SCP-XXX-JP-Aが点灯中のSCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは移動させることが不可能なため、SCP-XXX-JPから最も近い廃村にサイト-81██が建設されました。SCP-XXX-JPに対して実験を行いたい場合は、サイト管理者の許可を得てください。調査が必要な場合はクラス3以上の職員3人の許可を得た上で、必ずSCP-XXX-JP-Aの点灯開始から点灯後5時間までの間に行い、点灯後5時間が経過するまでにはSCP-XXX-JPから少なくとも30m以上離れてください。
SCP-XXX-JPの周辺海域に近づこうとする船舶等を発見した場合、海底資源調査のため関係者以外の立ち入りが禁止されていると説明を行い近づかないように指示してください。SCP-XXX-JP-B、またはSCP-XXX-JP-Cが点灯状態にある場合は武力を用いた強制的排除も許可されています。もし強制排除を行った場合には対象にクラスBの記憶処理を施し、適当なカバーストーリーを適用させてください。悪天候等によって水中カメラによるSCP-XXX-JPの監視が不可能な場合は、SCP-XXX-JP-Cが点灯しているものとして対処してください。
またその際には、絶対に対象の船舶等を転覆、沈没させることのないようにしてください。インシデントXXX-JPの発生を受けて、緊急時にはSCP-XXX-JPから十分離れている場合に限り、船舶等の破壊が許可されています(詳細は補遺#1を参照してください)。
類似のインシデントの発生を防ぐため、追加で資源掘削施設に偽装したメガフロートがSCP-XXX-JPの直上に建設されました。インシデントの発生が想定される漂流物、飛来物に関してはメガフロート内に設置された小型ミサイルによって破壊されます。
説明: SCP-XXX-JPは███村沖█kmの海底に存在する信号機です。SCP-XXX-JPは3つの信号灯とそれを支える柱で形成されていて、信号灯はそれぞれ上からSCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-B、SCP-XXX-JP-Cと呼称されます。形状は、日本国内で利用されている一般的な縦型の交通信号機と似通っていますが、SCP-XXX-JPと同型の信号機は記録上存在しません。
SCP-XXX-JPは20██年に██村沖において、「海底に信号機がある」という通報を傍受したエージェントが海底を調査し、発見しました。その際、通報者と通報を受けた人物にクラスBの記憶処理を施し、付近を封鎖しました。██村は現在サイト-81██になっています。
信号灯は未知の手段で発光します。この発光色を認識することはできず、ただ発光しているという事実以外は理解することができません。
また、SCP-XXX-JP-A~Cが2つ以上同時に点灯する状態は現在まで確認されていません。
現時点で少なくともSCP-XXX-JPは
・流速██m以下の水流を発生させる能力
・未知の手段で対象物を破壊する能力
を持つことが確認されています。
また、SCP-XXX-JPは基本的に非実体と思われ、今までSCP-XXX-JPに接触する試みは生身の人間によるもの以外成功していません。ソナー等を使った探知は無効ですが、肉眼、もしくは映像や写真といった視覚的な媒体でのみ確認することができます。
金属等の無機物、魚や海藻などはSCP-XXX-JPに接触せずにすり抜けることが探査により判明しています。
探査記録XXX-JP-1
実施日 20██/██/██
担当者: ████研究員
実施方法: ソナーを用いた海底探査。
結果: ソナーには何も存在しない海底が表示された。
分析: ソナーを無効化しているのか?
