[○春先に、とある川の河川敷あたりに、出現
○近づく人間に春にちなんだ曲(未定)の幻聴
○気分の高揚と踊りへの強迫観念
○処分しても一定数をキープするように生える
○河川敷埋め立てたら川全体に広がっちゃった]
あと何か名前たち
○ししゃ(使者、死者)の鴉
○”希望”はそこにあった。
○招かず猫
○ジンジャー(神社)エール
○繁栄の足跡
○彼だけの無人島
○レインなレインボウ
○あの道の先には
○骨格
○死骸地
○心ここにあらず
○チーム”バードボム”
○ひとりぼっちの女王
○さあ、理科の授業を始めよう!
○永遠のβ版
○種族間平和協定
○未知蛙
○トイレットペーパーは並行世界とともに
○変わらない独房
○カコッケイ
○笑う門には何来たる
tale案
○███博士のたのしいSCP講座!!
○
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP内部への侵入を阻止するために、周囲を柵で囲み、SCP-XXX-JPを施錠し内部への侵入を阻止してください。実験を行う場合クリアランスレベル3以上の職員1人の許可が必要です
説明: SCP-XXX-JPは
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス:
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの発生を阻止するために、███〜███区間にて、交通整理を行い同区間を通行するバスの遅延を防止してください。SCP-XXX-JPが発生する条件を満たしてしまうと判断した場合は、バス内にて記憶処理を行い、乗客にバスは通常運行であり、一切の遅延はないと認識させるようにしてください。
説明: SCP-XXX-JPは███〜███間を運行する市営バスが遅延した場合に発生する一連の異常現象です。乗客(以下対象)が乗るバスが遅延した場合、本来の到着予定時刻ちょうどに下車を予定しているバス停留所付近にてSCP-XXX-JP-2が出現します。SCP-XXX-JP-2はSCP-XXX-JP-1を所持していることが確認されています。また、対象は下車地点にてバスの運転手よりSCP-XXX-JP-1を受け取った後、降車ドアを出た瞬間に消失します。消失した対象の行方は現在も不明ですが。
SCP-XXX-JP-1は███〜███間を運行するバスが遅延した場合に発生します。SCP-XXX-JP-1は一般的な遅延証明書と外見的相違は見られません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの位置する███川を封鎖しカバーストーリ「地盤沈下」を適応し一般人の侵入を阻止してください。SCP-XXX-JP内の樹木の壊死の進行を阻止するために、医療チームをSCP-XXX-JP周辺に設置した監視所に配置し、樹木に延命処置を施してください。SCP-XXX-JP内部への侵入による観測は、研究主任の許可が必要です。
説明: SCP-XXX-JPは███県███山に位置する1体の異常空間です。SCP-XXX-JPは、上空約1500mまで存在し、それ以上は通常空間である事が確認されています。SCP-XXX-JP内部は常時夜間の状態を継続しており、これは外部から視認することはできません。発見当時より、SCP-XXX-JP内部の樹木全てに壊死部位が確認されています。また壊死の進行が確認されており、その速度は一般的な樹木の壊死の進行よりも急速である事が確認されています。SCP-XXX-JP内の樹木が完全に壊死もしくは倒壊した場合、砂状に変化し消失します。これは延命処置を行う事により、遅延させる事が可能です。SCP-XXX-JP内の樹木が消失した際、3日以内に樹木の消失位置にシエン(Aster tataricus)が複数出現します。これらには異常性は確認されていません。
SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP内部に存在する不定形の常に青く発光している霊的実体です。SCP-XXX-JP-1の個体数はSCP-XXX-JP内部の樹木数と一致しています。1SCP-XXX-JP-1は音声言語に一切の反応を示しません。しかし、SCP-XXX-JP-1同士で発する光の点滅によってコミュニケーションを行なっていると推測されています。現在、SCP-XXX-JP-1の活動は確認されていません。
SCP-XXX-JP-2はSCP-XXX-JP内に存在する外見上の構造が月と一致している球形の実体です。SCP-XXX-JP-2は地表より上空約1000mの位置に、月表をSCP-XXX-JP内の樹木に向ける形で停滞しているとみられます。SCP-XXX-JP-2は常に発光し続けており、これは満月のように視認されます。また、SCP-XXX-JP-2はSCP-XXX-JP外部から確認することはできません。SCP-XXX-JP-2への接近による観測は、SCP-XXX-JP-2が突如視認されなくなるという形で失敗しています。
SCP-XXX-JP内に親しい人物の死の瞬間を確認した経験を持つ人間(以下被験者)が進入した際、SCP-XXX-JP-2への認識が変化する事が判明しています。被験者はいずれもSCP-XXX-JP-2に対して安堵や寂しさといった感情が複雑に織り混ざったように感じると証言します。
SCP-XXX-JPは、2006年08月██日に███山内で突然暗くなって、沢山の青い発光体を見たという警察への通報に興味を持った財団により派遣されたエージェントによって発見されました。通報者には事情聴取の後クラスA記憶処理が施され解放されました。
観測記録(一部抜粋): 以下は財団の設置された観測機器及び内部調査による記録の一部抜粋です。
観測記録2006/10/██
観測内容: 内部調査を行なった際に、「SCP-XXX-JP-2の光が弱くなった」という認識を得た。これは映像機器では確認できなかったが、内部調査を行なった研究チーム全員が同様の認識を得たと証言した。観測記録2006/11/██
観測内容: SCP-XXX-JP内部の調査の際、内部に存在する樹木群に軽度な壊死が確認された。SCP-XXX-JP外部の樹木群にはこのような現象は確認されなかった。また、SCP-XXX-JP-2の発光に対する認識は継続されていた。観測記録2010/08/██
観測内容: SCP-XXX-JP内部に存在する樹木全てに根元付近の壊死の進行が確認された。これは一般的な樹木に発生する壊死よりも明らかに進行速度が速いことが判明した。観測記録2014/10/██
観測内容: SCP-XXX-JP-1全個体の活動頻度が著しく低下し、また輪郭がより不明瞭となった。この現象後、内部調査によりSCP-XXX-JP内部の樹木の大規模な壊死の進行が確認された。財団の延命処置の介入までに、██本の樹木の消失が確認された。観測記録2016/05/██
観測内容: SCP-XXX-JP-1の大半が樹木上にて停滞。発される光は朧げなものとなった。
分析: この樹木群が全て無くなった時、SCP-XXX-JP-1は一体何処へ行くのだろうか…。- 佐山博士
補遺1: 調査によりSCP-XXX-JP内に存在している樹木は、18██年に██山の麓にある旧██村による植林活動によって植えられたものであると判明しました。旧██村は19██年に廃村が決定し、最後の居住者となった山井氏が廃村の翌年に死亡したことによりSCP-XXX-JP周辺は財団の収容まで無人状態になっていました。現在は旧██村の関係者にインタビューを行うことによるSCP-XXX-JPの出自の調査が継続中です。
以下は旧██村の廃村時の村長の孫にあたる███氏にへ行われたインタビューの内容です。
インタビュアー: 佐山博士
対象: ███氏
<インタビュー開始>
佐山博士: ではインタビューを始めます。███さん、あなたのお爺さんにあたる███さんしていたという話を教えていただけますか?
