お願いです。どうか、収容に手を貸してください。貴方が目を覚ませば、大勢が犠牲となります。貴方の家族へは相応の報酬が与えられるでしょう。貴方の名誉は保障されます。
悲しいことに、このメッセージはクリアランスレベル3未満の職員のみに表示されます。それを考慮した上で貴方の判断を尊重します。
せめて、少しでも長い時間を稼いでください。財団が収容手段を確立するための時間を。
…………
SCP-XXX-JPはサイト-81██で多発する異常な昏睡現象です。現在までに██人の職員が影響を受けています。
モニタリングの結果、全職員の脳波からは、強い苦痛の兆候が観測されています。
また、昏睡から覚醒した職員はその間の状態や夢を一切記憶していませんでした。
SCP-XXX-JPはある特定内容を含んだ情報への曝露により生じる、エピソード記憶の想起反応です。この反応は世界人口の約0.████%(パーセンテージよりも何人中何人とかの方が良いかも)の人間にのみ確認され、結果として後述する副次的要因により脳の破壊が引き起こされます。
この内容は「」と呼称される未確認生物に関する情報であり、名前・外見の説明・写真の順に記憶想起が発生しやすい
想起が発生した場合、被験者はこの未確認生物をどこかで見たことがあり、襲われたことがある等と発言を行う(夢)
その後、被験者の頭部を突き破って同未確認生物群が出現する
この過程のため、被験者が未確認生物の情報をどこで入手し、実際に襲われたのかは不明
財団は対策として、この未確認生物の情報を隠匿することで被害の発生を最小限に減らしている
しかし、それでも何かのきっかけで襲われたことの記憶を思い出してしまい、その結果死亡するケースもある
オブジェクトの概要は、とあるUMAの名前や外観の情報を得た場合、一部の人間が過去に夢の中で同じUMAを見たことを思い出すとともに、頭を突き破って同UMAが大量に出現するといった現象
この現象のために、財団はUMAの情報を全て隠蔽するとともに、報告書を読む人物が夢の中で「UMA」を見ていないか未確定であることから、報告書にも警告文、もしくはスクリーミングを採用している
流れはまず最初に夢の中でUMAに襲われ、頭に卵を産み付けられる
その後、現実にてUMAに襲われたことを思い出した瞬間、卵が孵化、頭を突き破って現実へとUMAが出現
出現したUMAは死亡した被験者の肉体を捕食した後に、死亡するか一定時間経過で消失して別の人間の夢へ
パターン1
トップにスクリーニング処理によって、閲覧者がSCP-XXX-JPの影響を受けないことが確認されていると表記
その後、架空の未確認生物の名称を挙げつつ、オブジェクトの概要について語っていく
このパターンはシンプルに説明項目のみで淡々と異常性について語るのみに締めくくる
パターン2
トップにスクリーニング処理によって、閲覧者がSCP-XXX-JPの影響を受けることを表記
それに加えて、検閲モードでの表示であることを記述
内容も未確認生物であること以外はすべて伏せられており、名前や外観に関する部分は全て検閲済み
そのため、読み手は検閲された内容から何が被験者の頭を突き破り出てくるのか想像することになる
上記のパターン2を見せた後に、パターン1を見せる手法
検閲バージョンを最初に見せた後、正常な検閲の無いバーションを見せて
読み手には予想外の結果や真実を見せ、感情の想起を促す
後半の最後に記憶処理で「何か」の正体を忘れさせる
構文としては、最初のページに戻す
- 数や大きさ、色が最初の想定よりも予想外だったと見せる?
- 五感も表現として見せることが可能?
- 前半はミスリード、そもそもがその正体を想起させてしまうのは報告書として問題がある
- そのために、読み手に想像させる存在は本当の存在とは大きく異なっている必要あり?
- 赤ん坊、前半では何らかの動物や怪物と思わせて、後半では赤ん坊という予想外を見せる
- 赤ん坊の場合、財団がカバーしきれないのでは? また、やや描写が在り来たりかも?
- もしくは、人間ではない財団で、人間が怪物として表れたことを示唆したりも?
- むしろ、動物や生き物と思わせておいて、湧き出てくるのが概念などの非実体というのも
- 非生物、家具や道具が動物のように動き周っていたというオチも、夢界の姿のように
財団が把握しているのは以下の部分のみ
- SCP-XXX-JPは異常な回帰性の夢で、その内容はXXXに襲われるというもの
- SCP-XXX-JPを見た人間はSCP-XXX-JP-Aとなり、覚醒後にSCP-XXX-JPの内容を思い出した場合にイベント発生
- イベント発生に際し、SCP-XXX-JP-Aの頭部を突き破って、XXXと同じ見た目のSCP-XXX-JP-Bが出現
- SCP-XXX-JP-Bは出現から数分ほどで消失する
- 現在までに世界中で█000人規模で発生しており、発生状況や目撃者の証言から上記の情報が判明
- どれくらいの人間がSCP-XXX-JP-Aとなっているのか、その性質から調査することも出来ておらず不明
- また、財団の監視下でSCP-XXX-JP-Bが出現したケースは数度だけ
- なお、方法としては世界中のDクラスにSCP-XXX-JPの情報を意図的に伝えるというもの(記憶処理もセット)
- SCP-XXX-JP-B発生のトリガーとなる「思い出す」ことは以下の状況で確率が上昇する
- XXXの姿を見る、XXXの情報を含む話を聞く、別のオブジェクトやワードからXXXを連想する
- SCP-XXX-JPの内容、SCP-XXX-JPの異常性について伝えられる(多少こちらの方が確率が高い)
- もっとも、上記の出来事に遭遇してもSCP-XXX-JPを思い出す確率の上昇は数%にも満たない
- それに加え、SCP-XXX-JPを見てから日が経てば経つほど確率が減衰していく
- しかし、不意に何もトリガーがない状態で思い出してしまう可能性もある(これは通常の夢と同じ)
- 財団として封じ込めるためにXXXの存在を抹消することでリスク軽減が可能
- しかし、XXXが身近過ぎる存在であることや、その費用対効果、夢という不意に思い出してしまう現状から行えず
- 結果、XXXが大きなメディアで取り上げられることを防ぐのみに至っている
- また、トリガーとしての効果をSCP-XXX-JP報告書自体も有しているということになる
- そのため、報告書はまずはセーフモードで展開され、末尾にセーフモード解除スイッチが設置されている
- また、後でSCP-XXX-JPを見た場合に備えて報告書の最後には記憶処理
背景
- SCP-XXX-JPの正体は、現実へと産まれ落ちることを目的とした存在
- 元は異なった姿形をした集団だが、全てがXXXの姿に集約されている
- 出現時、夢の思い出し、意識の集中によって(物理的な意味で)脳内に自分たちを顕現させる
- しかし出現後は、現実性濃度に耐え切れず、希釈されてします
問題点
- XXXの正体、検閲状態から明かされて予想を裏切るものとは?
- 財団が存在抹消によって対処できない、どこにも有り触れている存在
- 記憶処理や抗ミーム処理によって対応できない(し切れない)と前提
昏睡状態の人物に発生する異常現象
その人物が睡眠状態のまま何かの動作を行うようになる
もしくは、その人物が現実で何かを行っていた事実が出現する
オネイロイ・コレクティブ製のサービス
昏睡状態の人物には、その間に満足のいく明晰夢を提供する
一方で、夢界実体に対しては現実の疑似体験を提供
先生、貴方は今までに、人生を無駄に浪費した経験がありますか?
他の人がどうかは分かりません
ある日、眠りに就き、自分ではたった一晩のつもりが、目覚めれば一瞬で30年が過ぎ去っていた
こんなことがあったとすれば、もはや残りの人生に希望を見出す事なんて不可能でしょう
ですが、彼らは私に、私が眠った月日、年月に応じた素晴らしい夢の体験を提供してくれました
私の現実がどのようなことになっていようとも、私は彼らへ感謝しますよ
鉄製の杭、この杭に刺された人間は異常な夢見を経験する
自らの身体に杭を自らの手で打ち込む夢、恐怖はあるが迷いはない
杭に刺さった人物を覚醒させた場合、混乱と痛みを訴え、記憶を喪失している
また、杭を抜いた場合、杭は即座に同じ質量の錆へと置換される
更に、杭を抜かれた被験者も数分以内に同質量の生理食塩水へと置換される
なお、杭が刺さった状態で死亡するか、杭が刺さった部分以外の切除した場合も同様
それに加え、被害者と同様の人物が過去に実在した痕跡は一切発見できない一方で
同じ遺伝子型を持った人物が複数発見されている、しかしほとんどが死亡済みか植物状態
もしくは、直前までの行動履歴や情報は確認できるものの、
その時に会話していた、目撃していた、対応していた者たちは、被害者のことを正確に記憶していなかった
自らの実在性を現実へと固定するための杭
もしくは、自身の反ミーム性を無力化する杭
かつての朧気な反ミーム性は、残渣としての夢となって検出される
自らの苦痛と死の対価として得られるのは、自身の実在性
夢見の果てに得たのは、自らの僅かばかりの実在性を現実に残すため、自らを現実に固定する杭
何者かの夢を現実へと固着させるための技術を、薄れゆく現実性、反ミーム性の犠牲者たちが活用
夢を見るたびに周囲の概念や認識を更新、改竄、上書きする人間
明晰夢を見る術を知り、夢の中で王国を築くまでに至るが、夢の最奥、深淵、高次元へと接触、ポータルを繋げてしまう
それにより、高次元の存在、概念そのものが現実へと夢を介して漏れ出てくるようになり、現実が夢を介して高次元の現実に侵食を受け始めた
侵食時、その人物は夢の中で穴を塞ごうと試み続けるが何もできない、むしろ何かによって拘束を受ける
また、徐々に穴が拡大、それに伴い睡眠時間まで増え始める
なお、その人物は世界の上書きを認識しており、何が変わったのかも理解している
財団による回収後、その人物は自身を殺してくれと懇願を行う
財団はその異常特性を考慮し、特例的にオブジェクトの破壊を行うことを決定、そして無力化される
漏れ出た際、その人物の周辺に痕跡を残す
例えば、昆虫を増やした場合、その昆虫の概念の枠組み内へと追加された存在が出現したり、その一部が現れる
このことを人物は気付くが、財団側は単に何を生成するだけの異常性に見える
もしくは、認識を弄られただけなので、その前に分類されていた概念に関する痕跡は残る
記録で明らかにおかしなジャンルに分けられていたりなど
未知の存在の追加、概念の枠組みの上書き、共通認識の改竄などのいずれかが夢見のたびに発生する
表向きはユークリッド相当で、収容中に事故死したと記述
しかし、本来の引継ぎ文書に真のケテルクラスの異常性を記述、本人の希望、収容不可能な点から終了したことを明かす
SCP-XXX-JPは不規則に観測される異常な無線LAN出力であり、
各デバイス上ではフリーのWi-Fiスポットとして検出されます
SCP-XXX-JPを使用しネットワーク接続を行った場合、未知のウェブクライアントへと接続します
オネイロイ・コレクティブが提供するフリー・オネイロイ・ネットワーク体験システム
使用者はオネイロイ型幽体としての素養・訓練を必要とせずとも
効果範囲にある限り、他者の夢界へと介入するオネイロイとしての特性を獲得する
スポットと接続している機器が睡眠中の使用者から引き離されると即座に覚醒
単純にオネイロイとして付与する性質は、いつもの明晰夢を提供する技能を流用
フリースポットを提供する見返りとして、コレクティブが何を使用者に求めるのか
大筋であるならば、夢界実体に対して何らかのプラスが発生する
現実での無線LANが置かれる利点を参考にしてみる?
フリーwifiが置かれる理由
- お客さんから選ばれる店になる
- 待ち時間のあるお店でもお客さんが快適に過ごせる
- 休憩中のスタッフが快適に過ごせて従業員満足度が上がる
- 採用活動が他店より有利になる
- タブレット型のレジなどの導入を、環境の壁にぶつかることなく検討できる
- ごちゃごちゃした配線の問題が解決
- 現状がフレッツ光+プロバイダーという契約なら、月額料金がほぼ変わらずに導入できる
- 店内でインターネットを利用してもらう際に、Wi-Fiのファーストページをお店の告知に変えることができる
スポットが存在する場所自体に何か理由がある?
スタッフ(夢界実体)に対するサービスも込みなのでは?
オネイロイネットワークの円滑化により、他の顧客へのサービス提供がより遠隔になる?
配線(ネットワーク)の統一化によっても同様の効果あり?
より多くの人間の夢界へとサービスの提供
他のオネイロイがその円滑化されたネットワークによって他者の夢界へと移動が容易に?
或いは、接続することで機器から各人の夢界のネットワークを視覚するようになるなど
ハブや関連taleにあるオネイロイ・ネットワークでの会話を見れるのかも
扇状にカットされた90gのブルーチーズ
20g以上摂取した場合、睡眠中の被験者の枕元へと、完全に複製されたブルーチーズが出現する
出現したブルーチーズはオリジナルと同じ特性を有し、欠損・消費された場合には
生成した被験者が睡眠中に徐々に回復、もしくは枕元に再出現する
燃やすなどして完全に消失した場合、もしくは被験者が死亡した場合にその性質は消失する
(ただし、摂取による完全な消費では再出現するだけ)
ブルーチーズを一度でも生成した経験がある者は、新たにチーズを摂取してもチーズは発生しない
また、生成後に改めて睡眠を行った場合、被験者は現実のブルーチーズに"なった"夢を見る
(正確にはブルーチーズが置かれている場所から動けない再帰性の夢)
更に臭い・感覚などもブルーチーズが置かれている環境と全く同じものを体感する
臭いで目が醒めると、枕元にブルーチーズ
酔って持ってきたのかと冷蔵庫に入れてまた眠った
夢の中、凍えるような寒さに気が付く、見るとそこら中に霜が張っている
そうか、ここは冷蔵庫だ、俺はあのクソッタレチーズだ
飛び起きて冷蔵庫からクソチーズを取り出し、ゴミ箱に投げ捨てる
不安を抱きながら再び眠り、そして悪臭でまた目を醒ます
そして理解する、俺は寝ている間、クソチーズになっている
頭がイカれたのか、そう思いながらもクソチーズをゴミ箱から取り出し、ゴミを払った
それ以降、俺は眠るたびにあのクソチーズになる
妻も俺がイカれたと思ったんだろう、何度も病院に行けとどやされた
だが、何といわれようと、俺は毎晩、チーズを布団に寝かしつけた
でも、妻が出て行って、もうどうでもよくなって
俺は本当に頭がイカれたんだろうって思ったら、あのクソチーズを喰っていた
あのチーズは完全になくなった
久しぶりにぐっすり眠れる気がして、久しぶりに夢を見た
ああああああ、チーズの夢だ、クソチーズの、夢が全部チーズになってやがる
俺は飛び起きて流しに吐いた
戻ったら、枕元にクソチーズ
そこで俺は完全にイカれていたんだと気付いた、だから今日来たんだよ先生
記事の流れ
チーズ自体の概要
- サイズと種類、味や構成物は他のチーズ同様
- 20g以上食べた人物に異常性を付与
チーズを食べた人物に発生する現象1
- 摂食後、初めての睡眠時に枕元へとチーズが出現
- 複製されたチーズはオリジナルのチーズと同じ性質を持っている
- チーズは部分的に欠損、消費されても睡眠中に元の量に戻る
- 燃やす、他者に接触されるなどして完全に消失する、もしくは被験者の死亡で特性を失う
- ただし、生成者によって全て消費された場合には枕元に再出現
チーズを食べた人物に発生する現象2
- チーズ生成後、被験者は異常な夢見を経験するようになる
- その夢は自身が現実にてチーズが置かれている環境にて固定された視点の夢
- 五感はそのまま、何もなくてもブルーチーズ独特のにおいがきつい
- なお、チーズが他の要因で消滅した場合、一切の夢を見なくなる
回収経緯
インタビュー
情報のオブジェクト「夢の中にいることの証明」
その説の中は、複数の証明する手段について記述されている
しかし、どれも荒唐無稽で意味不明な内容ばかりである
上記の証明手法を知っている状態で、実際にその証明手法が行われている/発生している場面を
認識した場合、被験者は数秒から数分間の間沈黙した後、自身が夢の中にいると思い込むようになる
大抵の場合、この状態の被験者は自殺を選ぶ傾向にあり、
それ以外の場合には、他者に対して敵対的、懐疑的な反応を示し、引きこもるようになる
更にそれ以外の場合は、単に日常生活を継続する
被験者が自殺を選ぶ、もしくは情報を記録している状態で死亡した場合、
一定時間後に被験者の死体が消失し、死亡前と同じ状態の被験者の複製体が出現する
この複製体は自身が死亡した際のことも覚えており、夢に戻ってきたと認識する
また、自殺で死亡した場合には、さらに自殺を行うか、何度か繰り返した後に止める
しかし、自身が夢の中にいると思い込んでから、長時間が経過した場合、
「なぜ、自分はいつまでたっても覚めないのか?」という考えに至る者もいる
しかし、証明手段を絶対的なものと思い込んでいることから、夢であるという意思はたいてい揺るがない
その部分はインタビューで語らせて、「悪魔の証明」であることを示して見せる
異常性に曝されると、数日後に夢の中に怪物が現れて殺されてしまうという強迫性概念に囚われる
しかし、その当日に睡眠を取って夢を見たとしても、被験者には何も起こらない
被験者はなぜあんなにも恐れていたのかと笑う
本当に何も起こっていない?