探査記録XXX-JP-2
実施日 20██/██/██
担当者: ████研究員
実施方法: 遠隔操作可能な水中カメラを利用した監視。
結果: SCP-XXX-JP-Aが点灯していた。カメラによる監視を2時間続けたが、対象に変化はなかった。
分析: 信号灯は確かに点灯していたが、色を判別することはできなかった。録画映像の解析を行なっていた他の職員からも「確かに点灯していることは理解できるが、何色に光っているかと言われると答えられない」といった旨の回答が得られた。
探査記録XXX-JP-3
実施日 20██/██/██
担当者: ████研究員
実施方法: 遠隔操作可能な水中カメラを利用した監視。前回の結果を受けて探査時間を変更し、SCP-XXX-JP-A以外の信号灯が点灯するまで交代で常に監視を行う。
結果: 監視開始から23時間46分後にSCP-XXX-JP-Aが点滅を始め、その30秒後に消灯し、SCP-XXX-JP-Bが点灯。その5分後にSCP-XXX-JP-Bが消灯し、SCP-XXX-JP-Cが点灯した。SCP-XXX-JP-Cの点灯からおよそ30分後にSCP-XXX-JP-Cが消灯し、再びSCP-XXX-JP-Aが点灯した。
分析: SCP-XXX-JP-B及びSCP-XXX-JP-CもSCP-XXX-JP-Aと同じように点灯していることは認識できるが、色を判別することはできなかった。試しに録画映像の信号灯部分をスペクトル解析したら[編集済]の値を示した。もしかするとこれは既存の光とは別の概念で光る「光」なのではないか。
備考: 監視中の映像をよく確認すると、水流によって巻き上げられた砂がSCP-XXX-JPを貫通しているように見える。
探査記録XXX-JP-4
実施日 20██/██/██
担当者: ████研究員、██████博士
実施方法: 高度な潜水訓練を受けた経験のあるD-XXXによる実地調査。
結果: SCP-XXX-JPは探査XXX-JP-1により非実体だと確認されていたが、試しに支柱を握るように指示したところ、触れることができた。この際、明らかに潜水服を貫通していることが確認できた。続いてスコップでSCP-XXX-JPの根本を掘るように指示。50cmほど掘り進めたが、支柱はまだ存在していた。また、その際にスコップがSCP-XXX-JPを貫通している様子が映像から確認できた。
分析: SCP-XXX-JPは完全な非実体ではないのか? このことから、人体、生命、あるいは有機物しか触れることができないのではないかと推測できる。
探査記録XXX-JP-5
実施日 20██/██/██
担当者: ████研究員、██████博士
実施方法: SCP-XXX-JP-Bが点灯した状態のSCP-XXX-JPの実地調査。調査方法は前回と同じ。
結果: SCP-XXX-JPに近づこうとしたD-XXXが水流によって遠ざけられる。再び近づこうとしたが同じように水流が発生したため、探査中止。その後、D-XXXが遠ざかり始めてから約3分後にSCP-XXX-JP-Cが点灯。今回の結果を受け、生身の職員を用いた実地調査は中止された。
分析: SCP-XXX-JPには少なくとも何らかの手段で水流を発生させる能力があるようだ。 - ████研究員
探査記録XXX-JP-9
実施日 20██/██/██
担当者: ████研究員、██████博士
実施方法: 前回から更に改良された水流対策を施した海底探査プローブを利用したSCP-XXX-JP-Bが点灯した状態のSCP-XXX-JPの実地調査。
結果: 水流を越えてSCP-XXX-JPのおよそ5m至近にまで到達した瞬間、未知の手段でプローブが破壊された。破壊されたプローブの破片は水流に流されてサイト81██に漂着。プローブの破壊から3分後にSCP-XXX-JP-Cが点灯。
分析: 水流を発生させていることから高圧水流による破壊かと思われたが、破壊された残骸を分析した結果、外部からの圧力ではなく内部から破裂するように壊れていることが確認できた。 - ██████博士
探査記録XXX-JP-10
実施日 20██/██/██
担当者: ████研究員、██████博士
実施方法: 複数の測定器を積んだプローブによる探査。SCP-XXX-JPから10m以内には近づかないよう指示。
結果: プローブがSCP-XXX-JPから20mの位置に到達した瞬間に未知の手段で破壊された。この時、SCP-XXX-JP-Bが点灯していた。プローブの破壊から3分後にSCP-XXX-JP-Cが点灯。
分析: プローブそのものがSCP-XXX-JPにとって破壊すべきものだと認識されたようだ。以降の探査を中止する。 - ██████博士