**███氏
補遺2: 2014年██月██日の内部調査の際に、SCP-XXX-JPの中心部で石碑が埋没しているのを発見しました。回収された石碑はひどく風化しており、文字が磨減していました。以下は解析によって判明した文章です。
私は見届けよう
この石碑の出自に関する調査は、現在継続中です。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Keter
収容プロトコル: SCP-XXX-JPの範囲3km圏内を封鎖し、カバーストーリー「不発弾」を適応し、常に拡大速度を監視しなければなりません。現在、SCP-XXX-JPへの収容方法はいずれもSCP-XXX-JPの拡大を助長させる可能性があるため、SCP-XXX-JPの拡大を防ぐ手段は未だ確立されていません。SCP-XXX-JPへの接近はどんな理由でも即時終了の対象となります。SCP-XXX-JPでの実験はO5-█の指令により現在凍結されています。
説明: SCP-XXX-JPは、1本の老化したヤマザクラ(学名:Cerasus jamasakura)と生息する霊的存在、月の形状をした存在です。現在霊的存在と月の形状をした存在の調査が行われています。 SCP-XXX-JPは現在約15㎢の樹木群の地域に位置している異常な空間です。内部は常に夜であるように見え、また常に満月の状態を継続した外見上は月と一致する存在が静止しています。また内部に存在する樹木群の全てに霊的存在(以下SCP-XXX-JP-1)が存在しています。この樹木群には根の腐敗等の風化がみられますが、SCP-XXX-JPの拡大により新たにSCP-XXX-JP-1が発現した樹木群にはこのような特徴は発見されません。またSCP-XXX-JP外部からの影響によって倒壊する事はありません。SCP-XXX-JPは周辺の樹木よりSCP-XXX-JP-1を発現させる事で範囲を拡大し続けています。異常性の発生時は約3㎢でした。SCP-XXX-JPは███県███市の███山の山奥部に位置していましたが、現在は███山全体に範囲を拡大しています。
SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP内の樹木群に生息している霊的存在です。SCP-XXX-JP-1の全長には個体差がありますが、どの個体も常に青く発光し続けています。SCP-XXX-JP-1は発話が可能であり、容易にコミュニケーションを取ることが可能です。SCP-XXX-JP-1は人間に対して非常に攻撃的で、人間がSCP-XXX-JPから約200m以内に接近すると、発する光を赤色に変化させ接近し、SCP-XXX-JPに接近した人間の身体の内部に入り込んだ後に未知の手段で殺害します。また、ドローン等機械に対しても、同様の反応を示します。SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP内の樹木の増加と同様に個体が増加していることが確認されています。現在SCP-XXX-JP-1によって死亡した人物の遺体の回収は成功していません。
SCP-XXX-JPは20██年██月██日に、███山中に通る送電線の点検中に、青い発光体を見たという███電力内での噂を、潜入していたエージェントが財団へ報告した事によって調査を行った事により発見されました。噂を認識しているとみられる███電力社員には、クラスA記憶処理が施されました。当初はSCP-XXX-JP-1への数度のインタビューの後、SCP-XXX-JP-1への干渉実験やSCP-XXX内部の調査が行われていました。
インタビュアー: ███博士
対象: SCP-XXX-JP-1付記: SCP-XXX-JP-1の敵対化以前の、初回インタビューです。
<録音開始>
███博士: インタビューを担当します███です。SCP-XXX-JP-1、あなたは言葉が理解できますか?
SCP-XXX-JP-1: あなたがたは…私に会いにきたのですか?SCP-XXX-JP-1とは私のことですか?
███博士: 私たちはあなたが何故ここに存在しているのかを尋ねにきました。。あなたのことをSCP-XXX-JP-1と呼称させてもらいます。さて…SCP-XXX-JP-1、あなたはなぜこの木に生息しているのですか?
SCP-XXX-JP-1: 私はこの森の、この木々の命です。あの方にいただいた命達を私は護らなければなりません。
███博士: あの方?あなたを作り出した者がいるのですか?
SCP-XXX-JP-1: ええ。私たちのことをあの方が助けてくださったのです。私はあの方が遺してくださったこの命達を護るのです。
███博士: あなたが言うあの方についての情報はありませんか?
SCP-XXX-JP-1: 私たちは死にました。何に殺されかけたのかは分かりません。しかし、あの方は私を作り、命を繋ぎ止めてくださった。そして私たちのような存在たちを助けたいと言っていただきました。私はあの方のために、あの方が遺してくださった使命のために、この木々を護っているのです。
███博士: なるほど。あの方があなたの命を繋ぎ止めたとのことですが、どの様な方法を用いてあなたが作られたのかは理解していますか?SCP-XXX-JP-1: 分かりません。気づいたときにはこの姿でしたから…。でも、あの方は私に、"仲間達を君の手で護ってくれ"と言っていただきました。だから私はこの命たちを護っているのです。
███博士: 分かりました。この空間について何か知りませんか?