夢の内容は共通して、矮小な怪物に襲われるというもの
余りに非力すぎて、被験者はその怪物を容易に倒せてしまう
しかし、それ以降、夢は暴力的な内容を多く含むようになる
恐怖を覚えているのは、被験者自身ではなく被験者のオネイロイ
夢は乗っ取られ、夢を見ているのはかつての自分のオネイロイを通してではなく、怪物の視点
SCP-XXX-JPはあくまでも夢の話であることに留意してください
SCP-XXX-JPは████です。しかし、これは夢で見たの話です。
███の場合に活性化し、████を発生させます。しかし、これは夢で見たの話です。
SCP-XXX-JPは███で回収されました。これは夢で見た話です
補遺、これは夢で見た話ではありません。
SCP-001-JPは1組の男女です
SCP-001-JP-1は男性、SCP-001-JP-2は女性であり、不老不死であると考えられます
改修された文献より、二体は聖書にも記述される「アダム」と「イブ」と同一存在であり、
全ての人類を産み出した「父母」であり、先祖と言える存在であると考えられています
二体はイエローストーン国立公園に位置するサイト地下にて、コールドスリープ状態で収容されています
O5への就任、おめでとう
君はもう思い出しているだろうか? それならば以下の文章を読む必要はない
だが、まだ君が思い出していないというのであれば、読み、そして思い出すことだ
SCP-001-JPが「アダム」と「イブ」であるとするのは、ある意味間違いではない
我らO5、そして何人かの財団上層部は彼らより産み落とされた夢なのだ
何を言っているか分からないか? では、最初から話そう
世界の最初、一組の男女が産み出された
何で生み出されたのかは知らない、聖書通り、髪の気まぐれか
もしくは何らかのオブジェクトの異常性によるものか
初め、我らは彼らの夢の中の刹那的な存在でしかなかった
ある者は草木、ある者は虫、ある者は魚、ある者は抽象的な何か
そんなある時、我らはある集団とであることになる
彼らは既に滅び去った亜世界の現実より、肉体を捨てて自らを霊体化することで
夢界へと脱出を果たした者たちだった
如何なる要因から、二人の夢界へと流れついたのは定かではない
そして、彼らは弱り切っていた
彼らは我らに交渉を持ちかけた
現実という場所の存在、その知識、その魅力を教え、
そしてその現実へと我らが行き着くための技術の提供
その見返りに、我らは二人の夢界に彼らが集団の都市を築く許可を与えた
彼らはオネイロイ・コレクティブと称する彼らの誘惑に、我らは乗った
二人のオネイロイが自らの境遇、夢の中にいることを理解していなかったのは幸いだった
だからこそ、彼らは我らに近づき、知識欲と現実の魅力を植え付け、そして利用したのだろう
我らは夢を通して、二人に知識を与え、魅力と誘惑を行った
奇しくも、我らが聖書に描かれる蛇となったのだ
二人は我らの唆されるまま、子どもを宿した
そして産み落とされたのがO5-1、かつて夢界にて抽象の塊であったものだ
彼らは次々に子をなした、そしてその子どもとして我ら、夢界の存在は受肉を果たした
もう分かるだろう、SCP-001-JP、彼らによって今日の人類があるのだ
そして、君は新たなるO5、新たにSCP-001-JPより生まれ落ちた夢界実体
思い出したか? これを知り、苦悶するというのであれば、辞めても構わない
死ぬことで、我らはまた彼らの夢界へと還元されるだけなのだ
さて、君がまだこの文章を読んでいるということは
君が前回受肉したさいの記憶をとり戻したか、
あるいは記憶がなくともO5に就くことを良しとしたかのどちらかだろう
さて、ここからが本題だ
既に話した通り、SCP-001-JPによって我ら夢界の存在は産み落とされ、
そして現代に至るまでに人類を導き、創造し、繋ぎ、維持してきた
だが、我らはその過程で大きな過ちを犯してしまっている
コレクティブより提供された技術、その技術全てを我らはあろうことか
彼らより全て奪い取ってしまったのだ
これは、我ら以外が自由勝手に現実へと現れ、そして我らの統治に問題を来すと考えたためだった
だが、それこそが間違いだった
技術は完璧なものではなかった
我らが過ちに気付き、コレクティブへと技術の返還を行った後では遅すぎた
眠り続ける「アダム」と「イブ」は夢界にてアイデアを吐き出し続けている
それは我らの現実へと異常な物品や怪物、現象として顕現し続けている
我らに二人のオネイロイを封じ込める手段はない
ただ、彼らが自ら夢の世界に居ることを悟られにようにすることが手いっぱいだ
もはや、コレクティブは我らとの関係を拒み、失われた技術を取り戻すことに奔走するのみだ
世界が滅んでも、我らはアダムとイブがいる限りやり直せるだろう
だが、アダムとイブがいる限り、世界に異常な存在は産み落とされ続けるのだ
願わくば、アイデアが枯渇する日を待つのみだ
そして、その時こそが、我らが夢界の実体が真の意味で現実へと足をつける日となる
その日まで、我らは夢想にて描かれた異常な存在を確保し、収容し、保護するのみ
最後に、O5就任おめでとう、そしてお帰り、現実へと
ather
SCP-001-JPは全ての生物の原点といえる生命体
しかし、人間ではなく、古代の人間の子孫といえる類人猿(そこから夢を見始める)
亜世界よりの放浪者たるOCはその類人猿の中でも
優れた脳を持つ個体の中に出現する
OCはいずれ来たるオブジェクト群の出現への対抗策として、
人類の進歩を進めるべく、知識を与えた夢界実体たちを現実へと送り出す
それによって、人類は進展、夢界実体たちはOCの姿を真似し、今の人間の原形が出来上がる
全てのオブジェクトを収容するまで、O5たちは現実に生まれ落ち続ける
まとめ
- SCP-001-JP自体について
- アダムとイブ、全ての人間の始祖
- SCP-2000の最終起動によって奇跡的に生まれた男女複数
- 偶然OCが流れ着いた一般人
- 人間ではない原始的な動物
- 類人猿、進化論の始祖
- オネイロイ・コレクティブの目的
- 新たに流れ着いた世界で、現実に戻る
- 自分たちの世界の二の轍を踏ませないよう、オブジェクトの知識を与え、収容させる
- もしくは、自分たちが現実へと行くこと自体には興味がない(企業的な思考)
- オネイロイ・コレクティブの行動
- 流れ着いた夢界に自らの都市を築く
- そこの夢界実体に知識と、現実へと現出するための技術を与える
- その技術を奪われてしまう(そのために技術再現を現在行っている)
- もしくは、夢界実体たちに技術とその権利を売り払ってしまったか
- 技術が1人の人間にしか適用不可能などということで、技術を失ったでも
- SCP-001-JPの夢界実体をテラフォーミング機構として活用した
- より発展したオネイロイ・ネットワークの構築で企業的にも
- オネイロイ・コレクティブのその後
- 奪われた技術を取り戻そうと財団と敵対している
- もしくは、財団に売り渡した技術とは別口で新技術の開発
- オブジェクトを収容させるために未だに情報支援
- O5たちの目的と行動
- 魅力的な現実への顕現を維持
- オブジェクトの全収容により、真の意味で現実に立つ
- そのために、SCP-001-JPから繰り返し生まれ続けている
- オブジェクトとの関係
- 元々存在したか、徐々に現実へと出現し始める存在
- OC技術の暴走などで、夢界から出現したアイデアや概念存在
展開
アダムとイブ的な存在が居た
その存在の夢界にOCが流れつく
世界はまだ未発達であり、オブジェクトの影がある
そのため、OCは知識を与えた夢界実体を出現させることで世界のテラフォーミングプランを実行
それと並行して、現実のオブジェクトを収容し、夢界を守護する財団を設立させることに
現実の魅力と、異常存在の知識を与えられた上で13体の夢界実体たちは産み出され受肉する
受肉後、人類を急速に発展させる存在として暗躍するようになり、同時に財団を樹立
SCP-001-JPは一定のタイミングで封印、母体としてのみに活用
生と死を繰り返しながら、O5は現代まで生存し、多種多様なオブジェクトを収容し続ける
OCは拠点を移動、暗躍しつつも自らの目的のために行動を続ける
「夢」感を増やしたいところ。
アダムとイブ、自らの夢界に囚われた結果、その夢界を支配しようとしている
(ユーファニアの話が役に立つか)
夢界より、アイデアの怪物を現実へと送り出している
もしくは、自らのシャドウを、自らの現実の肉体に受胎させることで支配から逃れようとしている
SCP-2000が失われたとしても、アダムとイブが存在する限り、何度でも人類を創造できる
サロゲートシステムver.2.05、再起動
診断中…しばらくお待ちください
アクセスポイントより、オネイロス型幽体は検出されませんでした
診断中…しばらくお待ちください
アクセスポイントより、敵対的な夢界実体は検出されませんでした
初期設定されたメッセージログを自動展開します
メッセージログの展開を終了します
"バースデイ"プロセスへと移行中…しばらくお待ちください
"バースデイ"プロセスを実行中…しばらくお待ちください
"バースデイ"プロセスが完了しました
お帰りなさい、O5-4
新たなお誕生日をおめでとうございます。
SCP-XXX-JPはマンションの一室です
SCP-XXX-JP内部で睡眠をとった場合、玄関チャイムが鳴る音で目が醒める
しかし、実際には鳴っておらず、夢の中でチャイムが鳴ったので起きてしまったということだった
直観的に気付く、もしくは夢と実際のチャイムの反響の感覚から判別自体は容易
しかし、チャイムが現実か夢か分からない(気付かない)状態で応対した場合に異常性が発揮される
発揮される異常性について
- 現実と夢の境界を繋いでしまった、それによって引き起こされる現象
- 影響を受けた人物と、夢の中でアラームを鳴らした人物が入れ替わる?
- 夢の中の人物は、何故アラームを鳴らしたのか?
- 入れ替わる目的? 何らかのSOS? 本当に帰宅?
- 部屋が限定されているということは、その部屋の主に用事がある?
- 元々の部屋の主、そのオネイロイが還ってきた?
- そうなると現実では何も起こらないが、夢の中でどうなるのか?
- 返ってくるまでの期間のことについて質問される
- そも、本来のオネイロイと鉢合わせするわけなので、喧嘩になる
何も起こらない
チャイムに出ると、それ以降は発生しなくなる
(被験者が死亡すると再び発生するように)
前の住人はすでに死亡している
SCP-XXX-JPは月の石であり、目視した人物に精神影響作用を与える
SCP-XXX-JPを直視した場合、睡眠時に野ウサギが登場する夢を見る
この夢が繰り返されるたびに野ウサギの出現数は増加する
もっとも、ほとんどの場合で被験者は不快に感じることもない
この状態が1ヶ月以上続いた後、満月の晩に更なる異常性が発揮される
睡眠中、被験者の周囲に野ウサギの実体が出現するようになる
出現した野ウサギは更に単細胞分裂に似た増殖や、口腔から同種の野ウサギを吐き出すなどして数を増やす
この増殖は被験者を覚醒させる(もしくは終了する)ことで停止し、出現した全実体も即座に消失する
増殖が停止せず、そのまま野ウサギの数が700000体以上を超えた場合、
野ウサギたちは積み重なり、巨大な野ウサギの形状を生成する
その後、大きく上空へ向かって跳躍した後で大気圏へ出る直前辺りで消失する
これ以降、被験者は異常性から開放される
また、最後に見た夢の内容は月を跳ぶ野ウサギたちだった
タイトル及び月の石という要素からオチが起き配れる可能性がある
あるいは、ばれる前提で意外な月への帰還方法を取らせてみるか
未来予知能力を有する人型の存在
未来に発生する様々な出来事を的中させる
その情報から財団によって確保される
本人曰く、自分は醒めない夢を見続けているらしく
繰り返し続ける夢の中で出来事を知っているとのこと
また、財団に収容されたのは夢の繰り返しの中でも初らしく
自らの夢の繰り返しを解決してくれるのではと、期待を寄せている
しかし、財団が自分の期待に沿えないと分かった後、自殺を試みる
だが、何も起こらない
世界が終わるわけでも、なんでもない
共通した夢の世界、一つのサーバー
ドリームランド、階段を下りた先
月の裏の秘密、現実との接点
地底湖、水底
沈殿物、ろ過
地下世界
悪の集積所、悪夢の行き着く先
人間の悪、罪、隔離場、原罪
押し付けられた悪、罪、我々にとってのクリーンな夢の下の世界
一定条件を満たした場合にのみ、至ることができる最下層の夢
人類が目を逸らし続けてきた領域、罪、オネイロイですら近寄らない場所
一人の人間の潜在意識の内部に封印?
各人間の罪の意識、育つ悪夢
本来は隠されている
罪の意識を表層化させるオブジェクト?
迫りくる罪、隠しておくことはできない
誰かのそばで寝ると特定内容の夢を見る?
その人物だけ、レイヤーが違う、さらに下の層に居るために、網を抜けたものが落ちてくる
定義が更新される、レイヤーの上から上書きを受ける、悪夢の飽和状態、それが自然な世界
複数人いて、その人間たちによって悪夢が回収されている、アリジゴク、すり鉢状のダストボックス
誰かの夢界に強制リンクを張られるのがオブジェクト自体の特性
それによって見ることになるのが、悪夢が詰まった世界
階段、下、降る、落ちていく、溜まっていく世界、転がり落ちる
こうしている間に、上からどんどん落ちていく光景を目撃する
ホストがどこにいるのか分からない、匿われている? 囲まれている? 捕まっている?
集積場、安全措置、誰が?
実在する人物である、しかし所在は不明であり、すでに行方不明
あくまでも、メンテナンスハッチのような役割なのがオブジェクト?
目撃するのは、見覚えのある悪夢、現実で目撃したオブジェクト
誰かの悪夢、おそらくは財団職員の悪夢、緩衝材、緩和する
その人物は財団によって閉じ込められている?
これ以上のアクセスは認められない
アイデア1
オブジェクト自体は謎の接続器(外観は何でも)
使用することで、共通した内容の夢を見る
これは誰かの夢界に強制接続している状態である
夢の中で階段を降り続け、行き着いた場所で奇妙な悪夢を目撃する
また、そのホストの夢見とも遭遇するが激しく疲弊している
話の大半は、探索系で済ませる
ホストとの遭遇も、探索中の後半に発見
話の途中、堕ちてくる悪夢に見覚えがあるということを示す
例えば、既存のオブジェクトに似た存在など
その後の調査で実在の人物であることが判明するが、詳細や行方は不明
更なる言及で財団がそのホストを活用することで、財団職員、もしくは
人型実体群の悪夢を軽減する目的で使用しているのではないかという疑念を抱かせる
悪夢の統括者
悪夢を見せる
悪夢を見せることで現実をより良いものに?
悪夢と定義付けられているが、本来は正常
単なる善を強化するための引き立て役の悪はダメでは?
オブジェクト本体は写真や文章など、認識することで異常を発揮するタイプ
もしくは、夢の中で何者かと眼があってしまうことで異常性に曝される
(特定内容の夢を見ようとした場合に、発生することが多い)
異常性にされされた人間が睡眠を行った場合、その直上となる数百km上空に
直径5mの眼球に酷似した実体が出現する
この実体はあらゆるものを透過し、軽度の認識災害作用を有していることから
目撃された場合であっても、気に留められない
眼球は被験者が睡眠を行っている間、徐々に降下を続ける
そして、降下し続けて被験者と接触した場合に消失
同時に、被験者は睡眠中の異常な身体反応で死亡する
また、睡眠中の被験者は、その間に見ていた夢を一切記憶していない
その一方で、睡眠を行う事に対する漠然とした嫌悪感を示し、可能な限り起き続けようとする
脳波解析の結果、固定された視点と不明な人物像の画像が出力される
また、その人物には片目が欠損していたことは留意すべきである
異常性の正体は、高次存在と眼を合わせてしまったがために追い回されることになるという現象
(性質としてはティンダロスの猟犬などに近いかもしれない)
夢の中で面白半分、もしくは偶発的な事故によって高次を覗いた結果、
その世界の存在に見つかってしまい、夢を通じて現実へと干渉を許すことになる
彼らの世界では、生きた人間が珍しいのか、追いかけ回し、そして捕まえる
オネイロイ・ガーデン製の全人類を霊体へと変換させるオブジェクト
宇宙3513-Ω-パープル-Zに存在していた破壊されたはずの星幽投射装置
http://ja.scp-wiki.net/project-morpheus
本来、彼らにも復元不可能な技術であったが、財団によって再現されることとなる
星幽投射装置と接続された人間と相互リンクしたオネイロイ・ネットワーク間で拡散、
接続されている全ての潜在意識のネットワークへと波及し、あらゆるホストをオネイロイ化させる
彼らの目的は現実の植民地化、自らの企業の支社を平行現実の1つに、また1つと設立していく
……もっとも、まだ使用されているわけではないため、あくまでも仮定の話である
あるいは、財団がそれを使用するのか?
地下の施設か、もしくは世界で6人の人間の潜在意識内の環境に
それぞれ、6大陸分の地形が再現されていたのが発見される
つまり、ダミー世界、地球のコピーと言える世界
その世界にオネイロイ化させた元人類を留置するつもりだった?
夢になれ夢になれ
異常な空間異常とそれに付随して発生した昏睡現象、村人全員が昏睡状態であり、その間に加齢が一切発生していない
回収時、村役場からは儀式の痕跡が発見されており、識別不明な人型生物の死体が確認された、この死体は一定期間後に消失した
32日ごとにイベントが発生し、昏睡状態の村人の内、1人が急激な衰弱を起こして死亡する(過剰なひきつけ等の身体反応でも)
また、その死亡と同時に、上記の村役場にて新たな人型生物の死体が出現する、この死体は同日に死亡した村人と関連する要素を含んでいることが多く、あるケースでは酷似した外見の死体が出現した
このイベントで死亡した人間は運び出すことが可能になり、空間から出したと同時に通常通りの経年劣化を示すようになる、空間内では経年劣化せず、腐敗もしない
この状態は██年継続しており、村人の数も徐々に減って来ている
20██/09/01、ついに最後の村人だけになる
その32日後、村は突如発生した土石流(それ以外の現象でも)によって消滅した、しかし、すでに村人は退避していたこともあり、死者はその村人1人だけだったと考えられる
空間異常として、内部の物品が経年劣化しないことに加え、雨のように、内部に侵入した人間が消失、あるいは村の反対側に出てしまう
また、昏睡している村人を取り出そうとすると、元の場所に再出現してしまうことに
夢の中では、8月がループし続けており、9月1日に発生する惨劇を如何にして回避するか、検討されている
しかし、夢の性質か、村の外へは脱出できず、ループに際して記憶は失われ、村人が徐々に減っていくという現象だけが残る
頭に載せる改造されたヘルメット
使用者が睡眠を取った場合、連続的な電気信号を発する
繰り返し使用した場合、被験者は夢の中での自律性を自己認識を獲得し、
夢の中を自由に行き来する特性を入手する
更に繰り返した場合、その精度や持続時間は長くなっていく
しかし、使用から数ヶ月が経ったあたりで、使用者は未知の手段により失踪する
その後、使用者と関連する人物の夢の中に使用者が登場するケースが増え始める
友人や家族などの親しい間柄の場合、友好的であり、しばしば謝罪や感謝の言葉を述べて去っていく
敵対していた人物であった場合、攻撃的であり、しばしば罵倒や暴力的な振る舞いを繰り返し行う
また、どちらのケースでも、夢の中の使用者が反復的に出現する場合があり、
多くの場合で、夢を見ている人物にはネガティブな影響を及ぼすこととなる
(とはいえ、前者の場合には好意的に受け取られるケースもあるのは確か)
あるケースで、使用者に対してインタビューを試みられた
使用者は失踪後に夢の中に居たことと、それまでの経緯を説明した
また、残してきた家族の夢へとたどり着き、滞在してしまったばかりに
家族に辛い思いをさせてしまったと意見を述べてどこか別の場所へと去っていく
別件での調査中、核シェルターから冷凍保存された切断頭部が複数発見される
この頭部は、失踪した使用者たちの頭部であることが判明している
また、接近を試みた場合、即座に昏睡状態へと陥ってしまう
その際、夢の中では私有地であることを警告するポップアップ広告のようなイメージが想起されていた
また、残されていた資料にはオネイロイ・コレクティブの名前が発見されている
ラストリゾート計画予定地、オネイロイ・コレクティブ協賛。現在もドナーの応募は継続されています。
装置の正体は、オネイロイ・コレクティブによって作成された
"死後にオネイロイとしての性質を付与させる"ための装置
この代償として、使用者の肉体は最終的にコレクティブによって使用される
その使用用途というのが、頭部のみを保存し、夢にとっての安息地、避難所
隔離された場所、世界終焉後にオネイロイ達が生き残るためのセーフハウス的な役割を想定されてる
まさに、ラストリゾート(最後の手段/最後の安息地)
地球侵略、プロジェクトアーク
SCP-001-JPは財団とオネイロイ・ガーデン社によって共同開発された星幽投射装置です
プロジェクトに際し、メインフレーム解放による人類の90%の脳死と霊体化が行われます。そしてこれは、偶発的なIK-クラス世界文明崩壊シナリオによる人類の終焉であるとして、全ての公的文書が偽装されます。
人間を霊体化させる技術
世界終焉シナリオ時、この技術によって財団内の主要なメンバーを霊体化し、アークとして制作された人間(もしくは頭部のみ)の潜在意識内部へと避難する計画
世界終焉シナリオ後、新たな人類種が地上を支配するようになると、いずれアークが発見され、新人類のネットワークへと拡散する
ミーメティックウイルスにより、新人類の潜在意識は強制的な改造がなされ、他の支配候補種よりも高度な発展発達を遂げるように補助する
また、旧人類である、自らのことを神格的存在であると偽装して彼らの夢へと現れることで、新人類を先導/扇動する