これを受け、SCP-XXX-JP-B、あるいはSCP-XXX-JP-Cが点灯中のSCP-XXX-JPに接近したものが、SCP-XXX-JPにとって新たに破壊すべきものだと認識される危険性が██████博士から提唱されました。その後の実験の結果、同様の物体をSCP-XXX-JPが破壊する度に、SCP-XXX-JPが破壊行動を行う距離が遠くなっていることが判明し、SCP-XXX-JPに対する実験は中止されました。
現時点で機械類はSCP-XXX-JPから25m以内に近づくと未知の手段で破壊されます。
現在SCP-XXX-JPは、30m離れた岩場に強固に固定された水中カメラにより常時監視されています。
追記: 20██/█/█ ████研究員から「SCP-XXX-JPの形状から関係が深いと思われる車両を用いた実験を行なってみてはどうか」という提案があり、サイト管理者はこれを了承。以下にその記録を示します。
実験記録XXX-JP-1 - 日付20██/█/█
対象: SCP-XXX-JP-Bが点灯しているSCP-XXX-JP
担当者: ████研究員、██████博士
実施方法: 可能な限り一般車両に形を似せた無人海底探査機をSCP-XXX-JPの正面30mに待機させ、SCP-XXX-JP-Bの点灯と同時に前進させる。
結果: 水流に押し返されることなく前進を続けた。SCP-XXX-JPの横を通り過ぎ、約10m進んだ時点でSCP-XXX-JP-Cが点灯したが、探査機は破壊されなかった。
分析: 自動車であれば他の物品が破壊、ないしは遠ざけられる状態であっても接近が可能なようだ。推測通りSCP-XXX-JPが信号機としての性質を持っているのは確実だろう。 - ████研究員
実験記録XXX-JP-2 - 日付20██/█/██
対象: SCP-XXX-JP-Cが点灯しているSCP-XXX-JP
担当者: ████研究員、██████博士
実施方法: 可能な限り一般車両に形を似せた無人海底探査機をSCP-XXX-JPの正面30mに待機させ、SCP-XXX-JP-Cの点灯と同時に前進させる。
結果: 水流に押し返されることなく前進を続けたが、SCP-XXX-JPの横を通り過ぎようとした瞬間に未知の手段で破壊された。残骸は水流によってSCP-XXX-JPの正面方向に押し流された。
分析: 近づくことはできるが、信号機を越えて前に出ることは許されないらしい。とするとSCP-XXX-JP-Cは赤信号に相当する信号灯なのだろうか。 - ██████博士
SCP-XXX-JPの行動は何かを守っているようにも感じていたが、この感じだと恐らく歩行者を保護しようとしているんじゃないか? - ████研究員
追記: このあと、用意されたもう一台の無人海底探査機を進行させたが、破壊されなかった。他の物品とは違い自動車状のものであれば一度破壊されても破壊対象にはならないようだ。
これ以降新たな実験は行われていないが、SCP-XXX-JPの性質を解明するアイデアを思いついた者は積極的にサイト管理者、あるいは担当研究員に連絡を取ること。
補遺#1: 20██年8月██日にインシデントXXX-JPが発生。当日に上陸した台風により付近の漁港から流されてきた無人の漁船がSCP-XXX-JP付近で転覆。その後、回収前にSCP-XXX-JP-Bが点灯。漁船は未知の手段で破壊された。
以後、船舶も破壊対象となったことが確認されたが、SCP-XXX-JPは海底██mに存在するため、20██年█月現在では付近の海域を航行することに支障は発生していない。
補遺#2: 継続した監視の結果、SCP-XXX-Cの消灯から再びSCP-XXX-Bが点灯するまでの間隔は、現時点では最短で5時間46分、最長で41時間19分までが観測されています。またこの間隔に決まった周期は見られません。ただし、5時間46分で点灯した際には、光量が明らかに低下していることが観測されました。このことから、再活性化までの充電期間として少なくとも6時間程度が必要とされるだろうと推測されています。
補遺#3: ██村の元住人に対して聞き取り調査を行ったところ、19██年頃からSCP-XXX-JPと思われるものがあったという証言が得られました。なお██県の記録ではちょうど同時期の19██年に最大震度4の地震が██村沖を震源として発生していました。現在この地震とSCP-XXX-JPとの関係は調査中です。
SCP-XXX-JP-Aが点灯中のSCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは移動させることが不可能なため、SCP-XXX-JPから最も近い廃村にサイト-81██が建設されました。SCP-XXX-JPに対して実験を行いたい場合は、サイト管理者の許可を得てください。調査が必要な場合はクラス3以上の職員3人の許可を得た上で、必ずSCP-XXX-JP-Aの点灯開始から点灯後5時間までの間に行い、点灯後5時間が経過するまでにはSCP-XXX-JPから少なくとも30m以上離れてください。