SCP-XXX-JP-1: この空間がどうやってできたのかは分かりません。あの方が私たちのために作ってくださった物だと言うことは分かります。
███博士: 分かりました。ありがとうございます。インタビューを終了します。
<録音終了>
終了報告書: SCP-XXX-JP-1の言うあの方についての調査と、SCP-XXX-JP自体がSCP-XXX-JP-1に対してどの様な影響を与えているのかの実験が必要です。ー███博士
実験記録001 - 日付20██/██/██
対象: SCP-XXX-JP-1
実施方法: SCP-XXX-JP-1へ接触できるか確認する。
結果: 接触できず、すり抜ける形となった。
分析: 接触はできなかった。霊のような存在なのか?- ███博士
実験記録002 - 日付20██/██/██
対象: SCP-XXX-JP-1
実施方法: SCP-XXX-JP-1への知能テストまた、一般世界の知識を持っているかの質問を行なった。
結果: 知能テストは人間の平均的な知能指数を示した。特異な点としては、SCP-XXX-JPが存在している███地方全体の天候を理解していた。これは実験当時の現地の天候情報と完全に一致していたことが財団の観測機器によって確認された。SCP-XXX-JP-2はこれに対して、"何処からか流れ込んでくるような感覚がします。"と返答。
分析: 視認できないはずの場所の天候を何故理解できているのか?この情報を流し込む存在がいるのか?引き続き、実験を継続したい。- ███博士
事案記録: SCP-XXX-JP内部で樹木の腐敗原因の調査のため、SCP-XXX-JP-1が存在していた樹木の腐敗部分に接触した際、その樹木の腐敗部分が急速に全体に進行、倒壊し、それによりSCP-XXX-JP-1群が敵対化するという事案が発生しました。
以下は事案発生時の映像記録です。
<記録開始>
███博士: (倒壊し始めた樹木を見て)これは…一体?
SCP-XXX-JP-1: (倒壊する樹木から出現し)あなたたち…何を。
███博士: SCP-XXX-JP-1、この木はいったい。
SCP-XXX-JP-1: (少しずつSCP-XXX-JP-1の発する光が、青から赤へと変色していくのが確認される。)貴方達人間はここでも私達を殺すのですか?私達は既に殺された存在でした。しかし、朽ち果てた私たちを、あの方は助けて下さった。私達の魂をあの方は必死に繋ぎ止めて、それなのに、それなのに!お前らは殺すのか!一度死んだ私たちを、罪のない私達を!お前らは奪うのか!あの方だけでなく、その忘れ形見さえも!お前らがいる限り!たくさんの仲間たち2は殺され奪われていくんだ!私たちは助けなければならない!あの方の意思を継ぎあの方のために!私たちは護らなければならない!見過ごすわけにはいかない!なんの罪もない仲間たちを!もう見過ごしたくない!
[約10秒の沈黙]
SCP-XXX-JP-1: お前らは害だ。(声を発していたSCP-XXX-JP-1が消滅し倒壊した樹木が消失、周辺の木々から赤く発光したSCP-XXX-JP-1が飛び出してくる様子が映し出される。)
<記録中断>
終了報告書: 現在SCP-XXX-JPの範囲拡大が継続され、収容が不可能な状態に陥っています。SCP-XXX-JPをSafeからKeterへとオブジェクトクラスの格上げと、収容プロトコル改定を要求します。- 岩崎博士
承認 - O5-█
追記: 事案発生後の岩崎博士の声明
既にご存知でしょうが、SCP-XXX-JP及び1による収容違反が発生しました。SCP-XXX-JPの侵食は現在も継続されています。
我々には為すべきことが2つあります。
1つはSCP-XXX-JPの収容。SCP-XXX-JPの拡大を止める手立ては、SCP-XXX-JP内の樹木群の破壊が不可能であることにより、現在確立されていません。しかし、我々はSCP-XXX-JPの侵食を止める必要がある。人類と資源、SCP-XXX-JPはどちらにも危害を与え続けています。早急に収容方法を確立させる必要がある。
そしてもう1つ、SCP-XXX-JP-1の言う"あの方"について我々は知る必要がある。SCP-XXX-JP及び1を作り意思を与えた"あの方"について我々は知らなければならない。- 岩崎博士