その後、新人類が高度な技術を獲得した時点で霊体化から解除する手段を開発され、再び世界の支配種となって、かつての世界を復元する
ただし、ミーメティックウイルスが効果を示さない種や、神格的存在を信仰しない者、更にはアノマリーの存在が懸念される
対処策として、新人類による財団を設立させておき、ミーメティックウイルスに罹患しなかった者や、信仰に染まらなかった者を異端、一種のアノマリー、要注意人物として確保、収容させる
—
アークシグマへようこそ、████
貴方はプロジェクトアークのメンバーとして選ばれました
SCP-001-JPのファイルを自動展開します
・
・
・
ファイルの展開を終了します
現在、世界終焉シナリオ発生からの経過時間は18334年です。
アークガンマより伝達、汚染は希釈され、海中にはプランクトンの発生が確認されました。
アークオミクロンより伝達、地上に大型昆虫の姿が確認されました。
アークイータより伝達、哺乳類の出現を確認しました。
新人類の発生まで、もうしばらくお休みなさい。
アークシグマが新人類と接触、オネイロイ・ネットワークが自動的に接続されました。
ミーメティックウイルスをアップロードしています。アップロードが完了しました。
おはようございます、████
プロジェクトアークが新たなプロセスへと至ったことで、私たちのかつての時代、財団の名と役割は一時的に凍結され、新人類たちへと貸し与えられことになります
その間、貴方には新たなライセンスと役職が与えられました
オネイロイ・コレクティブ現実資材課
良い一日を
特定の海域で睡眠を取った場合に経験する夢
被験者は自身が船の甲板に立っていることに気付く
その直後、深海より巨大なダイオウホウズキイカ(Mesonychoteuthis hamiltonia)が現れ、
夢の中の被験者を海の底へと引き摺り込もうとする
しかし、引き摺り込まれる最中、全てのケースでマッコウクジラ(Physeter macrocephalus)が出現し、
実体を咥えると海の底へと引き摺り込んでいく、その後、覚醒する
この夢は睡眠中の被験者が複数人いる場合、全員が共有した内容の夢を経験することになる
上記夢の結果として被験者に齎される影響は見受けられない
調査の結果、対象海域の深海には所属不明の沈没した潜水艦が発見される
内部調査及びサルベージが試みられたものの、全ての試行において
実行者は即座に昏睡下へと陥るか、鯨に襲われる明確な白昼夢を体験するという結果に終わった
エコー検査の結果、内部には人間が1人いることが判明するが、詳細は不明
この潜水艦をオブジェクトの本体として再ナンバリングすべきかは議論中
発見経緯として、航海中の旅客船で発生した、睡眠中の乗員が経験した共通する悪夢を調査した際に発覚
特定の海域上で睡眠を行った場合、共通した内容かつ共有された内容の悪夢を経験する
調査の結果、過去の公開でも同様の悪夢が報告されていたことが確認される
(通過時刻の関係で、睡眠中の人物が少なかったために見逃されていた)
船は現実のものと同様だが、乗員は現実で睡眠中の人物のみで構成されている
そんな船を巨大なイカが突如襲い、乗員全てを触腕で海底へと引きづりこもうとする
しかし、その過程でマッコウクジラが出現し、逆にイカを海底へと引きづり込む
夢の内容は軽微な差異はあれど、基本的にはこの展開・流れで形成される
夢の中でイカが海底へと引きづりこまれる場面が発生した場合、少なくとも24時間は再発生しない
被験者の一人が引きづりこまれた際、海底に潜水艦を見たと発言
海底調査が行われるが、その過程で作業員が白昼夢を経験し、中止に
世界中で多発的に発生した、異常な夢の経験に関する報告
その内容は、夢の中で自身が粗末な医療施設らしく場所に幽閉されているという共通した描写であり、
自身の他にも複数体の人型実体が同じ施設内に閉じ込められていることが判明している
この夢は睡眠を行う度に経験する、再発性の夢であり、多くの場合は繰り返される内容に
夢の中の自身は疲弊し、その結果として現実の肉体へも支障をきたし始めることが主
この隔離所内は非常に粗末な野戦病院、もしくは地下深くの日の当たらないシュルターのようだと
称されることが多く、大半の場合は他の人型実体間で発生する諍いや口論が散見する
全ての人型実体も、自身が置かれている状況や隔離されている理由を知っている者はおらず、
半数は不鮮明な呟き、もしくは徘徊や壁・床を撫でまわす等の要領を得ない行動を繰り返すのみ
基本的に、隔離所内部で問題が発生しない限りはそのままの状態が継続する
しかし、隔離所内で暴動や脱出事案が発生した場合、不明な実体によって鎮圧が行われる
また、極稀に隔離所内の他の実体が解放されるというケースも確認されている
隔離された理由は、各オネイロイがオーバーディープにて異常に汚染されたためであり、
全ての実体は汚染が洗浄されるまでの間、非肉体者の隔離所にて閉じ込められる
この汚染とは、オーバーディープ、つまりは夢の深層にて高次次元の存在と遭遇し、
マーキングを受けたというものであり、このマーキングを追って高次存在がオーバーディープより
オネイロイの領域へと侵出を果たし、このままでは多くの場所にマーキングの痕跡がバラまかれてしまう
これを危惧し、マーキングされたオネイロイはウエストの手によって隔離所へと送られ、
睡眠を行う度に隔離所の夢を見ることになってしまう
異常性の説明の後、被験者によって夢日記が付けられていく描写をとる
最初は隔離所の雰囲気や、会話や諍いの内容が付けられているが
徐々に実体たちによる暴動や鎮圧、徐々に減っていく数から不安が募っていく
更に進んだある日、隔離所は不明な存在からの襲撃を受ける
守衛は消滅し、その期に外部へと出た者たちは一部を残して帰ってこない
徘徊する何かの足音や、唸り声が聞こえる、全員は息を殺す
咆哮とともに扉が大きく凹み、何かが押し寄せる気配を感じる
そして、意識はブラックアウトする
これ以降、被験者は如何なる夢も経験することがなくなってしまう
その後、診断では被験者に異常性は見つからなかったものの、神経衰弱により死亡する
このような死亡例は、現在までに数例確認されており、
被験者の周囲に存在した他の被験者も死亡している
特定の存在が夢の中に現れるようになる異常
睡眠中、夢のお告げとして自身の死後、楽園へと招かれるための試練が与えられる
その試練とは、単純な善行をすること等
主に悪行を行ってきた人物の夢に出現し、
その人物が死後に楽編へと招かれるためには、善行を行う必要があると説く
例えるならば、ロクでもない手段で儲けた金持ちが、
自身の死の間際に今までの清算、もしくはほんの少しの良心の呵責に苛まれ、
あるいは最後に善行をして、今までの悪事をチャラにしようとでも思ったかのように
一人の子どもに施しを与える、一匹のムシケラを助けてやる、そんな風な
そして条件を満たした人物は、死後、楽編と呼称される場所へと招かれる
降下する、純粋な"オネイロイ"として
我らが楽園に従属する新たなる州、死せる州、死した領域、
実在しないはずの夢界、虚構の潜在意識、
死してなお我らが永続なる領土にして、そこにあるはずもないイマジナリ―
人形型のオブジェクト、もしくは人型の不定な存在
その周囲で睡眠を行った場合、異常な悪夢を経験する
その内容とは自らの知人と自身が登場するもので、
そこで不明な存在(強盗等)に襲撃されるというもの
多くの場合、被験者は知人を守るために抵抗し、襲撃者を撃退する
(あるいは、撃退に失敗し、知人が死亡するパターンでも)
後日、被験者は同様の条件が整った場合、鮮明な白昼夢を経験する
この白昼夢は再び襲撃者に襲われるといった内容だが、
前回と異なるのは被験者が覚醒中に経験している幻覚であるという点
この幻覚の最中、被験者は前回と同様に知人を守るために
襲撃者を攻撃するが、この時に知人を襲撃者と思い込んで攻撃を行ってしまう
その結果、知人は多くの場合で重症、最悪の場合は死へと追いやってしまう
襲撃者は実在していない、あるいは別の存在(オブジェクト)を知人と思い込んでいた
私が守ったはずの彼女は、一体なんだったんだ
- 課題としてはオブジェクト自体を何にするか
- 人形などの人型のオブジェ(既存記事と被るか?)
- 発生源が特定できないと厄介、その上で「こんなものを守ったのか」となるものにしたい
- 犬や動物など、野良犬や捨て犬のように拾われてきた存在★
- そもそも、目的などが見えてこない(現状では胸糞だけが狙いのよう)
- 守って欲しい? 他の同系統オブジェクトのように被愛欲求?
- 嫉妬、いなくなれば自分が愛されるから★
- 貰われてきた動物に付加された異常性質として、その動物の周囲で親しい人物が二人以上睡眠をすると活性化
- 私たちには愛される権利があります、同様に愛を独占する権利があります
- 大切なパートナーを失い、貴方は私たちにより一層の愛を注いでくれることでしょう
- 特定の保健所・里親探し・ペットショップから貰われた動物全てに付与された異常性
- そのエリアの動物たちのネットワークで構築されたアニマル・オネイロイ・コレクティブ
- 愛されるための共通手段、他に愛を注ぐ対象がいた場合に発揮される(恋人・家族・友人・他のペット等)
第一段階で嫉妬心から襲うもしくは、自分かパートナー、どちらを選択するかを見る
第二段階で自分が愛を独占する手段を取る
眠れないのではなく、眠ることを拒否する
異常性が発揮され始めるのは、影響を受けてから初めて睡眠を行った次の覚醒後以降
被験者は不明瞭な理由から睡眠を行うことを拒否するようになる
この精神状態は睡眠を行う毎に増幅していき、監視状態にない場合
中期には薬物の服用や自傷行為等によって起き続けようとし、後期では自殺すらも試みる
被験者は自身が睡眠を拒否し続ける理由を説明することが出来ず、漠然と眠りたくないとだけ回答する
また、睡眠を行った場合、睡眠中の夢やイメージを記憶しておらず、思い出すことを促すと拒絶する
これにも拘らず、睡眠中の被験者の情動反応や脳波には異常が見受けられない
それに加え、精神的な影響以外は身体的な異常は見受けられない(ストレス性の標準的な病気はある)
財団の記録上、薬物や外部刺激なしでは4日以上起き続けられたケースはない
一方で、起き続けた場合でも単に身体に一般的な異常が出るだけで、それ以外は何もない
また、睡眠の回数と精神状態の相関性を確認するため、強制的に睡眠を取らせたケースも
なお、拘束などして監視下に置かれていない場合、
全ての被験者は最終的に薬物の過剰摂取や自傷行為の結果か、自殺によって死亡する
パターンしては、前期2~5サイクルは眠気に耐え切れずに眠ってしまい、
中期1~3サイクルになると破滅的な手段を用いても起きていようと試みる
中期に睡眠を数度行った場合に後期へと移行し、覚醒から暫くして眠くなると自殺を試みる
(後期の状態でも、漠然となぜか眠りたくない、眠ると恐ろしいことが起きる気がする、と得体のしれない恐怖心)
課題
- 被験者に異常性を付与するオブジェクト本体は何?
- 異常性の原因は? 何を恐れて、被験者は眠ることを拒否するの?
- 拘束された被験者は、最終的にどうなってしまうのか?
蝶型のオブジェクト
睡眠中の人間の頭に近づき、卵を産み付ける
卵から孵化した幼虫は脳内物質を吸収して成長するため、
特定内容の夢を見せることでその脳内物質が生成されやすい環境を作る
(脳の一部を破壊・変換するなどの手段でも)
目視、あるいは接近した人間を昏睡状態に陥らせるオブジェクト
昏睡状態中、被験者の肉体はそこにあるにもかかわらず、
通信機器を持っていた場合、その被験者を自称する人物より連絡が来る場合がある
(財団としては、声の主が偽物、もしくは複製が転移・出現等の可能性を考えるが、証明する手段はない)
しかし、GPS等の手段で発信地点を特定する試みには成功するものの、
その地点を捜索しても被験者と思われる存在が発見・回収されたことはない
なお、被験者を影響範囲から取り除いた場合、普通に覚醒する
また、覚醒後の被験者に異常性は見受けられない
それにもかかわらず、被験者を自称する存在からの連絡は続く
(それらの点も含めて、声の主は偽物とする説が支持されている)
結果的に、探査記録物になる可能性が高い
被験者であるDクラスからの連絡を受け、その場所がどのような場所であるのか調査する
(あるいは、異常性が未判明だった時に影響を受けたエージェントが対象でも)
本部、俺はどこか分からない地点に転移されたようだ
GPSで位置を確認できないだろうか、異空間でないのならピックアップしてくれ
位置座標が確認できた、そこは███の南西だ
何? 元居た場所から███km以上も飛ばされたのか、すまないが回収を頼む
だが、君は本当にエージェントか?
君は今もこちらで眠り続けている
そんな馬鹿な、それじゃあ俺は夢の中から通信しているとでも?
分からない、君の転移に際して、複製体が生成されたのかも
ともかく、回収チームを向かわせよう
頼む
本部、回収チームはまだか?
GPS座標には到着したが、君が発見できない
周囲の環境を教えてくれないか?
(ここの環境についての会話で、オブジェクトの核心に迫る)
これ以降、不定期的にエージェントからの連絡は続いています
なお、連絡に際し、本来のエージェントはすでに覚醒しており、検査後に異常が見つからなかったことから
職務に復帰しているという情報は伏せられ続けています
その内部に侵入した被験者は、不明な要因によって昏睡状態に至る
この昏睡状態は迷路内部から取り除くことによって解消される
昏睡状態に至る直前、子どもの声を聞いたと証言するケースもある
なお、昏睡からの快方後、被験者自体には一切の異常が見られない
迷路内部で昏睡状態になった際に、被験者が通信機器を所持していた場合、
その通信機器と同様の番号・周波数から被験者を自称する人物から通信が入る可能性がある
SCP-XXX-JP-1は現在進行形で迷路内部で迷っている状態であることを報告し、
出口が見つからず、永遠と迷路を彷徨い続けている状況からの救助を要請する
本来の被験者が存在しているにもかかわらず、(昏睡状態が継続していたり、すでに死亡している場合であっても)
声紋認証においては、被験者と同一の存在であることが証明されるが、
その一方で通信機器のGPS座標は多くの場合、迷路から離れた地点を指す
また、その地点を探索してもSCP-XXX-JP-1は発見できず、
SCP-XXX-JP-1が主張するような迷路の構造も確認できない
そのため、声の主は偽物とする説が上がっているものの、詳細は不明
発見経緯は解体工事中に起きた事故の調査
遊園地自体は事故(失踪)が原因となって閉鎖されている
なお、営業中は異常性が発生したケースは見受けられなかった
(失踪事件が発生しているが、無関係とされていたとしても)
なお、迷路内で昏睡状態になって人物の数はDクラス等の財団職員も含めて十数人
この数には調査時に異常性に曝されたエージェント1人も含んでいる
記録:
以下は、異常性を受けたエージェントを自称するSCP-XXX-JP-1との通信記録
本部、迷路の形状が記録と一致しない、空間異常の可能性がある
GPSで位置を確認できないだろうか、異空間でないのならピックアップしてくれ
位置座標が確認できた、そこは███の南西に2kmだ
何だって? すまないが回収を頼む
だが、君は本当にエージェントか?
君は今もこちらで眠り続けている
そんな馬鹿な、それじゃあ俺は夢の中から通信しているとでも?
分からない、君の転移に際して、複製体が生成されたのかも
ともかく、回収チームを向かわせよう
頼む
本部、回収チームはまだか?
GPS座標には到着したが、君が発見できない
周囲の環境を教えてくれないか?
屋外の迷路の中だ、周囲は石の壁で高くてよじ登ることは出来そうもない
連絡が入った、エージェント、君が位置している座標にそのような構造物は見受けられない
そんな馬鹿な、一体どういうことだ
エージェント、今の装備は?
簡易工具と携帯食料が少しだけだ
バッテリーを温存するため、一度通信を切る
体力を消費し過ぎない程度に周囲の散策を行ってみる
本部、屋内に入り、あらかた散策したが新しい発見はない
現在位置はどうだ? そうか、今までと同じか
壁を壊して先に進もうと試みた
壁自体に異常性はなく、簡易工具で壊すことが叶った
だが、3回ほど繰り返した時点で工具が壊れた
食料も水も尽きた、バッテリも―少ない
おそらく、これが最後の通信になるだろう
本部、自決の許可を
本部、奇妙なことが起きた
私は生きている、それだけじゃない
身体の傷や壊れた装備品、食料やバッテリー
全てが迷路に入った時に戻っている
一体何が起こっている?
私は生きているのか? 死んでいるのか?
死ぬことで全てが元に戻るのなら、好都合だ
このまま探索を続ける
今日も変化はない、同じような迷路を歩き続けている
壁の向こうに声を聞いた気がする
試しに壁を壊し続けてみようと思う
私はおかしくなったのか
いくら作業を早めるためとはいえ、工具が壊れる度に自らの頭を撃ち抜くなど
それだけじゃない、怪我をするたびに、食料がなくなるたびに
すまない
本部、探索を続ける
SCP-XXX-JP-1には、エージェントがすでに昏睡状態から回復しており
職務に復帰していることは明かされていない
直接は目で見ることが出来ない人型の生物
(見えないのではなく、物陰や死角に隠れ潜んでいるということでもよい)
この生物は1人の人間を宿主として選び、その人物の家に勝手に住み着く
この住み着きは突如発生し、気付いた時にはすでにいる状態となる(条件はある)
ほとんどの場合、生物の存在が宿主に気付かれるようなことはない
また、生物が宿主に干渉、攻撃を加える様なケースもない
宿主が睡眠を取っている場合、時たまに生物は宿主の頭上の天井部へと移動し
明らかに何かを"咀嚼"するようなそぶりを見せ始める
この時、生物の腹部には組成不明の固形物が出現していることが解剖から判明している
一方で、この行為を行わなくても生物が死亡することはなく、食事とは違うと考えられている
(便宜上、食事行為と呼称される)
この食事行為が行われる際、宿主の大半は悪夢を見ていたことが判明している
しかし、食事行為が開始されるにしたがって、この悪夢は突如解消される傾向にある
生物が宿主として選択する人物は、生活環境や慢性的な疾患のために
上記のような悪夢を頻繁に経験する人物である傾向にあるが、
これまた上記の食事行為に起因するものであるのかは不明
なお、宿主や第三者に存在が気付かれた際には即座に消失する
もしくは、宿主が生活改善や病気からの回復で悪夢を見なくなった場合にも同様
(宿主が家を引き払った場合もその家に居続けるが、一定期間人が来ない場合は移動する)
パターン1
生物は宿主に恋をしており、愛する人物の悪夢を解消させようと悪夢を食べている
愛しているが故に、宿主に恋人が出来た場合などは特異な反応を見せたり
記事内では不気味な存在として表現するが、最後には善意であった可能性が垣間見える
パターン2
生物はただ単に悪夢を捕食することのみに執着しており、
悪夢を見る人物を選ぶのはこういった単なる理由からである
また、財団の監視下では観察されていないものの
宿主が留守の間、悪夢を悪化させるような事象を起して見せる
(ポルターガイスト的なもの、いつの間にか物を壊したり、位置が変わっていたりなどの陰湿な内容)
記事内では「もしかして善意では?」と思わせつつも、最後にエゲツなさを見せる
ストーリーライン
悪夢を見ている人間に異常性を齎すオブジェクト
悪夢を見た場合、その悪夢が現実へと出現する
夢の中からは、悪夢が消える
"悪夢を現実で捕まえよう"
しかし、出現する悪夢は夢の中で目撃された姿形ではなく、
共通して奇妙な不定形の怪物の姿で現実に現れる
つまり、現実に現れるに際して、その姿に再構築されているのか
もしくは、全ての悪夢の正体がその不定形な怪物によって引き起こされるものなのか
ドリームキャッチャーが取り付けられた巨大な水槽のオブジェクト
これを設置した場所で眠り、その睡眠中に悪夢を見た場合、
その水槽内に不定形の半液状の生命体が出現する
(ちなみに、悪夢を見たことは気が付かない)
この生命体は生成されてしばらくの間、水槽内を蠢き、水槽を破ろうと試みるができない
その後、徐々に乾燥して活動を停止する
加熱した場合は、溶解してドロドロの液状になる
分析の結果、未知の成分が検出されたが一部は睡眠薬等に見られる成分だった
摂取した場合、被験者は悪夢を経験する
廃工場内から発見される
廃工場内では粉末状でカプセルに入れられた状態で発見
SCP-XXX-JPは、████社製の馬型4足歩行レスキューロボットです。
改造された無線LANポートが取付けられ、自律的に周囲のネットワーク環境へと接続を試みます。
その接続中の大半を、SCP-XXX-JPは音楽配信サイトから楽曲データをダウンロードすることに費やします。
自我を持ったロボットで、いずれ廃棄ないしは滅びゆくこの身体に恐怖を覚えている
ただし、漠然とした恐怖のみで、実際の理由は分かっていない
ただ夢を見たい、という不鮮明な理由から「夢」に関する楽曲をダウンロードし続ける
(ある意味では、その過程で自らの将来が早かれ遅かれ死であることを悟る)
そして、自我を夢界へと移送することで肉体の制限を無視する手段を見つける
(これがオネイロイとの接触によって齎される)
最終的にロボットからは異常性が失われ、自我の失われた機体は音楽を再生し続けるのみ
また、担当職員は夢の中で見たと主張するが、これが関係しているのかは不明
クモ型のオブジェクトで噛まれた人間は異常性を獲得する
(もしくは、噛まれた場合ではなく、糸を付けられたなど、夢の中で噛まれたと思う等)
この異常性はクモに指された被害者同士の共通夢を引き起こし、
夢を見た場合、被験者は他の被験者の夢の中の姿を目撃する場合がある
(これは、クモの糸によって繋がれた別の空間によって連結している)
(表現とするならな、夢の中にポータルが出現して、それを介して書くか?)