SCP-XXX-JPの周辺海域に近づこうとする船舶等を発見した場合、海底資源調査のため関係者以外の立ち入りが禁止されていると説明を行い近づかないように指示してください。SCP-XXX-JP-B、またはSCP-XXX-JP-Cが点灯状態にある場合は武力を用いた強制的排除も許可されています。もし強制排除を行った場合には対象にクラスBの記憶処理を施し、適当なカバーストーリーを適用させてください。悪天候等によって水中カメラによるSCP-XXX-JPの監視が不可能な場合は、SCP-XXX-JP-Cが点灯しているものとして対処してください。
またその際には、絶対に対象の船舶等を転覆、沈没させることのないようにしてください。インシデントXXX-JPの発生を受けて、緊急時にはSCP-XXX-JPから十分離れている場合に限り、船舶等の破壊が許可されています(詳細は補遺#1を参照してください)。
類似のインシデントの発生を防ぐため、追加で資源掘削施設に偽装したメガフロートがSCP-XXX-JPの直上に建設されました。インシデントの発生が想定される漂流物、飛来物に関してはメガフロート内に設置された小型ミサイルによって破壊されます。
説明: SCP-XXX-JPは███村沖█kmの海底に存在する信号機です。SCP-XXX-JPは3つの信号灯とそれを支える柱で形成されていて、信号灯はそれぞれ上からSCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-B、SCP-XXX-JP-Cと呼称されます。形状は、日本国内で利用されている一般的な縦型の交通信号機と似通っていますが、SCP-XXX-JPと同型の信号機は記録上存在しません。
SCP-XXX-JPは20██年に██村沖において、「海底に信号機がある」という通報を傍受したエージェントが海底を調査し、発見しました。その際、通報者と通報を受けた人物にクラスBの記憶処理を施し、付近を封鎖しました。██村は現在サイト-81██になっています。
信号灯は未知の手段で発光します。この発光色を認識することはできず、ただ発光しているという事実以外は理解することができません。
また、SCP-XXX-JP-A~Cが2つ以上同時に点灯する状態は現在まで確認されていません。
現時点で少なくともSCP-XXX-JPは
・流速██m以下の水流を発生させる能力
・未知の手段で対象物を破壊する能力
を持つことが確認されています。
また、SCP-XXX-JPは基本的に非実体と思われ、今までSCP-XXX-JPに接触する試みは生身の人間によるもの以外成功していません。ソナー等を使った探知は無効ですが、肉眼、もしくは映像や写真といった視覚的な媒体でのみ確認することができます。
金属等の無機物、魚や海藻などはSCP-XXX-JPに接触せずにすり抜けることが探査により判明しています。
探査記録XXX-JP-1
実施日 20██/██/██
担当者: ████研究員
実施方法: ソナーを用いた海底探査。
結果: ソナーには何も存在しない海底が表示された。
分析: ソナーを無効化しているのか?
探査記録XXX-JP-2
実施日 20██/██/██
担当者: ████研究員
実施方法: 遠隔操作可能な水中カメラを利用した監視。
結果: SCP-XXX-JP-Aが点灯していた。カメラによる監視を2時間続けたが、対象に変化はなかった。
分析: 信号灯は確かに点灯していたが、色を判別することはできなかった。録画映像の解析を行なっていた他の職員からも「確かに点灯していることは理解できるが、何色に光っているかと言われると答えられない」といった旨の回答が得られた。
探査記録XXX-JP-3
実施日 20██/██/██
担当者: ████研究員
実施方法: 遠隔操作可能な水中カメラを利用した監視。前回の結果を受けて探査時間を変更し、SCP-XXX-JP-A以外の信号灯が点灯するまで交代で常に監視を行う。
結果: 監視開始から23時間46分後にSCP-XXX-JP-Aが点滅を始め、その30秒後に消灯し、SCP-XXX-JP-Bが点灯。その5分後にSCP-XXX-JP-Bが消灯し、SCP-XXX-JP-Cが点灯した。SCP-XXX-JP-Cの点灯からおよそ30分後にSCP-XXX-JP-Cが消灯し、再びSCP-XXX-JP-Aが点灯した。
分析: SCP-XXX-JP-B及びSCP-XXX-JP-CもSCP-XXX-JP-Aと同じように点灯していることは認識できるが、色を判別することはできなかった。試しに録画映像の信号灯部分をスペクトル解析したら[編集済]の値を示した。もしかするとこれは既存の光とは別の概念で光る「光」なのではないか。
備考: 監視中の映像をよく確認すると、水流によって巻き上げられた砂がSCP-XXX-JPを貫通しているように見える。
探査記録XXX-JP-4
実施日 20██/██/██
担当者: ████研究員、██████博士