補遺: 事案発生から3日後、岩崎博士のデスク上において1枚の手紙が発見されました。
彼らは壊されてきた。人間に対しての怒りや憎悪を秘め続けてきたんだ。私が彼らを元の物言わぬ木に戻し切れたのなら、あなた方財団の手にかかることも無かっただろう。すまない。彼らに憐れみの感情を向けるべきでは無かった。彼らとの架け橋にとなれなかった私にはもう彼らを止めることができない。止めきることができない。だから頼む。彼らを、彼らを止めてやってくれ。彼らは私の願いを武力によって解決しようとしている。私の与えた自衛の力もやすらぎを与えるためのあの部屋も、全て彼らを凶暴にしてしまった。私が最も望まないその力を、彼らは利用してしまう。私は彼らを止めに行く。それが私の、あなた方へできる償いだろう。
現在この文書を書いた人物を捜索中です。
SCP-XXX-JPの正体→1度死んだ(理不尽な形で何かに殺された)樹木を憐れんだ「あの方」が作り出したものと空間と樹木群。
SCP-XXX-JP-1→不完全に復元された樹木がまた朽ち果ててしまうことを恐れた「あの方」が作り出した樹木ごとの意思を実体化したもの。SCP-XXX-JP内の樹木全てに存在していたが、最初の一体のみ「あの方」が外敵から護るための監視係のようにした。
なぜ敵対化したか→実験記録002で天候を知っていたのは、周辺に存在する植物にもネットワークのようなものがあると考えていて(私的に)、同胞(そこらの植物たち)が人間の手で殺されていることを理解していた。財団職員がやってきた当初は、少しの警戒程度だったが、財団職員の手により腐食部分(何かに殺された際のもの。「あの方」でも修復しきれなかった。)に触れられたことで崩壊した事で、人間の所業含め激怒した。また、(満月の日は感情的になるという情報を使い)内部の月による影響によりその怒りを加速させた。あの方にとっては「やすらぎを与える部屋」のつもりであったが逆効果だった。「あの方」の意思を継ぐと言っているが、「あの方」の意思の表面だけを捉えてしまっている。
なぜ拡大をしているか→SCP-XXX-JP-1が自衛のための能力(本文中の未知の力)を用いることと。周辺の樹木達に同様の存在(SCP-XXX-JP-1)を作り、拡大を続けている。進行速度がそこまで速くないのは「あの方」が抑えようとしているため。
あの方とは→一言で言うと「自然保護を存在意義とした現実改変を持つ実体」。自然保護論者のような思考を持つ。人間寄りの思考を持ち植物達に干渉するもその心を読むまでには至らない。双方に危害を加えずに、過剰な破壊を抑えてきた。しかし、人間側の破壊の進行が、彼の守れる範囲より速くなることによって抑えることが不可能に近くなり、それに伴い自身の存在も弱くなっていく。SCP-XXX-JP-1の「奪われた」とはこの事を指す。「止める事が出来ない」は彼らの怒りによって発現され続ける力に対抗できるほどの力を持っていなかったため。今はSCP-XXX-JPの進行を抑制しようとしているが、存在意義が完全に達成不可能になったときに、自身は消滅し、SCP-XXX-JPの進行はもう止めることはできなくなる。
SCP-XXX-JP-1の意思とあの方の意思の差異→初回インタビューにより、「私達のような存在を助けたい」という言葉からSCP-XXX-JP-1は人間への恨みの心も合わさり、「全ての植物を人間の手から守る。」というものを達成するために武力を利用する。「あの方」の意思は、存在意義と同様だが、平和的な解決を望んでおり、また食物連鎖等の必要な犠牲となるものは認めている。
財団の見解、考え→"あの方"がSCP-XXX-JP内の樹木に意思をつけ、SCP-XXX-JP-1を創り出した。またSCP-XXX-JPの拡大を"侵食"とする。(植物は人類の物という認識があるから。)タイトルも同様。
実際→元々植物には意思が存在し、"あの方"はそれを実態としただけ。また植物は"生物"であり、"所有権"は基本的に存在しない。
私がテーマとしたかったのは、「植物の意思」です。人間のように意思を持っているとしたら、植物は何を考えるだろう、と思いこのSCPを書きました。拙い文章で、構成もままなっていませんが、このテーマを元にこのSCPを完成させたいと思います。