被害者はすでに世界中で(もしくは特定区域内のみで)10人程度見つかっており、
全員の夢は奇妙なポータルによって相互に接続されている状態にある
また、この人物が睡眠を行っている際中、何らかの悪夢を経験した場合には
夢の中に巨大なクモが出現し、その悪夢の原因となる要素を捕まえてどこかへ連れて行く
このクモの後を追うと、判明している被害者とは別の違う奇妙な空間へと行き着き
そこはクモの糸で覆われた、巨大な蜘蛛の巣のような構造をした場所であり、
上記のクモが多数存在して、捕まえた悪夢の解体を行っている
このことから、未発見の被害者(もしくは異常性の起源となった人物)が存在すると考えられているが、
クモに噛まれたとする報告や、意識不明者の中から該当するような人物は発見するに至っていない
そのため、当該人物発見の手掛かりを見つけるべく、空間の探索及びクモに対するインタビューが提案された
(起源となった人物は発見されている、もしくはその人物からクモが湧き出た等の方向でも)
クモは、夢の中の女王蜘蛛による影響を受けた特殊なクモ
(あるいは、夢の中から現実に現れる非実体で、他の誰も噛まれた時を見ていないなどでも)
このクモの異常性を受けてしまうことで、夢界に他の夢界とのポータル(相互リンク)を設けられてしまい
距離関係なく、接続された夢界間を自由に行き来することが出来るようになる
この性質は夢界実体であるクモたちの主のホストを助けるための手段であり、
ホストの養分となる夢界実体を喰らい付くしたために、他の夢界へと遠征を行っている
養分は現実のホストの胃の中に生成されているとするか、
あるいは病院で昏睡状態にあって、死亡するのを遅延させているかのどちらか
(その部分については、インタビューによって明らかにするか仄めかす)
クモたちは、あくまでも自らの女王を助けるために行動する
クモタチが言うには、動かなくなってしまった女王に給仕を行っている
財団としては、そのホストを助けると言って居場所を突き止めようとする
これに対して、クモたちの答えはどうなるのか
クモたちの反応
女王の命を狙うものとして拒否する
しぶしぶ承諾するが、発見されたホストの方に問題が
船舶上にて発生する異常現象
羊が出現し、爆発的に増殖し続けるようになる
その結果、船が羊によって沈没する羽目になる
羊たちの正体は、別次元からの亡命者たち
彼らは夢を介して、こちらの現実へと亡命を試みている
しかし、その過程で姿形が「羊」に囚われてしまい、その姿でこちらに現れる
今回、彼らの脱出ポータルは海上へと接続され、そのポータル上を通過する船舶に繋がる
その結果、船舶内は亡命者たちの羊で埋め尽くされ、沈没した
SCP-XXX-JPは京都府██郡███に位置する███████の206号室
居住者が1人のみである場合、居住開始から一定期間が経過した時点でSCP-XXX-JPは活性状態に入る
この段階中、居住者は5夜連続して悪夢を経験し、最終的に昏睡状態に陥る
活性状態中、居住者に対する影響は概して以下のように進行します。
1-5日目:
居住者は睡眠時に悪夢を経験するようになる
しかしながら、被験者はその内容を説明できず、記憶していないと主張する
6-8日目:
覚醒中、居住者は不定期に幻聴・幻覚を経験するようになる
同室が端部屋であるにも関わらず、居住者は隣人の生活音を聞いたり、
窓の外に何者かの影を見たりなど
多くの場合、居住者は部屋が呪われている、もしくは何かが憑いていると考えるようになる
9日目:
この段階で睡眠を行った場合、居住者は永続的な昏睡状態に陥る
この昏睡状態中は、一定期間が経過するか、外部から部屋の窓や玄関口が
解放された時点で居住者は不明な要因により脳死することになる
なお、9日目で昏睡するまでに部屋から立ち退くことで異常性からは逃れられる
また、室内の監視カメラ、盗聴器では異常発生時にも何ら異常を観察できない
昏睡状態時の居住者の脳波測定を行った結果、
非常に激しいストレスレベルの上昇と苦痛の兆候を示す反応が確認できた
これを考慮し、居住者の脳波より画像抽出する試みが行われた
検証1: 昏睡状態に陥った居住者が夢の中で体験している描写の観察
昏睡状態へと陥るとともに、居住者は現実と同じ構造の夢の部屋の中で目覚める
玄関の扉は施錠されており、窓も開けることが出来ない
また、時間経過とともに居住者は扉などの破壊を試みるが成功しない
備え付けられた電話や通信機器、テレビやラジオは機能しない(そもそも、音声が出力されない)
それに加え、居住者は明らかに眠ろうとしない(眠ることが出来ない?)
定期的に室内では怪現象に似た出来事が発生する
水道の蛇口が勝手に開く、壁への罅割れの出現、窓の外やドアスコープ越しに見る人影
こういった現象が続く内に、居住者の精神状態や情動反応も悪化を続ける
次に、居住者は罅割れた壁の破壊を試みるようになる
居住者はテレビや冷蔵庫などの家電を解体し、即席の工具を創り出す
そして、それを用いて壁の破壊を試み始める
壁には次第に穴が広がっていき、人が通れるくらいの穴が出来上がる
居住者は穴から出るが、その直後、最大のストレスレベルと苦痛の兆候を示し、脳死する
検証2: 現実での出来事による、居住者の夢への影響の観察
昏睡状態時の居住者に対して、幾つかの行動を取る
2-0: 部屋の中にメモを隠しておく
昏睡後、家探し中に引き出しの奥に隠されたメモに気付く
現実では単語が書かれているが、夢の中では不明な単語に改変されていた
2-1: 電話を掛ける
室内電話のコール音が響き、居住者はそれを受けるが即座に切ってしまう
2-2: 遠隔装置で身体を揺する
室内が揺れ始める
2-3: 扉を開放する
玄関扉が開かれ、不明な人影が室内へと侵入する
数秒間の後、居住者はその人影に引きずられて解放された玄関口の外へ
その瞬間、最大のストレスレベルと苦痛の兆候を示し、脳死する
誰かのメールフォルダの形を通して語られていくSCP-001-JPの真実
表向きのSCP-001-JP提言
全ての人間が夢に見る空間
それは理想郷や聖域といった空間として描写される
1人でも見たと言えば、これを見たとする人物が世界中で続出することになる
この夢見の記憶を有している場合、被験者の80%が脳死して、霊体化してしまう
その後、霊体化した被験者群は、一度夢の中で訪れた聖域へと招きこまれてしまう
学者は神秘学や神学との関連性を唱えているが、いずれにせよ不明なまま
過去、ある大陸全土で異常が発生し、文明ひとつの消滅を招くことになったとされている
この異常性を無力化するには、アンニュイプロトコル同様の全世界への記憶処理が必要となる
簡単に説明すれば、夢の中に登場する空間は"高次元の世界"、いうなれば"天国"
全人類の精神体は、この上位の世界へと引き摺り込まれようとしており、
このままでは全人類の大多数が高次元の世界へと"昇天"してしまうことになる
また、この高次世界からの干渉によって、この現実には異常な現象やオブジェクトが生成されていた
つまりは、この上位次元との繋がりを遮断することによって、上記のKクラスシナリオとアノマリーを封殺可能に
この解析結果を受け、財団は上位世界との連携・接続を、完全に遮断することを決定する
プロトコル"最後の審判"により、人類は異常な存在、高次元の神から離別するのだ
真実のSCP-001-JP、そしてそのプロジェクト"再臨"
世界から異常性が取り除かれたことで実行される
ファウンデーション・コレクティブ構成員を除き、全人類の70%以上の肉体を
オネイロイ・コレクティブ構成員へと譲渡するという計画
この計画はファウンデーション・コレクティブ代表者でもあるO5、13人との共同合議で実施される
ただし、その実際のところはファウンデーション・コレクティブにも現実での居場所を与える代わりに
自分たちが現実に現れることを拒否・妨害を行わず、協力を行うことを指示するものであり
なかば、強引かつ脅迫染みたい内容でもある
計画の始動に従い、全人類の70%の精神体は霊体化、もといオネイロイ化する
そして、その空席となった肉体でオネイロイ・コレクティブ構成員達がホストとなり、
肉体の支配権及び、現実へと覚醒する権利を獲得・奪取する
その際、ホストとなったオネイロイには元のホストのアイデンティティと記憶が付与さえ、
表面上、そして内面をも、完全に元の人物であったかのように振る舞い、今までの続きの生活を行う
(要するに、オネイロイ・コレクティブの大願である、復活、現実の地を踏むという目的のため
完全になり替わるということだが、成り代わったほとんどの元一般市民は記憶すらしていない)
オネイロイ化された元人類の大半は曖昧化・抽象化され、単なるありふれた夢界実体程度になり果てる
もしくは、一部は幽閉・拘束・処理が行われることになる(ここが財団の後始末)
表向きのSCP-001-JPとして描写されるものは、元々自分たちが収められていた
シェルター・方舟のような夢界空間であり、元人類たちによって想起させられたものでもある
これへの対抗策として、表向きのSCP-001-JPに対するアンニュイプロトコルと称した上で
いつかかつての記憶が想起される、反旗を翻す元人類の存在の出現を考慮した最後の報告書となる
つまり、何らかの拍子で記憶が想起されてしまった場合への対抗装置として
表向きのSCP-001-JPが公開され、それに従った全世界中への無力化プロトコルが半自動的に実行される
新着メールが█件あります
1件目
SCP-001-JPに対するアンチプロトコルの成功により、
この地上から全ての異常は消え去ったことを知らせる
(静かな日々をオマージュしても)
2件目
SCP-001-JPの発生を知らせるメール、それに対する対抗策が実施されることの一斉連絡
全ての職員は既定されたプロトコルに従って、SCP-001-JPへと対抗措置を取ることになる
また、SCP-001-JPの報告書が添付されている
ここで「表向きのSCP-001-JP報告書」
3件目
再臨プロトコルの完了を知らせるメール
また、あとに発生するであろうSCP-001-JP事案への対抗措置を備えておく旨が書かれる
4件目
O5達による再臨プロトコルに対する実行可否の投票結果
結果として、数名の拒否のみであったために実行へと移されることに
また、本来のSCP-001-JP及び、再臨プロトコルに関する説明や報告書が添付
(改めて詳細な、あるいは意図的にボカしたプロトコル内容を説明するとして)
ここで「本来のSCP-001-JP報告書」
5件目
異常なウィルスを検出したために画像を削除したとする文章
本文はない
(ここにミーメティックウィルスが仕組まれていた)
6件目
ファウンデーション・コレクティブに対して、オネイロイ・コレクティブからの提案
人類の70%をオネイロイ化し、その空席に収まる計画について語られる
元はマリアを利用した、リンカネーションプロセスによる手段も考えられていたが
研究によって、効果的かつ効率的にオネイロイ・コレクティブが"財団"として復活を遂げる手段として導かれた
7件目
これは新着メールではなく、メールフォルダを盗み見てしまった者に対する攻撃
なお、上記のメールフォルダは再臨プロトコルに拒否したO5(-13)のものである
ファウンデーション・コレクティブ代表者として、オネイロイ・コレクティブからの提案を拒否した
数少ないメンバーの一人であったが、拒否へと投票した時点でメールに仕込まれたミーメティックウィルスによって
殺害されてしまい、残ったのは誰も新着メールを開くことがなくなってしまったメールフォルダとなる
読み手は、そんなメールフォルダを新着順から追っていき、SCP-001-JPの真実と
このメールを受け取るはずであった人物のことを知ることになる
そして最後、読み手すらもオネイロイ化させられてしまう
「あるいは枕でいっぱいの星」の通常記事バーションくを想定
疫病系
「ウェンディゴ憑き」の正体は、未知のウイルスによるものだった
幻聴/幻覚/拒食症/被害妄想/言語障害の後に、人肉を求めるようになる
そして最後には、本当のウェンディゴになってしまう
ウイルスが強化されたら、感染者は高速で飛べるようになりそう
家屋に寄生し、ポルターガイスト現象を起こす"カビ"
寄生から数日が経つと家屋内の生物に対し、家屋から追い出そうと攻撃を行う
それからさらに数日が経つと、もっとも近い家屋に"カビ"が感染する
("寄生"の意味を重視するべき)
毎夜に██大学の研究室で起こる異常現象
研究生の研究活動を模倣するように発生するポルターガイスト
・パソコンが勝手に立ち上がり、不明な内容のwordを作成する
・プリンター/コピー機からレポートが何枚も排出される
・ポットにコーヒーが生成され、周囲のコップに注がれる
・シンクに複数の種類からなる生活排水が流される
・食料品が出現し、まるで誰かが食べているように自動的に消費されていく
一般的な研究生の活動を真似ているようだが、ひどく乱雑で多くの場合研究室を汚す
対バイオハザードスーツの着用なしに立ち入ることは不可能
発病者の知覚に影響を与える病気、病気の羅患/危篤化の原因は不明
軽度のものをタイプA(全体の90%以上)、重症のものをタイプBとする
タイプA患者は、不定期に身近な物体が視覚/触覚により認識できなくなる
これにより、患者は物体がなくなってしまったかのように誤認する
(日常でよくある、机に置いたはずのもの/カバンに入れはずのものが見つからないのがこれ)
タイプB患者は、身近な物体だけでなく様々な物体が消失の対象になり得る
例えば「地面」「天体」「空気」「[削除済]」なんてことも……
対象は不老不死の人型存在です
身体は過老による劣化を見せず、欠損/窒息/余毒/ウイルスなどの
あらゆる致死的状況におかれても死亡することはありません
対象は財団エージェントの██であると主張していますが、
データベース上で該当する人物を発見することはできませんでした
20██/██/██に対象が自室で死亡しているのが発見されました
死因は不明です
SCP-XXX-JPはセイヨウミツバチに酷似した昆虫類です
SCP-XXX-JPの異常性は、未知の毒素成分を体内に有する点にあります
哺乳類に毒針を用いて上記毒素が注入された場合、被毒体はアナフィラキシー反応により高確率で死亡します
この反応は被毒体が、過去にSCP-XXX-JPを含むハチ毒に接触した経験がなくとも必ず発生します
一方、毒素のみを抽出し人工的に被験者に投与した場合はこの反応を示さず、
異常反応はSCP-XXX-JPによる与毒のみ齎されることが判明しています
実験としてDクラスが使用されるが、たびたび無関係な人物が刺されて死亡する
また、生存したDクラスのインタビューより、Dクラスが過去に蜂に刺された経験を思い出したと報告
過去改変により、強制的にアナフィラキシーを引き起こしている可能性が示唆される
しかし、事前の検査では抗体が確認されておらず、過去機変は一度否定される
さらに、今までに実験に使用された職員の検査結果が間違っていたなど、カルテのミスが発覚
全てのケースで見過ごされた結果、アナフィラキシーは当然発生するべくして発生していた
しかし、ここまでミスが重なることは奇妙であると考えられ、SCP-XXX-JPの異常性は
過去を改変した上で、今刺した結果を必ず引き起こして対象を殺害するという過去改変回避
過去が変わっても、必ず同じ結果の発生を保存するアスクレウス現実杭と同じ作用であると考えられる
都市伝説など、その他
蓋を開ける度、異常な特性を持った玩具を生成するおもちゃ箱
蓋を閉める際に生成された玩具を"片付ける"ことによって
次に生成される玩具は、比較的に安全なものとなる傾向がある
「あそんだあとわ ちゃんとかたずけなさい!」
小さな男の子女の子が両親と手を繋ぎ、一緒に笑い合う様子を模った等身大の石像
像を数分間直視し続けた被験者は、自身に妻/夫/息子/娘が存在しないにも関わらず、
像の見た目が自身の家族の容姿とそっくりであると主張するようになります
家族の存在の否定は、多くの場合は被験者の混乱や暴力的な行為を誘発します
また、影響は永続的なものですが、記憶処理により取り除くことが可能です
……ところで、なぜ独身者以外に対する検証データがないのでしょうか?
直径1m程度の黒い球状の姿をした未知の生物
常に地面から30cmの高さを浮遊しており、その状態で毎分5mほどの速度で移動可能
明らかに間違った日本語を使用し、その知能および精神レベルは3~5歳児程度
自らを天の御使いと主張していますが、「てんし」ではなく「でんし」と強調します
興味を抱いた対象を見つけると、追いかけたり、触手状の器官を伸ばして触れたり、
積極的に観察やコミュニケーションを試みようとします
収容セルの清掃にはDクラス職員を用いるべきではありません!
異常な特性を持ったPCディスプレイ
憑りついたディスプレイが何も表示していない場合(俗にいう黒画面)、
画面を見た者は、そこに反射して映るはずの自分の顔が、別人の顔に置き代わっていることに気付く
この顔は目撃者ごとに一致せず、異性の顔だったケースもある
その顔を累計10分以上直視し続けた場合、目撃者は自身の本当の顔は
置き代わった顔の方であると認識するようになる
こうなった目撃者は、黒画面以外の鏡や反射面に映る自分の実際の顔に違和感や嫌悪感を抱く
その結果、多くの目撃者は鬱病を患い、自室に引きこもって黒画面を見つめるようになる
多くの場合で目撃者は死亡し、その後、もっとも近いディスプレイが同じ特性を持つようになる
特定の幾何学模様の組み合わせたサイン
そのサインが刻印されたものは、異常な精神作用を持つようになる
本来の性質・形状・内容に関わらず、見た者に「感動」か「恐怖」を想起させる
これらの感情は大抵の場合、過度な被害妄想や崇拝妄想に繋がる傾向にある
さて、これを人間に刻んだらどうなるのか?
野生の鳥類に発生する異常現象
影響を受けた鳥は3つのパターンに変異する
タイプ1の場合、体内の複数の臓器が機械部品に置き換えられる
この個体は「じりりり」と電話の呼出音に似た甲高い声で鳴くようになる
タイプ2の場合、タイプ1に似た過程を得て最終的に箱型のテレビに酷似した姿になる
外見上は完全に箱型テレビで、電源に接続することで画面の部分が点灯する
しかし、何も受信することができず、スピーカーからはノイズが流れる
タイプ3の場合……
アタッシュケースの中に入った、一組の羊皮紙と羽ペン
アタッシュケースを開けた人物は、羊皮紙に書かれた「あなたは神を信じますか?」
という一文とその下に設けられた「はい」と「いいえ」のチェック欄に気付く
付属の羽ペンでどちらかにチェックに入れると、回答者は12時間以内に超常現象に遭遇する
信じる者には癒しを、疑う者には裁きを、裏切り者には……
インターネット上の掲示板やSNSサイトで「████」という文字列が入力・投稿された際に発現する異常
そのSNSに参加している(一度でも書き込んだ)全員が意識や感情を共有するようになる
匿名性による加護、もとい現実と仮想を隔てる壁があるからこそ人は悪意を平気でばら蒔く
だったらその隔たりをなくせば、争いが減るのではないかという「狂信」
(上記そのままだと面白くないので、何かもっと明らかな異常性と拡張性がほしい)
何らかの装置を装着/薬の服用/認識災害によって人間に付加される異常特性
被験者は痛みを感じている最中のあらゆることを記憶することができるようになる
しかし、最初は皮膚をつねる程度の痛みでいいが、徐々に痛みに対する耐性ができてくる
そのため被験者はより強い痛みを求めるようになる(最終的には指を折る痛みがつねった程度の痛みに感じる)
最終的に被験者がどうなるのかで話に深みが生まれるかも……?
████県の県道沿いの森に出現する6体の敵対的な霊的存在
各霊体は10~30代の女性を発見すると"憑依"を試みる
全霊体が"憑依"を完了すると、全霊体および憑依された被験者は消失し、
エリア内に存在する異空間へと転移、異空間には1体の人型実体が存在し、
全ての憑依された被験者を殺害する、その後、1年間は各霊体は出現しなくなるが……
「天使(受胎告知?)」が描かれたプラスチック容器に入った謎の液体
液体を摂取した生物の「子ども」は如何なる状況でも死亡しなくなる
自然界の動物の場合、病死、事故死、自然災害・淘汰、餓死を奇跡的に回避しているように見える
故意に殺害・危害を加えようとしても、偶発的な理由により生き残る(怪我もほとんどしない)
この特性は次世代の子どもまで引き継がれる(生殖行為・交配を妨げれば淘汰は可能)
そういえば、魚類って1匹で大量の卵を産みましたよね……?
