akuta_actor
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、標準海生生物収容室の水槽に収容してください。生殖により個体数が増加した場合も同様に収容してください。収容個体が60体を超えた場合、60体以下になるように焼却処分してください。曝露者が確認された場合、カバーストーリー「新病研究のための入院」を流布した上で、財団フロント企業の1つである████病院に入院させてください。

説明: SCP-XXX-JPは、遺伝子的にはズワイガニ(学名 Chionoecetes opilio)と同一である生物です。このオブジェクトの異常性は、人間が摂食する事でのみ発生します。このオブジェクトを摂食した対象(SCP-XXX-JP-Aとする)は、自発的に発言をする事が無くなります。対話相手から何かを聞かれた時、SCP-XXX-JP-A自身が発言しなければコミュニケーションが成立しないと判断した時と言った際には、曝露以前と変化の無い言動を行います。曝露による言語機能の異常は無く、SCP-XXX-JP-Aとなった人物の家族の多くは、インタビューで「いきなり妙におとなしくなったが、それ以外の変化は特に無い」と言う旨の証言をしています。曝露から10~20年ほど経過すると、言語障害を発症し話すことが出来なくなります。(SCP-XXX-JP-Bとする)更に10~20年経過すると、読み書きが出来なくなります。(SCP-XXX-JP-Cとする)症状の進行は、曝露した時の年齢が低いほど早い傾向にあります。新陳代謝が高いほど進行が早いと言う仮説が提唱されています。SCP-XXX-JPを摂食してしまった場合、3~5時間以内に対象の胃の洗浄を行うことで、曝露を防ぐことが出来ます。SCP-XXX-JP-A,B,Cの異常性を除去する手段は、現在判明していません。

SCP-XXX-JPは、現在52体(うち、13体が収容中に生殖によって増えた個体)が収容されています。日本生類創作研の放棄されたサイトから回収された文書より、SCP-XXX-JPは未収用の個体が存在していることが示唆されています。詳細は補遺-1を参照してください。

SCP-XXX-JP回収記録:SCP-XXX-JPは、19██年の5月中旬から6月初旬にかけて愛知県███市における、精神科への受診者の割合の50%以上を██中学校第3学年の生徒が占めたことが、医療機関に潜伏していた財団エージェントの目についた事で存在を確認されました。エージェントによる調査の結果、19██に行われた、██中学校の修学旅行で宿泊した旅館████で、19██/05/02に提供された夕食に使用されていたSCP-XXX-JPが原因であると判明しました。旅館の食材の仕入れを担当している料理長へのインタビューにより、「普段とは違う配達員が配達しに来た」と言う証言が得られましたが、その配達員の特定は未だ出来ていません。

補遺-1:20██/11/██、放棄された日本生類創研の研究所にて機動部隊が調査を行った際に、SCP-XXX-JPについてと思われる二つの文書が回収されました。以下は、その文書の内容です。

19██/04/20 今回のクライアントの発注は、「うるさい奴を簡単に怪しまれずに、黙らせることが出来る食べ物」でした。ここは一つ、洒落を入れて作ってみようという事で、完成したのがこのカニです。ひとまず試験的に500匹作ったので、効果のテストとして100匹ほど適当なところに送って試そうと思います。
19██/05/10 テストによって予想通りの効果を確認できましたが、クライアントが契約を破棄してきたので、追加生産の計画は白紙になりました。残った個体は適当な海に放して処分します。せっかく生殖機能も付けて、簡単に増やせるようにしたのに…… わざわざ考えた宣伝文句もぱぁですよ。

騒ぐ子供達も、小うるさい姑も、これを食べればすぐに静カニ!
日常のストレスを軽減させる、人を黙らせるカニ!
効果は人体によるテスト済み!安心して欲しいカニ!