実施方法: 高度な潜水訓練を受けた経験のあるD-XXXによる実地調査。
結果: SCP-XXX-JPは探査XXX-JP-1により非実体だと確認されていたが、試しに支柱を握るように指示したところ、触れることができた。この際、明らかに潜水服を貫通していることが確認できた。続いてスコップでSCP-XXX-JPの根本を掘るように指示。50cmほど掘り進めたが、支柱はまだ存在していた。また、その際にスコップがSCP-XXX-JPを貫通している様子が映像から確認できた。
分析: SCP-XXX-JPは完全な非実体ではないのか? このことから、人体、生命、あるいは有機物しか触れることができないのではないかと推測できる。
探査記録XXX-JP-5
実施日 20██/██/██
担当者: ████研究員、██████博士
実施方法: SCP-XXX-JP-Bが点灯した状態のSCP-XXX-JPの実地調査。調査方法は前回と同じ。
結果: SCP-XXX-JPに近づこうとしたD-XXXが水流によって遠ざけられる。再び近づこうとしたが同じように水流が発生したため、探査中止。その後、D-XXXが遠ざかり始めてから約3分後にSCP-XXX-JP-Cが点灯。今回の結果を受け、生身の職員を用いた実地調査は中止された。
分析: SCP-XXX-JPには少なくとも何らかの手段で水流を発生させる能力があるようだ。 - ████研究員
探査記録XXX-JP-9
実施日 20██/██/██
担当者: ████研究員、██████博士
実施方法: 前回から更に改良された水流対策を施した海底探査プローブを利用したSCP-XXX-JP-Bが点灯した状態のSCP-XXX-JPの実地調査。
結果: 水流を越えてSCP-XXX-JPのおよそ5m至近にまで到達した瞬間、未知の手段でプローブが破壊された。破壊されたプローブの破片は水流に流されてサイト81██に漂着。プローブの破壊から3分後にSCP-XXX-JP-Cが点灯。
分析: 水流を発生させていることから高圧水流による破壊かと思われたが、破壊された残骸を分析した結果、外部からの圧力ではなく内部から破裂するように壊れていることが確認できた。 - ██████博士
探査記録XXX-JP-10
実施日 20██/██/██
担当者: ████研究員、██████博士
実施方法: 複数の測定器を積んだプローブによる探査。SCP-XXX-JPから10m以内には近づかないよう指示。
結果: プローブがSCP-XXX-JPから20mの位置に到達した瞬間に未知の手段で破壊された。この時、SCP-XXX-JP-Bが点灯していた。プローブの破壊から3分後にSCP-XXX-JP-Cが点灯。
分析: プローブそのものがSCP-XXX-JPにとって破壊すべきものだと認識されたようだ。以降の探査を中止する。 - ██████博士
これを受け、SCP-XXX-JP-B、あるいはSCP-XXX-JP-Cが点灯中のSCP-XXX-JPに接近したものが、SCP-XXX-JPにとって新たに破壊すべきものだと認識される危険性が██████博士から提唱されました。その後の実験の結果、同様の物体をSCP-XXX-JPが破壊する度に、SCP-XXX-JPが破壊行動を行う距離が遠くなっていることが判明し、SCP-XXX-JPに対する実験は中止されました。
現時点で機械類はSCP-XXX-JPから25m以内に近づくと未知の手段で破壊されます。
現在SCP-XXX-JPは、30m離れた岩場に強固に固定された水中カメラにより常時監視されています。
補遺#1: 20██年8月██日にインシデントXXX-JPが発生。当日に上陸した台風により付近の漁港から流されてきた無人の漁船がSCP-XXX-JP付近で転覆。その後、回収前にSCP-XXX-JP-Bが点灯。漁船は未知の手段で破壊された。
以後、船舶も破壊対象となったことが確認されたが、SCP-XXX-JPは海底██mに存在するため、20██年█月現在では付近の海域を航行することに支障は発生していない。
補遺#2: 継続した監視の結果、SCP-XXX-Cの消灯から再びSCP-XXX-Bが点灯するまでの間隔は、現時点では最短で5時間46分、最長で41時間19分までが観測されています。またこの間隔に決まった周期は見られません。ただし、5時間46分で点灯した際には、光量が明らかに低下していることが観測されました。このことから、再活性化までの充電期間として少なくとも6時間程度が必要とされるだろうと推測されています。
補遺#3: ██村の元住人に対して聞き取り調査を行ったところ、19██年頃からSCP-XXX-JPと思われるものがあったという証言が得られました。なお██県の記録ではちょうど同時期の19██年に最大震度4の地震が██村沖を震源として発生していました。現在この地震とSCP-XXX-JPとの関係は調査中です。