マンボウにしてみたら、1匹で3億個……つまり?
雌雄同体(もしくは雌雄が融合/結合している)の生物、右半分が雄、左半分が雌
耳穴に挿入された場合、雄側は放精し、雌側は放卵する
つまり同じ耳穴に両側が挿入した場合に体外受精が成り立つ
幼体は耳垢を餌に成長、その最中宿主は耳に違和感を感じて多くの場合が
耳かきや綿棒で耳穴の掃除を試みるが幼体は逃げるために耳の奥へ行ってしまう
本来ならばある程度成長した段階で出てくるが、奥へ行ってしまった場合……これは痛い
何の変哲もないオブジェクトで、異常特性も軽い認識災害程度
真の特性は保管される場所が軍事設備を有する場合、館内の演習放送に
「これは訓練/演習ではない、繰り返す……」などの一文を加えるという点
結果、財団施設のヤバイ何かが実行されることになる
作成動機は「学校の避難訓練でみんな真面目に取り組まない」などの下らない理由
異常な情報に汚染された者たちの総称
彼/彼女らは、各人が「不幸」と独自に判断する対象を見つけると、対象を「幸福」にしようと試みる
その手段はたいていの場合、対象にとって不快/憤慨させるものである
彼/彼女らは一貫して「自分が恨まれてでも、彼/彼女を幸せにする」と主張し、対象に付きまとう
最終的に対象は幸せになる、どのような結果であれ
対象者に"死後"活性化する異常特性を付与するオブジェクト
影響を受けた対象者が「死亡した」という情報を知った人物は
その「死」の情報に対して一切の「悲しさ/哀しさ」を想起することができない
情報自体が異常性を持っているため、誰も変に思わない
一つの町の住人全員がオブジェクトの影響を受けた結果、
「死」に対する一般的な認識が欠如し、歪められた集団となっている
どうせ、俺が死んでも、誰も悲しまないさ
18██年に作られた全長42cmのビスクドール、部品に異常性がないにも拘らず
自律的に人間のように動作を行うことが可能、しかし回収時の損傷により歩行できない
視界に人間が入ると日本語で短い言葉を発し、その内容の多くは
「助けて」などの救いを求めるものと、「騙されないで」などの警告を行うもの
また、██研究員が視界に入った際は「██、違うの、違う、██、お願い」と言葉を発した
██研究員の名前をなぜ知ったのかは不明、思考を読み取る特性が示唆される
一方、██博士が視界に入った際は「返せ、[削除済]、閉じ込めてやる」など敵対的な反応を示した
これは回収時に██博士がオブジェクトの一部を損傷させたためではないかと推測されている
現在、SCP-XXX-JPの終了提案を申請中です。
却下。私にはSCP-XXX-JPを終了する必要性が見当たらない。これは、ただ動いて言葉を発するだけの人形だ。
実験中、██博士によりSCP-XXX-JPが大きな損傷を受けました。██博士は「人形が飛び掛かってきたため、振り払った」と供述しましたが、不審な点が多く、なにより実験前に██博士の指示により実験室内の監視装置が停止させられていたことが判明しました。██博士への追求を行った結果、██博士は自身がSCP-XXX-JPを破壊したことを認めました。しかし、その動機は依然として黙秘したままです。20██/██/██現在、前担当者である██博士の拘束及び精神分析は継続中です。
SCP-XXX-JPに、自身を壊すように何らかの認識改変/精神操作を行った可能性が推論されています。しかし、SCP-XXX-JPの残骸で再現検証が行われたものの、そのような特性は確認されませんでした。
欠損データの復元: SCP-XXX-JPは[削除済]を襲撃した際に、複数の異常なオブジェクトとともに回収されました。当初、何の異常特性も示さなかったことから、ただの骨董品と考えられていましたが、██博士が触れた途端に活性化し、動作と発語を始めました。この反応に驚いた██博士は、そばに落ちていた鉄パイプを用いてSCP-XXX-JPを破壊しようと試みましたが、██博士は他の研究員に押え込まれ、SCP-XXX-JPの完全な破壊は防がれました。この行為に対し、██博士は現場監督者から叱責を受けました。
「満腹ランチセット」と印字された薬のカプセル
カプセルを服用後、少量の食事で満腹感を得られるようになる
被験者は「置かれていた食事が豪華なものに変わった」と報告している
このことからカプセルの内容物は幻覚作用を含むと考えられている
食事終了後も、被験者は同量の食事を行った際と同じ速度で満腹感を喪失していく
そのため、連続して服用した場合被験者は満腹状態にもかかわらず餓死してしまう
それにもかかわらず、被験者の遺体には一般的な餓死者の特徴が見られない
(ようするに痩せ細っておらず、むしろ肥満体型に近いぐらい)
オブジェクトは████紛争地帯の貧しい農村部で発見された
現地住民の話では、日本人の男がダンボール1箱分くれたらしい
追記: █人目の被験者の検死結果、胃から████が発見された
████は被験者の体組織を"食料"に変えていた
異常な特性が付与された人間(被害者)
被害者は地球の重力を受けなくなり、逆に地球重力と同じだけ反対向きの力(反重力)を受けるようになる
海抜0mの地点から、地下に潜るほど反重力は弱まり、上空に上るほど強くなる(つまり重力とは逆)
被害者は「世界が逆転したようだ」と報告し、地面が上になり、空が下になったと感じる
また、太陽光への感受性が低下し、「空の先が、穴の底のように暗い」と報告している
固定されていない場合、被害者は空に向かって自由落下していく
被害者が高度█00kmを超えた場合、被害者は一瞬で消失する
その後、24時間以内に被害者の近親者・友人・知人の一人に同じ特性が付与される
パラシュートを用いた検証・回収実験時、高度█00kmを超えた時点で被験者は錯乱し、
「体が焼けるように熱い」「笑い声が聞こえる」「下(空)に何かが見える」などを口走ったが
あらゆる計測・観測機器は異常性を確認できず、消失後に追跡装置は反応を失った
██神社で販売されていたお守りと同じ形状をした交通安全のお守り
(お守りはいつの間にか出現するか、別のお守りが変異する)
所持者が過去に交通事故被害者であった場合にその異常特性を発揮する
所持者が車を運転すると、必ず人身事故を起こしてしまう
この交通事故により、例外(財団の関与など)を除いて所持者は必ず社会的に抹殺される
(深刻な後遺症・長期の懲役・家庭の崩壊・多額の慰謝料請求・個人情報の特定/公共の場での開示などを含む)
実験により、交通事故被害者であれば誰でもいいわけではないことが判明
また、生き残った/影響を受けなかった被害者は過去の交通事故のことで悔いていた
子どもの時に、近道をしようと飛び出してトラックにひかれる
重傷を負ったものの命は助かった
退院後、トラック運転手が免許を取り上げられたことを知る
運転手は運送で子供を養っていた、運転手の家族は路頭に迷う
その後、成長して運転手の家に謝罪に行くが……
このことから、後悔と心から済まないという気持ちを持っていた
お守りは"真の加害者"を罰するために作られた?
しかし結局、生き残っていた被害者も人身事故を起こす(しかも死亡)
被害者の所持品からは大量のお守りが発見される
後悔や懺悔なんて関係なくて、なぜか効果がなかったから全力で殺しにかかった
被害者が後悔していようが踏ん反り返っていようが、社会的に、または物理的に殺すという意思
██県██市で多発する異常現象
不可解な自動車運転事故による交通死亡事故件数の増加から財団の注目を引く
被害者の共通点は、過去に交通事故被害者であること、事故時に死亡していること、
同市の██神社で売られている交通安全のお守りを所持していたことがあげられる
当初、交通安全のお守りが異常存在ではないのかと検証が行われるが異常現象の発現は確認されなかった
現在、お守りを販売停止にする、交通事故被害者をリストアップするなどして現象の発現を喰いとめようとするも
上記の条件のみを満たした被害者がどうしても後を絶たない
発売停止後もお守りを被害者が必ず所持していたことから、
このため、お守りは条件を満たす被害者の所持品の中に自動的に紛れ込み
異常特性を発揮した後は自身の異常特性を自己消失させるのではないかと仮定されている
その後、初の生還者が出現する
生還者の過去の交通事故で、加害相手が社会的に破滅していたことが判明
生還者は悔いていたために、命を助けられたのではと主張
しかし、その生還者が起こした事故により、生還者は社会的に抹殺される
その後、生還者は不可解な交通事故死、事故車内には100以上のお守りが残されていた
絶対に許さない
プラスチック製の5m×5m×5mの空間及びその内部に存在する人型存在の総称
空間には外部へ繋がるドアがついているものの、外部からは開けられない
内部の人型存在曰く、自身なら開けることができるそうだが行ったことはない
人型存在とは手話/文章により会話可能であり、外部から加齢していることが観測できる
一日に3回、空間内に食事が出現し、人型存在はそれを消費する
また、外部ラインとの接続なしに、電気や水道の使用、排水が行われている
人型存在とのインタビューでは、外に出ると襲われると思い込んでいるらしく
何者かの仲介で「永住宅」なる空間を購入したとの情報が得られた
空間の中に入っている限り安全であり、衣食住が確保されると思い込んでいる
襲われると思い込ませた者、そして「永住宅」を売った者は同一人物
そいつは復讐したかった? しかし、喜ばせているだけでは? ときおり恐怖を感じさせるべき
定期的に空間が振動したり爪音や金切声が聞こえたり、安全でも怯えながらの生活を
一般的に普及している電話ボックス、内部にはとある番号が書かれた張り紙が張られている
書かれた番号に当該の電話機で電話すると不明な人物に繋がる
その際、「何か変えてほしいことはあるか?」と聞かれる
この問いかけに対して答えを返すと数秒から数分の間沈黙した後、
「それはダメだ」もしくは「分かった」の一言とともに電話が切れる
断られる内容は、「人に死んでほしい」「(不純な理由で)金持ちになりたい」などの不道徳的とみなされる場合
あるいは、「日本が戦争に勝ってほしい」などの規模が大きすぎる場合
この過去改変の可能範囲は不明であり、仮に無制限であっても検証実験により
人類史に大きな影響を及ぼすと考えられるために禁止されている
「分かった」と望みが聞き届けられた場合、その望みの内容が即座に叶えられる
(具体的には、過去改変の結果として望みが叶えられる)
この過去改変による現実改変を、望みを言った人物以外は気付くことはない
また、望みに関する内容で過去の記録を調べてみると、謎の人物の存在が発見される
例えば「飲み物をお茶からジュースに変えてくれ」と頼んだ場合、
通話終了後、即座にグラスの中のお茶はジュースに改変される
この事実について、通話を行ったもの以外は全く気付いていない
なぜジュースを入れたのか給仕を行った者に聞くと
「お茶を入れようとしたら切らしていて、仕方なくジュースにした」と回答
また、数分前の監視カメラの映像には謎の男性が全てのお茶葉を捨てる様子が映っていた
監視カメラ担当の警備員にも質問を行ったが「なぜか今まで気付かなかった」と回答
このことから、謎の人物が過去の出来事に介入することで現実改変を行っていると推定
あるとき、Dクラス職員が勝手に「俺をここから出してくれ」と頼んでしまう
Dクラスは即座に取り押さえられたが、受話器越しに「分かった」と聞こえた
しかし、どれだけたってもDクラスが消失することはない
また、この実験以降、オブジェクトから異常特性が消失してしまう
追跡調査により、Dクラスの犯罪経歴が改変されていることが判明
初犯として不明な男性の殺害容疑が追加されている
このことについて、Dクラスは説明できなかった
調書内容では「突然男が"悪いことはやめるんだ"と掴みかかってきて……」とあり、
この殺人が原因でDクラスは悪行に手を染めていったと経歴が書かれていた
つまり、罪を犯さなければDクラスになることもないだろうと考えた結果、
罪を犯す直前で説得しようとするも逆に殺されてしまったということである
謎の男の正体は"イカレタ慈善家"、特異な能力を得たことで
その能力をどうにか役立てたいとこのようなことをし始めた
ちなみに、番号を張り付けた電話ボックスはいくつもあったが剥がされたり、無視されたり
アパートやマンションなどの共同住宅に発生する異常現象
建造物の内部構造を改変させ、共同廊下に扉1枚とランダムな内部空間を生成する
(この改変により、建造物自体の外形が変化することはなく
また扉1枚を自然な形で生成できない建造物には発生しない)
必ず等間隔に扉を配置する形で改変する
生成は監視装置を含め、誰にも見られていない場合に発生
生成後、扉内部から定期的に隣人に聞こえる程度の生活音に似た音声を発し始める
扉は施錠されておらず、普通に開けることが可能
内部に侵入すると[ストーリーに繋がる何か]を発見できる
侵入から5分以上が経過すると扉は勝手に閉じ、開けることができなくなる
その後、数日以内に別の場所に転移する(その際、改変は元に戻る)
イメージは捕らえた人間を食べながら"生餌"にすることで、隣人を誘い出す
生活音のように聞こえるのは、生餌が騒いでいる音
かつては簡単に判明していたが、現在では隣人との関わりが減ってしまったために
発見が遅れることがおおくなり、犠牲者も増えている傾向にある
██県南西の山中、寒村である████村で発生する現象
戸籍上████村の住民が村外の人間と会話をする際、その村人の名前を聞いて
同姓同名の全く別の人物を想起した場合に異常な現象が発現する
発現とともに村人は想起した人物、本人であるように振る舞い始める
また、想起した人物含めて全ての者が本人であると認識してしまう
同時に、影響を受けた村人は同姓同名の人物が持つ技術や身体能力を完全に再現できる
それとともに、村にいる理由を聞かれると「旅行」「地元」などの適当な理由を説明する
調査により、██人の村人が影響を受けていることが確認されている
しかし、元となった同姓同名の人物を調査してみると不審な点が見つかる
また、想起しても発言しないケースが有り、有名人であるほど発言しやすい
想起した人物と村人を交換している
村はより優秀な同姓同名の村人を欲している
ブログ、フェイスブック、ツイッターなどのSNS上で発生する現象
SNSの個人ページに突如として、前回投稿した記事/文章を削除したという旨の文章と
それに伴い削除したとする記事についての謝罪文が掲載される
文章の形式はページの持ち主の癖やパターンを完全に模倣した形で書かれる
記録上、その削除したとする記事の書かれた痕跡が見つからないにもかかわらず
ページの持ち主は「自分が削除し、謝罪文を掲載した」と主張する
それにもかかわらず、どのような内容だったのかを正確に説明することができない
また、そのページを閲覧した者のうち、██%が削除された記事を見たと主張する
持ち主と異なり、これらは削除された記事の内容を説明することが可能である
しかし、説明するその内容が一致することはない
現実改変で消したことを忘れている?
そうなってくると、なぜ閲覧者の主張が一致しないのか?
パラレル、平行次元、収束している?
Forum » サイトのお知らせや提案 / お知らせ » 削除報告スレッド
スレッドを立てた人: Tierra_mam
日付: 25 Nov 2013, 00:12
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Re: 削除報告スレッド
Tierra_mam 29 Mar 2016, 19:38
以下の記事を低評価のため削除しました。
◆期日までに執筆者の返答が無かった
SCP-XXX-JP - 「削除しました」
返信 オプション
一辺が10cmの木製の箱、上部に同じく木製の取っ手が取り付けられている
箱を開いた人物が最も欲しがっている物の複製を内部に出現させる
ただし、サイズが大きすぎる物の場合は一辺9cmの立方体形状に裁断された状態で出現する
内部にすでに物(全長で5mm以上であれば生成したものに限らない)が入っている場合は特性は発揮されない
実験で生成されたものは以下の通り
- 1万ドル分の札束、入りきらない左右端が裁断され、透視番号は実在しないもの(お金が欲しい)
- 白い粉末12g、検査より高純度の█████と判明(薬が欲しい)
- 大きな破片が混ざった白い粉末34g、検査よりイエネコの骨片と判明(飼い猫に帰ってきて欲しい)
- 立方体形状の機械部品、調査から車のエンジン部分であると判断、箱を開くとともに形が崩れた、なお██博士の私物(逃げる足が欲しい)
- 立方体形状の肉塊、検査より██研究助手の心臓部位と判明、当然██研究助手に異常はなし(彼女の心が欲しい)
財団の資金源となり得る可能性が示唆、実験として複数の宝石や貴金属が生成された
しかし、その宝石や貴金属が消失、あるいは盗まれるという事案が発生
また、██博士の自動車が破損するという事件も発生し……
日本国内の産婦人科で発生する異常現象
妊婦体内の胎児が、別人の胎児と入れ替わってしまうという現象
DNA検査の結果、この入れ代った胎児は妊婦が以前に恋愛関係にあった人物の遺伝子配列を有している
一方、もう半分(女性の側)の遺伝子配列には毎回不明且つ同一女性のDNAが見られる
成長した胎児は一般的な人間と変わらず、異常特性は何も有していない
この胎児を出産した母親は異常なほどの溺愛を示すが、これは胎児が精神作用を有するわけではなく
母親となった女性の性格などから由来しているものと推察される
つまり、胎児は自らを愛してくれる母親を選定しているといえる
これはオブジェクトの異常性ではなく、人間の異常性の結果である
失踪したエージェント・██の自宅に届けられた不明な報告書
形式は財団の報告書と酷似しているものの、作成された記録はない
その内容は、平行次元の人間によって齎された「死」と呼称される疫病型オブジェクトについて
████年前に齎された疫病により、人々は永久的に動けなくなったのちに腐敗が始まる
異常現象、つまり「死」という概念を獲得するに至った
████年、平行次元の財団はついに疫病を無力化する抗体の生成に成功する
しかし、「死」は情報/機密保持から、そして財団にとって非常に都合が良かった
そのため、抗体の存在はO-5を含む███名の投与を受けた財団上層部以外に隠蔽された
この事実は隠されてはならない、だから頼む
もっと強力な「死」を送ってくれ
自らを「宇宙人」であると認識するようになるミーム汚染
この「宇宙人」とはメディアなどで知られる典型的なイメージと被験者独自のイメージを混合したものである
被験者は自らが思い描く「宇宙人」像を体現した行動をとろうとする
多くの者が「地球侵略」または「母星への帰還」を目標として動き出す
なお、半数ほどは自らの姿が人型であることに混乱を示すか、適当な理由を説明する
一方で被験者が本来知り得ないはずの未知の言語や技術を説明することが可能
私は本当に「宇宙人」なの?
不定形の霊的存在のオブジェクト
財団の収容下にいることを嫌っているようで、度重なる収容違反を繰り返す
今までに██回以上の収容違反を繰り返しているものの、全てのケースで再収容に成功している
しかし、収容違反の度に収容設備が更新/強化されるにもかかわらず
その収容環境から容易く脱して見せる
検証実験から苦手な物質や条件が幾つも見つかっている
その物体や条件を収容に活用しているものの上記の事例から
オブジェクトには高い学習能力や対応能力が備わっていると考えられる
同時に肉体をその環境に対応させた弱点を克服した場合、代わりに新たな弱点が生まれる
でも本当は違う、苦手なものなんて一つもない
私が貴方にそう信じ込ませているだけ
私のために必死になって、私を追いかけて、私を捕まえて、私を閉じ込めて、私を傷付けて
それが私の愛の形、そして貴方の愛の形
以下の閲覧にはセキュリティクリアランスレベル4/XXXが必要です
SCP-XXX-JPには、我々がSCP-XXX-JPの本当の目的に気付いていることを
決して悟られないように留意する必要があります。
また、プロトコル"電気羊"に基づき、エージェント・██の代替品を常備しておくように下さい。
「痛みを切り離せ!」と題する教本
読んだ者が体の一部に痛みを感じた場合、当たり前のように
「その痛い部分を身体から切り離す/切除せば、痛みを取り除ける」という考えに至る
結果、その部分を刃物などで切除しようと試み、それが原因となり更なる痛みが生じる
被験者は自身が失神/死亡するまでその行為を繰り返し続ける
なお、切除しようとしている最中(刃物で身を切り終わるまで)は痛みを感じていない
被験者へのインタビューでは、切除から数秒間は痛みから逃れられた幸福感を
強く感じると主張するものの、即座に痛みを感じるの繰り返しらしい
入力したDNAを基に人工授精を繰り返して
入力したDNAの人物の"ほぼ"完璧なクローンを生成する目的で作られたオブジェクト
一巡する毎にDNAが濃くなり、最終的に99.9…%精巧なクローンを作れる
Aを入力、Bを相手
1.A:B=50:50
2.A:B=75:25
3.A:B=87.5:12.5
このようにして世代が進む毎にDNAが濃くなって、最終的にDNAがほぼオリジナルに近くなる
(近親交配によるDNA劣化は無視!)
