アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、現在サイト81̻-██にて縦 5 m×横 50 m×奥行 50 mの収容室の中央に収容されています。職員はオブジェクトの活性化に備え、交代で監視を行ってください。
説明: SCP-XXX-JPは外見上何の変哲もないただのスピーカーです。SCP-XXX-JPは不定期に活性化します。この活性化現象は電源につながれていないにもかかわらず発生し、後述する非活性化の条件を満たすまで続けられます。活性化によっておこる事象は以下の通りです。
- オブジェクトの周囲50 mにわたって異常性を持たないタイリクオオカミ(学名:Canis lupus)が出現する。
- オブジェクトの周囲300 m以内にハウリング音を響かせるの人間にのみハウリング音が聞こえる。
- オブジェクトから無数のイヌ科のものと思われる口が生成される。
以上の特異性は、活性化に伴って出現したタイリクオオカミを殺害した場合にのみ一時的に無効化され、オブジェクトは非活性化します。
SCP-XXX-JPは20██/██/██に██県在住の██氏の通報が奇妙であったことから、エージェントが派遣され、██市の所有していたSCP-XXX-JPの発見、収容に至りました。その内容はハウリングした時の音が聞こえ、うるさいというものでした。通報を受けた警官によると、そんなものは聞こえなかったため、いたずらだろうと思った。と話しています。
補遺1: ██氏へのインタビュー記録
対象: ██氏
インタビュアー: ██博士
<録音開始>
██氏: まさか俺のスピーカーがハウリングしてるなんて…。
██博士: あなたはそれをいつどこで購入しましたか?
██氏: インターネットだよ。
██博士: あなたのパソコンを調べましたが、それらしい形跡はありませんでした。
██氏: 冗談きついぜ…けど、あんたの顔を見る限りそうでもなさそうだな。
██博士: どのようなサイトで購入したか覚えていますか?
██氏: よくわかんねぇな。少し薄気味悪かったんだが、あんなでけぇのに2万もしなかったんだぜ。
██博士: そうですか。他にそのサイトについて覚えていることはありませんか?
██氏: あっ!そういえばそのサイトのロゴに犬みてぇなやつがはいってたな。
██博士: わかりました。
██氏: なぁ、俺はいつ家に帰れんだ?
██博士: 検査の後、すぐに帰ることができますよ。
██氏: そうかい。
██博士: インタビューを終了します。
<録音終了>
この後、██氏は記憶処理の後、自宅へ帰りました。
また、██氏が閲覧したサイトの特定には至っておらず、送り主に問い合わせたところ、そんなものは知らないと話しています。
補遺2: SCP‐XXX-JPが発生させるハウリング音は人間にしか聞き取れないことが判明しました。また、騒音計が反応しなかったことから、SCP-XXX-JPは、人間の脳にハウリング音を響かせているのだろうと推測されています。