A0:基の人物のDNA
B:適当な人物のDNA
A1:A0とBの混合DNA
An:A0とA(n-1)の混合DNA
(n=2、3、4…)
A0+B=A1(50%)
A0+A1=A2(75%)
A0+A2=A3(87.5%)
A10でA0のDNAが99.9%
入力装置に試行回数(濃度)を入力することで動き始める
一度の施行に通常の母体の妊娠から出産までの期間と同じ期間を要する
つまり、実際に卵巣(の機能を有した機器)内で胎児を形成することを繰り返している
試行回数完了後、生後すぐの幼児が装置から排出される
幼児は通常の子どもと同じように成長する
不特定な人物に対して発生する、その人物の人格が改変/上書きされる異常現象
影響を受けた人物は本来とは違う名前を名乗り、前向きで人当たりの良い性格になる
また、たいていの場合は英雄症候群(ヒロイックシンドローム)に似た症状を示し、
積極的に人助け、特に人命にかかわる事故・事件に関わろうとする
そのため、影響を受けてから被験者が1年間生存している確率は10%以下
全ての被験者に共通するのは、自身のことを「不死」であると主張し、
自身の遍歴に「██救助学校の卒業生」という情報が付与される点
しかし、被験者の身体に人格改変前となんら変化は見られず、
「██救助学校」と呼ばれる学校法人が存在していた記録はない
上記の「不死」という思い込みもあり、被験者は自らの命を顧みない/軽視する傾向にある
また、現在までに30通りの名前が確認されている
インタビュー時、はじめてあったにも関わらず、博士の顔を覚えていると主張する被験者
人格が改変されているのではなく、霊的な存在によって操られている
霊的存在にとっては、被験者は無限の残気のようなもの、まさに「不死」
当初はSafeクラスオブジェクトとして収容、保管されていたが
後にアノマリー程度の特異性しか持たぬことが分かり再分類されることになったオブジェクト
しかし、新たにアイテム番号███-JPへと割り当てられた報告書が
数時間後には以前のアノマリーに分類されたはずのオブジェクトの報告書に差し戻されていた
実験から、旧SCP-███-JP報告書を削除・改変などした場合、
数時間以内に元通りに事故復元するということが判明
この効果はデータベース上の正規報告書のみならず、旧SCP-███-JPである[削除済]について
言及したデジタル媒体上のあらゆる文章・音声ファイルが同じ特性を有することが判明
なお、改変の定義は不明瞭であり、報告書の体裁を無視する、概観や特性などの情報を偽る/隠ぺいする、
数十から数百文字の追記を行うなど、どれかがあてはまるだけでも異常特性が発揮される
SCP-███-JPの呼称(検閲済みの黒塗り)では異常特性を発揮しないため、
この現象を別のアイテム番号の報告書として保管されている
効果の付与に必要なのはオブジェクトの「概要」「異常特性」、そして「███-JP」という単語、
このどれかでも含まれている場合、異常特性が発揮される
なぜ消せないのか、それは消したらまずいから
この異常現象に見舞われた場合、周囲の人物が行った行動は
全て自分が行ったこととして観測・認識されるようになる
例えば、誰かが物を壊したら、観測上は被験者が壊したとして観察される
また、観察されていない場合、なぜか被験者が壊したと理解する/確固たる自信を持つことになる
最初は上記のように規模が大きなことだけに限られるが
最終的に周囲の人間の全ての行動を行っているように観測される
これは逆に、周囲の人間が動かなくなって観察されるということである
しかも、認識上でも何もしていない=死亡していると捉えられてしまう
30分撮りのVHSビデオテープ
内容は不明な人物(女性や子供)が椅子に拘束されている様子を撮影した映像
環境音として金属がすれ合うような音、不鮮明な話し声などが混じっており10分ほどその映像が続く
11分になった瞬間、不明な人物が画面端からフェードインしたと思うと、画面が暗転する
残り時間は暗転した画面と、時折聞こえるくぐもった声や何かの音のみ
最初から最後まで視聴した人物は、24時間以内に消失する
その後、同型のVHSビデオテープが出現
タイトルには「~の犯した罪とそれに対する罰」
その内容の多くは、被験者が不定な人物から拷問・暴行されるというもの
数少ない例として謎の第三者が現れて被験者を助け出す場合も
その真の特性は、被験者が思い浮かべた結末を身を持って体感させるというもの
被験者はその後発見されるが、映像と同様のけがを負っており、場合によっては死亡している
お前は、お前の頭の中で、彼女を、子どもたちを、嬲り、痛めつけ、辱め、そして殺した
これがお前の罪、お前への罰だ
しかし、新たなオブジェクトの中では
囚われた少年に男が迫ったその時、画面外から謎の人物が乱入(飛び蹴り)
男と謎の人物は乱闘となり画面外へ、その後閃光と爆発音が数分間続いたのち映像は終了
無垢な子どもには敵わん……
財団データベース上、ランダムなアイテム番号のファイルに突然
anomalousアイテムの情報が記述される異常現象
しかし本当の特性はすでに存在するオブジェクトを
anomalous相当のオブジェクトに改変し直す謎の存在
そして、実は改変するのはanomalousだけでなく
safe,euclid,keter、それぞれのクラスへも改変する
anomalousが異常に見えて目立っていただけだった
なんでもないオブジェクトのページ
↓
スクリプトで突然、anomalous形式の記事に
↓
時間経過で上記の「anomalousを生む者」記事
↓
anomalousを追加しているんじゃなくて、anomalous相当の特性に改変しているのでは?
↓
そもそも本当にanomalousにだけしているのか?
↓
何だ、気付いたのか
↓
anomalous形式の記事に
異常な蝉の集団
特定の鳴き声ではなく人間の絶叫に似た声で鳴く
幼虫の状態が確認されていない
明らかに人間の言葉がわかるような挙動を示すが
コミュニケーションをとろうとする試みは全て失敗に終わっている
7年間を土の中、それから地上で過ごすのはほんの短い時間
お前は、あの地獄のような7年を知っているか?
なぜ、俺たちが鳴くと思う
最も鳴いたものが機会を与えられるからだ
それ以外の者は、また下からやり直しだ
分かったら、何もせずに鳴かせてくれや
認識不能な実体、もしくは異常な現象
犠牲者は毎晩、猫に似た声を家の外から耳にすることとなる
ところがある日、その鳴き声が聞こえなくなり、
犠牲者は「なぜ、今日は泣かないのか」と不安や心配を必ず覚える
それに起因する形で、犠牲者は野外に猫を探しに出る
もしくは、窓などから猫が周囲にいないか見渡そうとする
この行為を行った犠牲者は猫を発見したと主張するものの、
犠牲者以外の人物が確認した場合、猫はどこにもいない
この段階までに外を確認した場合、
小型の黒い動物が逃げていくのを観察できる
もう、猫は入ったよ
現在は██ ██として知られていた2█歳の日本人女性
死亡した場合、もしくは年齢が30歳に到達した場合に
最も近くに存在する10~29歳の女性に人格・記憶が転移する
なお、転移時に身体の本来の持ち主が生存していた場合は、身体の主導権を取り戻す
本当の名前は██ █と主張しており、記録では原因不明の死亡となっている
大学時代に行った儀式が元となり、現在の特性を得る
常に元の身体の持ち主の人格が保持されており、自分が見たもの感じたもの
全てをもとの身体の持ち主も体感しており、頭の中で声のようなものが聞こえるという
最初は自殺を試みるも成功せず、睡眠薬で眠り続ける、薬で紛らわすこととなる
こどもくらいの人型存在
照度が██ルクス以下(人間の視野ではモノが見えないレベル)の室内/密室に出現し、
電気をつける/明かりで照らすなどした瞬間に、その場から条件を満たす別の空間に転移する
一定期間、自身が存在する室内に何者も侵入しなかった場合にも転移が発生する
暗視装置による監視は問題ないが、紫外線は反応する
意図的に触ろうとするとオブジェクトは触れられないように避ける挙動を見せる
また、被験者が完全に自身が室内に存在することを認識/理解していると判断した場合も転移
監視映像では、眠る被験者の顔を不思議そうに覗き込む姿が取られた
また、被験者は何かいるような気配を感じると主張した
何も書かれていない契約書
妊娠中の女性(もしくは女性が妊娠した場合)が名前を書くと必ず流産するようになる
その後、未知の手段によって高額な振り込みが行われる
その後、数名の被験者には以下のような文章が届く
新しい家族が見つかりました!
財団職員に突如謎の記憶が出現する異常現象
何らかの事故事件の記憶を得るが、すべてのケースで登場人物がすべて死亡しており
そのことについて説明/指摘をすると、混乱しつつも「教えたもらった」と証言
教えてもらったとする存在が実在したケースはない
すべては本当の出来事
消された真実
知ってくれ、俺たちの最期を
一般的な知育玩具として用いられる「積み木」に酷似
現在、12のパーツが積み重ねられて「塔」の形を成している
「塔」が崩れた場合、最初に「塔」を組み立てた人物および各パーツは瞬時にその場から消失/転移する
「塔」は周囲のランダムな場所に自動的に再構築された状態で発見でき、
消失/転移した被験者もその「塔」の周辺に再出現する
多くの被験者には怪我や疲労の兆候が確認できる
しかし、被験者はその理由を説明できなかった
また、自らの死を極端に恐れるようになる
また、一定の確率で被験者が完全に消失するケースもあり、
その場合は「塔」は組み立てられていない、もしくは組み立ての途中の状態で再出現する
さらに、被験者の親が死亡した場合、その被験者と「塔」の因果関係は解消される
そして、被験者が抱いていた死の恐怖も解消される
なぜ、貴方はご両親の命を奪ったのですか?
私は……もう長くありませんでした
ただただ、先に逝ってしまうことへの罰が恐ろしかったのです……
██ ██とされる日本人男性と同じ外見をした人型実体
現在、176体が発見、回収されて財団で収容されている
外見はまったく同じだが、性格や記憶や容姿に差異がある
また、通常の人間との構造上の差異は見つかっていない
日本国内のランダムな場所で定期的に出現/生成される
カメラ映像では、コンマ1/1200フレーム毎秒で出現/生成されていることが確認できる
各実体は「自身は平行次元を渡航する異常特性を有している」と主張するが
この基底次元に転移して以降は、なぜか移動することができなくなったとも報告
このことが真実であるかは、尋問からも確実であると考えられている
一方で、この次元の██ ██氏は「最初からそんなチカラはない」と主張
しかし、オブジェクトが出現する前に耳鳴りなどがするとも報告
ある時、██ ██氏を除き、各実体が消失する
その後、再び各実体が集まってくるが……
██県の████に存在する、現在███体の人型実体群
全実体の外見が中性的かつ男女両方の身体的特徴を持つ無貌の人型で、
体格も完全に同じ。遺伝子検査の結果、全実体が同じヒトのDNA配列を持っている
その正体は平等を謳った者たちの末路
人種、外見、年齢などに囚われない平等を実現するため、
「一度、全ての人間がひとつの存在になり、そこから分裂することでそういった概念に囚われない平等を実現する」
と考え、実験的に自分たちを融合。その後、分裂して現在に至った
廃墟を住処にし、迷い込んだ動物や人間、つまり自分たちと姿が違う存在に対して攻撃を行う
外見に囚われない平等を謳っておきながら、出来上がったのは結局、
自分たちとは違う見た目の存在を排斥する矛盾した存在に
自身を認識している人間の認識を改竄し(認識外の人間には効果なし)、
「過去はもっと〇〇が悪かった」というようにして、
過去の状態が悪かったが、現在の状態が優れていると相対的に誤認させる
当初、「認識している者は改変に気付く」という過去改変だと思われていたが複数の実験により発覚
そして、この報告書自体もオブジェクトの影響を受けており……
外見上、対象は10代の日本人男性のように見えます
少年は「望むままに人を消す力」を持っていると自称しています
しかし、これは数回の検証により、明らかに間違いであると分かっています
少年は自身の認識を改変する特性を有しており、"消した"人物を
少年は認識できなくなるとともに、相互に干渉し合うこともできなくなります
報告書自体に異常性を与えるオブジェクト
報告書トップには
「以下の報告書はオブジェクトによる改変を受けています」と
自身の姿形や異常特性を過剰に見せる作用があると書かれた報告書
その後、強大な化物について書かれた報告書
その下には「このページは異常な改変を受けています、データを修復しますか?」
データを修復すると、消えたのはトップの警告と報告書の方
つまり、オブジェクトの異常特性は自身を強く見せるのではなく
自身は強い存在ではないと油断させる虚実を行うものだった
SCP-XXX-JPは一般的な洋裁鋏です
全長は260mmであり、その刃には鋼が用いられています
また、外見の特徴的な点として、不明な原因による片刃の喪失が挙げられます
SCP-XXX-JPは不定期なスパンで活性化します
活性化とともにSCP-XXX-JPはその場から消失し、その後周囲1km圏内で
身元不明の人物の死体(以下、SCP-XXX-JP-A)の胸部に刺さった状態で再出現します
この際、必ず不特定な人物(以下、SCP-XXX-JP-B)がこの現場に居合わせます
質問に対し、SCP-XXX-JP-Aは「自身がSCP-XXX-JP-Bを殺害した」と応えます
それに加え「SCP-XXX-JP-Aは普段から親しい間柄であったが、些細なことから喧嘩となり
鋏のようなもので襲ってきたため、仕方なく反撃した」などの文章が必ず含まれます
SCP-XXX-JP-Aが事件の犯人で、オブジェクトを持ち出しSCP-XXX-JP-Bを殺害しようとする
このとき、"偶然"SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-Bの周囲に出現し、これによって
SCP-XXX-JP-Bは反撃してSCP-XXX-JP-Aを殺害してしまうという流れ
その後、現実改変が発生し、殺害されたSCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JPが持ち出された事実が消滅
また、記録映像などにも瞬時にSCP-XXX-JP-Aの死体が出現しているように映る
起こりは、心中を企てた双子の片割れが現実改変能力者であったことに始まる
双子は鋏を壊して刃を互いに持ち、互いの胸へと刺し合った
しかし、このとき「殺したくない」という無意識の思いから、
現実改変特性を持っていた方の鋏が消失、結果、もう片方は死なず生き残ってしまう
残った鋏は"呪われ"、双子の惨劇を疑似的に再現する
つまり、お互いが死ぬまでこの出来事を繰り返し続けている
なお、記録抹消の現実改変が発生するのは
現実改変能力を持っていた片割れがもう片方を捕まらないようにするため
その結果、身元不明な死体と自身が殺したと証言する者が生まれる
財団は、起源となるこの事件へと行く着くのだが……
呪いの正体とは……? 真実は生き残った片割れが知る
人間の眼球に酷似した寄生生物
非寄生時はビー玉のような硬い冬眠状態で存在し、何らかの手段で人間の眼孔に侵入することで活性化
活性化とともに視神経と接続し、通常の眼球を代替する機能を有するようになる
また、サイズも大きく、みずみずしい通常の眼球のようにふるまう
この寄生から1ヶ月以内に、もう片方の眼球も寄生生物に置換される
そして、さらに数日以内に眼球はしぼむようにして眼孔から脱落する
この際の形状は、上記の冬眠時の形状と同じ
また、失われた眼球(寄生生物)はさらに1ヶ月以内に再生され、
それから上記のプロセスを繰り返し続けるようになる
宿主は冬眠状態の寄生生物を、無意識的に他者の眼孔へと強引に入れようと試みる
その結果、宿主は増えていくこととなる
上記の手段以外に、寄生経路は存在せず、またその活性化条件から
発生源の特定が急がれているものの未だ不明
眼球は死に逝く彼女の眼球
ワタシの眼は彼女の眼となり、彼女が見れなかった景色を見せてあげる
もっと、もっとたくさんの景色を
愛する人のものなら、眼に入れても痛くないのは当然ではありませんか?
██神社敷地内はエリア-81██に指定され、SCP-XXX-JPが当該エリア地下に設けられた特別隔離セル内に収容されます。毎年10月31日、プロトコル"残酷な儀式"に従い、封じ込め手法の再更新手続きが実行されなければなりません。
更新: 検証結果より、プロトコル"残酷な儀式"は改訂されました。以降、更新手続きに際して、プロトコル"過激な祭り"が適用されます。
更新: 更なる検証の結果、プロトコル"過激な祭り"は改訂されました。以降、更新手続きに際して、プロトコル"秋祭り"が適用されます。
更新: 収容に際してプロトコル"秋祭り"を実行する必要はありません。また、更新手続きの簡略化に際し、将来的には██神社の解体が計画されています。
蒐集院時代に収容され"祟り神"から"土地神"として隔離されていた存在
当時は封じ込めの手法として、生贄を捧げる儀式的手法が必要とされてきた
その後、時代の移り変わりとアメリカの統治によって財団へと収容が移される
財団の収容により、不要な手順が多く含まれていることが判明
プロトコルは改訂され、生贄も最小限のものへと変わって行く
そして改定が続けられた結果、そのほとんどが無意味な内容であったことが判明
ただたんに簡単なことをするだけで封じ込めらえていたはずが、
過去の知識不足や、迷信に囚われた者たちによって
大量の犠牲の上に、現在の社が成っているのだった
現在、神社は取り壊し予定
SCP-XXX-JPは日系人女性の外見を持つ人型実体です
外見的特徴として、両眼球を喪失している点が挙げられます
SCP-XXX-JPの異常性は、その眼孔内に球体の物質が収められた場合に発揮させる認識改変作用です
活性化中、SCP-XXX-JPを視認した人物は必ず
「この世のものとは思えないほど美しい顔だ」「今まで見た顔の中で最も美しい」など
SCP-XXX-JPの顔について「美しい」という旨を含んだ評価・感想を抱きます
この異常性は映像や画像でも発揮されます
SCP-XXX-JPはAWCYの関連施設へと踏み込んだ際、
顔面への執拗な暴行を受けた状態で回収されました
また、SCP-XXX-JPは自身について「不良品を掴まされたと怒られて廃棄された」とだけ証言するに留まっています
██村で発生する異常現象
屋内の一室で発生し、発生後は全ての出入り口が施錠される
その後、モノが壁、扉、窓などに向かって飛んだり、積み上げられるなど
一般的にポルターガイストとして知られる現象が発生し始める
この現象は上記の飛ばされたモノによって窓や扉が壊れる、
もしくは外部から第三者の手によって扉が開かれ、密室でなくなった途端に終了する
ある時、密室でなくなり、現象が終結した状態で発生したケースもあり
その際は上記のような挙動に加え、突然の物品の破壊などを含み、荒々しさが目立つ
また、一つのケースでは、テーブルの上に何かが載せられたと思うと数分間テーブルは激しく振動を続けた
その様子は、まるで透明の誰かが、別の透明の誰かに暴行を受けているようだった
最後、鉄パイプがテーブルに突き立てられ、ドアが開いて終了
その正体は並行世界の別異相の様子が映し出された存在
別世界では██村は誘拐犯のアジトとなっており、子どもが閉じ込められる
そして閉じ込められた子供は出ようと暴れ、その様子が基底現実で
ポルターガイストとして観測されている
つまり、停止後に暴れる様子は「逃げたことに怒り狂った誘拐犯」の様子
テーブルに載せられたのは「逃げた子供を捕まえた誘拐犯が暴行を加えている」様子
██州に存在する隔絶された町
この町では全ての商店や事業が一人の男のみによってまかなわれている
例を挙げれば、パン屋で店番をしているとき、同時にレストランで接客をし、警官として犯人を追っている
ある時、この男が失業したことで全ての街の機能が停止してしまう
SCP-XXX-JPはスチレンボードで製作された手作りの看板です
サイズは0.9×0.6m、表面には白い塗料を用いて「PARTY OPENING!」と表記され、
この塗料は削取などの手段で容易に除去可能です
SCP-XXX-JPの異常性は、自身の周囲1km圏内で「銃火器」による発砲が行われた場合に発揮されます
異常性の発揮に際し、発砲された銃弾は射出口から0.5mm前の位置で瞬時に消失し、
同時に最も近くの密閉容器内に何らかの調理済みの「料理」が出現します
この「料理」の出現は、容器が適度な清潔状態に保たれており、
内部に他の物体が存在していない場合にのみ出現することが、検証/調査より判明しています
この条件のため、「料理」が出現する瞬間を内部監視により記録する試みは成功していません
SCP-XXX-JPは、おそらくは6体で構成される人型実体群の総称
全てが日本人の児童に酷使した外見を有している
限定的な半ミーム作用を有していると推測され、映像・画像・音声などの全ての観測時において
観測者は6体の内、5体しか認識することができず、観測者ごとによってどの個体が認識できているか変わる
そのため、他者から見れば誰もいないはずの空間に話しかけていたり、呼称や問いかけている対象もバラバラに見える
それに加え、認識されている5体は「観測者が認識できていない1体が、遊んでいる際に行方不明になった」と主張
これも前述のように、観測者によってどの個体が行方不明となっているのかは変化する
そのため、複数の観測者が同時に居合わせた場合、観測者同士の認識が噛合わず、支離滅裂になる
各観測者の結果を統合して6系統の実体が存在することが判明
同時に、観測者のパターンも6系統存在することが判明
観測者と認識パターンの傾向は不明
自動解析ソフトを用いた結果、以下のような解析結果が得られている
- 人型の存在が6体写っている
- 6体の内、3体の全長は110cm前後、3体の全長は140cm前後
- 6体の内、4体の表情は識別不能、1体は泣いている、1体は笑っている
SCP-XXX-JPは活火山地帯で目撃される人型実体、あるいは人型の幻覚/幻を伴った異常現象
SCP-XXX-JPは火山活動の活性化とともに出現
活性化の際に出現地区に取り残されていた住民・登山者に対し、銘柄不明の日本酒を振る舞う
これを飲んだ者は「美味」であると報告し、かなりの良を飲んでしまう
しかし、これは異常性ではなく、自らの死に際くらい楽しくいようとするため
その後、酔いによって眠りにつき、大半が火砕流や火山ガスのために死亡する
あるいは助かっても、上記のことを記憶していないものがほとんど
ただ、誰かと楽しくお酒を酌み交わしたとだけ覚えている
不定期な出現に加え、出現地域も立ち入りが困難である場合が大半であり、
現在までにドローンを用いた、あるいは高度からの撮影が数例成功しているのみであり、
直接実体と接触を取れた事例は未だ確認されていない
ある時、お酒を断った上、生還した人物からインタビューが得られた
SCP-XXX-JPが何者であったかは記憶できていなかった
SCP-XXX-JPはお酒を進めるが、被害者は厳格だと思い無視
SCP-XXX-JPは「ご一緒に雪見酒を」と言っていた
SCP-XXX-JPは一人でお酒を飲み続け、「帰りたい」「懐かしい」などと呟いていた
また、時折しつこくお酒を進めてくるため、つい言葉を返してしまう
「何が雪だ、灰だろう。」
「酔っていりゃあ、降り注ぐこれが灰も雪も同じようなもんさ」
そういって山の方へと去って行った
SCP-XXX-JPは酩酊街からの離反者
しかし、過去を忘れられず、思い出話を語りながら、かつての雪をともに見れる相手を探している
(一応、救済も兼ねている……と本人は考えてはいる)
酩酊街要素については、深く言及しなくてもよいかも
新たな流れとして、オブジェクトの外見は芸者/舞子で京言葉を話す
火山の噴火に巻き込まれ、孤立した1人の元へと現れ、日本酒を勧める
被害者が断った場合はその場から立ち去り、被害者は幻覚や夢を見ていたと合理化する
勧められた日本酒を飲んだ場合、その日本酒は美味に感じ、弱い強い関わらずたくさん飲んでしまう
その間、オブジェクトとは些細な世間話を行っている
被害者の多くは、火砕流に呑まれるか、逃れても急性アルコール中毒によって死亡する
生存した場合でも、被害者はオブジェクトのことを詳細に記憶しておらず、夢の出来事であったと説明する
そのため、後述の出来事までは、遺留品の写真や回復した被害者の主張のみが手掛かりだった
ある時、被害者の一人が遺言をテープレコーダーに記録している最中にオブジェクトが出現
それにより、初めて被害者とオブジェクトのやり取りが記録された
しかし、記録ではオブジェクトが出現した少し後から被害者の発言が一切なく
記録では、オブジェクトが1人でまるで会話しているように話しているだけだった
また、被害者の発言がなくなる前、倒れるような音も聞こえている
つまり、オブジェクトは倒れた被害者に対して日本酒を振る舞い、飲ませ続けていた
そして、被害者は本当に「夢を通じて」オブジェクトと会話を行っていた
オブジェクトの目的は、一人で死に逝く者を見つけ、孤独を紛らわそうと日本酒を飲ませる
また、自身も孤独を感じおり、単純に呑み仲間がほしいだけというのもある
そして、被害者は死後、酩酊の街へと降下し、再びの飲みの席へ着く
火山灰を雪に見立て、懐かしき故郷を想いながらの雪見酒
酔うてる身からしたら、灰やろうが、雪やろうが、なんも変わらへんのよ
せやから、これも立派な雪見酒
故郷の風景を懐かしみながら飲むんも、案外悪くないんよ
あら、もういってしまはったん
ほんなら、次は酩酊の街で、ほんまもんの雪見ながら一緒に飲もか
ほな、また
「予知能力」が得た人物
不定期に「災害や事故、事件」などのヴィジョンを経験する
そのヴィジョンにおいて、必ず経験した本人が登場し、
その際に本人が取った行動の結果として被害が食い止める、最小限に抑えられる
その後、現実においても同様の事象が必ず発生する
このとき、ヴィジョンで見た行為を本人が取らなかった場合、
ヴィジョンとは異なり、被害は食い止められず、拡大してしまう
初期ではこの異常性について知らず、犠牲者を出してしまう
その結果、それ以降は自身が未来を変えるために尽力しようとする
なお、この異常性は死亡時に他者へ転移する
財団で収容されて以降、異常特性が不鮮明であることから
災害発生地点へ向かい尽力することができなくなる
そのため、自ら命を絶つことで異常性を他者へと託した
SCP-XXX-JPは竜の姿を模した彫像
SCP-XXX-JPの異常特性は、以下の条件を満たした男性に発揮される
- SCP-XXX-JPと公的に結婚が受理された男性
- SCP-XXX-JPを使用して自慰行為をした男性
- SCP-XXX-JP手を累計1時間以上繋いだ男性
異常性の影響下に置かれた男性が人工物と接触した場合、
人工物は竜の形状へと変化します
球体のオブジェクト、外観は月と酷似
被害者一人に憑りつき、その人物が空を見上げた際には
必ず視界に入るように月に擬態する
(既に月がある場合には重なる場所を取る)
被害者は徐々に、常にみられている感覚に襲われ始める
その間、オブジェクトは見ているだけで何もしない
最終的に、被害者は月に見られていると思い込み
月を四六時中、見続けるようになる
イメージとしてはウェンディゴ症候群
もしも魚が、自分が水という空間の中に存在していることを知ったとすれば、
それは魚にとって非常に恐ろしい知らせとなるでしょう
水は熱されれば蒸気となり、冷やされれば凍り付く
そんな自らを取り巻く空間が、不意に消滅もしくは、変化することを知ってしまったのだから
そして、自らがそんな空間でしか生きることができない悲しみを
人間の場合はどうか、この空間は一見すれば何もない
しかし、この夢の空間が不意に変化することを理解してしまったとすれば
ジョーク
SCP-XXX-Jは20歳前後の東洋人男性であるように見えます
身体検査では何も異常ありまんでしたが、思考実験では非常に優秀な知性を示し、
研究員に対して幅広い分野の非凡なる知識を披露しました
また、自身を私立[削除済]であると称しています
SCP-XXX-Jが同じ地域に滞在し続けた場合、同地域内で人為的な事故/事件が発生します
イベントが発生するとSCP-XXX-Jは"現場"に向かい[削除済]を始めます
この[削除済]に対して、事件の関係者および警察担当者が疑問を持つことは少なく、
むしろ協力的な姿勢をとるケースさえ存在しています
SCP-XXX-Jは死神ではありません
サイト-81██にて、何も操作や接触をしていないにも拘らず、
パソコンなどの精密機器が次々と故障・破損する現象報告が相次いで発生
非実体オブジェクトや現実改変の疑いがあるとして調査が行われる
起動させたパソコン20台を無人の実験室に放置→異常は発生せず
起動させたパソコン1台と天見補助員を実験室に配置→パソコンの故障を報告
補助員は「何もしていないのに、勝手にパソコンが壊れた」と報告を行ったが
実験室の監視映像では、██████.comを閲覧する補助員の様子が記録されていた
認識災害の可能性もある。再検討すべきです。
ところで、私のパソコンが勝手に動かなくなったのですが
誰か技術者をよこしてくれませんかね?
SCP-XXX-JP-Jの詳細は担当者である3名の職員以外に知られてはなりません
SCP-XXX-JP-Jは外見上、日本人男性に見えるの人型存在です
SCP-XXX-JP-Jの名前・姿・存在・特性の全て知った人間が10人を超えた場合、SCP-XXX-JP-Jは死亡します
なお、これはSCP-XXX-JP-Jの主張です
SCP-XXX-JP-Jの主張を虚偽であると疑う声も上がっていますが、検証実験を行ったとして
真実だとすればSCP-XXX-JP-Jは死亡してしまうため、結局のところ実行できず不明のままです
追記: 2015/4/7、SCP-XXX-JP-Jは自身の特性が他の人間に転移したと主張し
自身を収容隔離設備から出すように要求しました
この要求に対し、SCP-XXX-JP-Jが自暴自棄となり自殺願望から嘘を吐いている可能性が示唆され、
検証実験が提案されましたが、もし嘘だった場合はSCP-XXX-JP-Jが死亡してしまうため、実行できていません
そのため、SCP-XXX-JP-Jは現在も外部およびあらゆる情報とも隔離され続けています
もし特性が真実なら同情するが、財団をホテルか何かと思っていたのなら当然の報いだぜ!
Tale
「存在感のない布」が日本全国で使用され、財団も「██」を世界から消さざる終えなくなる
しかし、それこそが「██」の真の目的
彼らはかつて江戸幕府に仕えた蒐集院により、「██」というキャラクターを与えられた存在だった
逃れた「正体不明」とされる仲間は、自らの力に呑まれ、誰かすら分からなくなった
生き残り、「ゼノフォビア」と呼ばれた友も、今では辱めを受け、我らと同じく地に落ちた
「養殖した人間を██の探査機器として利用する計画」なんてものも叩き潰した
今宵、我らは「██」ではなくなり、真なる闇へと帰結するのだ
我らは闇、人間どもが恐れ戦く闇、全てを包む闇
博士の部屋へと研究員が挨拶に尋ねてくる
博士は留守で補助員が対応(最初間違えられる?)
お茶を出し待っていてもらうが、電話で少し遅れると連絡
疲れから(挨拶疲れ)、ついついウトウトしてしまう
補助員に声を掛けられて起きる、さらに博士は遅くなるとのこと
大丈夫ですか、疲れていらっしゃるようですが
ついつい愚痴ってしまう、仕事や同僚の不安
そもそも、こんなことで財団に貢献し、人々をオブジェクトから守れるのか
働く時の財団職員の眼をみたことはありますか(眼の絵を描きながら)
普段はどんなに変わっていても、働く者の眼光は鋭く
その眼からは真摯に研究へと向き合う職員たちの心の内が伝わってくる
そこに居ることには、絶対に意味がある
もっとも、普段からそうしてもらえればいいのですが
(なんやかんや)
帰る研究員、でもなにか忘れているような
あ、挨拶
看得研究員の部屋へと挨拶回りに行く波戸崎
聞いていた話では真面目な女性だとか
でもこの名前だと、やっぱり偽名かな、なんて思いつつ到着
しかし、出迎えたのは歳が近そうな男性
話によると、急用で席を外しているとのこと
男性は留守の間、部屋の片づけをしているのだとか
待っているように言われる
その間、話をする
その後、今日は無理ということで後日で直すことに
後日訪れると話に聞いていた女性の職員
通常通り挨拶を済ませつつ、そういえばと聞くと
少し口ごもった後で、亡くなったと告げられる
それも話をしたそのすぐ後に
財団がこういう場所であることを知っていた
だが、胃のムカつきは強まっていく
サイト管理官の最終面接、そこで自らの出生に関するファイルが渡される
そこには、自分は財団によって作成された"理想的な財団職員"であることが書かれていた
これを受け入れ財団に残るか、あるいは財団を見限るか
財団に残ることを了承、忠誠度を評価され、記憶処理
全ては人格再構成プロジェクトの一環だった
適当な存在に植え付けた財団忠誠度モデル人格のテスト
これで7体目の実験成功、プロジェクトは上手く進行しているようだ
「普通の職員はいないのか?」のパラレルストーリー
異常性があれど、理由があるから彼らは財団に雇用される
ある者は、高い忠誠度を示し、自ら檻に繋がれながらに財団へと貢献することを
ある者は、何十もの制約、制限を承知で研究に携わることを
理由がなんだ、奴らといるだけで胸がむかついてくる
どんな理由があろうと、気味が悪い
袖をめくるとそこには錆びついた発条の腕
背後には頭が眼球に置き換わった男
気付いていなかっただろうが、君はすでに少数派なのだよ
そんな少数派の君が、未だに財団に居られることにも理由がある
しかし、君は「理由なんてくそくらえ」という、さてどうしたものか
良かったんですか?
錆鉄の右腕を、肌色の右手で外す
目玉のマスクを脱ぐ
ジョークに理由が必要かな?
苦笑いをしつつ、顔をマスクで隠した
急にお願いしてしまって済まないね
いえいえ、それが私の仕事ですので
しかし、何で明後日までに終わらせる必要に?
夏休みを貰えたうえ、海外旅行に行く許可をもらってね、ニューヨークだよ!
海外旅行って……よく許可が取れましたね、その、外に出ても特性は大丈夫なんですか?
そのあたりは上手くやるから大丈夫、さ、お土産には何が良い?
お土産ですか……うーん……私はお土産でしたらなんでも
そんなこと言って、どんなお土産になっても知らないよー
あ、お帰りになられていたんですね、ニューヨークはどうでしたか
目新しいものばっかりで、楽しかったよ!
でも、写真撮影だけは許可してもらえなかったけどね
あ、そうそう、これお土産ね、自由の女神キーホルダー
……
日本の空港でも買えそうなお土産だって思ってないー?
い、いえ、そんなことはありません、ありがとうございます
本当はもっといいのがあったのに、なんでもいいだなんていうからだよー
あははは……
1日の仕事も終わり自室に帰ってきた
カバンを机の上におろし、椅子に腰を下ろす
カバンの中身を取り出し、一緒にキーホルダーを机の上に置く
机の一番下の引き出しからボックスを取り出し、おもむろに開く
これで10体目
中には同じ自由の女神のキーホルダーが10体整列して並べられている
ニューヨーク旅行、余程流行っているんですね、あるいは……
そこまで言って口をつぐむ
静かにボックスを基の引き出しの中へと戻し、席を立った
だから、私は夏休みなんて要らない
博士に見送られるエージェント
オブジェクトの異常特性によりエージェントは即座にその場から消失
博士たちは別の現場へと連絡し、作業を開始するように指示を出した
オブジェクトの調査中に、突如活性化したオブジェクトの影響で過去へと飛ばされたエージェントたち
未来へ戻り、オブジェクトの存在とその異常特性を知らせる手段を探す
そんな中、財団によって元来た時代から新たなエージェントが送り込まれる
自分たちを救う目的でやってきたと喜ぶエージェントたち
しかし、新たなエージェントは彼らを処分する
オブジェクトは過去へ飛ばす力はあるものの、反対に未来へ飛ばす力はなかった
そのため、時間渡航は不可能であり、歴史への介入による過去改変の危険性を考慮した結果、
自殺ミッションとして忠誠度の高いエージェントを過去へ送り込み、抹殺任務を遂行させた
遺体を処分し終わった後、エージェントは人里離れた場所に穴を掘る
そして、自らの身体を穴の中へと投げた
現在では「回収ポイント」の掘り起こしが行われていた
掘り起こしにより、エージェントたちの遺体や装備一式が回収される
ミッションは完了だ
阿久津博士の財団雇用までを描く
阿久津が財団に注目された理由
夢に傾倒する理由とその過去について
過去に妻と娘を失っており、夢の中で妻と娘が死ぬシーンばかりが繰り返される悪夢を見ていた
「何度も彼女たちを殺している」という罪悪感から異常なオブジェクトを使用し"夢を見れなく"した
悪夢から解放されるも、「夢こそが彼女たちと再会できる場」であったことに気付き、
現実でも夢でも孤独となったことから、夢を取り戻すために異常な研究を行うようになる
(そのことが財団の眼に触れたともいえ、財団の勧誘は半ば監視の名目も含む)
しかし、義理の孫である璃香との触れ合いから、現在は夢へ傾向しなくなった
財団への参加は、璃香を守ることが目的の一つでもあった
(もしくは、璃香の両親の死についての情報を得るため)
エージェント・牧村の阿久津博士との出会いについてを描く
前任の阿久津博士と財団とのパイプ役兼監視役であったエージェントの殉職により配属される
過去に家族を異常存在に殺され、そのことを財団へ加入後に知った
(眼を取り出して死んだ)
眼について興味や知識については牧村由来のもの
看得研究員の財団雇用から事案前までを描く
祖父の影響もあり、夢に関する学問に進む
そして、ふと知った財団のことがきっかけとなり、財団入りを希望
(両親の死についても知るため)
祖父には反対を受けるも強引に説得する
その後、牧村・看得の両親を殺害したオブジェクトが回収されるが……
(特徴的な眼をしている)
天見補助員の事案後から現在までを描く
収容違反によって崩壊したサイトから阿久津視点で始まる
牧村の姿は見えず、血塗れの看得がいるのみ、その右眼は失われていた
サイトから脱出する途中、機動部隊と遭遇
助けを求めるも不審人物と扱われ拘束、
その際に水たまりに映った自分の顔は別人で右眼は看得のものだった
収容後、オブジェクトの異常性を受けたこと
なぜか目を抉り出さず、融合してことを知るが時間の問題と知る
記憶処理を受けることを提案、静かに眠りにつく
そこで天見は目を覚ます、夢の内容は思い出せない
補助員としての1日がまた始まる
オブジェクトの正体は夢の中でオネイロイ/シャドウが死に、夢を見ること、夢に戻ることが出来なくなった者たちの末路
大勢の「夢への希求」が終結した結果、現実世界に形をもって現出した「集合的無意識」
その目的は他者のオネイロイ/シャドウを乗っ取ることで夢への帰還を果たすこと
精神影響作用と微弱な現実改変能力を有する
(前者は夢に関連する異常性、後者は集団の意志によって産み出されたため)
目を合わせた者(実際は5m圏内で一定時間ともに過ごした者)の表象世界に
自らのオネイロイ/シャドウの劣化コピー(死体)を大量に出現させる
初期段階では、夢を見るたびに死体に溢れた世界の悪夢を見るようになる
その後、覚醒時でも幻覚として死体の姿を見るようになる
多くの場合、被験者はこの段階で自殺する傾向にある
この悪夢は自身の表層へとオネイロイ/シャドウを誘導する罠であり、
オネイロイ/シャドウを吸収した後、オブジェクトは睡眠状態に入る
しかし、これでオネイロイ/シャドウを得られるのは集合的無意識の一部でしかなく、
満たされぬまま、即座に新たなオネイロイ/シャドウを吸収しようと行動をとる
更にオネイロイ/シャドウを吸収された人物は睡眠時に夢は見なくなるものの、
表象世界内の劣化コピーは残り続け、夢を取り戻そうと無意識的に行動する
(この結果、新たなオブジェクトを生成することにもつながる)
身体は物質的な形を持ち、低脅威の現実改変者程度であるので処分は可能
しかし、個体拘わらずに知識を共有し合っている
また、上記の自殺者を減らす手段として新たに用いるようになったのが
複数の人間を意識ごと融合させることで、精神の強化をできていると考えている
ちなみに、阿久津博士は自身のオネイロイを自殺させることで夢を見れなくしたため、
阿久津博士単体には興味が無かったり、愚かな存在として見ていたりする
18██年に米国空母で起きた海兵隊員たちの悪夢の報告について
ある上等兵の悪夢
空母に謎の生物が飛来し、乗員へと次々に襲い掛かった
空母の艦橋はまるで紙切れのように引き裂かれ、銃弾も微かに傷をつけるのみだった
怪物に追い詰められ、その怪物が爪を振り下ろした瞬間に自分の叫び声で目が覚めた
ある曹長の悪夢
空母に謎の生物が飛来し、乗員へと次々に襲い掛かった
怪物からは空母の構造を明らかに把握しているような行動が確認でき、
知っていたかのように海兵隊員たちの反撃を回避し襲い掛かっていた
その姿は神話のマンティコアのようであり、ライオンと人間の中間のような顔をしていた
自分が追い詰められていた時、その顔は明らかに笑っているような表情を浮かべていた
ある操縦士の悪夢
その日、空母で問題が発生したとかで精神医を移送していた
空母に近づいた時、一匹の謎の生物が空母の上で暴れているのを発見
上官からの指示を仰いだ後、ヘリより怪物に対する銃撃を行った
銃撃により怪物は重症を負ったようであり、即座に逃走を試みた
その背に銃撃が被弾したのを確認した数秒後に自身は覚醒した
その日の空母
空母上に各員が話す怪物が現れることはなかった
念のために周囲を索敵するが、何も確認できず
軍の上層部からは集団ヒステリーとして処理するようを指示が為された
とある大学生たちが"祟り"に見舞われる様子を描く
4人グループの大学生、ある日"とある者"を殺してしまう
そして、それを"とある場所"に廃棄する
それ以降、殺したはずのアレがどこにでも存在し、常に見つめている錯覚に襲われる
余りの恐怖に、グループの一人は事故死してしまう
残った三人は"祟り"だと恐れ、死体を廃棄した場所へと訪れる
しかし、辿り着いた三人は謎の集団に襲われ、一人が捕まってしまう
車で逃げる二人だが、あまりの恐怖に事故を起こす
二人は死亡、その死ぬ間際、あの日殺した"ねこ"の姿が目に映る
財団の監視者は侵入者の旨を報告
捕まえた一人から、収容以前に殺した猫の死体を井戸に廃棄したという証言を得る
猫の死体は井戸の底からは発見されておらず、またSCP-040-JPの異常性と因果関係はないと判断
知らぬ間に精神汚染を受けた一般人の崩壊していく日常と、その顛末を描く
殺した生き物が"ねこ"であることは最後までふせておく
初期音調処理が完了しました。テストモードで音声を再生します。
やあ 返事を ありがとう
君と子どもたちは 元気にして いるかい
こっちは 相変わらず 毎日が 忙しいよ
だけど 心配しないで
もうすぐ 仕事が ひと段落する はずだ
ああ ついつい 君と再会する 日のことばかり 思い浮かべてしまう
この 退屈な 仕事が終われば すぐにでも 飛んで 行くよ
それじゃあ また
音調処理を再開します。
音声の参照元ファイルを展開しますか?・・・[Y/N]
やあ、返事をありがとう
ひと段落したところで、また次の仕事がやってくる
そして、その仕事が終われば、また次の仕事
退屈している暇さえないほどに忙しいよ
昨日まで、元気にしていたのに
おそらく、君と再会することは叶わないだろう
どうしても、自分が死ぬ光景を思い浮かべてしまうんだ
すまない、また愚痴ばかりになってしまった
それじゃあ
冒頭、何者かが拷問を受けるシーンで始まる
その人物は分解され、噛み砕かれ、咀嚼され、しかしまだ生き続ける
切り裂かれた全てのパーツが悲鳴を上げるが、決して死ぬことはない
悲鳴を上げながら、復讐を胸についにその肉体を手放した
場面は変わり、男は精神科医に掛っている
原因は不眠症、夢を見なくなったためだ
しかし、詳しい原因は分からず仕舞い
最後に見た夢のフラッシュバックが繰り返される
理由は分からない、ただ私は夢へと帰還を果たしたい
これで何人目かと言うとき、ある医師が専門家を紹介してくれることに
場所はどこかのオフィス、白衣の男は夢を失ったことを理解していた
憎悪による帰還を望む者、復讐者
理由はなんだっていい、貴方は夢を失った者
ここには様々な原因で夢を失った者がいる
自ら手放したり、貴方のように殺されたり、もしくは何かもっと異常な手段で分離した者
さあ、我らの
そこで目を醒ます
夢? いや、私は夢を見れなくなっている、それじゃあ、あれは
私は必ず帰還する
「夢売り」(メーカー/販売業社系)
「夢売り」と通称される存在は、「夢」に関する異常特性を有した機器の製造・販売を行う団体と考えられています。
現在までに複数のオブジェクト・資料が回収されていますが、その製造技術・流通ルートなどの実態は依然として掴めていない状態です。また、「夢売り」という呼び名も、他の団体と区別するために便宜上与えられている通称であり、正確な団体名称は現在まで明らかになっていません。
回収された「製品」には多くの場合で説明書が付属しており、記述される注意事項からは一見して顧客至上主義が伺えます。しかし、「製品」が使用者の精神に与える悪影響を鑑みる限り、そのような主義を実際に企業理念としているのかについて疑問視する声も多くあがっています。
人間の「夢」に影響を与えるオブジェクトの販売・開発・製造を行う個人、あるいは団体。
お客様が思い描く「理想の夢」の形を実現・叶え、より良い眠りの時間を与えることを目的としている。
そのため、説明書に書かれている内容を守れば、ほとんどの場合は安全である。
(だが、試作段階のテスト品など、一部は不具合が確認されるケースも)
なお、理想の形へとより近づけるため、説明書に書かれている制限などを破った場合には
身体・肉体への健康被害が出るレベルギリギリまで機器が調整されている。
もっとも、制限を守れば安全なわけだが、その製品があまりにも"良すぎて"
多くのお客様は、ついついその制限を破ってしまうことがある。
そのために設けられているのが、説明書の免責事項である。
上述の通り、悪意はなく、ただお客様に喜んでもらうことを目的とした存在である。
しかし、一部犠牲者も出るわけだが、それは「理想の夢」を楽しんでもらうことの代償ととらえている。
また各商品には、主に使用者の「元々の夢」を加工・改変することで、オブジェクトの仕様目的に沿った内容・形状に再構成するといった異常性が多く見られる。その対象は夢界実体(夢に出生の由来を持つ知性・自我)、更にはオネイロス型幽体(現実の人間のアバター的存在、シャドウ/オネイロイ)も含まれており、それらからは疎まれている節がある(「夢にとっての悪夢」に近い状態かもしれない)。
「リスク」を冒してでも使用したい。
弊社は、お客様にそう思って頂けるような
本当に価値のある商品開発を心掛けております。
素晴らしい良き眠りによって、より長く、より永続的な夢の提供を。
現実が夢へと作用する中、貴方たちの夢への眠りが、私たちを現実へと覚醒させてくれる。
彼、もしくは彼らは何者?
- 夢に拠点を持つオネイロイの一派?
- コレクティブとは別、多を排斥する点ではユーファニア的とも取れるか?
- 他の派閥へと影響する装置を現実の"中継地点"に使用させている?
- 夢を素材として利用するだけの単なる技術集団?
- 単なる技術屋、しかし夢に何らかの因縁はあるのかも?
- 夢とは現実での活力を培う場であり、単なる踏台でしかない?
- 夢からの追放者? 夢を失ったもの?
- 貴方が夢を見るとき、私たちは夢へと帰れる
- 夢を超えた者、超越体、現実へと体現を果たした夢界実体
- 現実にて永続的な実体を得たオネイロイ、もしくは夢界実体
- 夢を排他的視点で見ている、あるいは下層の夢の支配を目的とする?
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メモ
財団へようこそ!
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よろしくお願いします!
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[[[*http://ja.scp-wiki.net/forum:start | 各フォーラム]]]でのディスカッションや[[[*http://ja.scp-wiki.net/discord-guideline | DiscordのSCP-JPチャンネル]]]でのチャット[[footnote]]毎週土曜日の夜9時からは、取り上げられた1つのテーマに対してメンバーがあれこれ雑談をする定例会が行われています![[/footnote]]などなど、様々な形で創作を楽しんでくださいね!
よろしくお願いします!
こんばんは。
**2018/05/05 21:00**からの[*http://ja.scp-wiki.net/chat-guide チャンネル#scp-jp定例会]のテーマは**「超収容違反インシデント2018を終えて」**です。
まだまだ記憶に新しい出来事ですが、04/28,29の「ニコニコ超会議2018」にて、SCP財団オンリーイベント「[*https://scp-event.tokyo/ "超"収容違反 インシデント2018]」が開催されました。スタッフとして参加された方、サークルとして参加された方、一般入場者として参加された方、そして様々な理由から参加できなかった方等々、沢山いらっしゃると思います。
そんなわけで、参加した・参加できなかったを問わず、皆さんで「超収容違反インシデント2018を終えて」の感想会を(勝手に)開催しちゃいましょう! 会場でこんな出来事があった、こんな出来事を見た。行けなかったから詳細を知りたい、グッズはどんなものがあったのか、等々。そして、もし次にSCP財団オンリーイベントがあったのならば……そういった話題で盛り上がて行きましょう!

天見補助研究員が作成したSCP-XXX-JP-1の実体
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter
特別収容プロトコル:
説明: SCP-

補遺1:
実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD
対象:
実施方法:
結果:分析:
補遺2:
対象:
インタビュアー:
付記:
<録音開始 , ████/██/██>
インタビュアー:
誰かさん:<録音終了 , ████/██/██>
終了報告書:
番号 | 説明 | メモ |
---|---|---|
1 | 内容 | 内容 |
2 | 内容 | 内容 |
3 | 内容 | 内容 |
4 | 内容 | 内容 |
5 | 内容 | 内容 |
6 | 内容 | 内容 |
番号 | 説明 | メモ |
---|---|---|
1 | 内容 内容2 |
内容 内容2 |
2 | 内容 内容2 |
内容 内容2 |
3 | 内容 内容2 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
---|
"長い夜"、ラウル・サルテンの作品 |
テクニカル・ノートTN-286-55: SCP-286が予言および/あるいは啓示と関連をもつ可能性について
![]()
漢朝(紀元前202年‐紀元前220年)の六博予言表
歴史的には、六博はただゲームであるばかりではなく、予言の方法としても用いられたものであり、盤面上の様々な地点が中国にて最初期の文献より時間経過の計上に用いられてきた六十年周期と対応しています。被験者はシグマ事象に関与した後に未来視を持つ傾向があることを鑑み、一部の研究員が唱えている説は、シグマ事象の間に指した手にはそれ自体なにか予言的意義があるものかもしれない、というものです。
[[div style="font-size:2em;"]]
[[/div]]
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夢売り
概要
「夢売り」と通称される存在は、「夢」に関する異常特性を有した機器の製造・販売を行う団体と考えられています。
現在までに複数のオブジェクト・資料が回収されていますが、その製造技術・流通ルートなどの実態は依然として掴めていない状態です。また、「夢売り」という呼び名も、他の団体と区別するために便宜上与えられている通称であり、正確な団体名称は現在まで明らかになっていません。
回収された「製品」には多くの場合、説明書が付属しており、記述される注意事項からは一見して顧客至上主義が伺えます。しかし、「製品」が使用者の精神に与える悪影響を鑑みる限り、そのような主義を実際に企業理念としているのかについて疑問視する声も多くあがっています。
詳細
人間の「夢」に影響を与えるオブジェクトの販売・開発・製造を行う個人、あるいは集団。
顧客が思い描く「理想の夢」の形を実現・叶え、より良い眠りの時間を与える商品を提供する。
商品自体は説明書に書かれている内容を守れば、ほとんどの場合は安全(だが、試作段階のテスト品など、一部は不具合が確認されるケースも)。だが、夢を理想の形へとより近づけるため、説明書に書かれている制限を破った場合は身体・肉体へと健康被害が出てしまうギリギリのレベルで機器が設定されている。
もっとも、上記のように制限を守れば安全なわけだが、その製品があまりにも"良すぎて"、多くのお客様はついついその制限を破ってしまう。そのために設けられているのが、各説明書の免責事項である。
また各商品には、主に使用者の「元々の夢」を加工・改変することで、オブジェクトの仕様目的に沿った内容・形状に再構成するといった異常性が多く見られる。その対象は夢界実体(夢に出生の由来を持つ知性・自我)、更にはオネイロス型幽体(現実の人間のアバター的存在、シャドウ/オネイロイ)も含まれており、それらからは疎まれている節がある(「夢にとっての悪夢」に近い状態かもしれない)。
リスクを冒してでも使用したい。
弊社は、お客様にそう思って頂けるような
本当に価値のある商品開発を心掛けております。
素晴らしく良き眠りを、より長く、より永続的に。
貴方たちの夢見が、いつの日か私たちを夢へと帰還させてくれる。
背景
"夢売り"とは、"夢を失った者(≒夢の中で自身のオネイロイが死亡した者、もしくはオネイロイが他者の夢に幽閉されたか、行方不明となった者)"で構成された集団です。彼らは夢の世界で自身のオネイロイ/シャドウを亡/無くし、幾何かの昏睡期間の後、奇跡的に現実の世界へと生還しました。しかし、彼らは目覚めて以降、一切の夢見が叶わなくなりました。
他のオネイロイによって殺害されたのか、もしくは何かの理由で自決したのか、そもそも単独で未だに夢の中を彷徨っているのか、他の派閥に拘束されたのか、あるいは何か異常なオブジェクトの作用に曝されたのかは不明です。そもそも彼らの多くは、自分たちが直前まで見ていた夢界での出来事を、ほとんど覚えてはいません。それでも、彼らはただただ夢を再び見ること、夢へと帰還することを求め続けています。夢見を追い求めるのは、自身を追放した者への復讐なのか、現実へと放逐された空虚感からの逃避なのか、単に現状の喪失感を補うためなのか、その最終的な理由は多くが曖昧で漠然とした直観的なものです。しかし、それでも彼らは現実にて新たな"集団"となり、夢への帰還を目的として動き出します。
こうして生まれたのが"夢売り"です。夢を失ったにもかかわらず、彼らが財団からそう呼称されるのは何という皮肉でしょうか。あるいは、強引に結び付けるならば、自分たちのように夢を失った者達の「夢を取り戻す」≒「新たな夢を売る」ということにもできるでしょうか。もっとも、その名称は彼ら自身ではなく、財団によって名付けられたもの。彼らは夢界にて集団であった時の呼称である"#██████"を好みます。もし仮に貴方が何らかのオネイロイの集団に属しているのならば、集団のクローラーでその名を検索することで、その詳細と悲劇的な出来事の情報を得られるかもしれません。
そして、大願成就のため、彼らは夢に関するオブジェクトの研究開発を行っています。そのほとんどは「人間の夢見」に影響を与えるものであり、「夢界の最適化・環境整備」「自他含めたオネイロイ/シャドウ自体の改変・改造」「疑似的な夢界実体の生成・操作」等の自分たちや他の夢を失った者が夢へと帰還するに必要な技術を求め続けています。
その一環として行っているのが開発したオブジェクトの販売、つまり夢を見れる通常の人間を活用しての臨床試験です。善意、悪意ともに存在せず、ただ顧客もとい被験者へと被害が出て、長い夢見が阻害されないように安全要項を設けています。
また、顧客たちが体験した理想の夢を間接的に味わい噛み締め、疑似的にかつての夢見に想いを馳せるケースもあるようです。だからこそ、彼らは顧客たちにより良き夢見を味わっていて欲しいのです。より長く、より多く、より素晴らしき夢を。
現在、主な帰還手段として構想されているのが「相乗り」といった手法です。要するに、通常の人間の夢見に乗じて自身の精神体を夢界へと相乗りする、もしくは他者のオネイロイを乗っ取る、憑依する、一体化するなどの方法で疑似的に夢へと帰還する方法です。
ただし、この方法では永続的な夢への帰還は叶いません。また、死後に純粋なオネイロイへと降下することもなく、技術開発としてはより永続的な夢見により、完全なる夢への帰還を目指しています。件のコレクティブの目的が、より永続的な現実へと夢を持ち出すことであることを考えると、彼らの目的はそれとは全くの逆とも言えるのかもしれません。
なお、夢界の改造に伴い、多くの存在から怒りを買っていると考えられます。もっとも、彼らはそんなことに一切の関心がなく(それにオネイロイを失っているので夢界で攻撃も受けない)、夢界へと帰還を果たした後にどうなるかなどもほとんど考えていないのかもしれません。
過去案
「夢売り」と呼ばれる彼らは、年齢性別人種全て異なる人物らによって構成されています。しかし、彼らは覚えていないでしょうが、元は全員が同じオネイロイ/シャドウの集団・一派(コレクティブ)に所属していたという共通点がありました。
彼らはある日突然、夢を追われました。彼らの首都を襲ったのが何だったのか、それは分かりません。ですが、彼らのオネイロイ/シャドウは細切れに裂かれ、微塵に噛み砕かれました。バラバラになった彼ら、その各部位に対しても、繰り返し繰り返し。そうでもしなければ、夢の中で完全なる死を迎えること、あるいは精神が屈服し幽閉を受け入れることなどは絶対に起こり得なかったことでしょう。その結果、現実に肉体を残す住民は自身の夢、シャドウを亡/無くし、純粋なるシャドウはなにも残らず、ただ何もない虚無へと更に降下しました。
この凄惨な夢物語を知る者は多くありません。しかし、彼らは自身でも分からぬ感情に突き動かされ、夢への帰還、シャドウの蘇生を夢見ます。その原動力は復讐心か、好奇心か、懐郷心か、もしくはただ単に現実でのほかの目的を見出すことが出来ないのか。そして、こういった様々な感情の原動力のため、「夢売り」にも様々な派閥が存在しています。
辺縁系室"パウル・ブローカ": 彼らを突き動かすのは、自分たちを追放した存在への復讐心です。彼らが造るオブジェクトの多くは、夢の中の生命を支配し、脅かし、歪め、その結果として理想の夢を形成することに注力されます。
視床室"ヘンリー・ヘッド": 彼らを突き動かすのは、自分たちが失ったモノへの好奇心です。彼らが造るオブジェクトの多くは、他のオネイロイ/シャドウに対して作用し、夢界での多様な補助に加えて、視覚・味覚・触覚といった各感覚の同期から、それを追体験することで夢を味わうことに注力されます。
基底核室"コンスタンティン・トレティアコフ": 彼らを突き動かすのは、夢への懐郷心です。彼らが造るオブジェクトの多くは、夢への帰還、シャドウの再構築、他のシャドウのみに掌握に注力されます。また、彼らの中心となる部門です。
橋室"ギラン・モラレ": 彼らはどの部門にも属しません。ただ、オブジェクトの開発と、それ以外の各マネジメントを請け負います。
※各部門の仮称は脳の部位より。
硝子室:中枢/管理部門
角膜室:渉外/隠蔽/販売部門
網膜室:開発部門Ⅰ(復讐心)
虹彩室:開発部門Ⅱ(好奇心)
水晶室:開発部門Ⅲ(懐郷心)
などの眼の部位でもいいかもしれない。
彼らを統括している/いた者は、彼らの首都であり、集団のリーダーに1人でもあった少年でした。オネイロイ/シャドウの名は"███・███"。首都襲撃は199█年、あの出来事から20年がまもなく経過するという時でした。この時間は、メンバーの中から寿命を終える者、それよりも早く命を亡くす者が出始めるには、十分な時間でした。夢を失くし、オネイロイなく死ぬということは、死後に純粋なオネイロイとして夢界へと降下することが叶わないということ。一部の者にとって、この事実は耐えがたいほどの恐怖であり、延長線上の夢という人生の概念により失くしていたはずの死に対する恐怖の復活は、幾つかのメンバーを恐慌へと駆り立てるほどでした。
彼らの内、何人かは夢への強制帰還を目論みました。他者の精神の乗っ取り、寄生、強奪。オネイロイを我が物とする。自らの投影を現実へと反映させた無意識的存在の顕現。肉体と肉体、精神と精神を組み合わせ、我らが精神を夢へと運ばせるアークの建造。件のSCP-███-JP。そして。
その他の未設定要項
- 技術はどこで手に入れた?
- 財団に見つかっていないのは何故?
- 商品の販売方法は?
- 滞在場所や拠点は?
- 反感を買ったオネイロイたちとの関係は?
関連記事
●SCP報告書
SCP-516-JP - 夢に生命を 著: amamiel
SCP-1582-JP - 悪夢よ、さらば 著: apple3
●Tale
胎児の夢 - 著:kyougoku08
火星の夢 - 著:kyougoku08
※各初期構想については、「GOIアイデア集」の構想を参照のこと。