AiliceHersheyの保管室
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吾輩、いえ、私は猫である。名前はまだ無い。
どこで猫と化したのか、頓(とん)と見當がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でイヌハッカと戯れて居た所を白衣に確保された事は記憶して居る。
私はここで、初めて財団というものを見た。


サイト-77、ロジェ博士のオフィスで四角い箱の中の目まぐるしい情報の変遷を、彼女は眺めていた。
特注のミニサイズの白衣に、これまた特注のミニサイズネクタイと財団のシンボルが描かれた名札。それに、よく目立つようにとロジェからプレゼントされた赤色の首輪の鈴が、ロス博士の喉元で輝いていた。

不規則な文字列から不機嫌そうに彼女が目をそらせば、時計の針は既に12と3を過ぎていた。互いに休憩を取るべき時間帯である。ロス博士は首元の鈴を、数度、首を振るようにして鳴らした。

「おや、そんな時間かい。ブレア」

すると、彼女を後ろから抱き抱えていた白衣の男性が目を細めて語りかけた。ロジェ博士のその応対を見届けると、ロス博士はぷいとそっぽを向き、ダンボール箱で出来た砦へと彼の手を抜け出して走り去って行く。
「連れないなぁ」と困ったように笑い、ロジェ博士は名残惜しそうに冷蔵庫へと向き合った。
彼がロス博士用のツナの缶づめを準備している間、当の本猫は砦内部の、イヌハッカの隠し場所について思案している。今までに彼女が隠したイヌハッカは全て、優秀なる職員の手によって押収され、場所そのものには破壊命令が出され、見るも無残な姿となってしまった。

私物であるというのに、全く持って不本意である。と、彼女は表情で語る。
そんな表情の機微を読みとれるほど優秀な職員は、どうやらここには存在していないようであるが。

「今日は頑張ったからな、たんと食べるといい」そう言ってロジェ博士は砦の前に、キャットフードの上からツナの缶づめを開けたスペシャルフードを皿に盛ってそうっと置いた。


 
http://ja.scp-wiki.net/forum/t-5375972/scp

内容が大幅に変わっているので参考にならないかも。

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在、サイト-81LC内の標準物品収容ロッカーにおいて保管が行われています。試験、又は分析のため、SCP-XXX-JPの曝露者一名は同サイト内の標準人型収容ロッカーによって収容されています。その他の曝露者に関しては、クラスA記憶処理を行った上で、動向の観察を行ってください。

未処理の曝露者の発見を行うために、オブジェクト担当者らによって同名ゲームのダミー掲示板、攻略サイト等の運営が行われています。曝露者と思われる書き込みが発見された場合は、直ちに特定、後に記憶処理を施してください。

説明: SCP-XXX-JPは起動する事で、プレイヤーに対して一種の認識災害、認識改変を引き起こすパソコン用アダルトゲームです。当該オブジェクトに使用されているCD-ROM等に異常は見られていません。SCP-XXX-JPに曝露は、その人物に特定の「ニーナ」と呼称される女性像の想起を引き起こし、それらの女性像と一致するキャラクターがゲーム内に登場していた事を主張します。また、それと合致するようにゲーム内容に対しての言及が変化する上、不定期に想起する女性の容姿が変化するため、SCP-XXX-JPの内容の解明には至っていません。なお、一度想起が行われた女性像に関しては、同様の女性像の想起が行われない事が観察より判明しています。そして、曝露者へのインタビューより、SCP-XXX-JPはアダルト要素を含む恋愛シミュレーションゲームであった事、並びに想起する女性像の名前は「ニーナ」であった事は全ての主張において一致しています。この認識災害、認識改変は記憶処理を行う事によって除去が可能です。

SCP-XXX-JPには一般的に販売が行われている同名ゲームが存在していますが、製造元、並びに同名ゲームから異常性の確認が行われていないため、第三者の手によって当該オブジェクトが制作された物と推測されています。

SCP-XXX-JPは誰もが違う内容についての感想を記述するゲームとしてインターネット上で話題となり、財団の目を引きました。その後、特定のサイト上にてSCP-XXX-JPのゲームデータの配布が行われていた事より発見に至りました。しかしその発見経緯のため、現在も不特定多数のユーザーがSCP-XXX-JPを保有していると推測されており、対象の特定、並びに回収と記憶処理が現在も進められています。現在までに██人の記憶処理が完了しています。

補遺: 財団が最初に確保した、SCP-XXX-JPの所有者であった██氏へのインタビューの実施者に、薊博士が選ばれました。以下はその書き写しです。

<記録開始>

薊博士 はい。では、あなたがダウンロードしたとされるゲームですが、同じ名前のゲームが████というブランドから販売されている事は知っていますか?

██氏: 知っていました。でも、ちょうど買うお金がなくて、それで探したら無料で配っている所があるって聞いて、それで。

薊博士: なるほど。貴方はそのサイトからダウンロードを行ったのですね。中身に対してはどう思いました?

██氏: 前評判通り、素晴らしい出来だと感じました。ヒロインのニーナがもう、かわいくて可愛くて。今でも彼女とのデートシーンのCGは頭の中に焼き付いていますし、目を閉じれば目の前に彼女がいるような気さえします。それほどまでに素晴らしいゲームでした。ただ[沈黙]

薊博士: 続けてください。

██氏: ただ、他の同じところでゲームをダウンロードした友人と、全然ゲームの内容が合わないんです。私が素晴らしいと感じたシナリオも、そんなものは存在しないと言いました。彼とは二度と会わないという決心を固めました。

薊博士: そうですか。[手元の資料を見せる] 落ち着いて聞いていただきたいのですが、やはり貴方がダウンロードしたとされるゲームの内容と、先ほど貴方にお伺いしたゲームの内容はやはり一致しませんでした。貴方がダウンロードしたゲームは、これとは違う物なのではないでしょうか。

██氏: そう、なんですかね。わかりません。

薊博士: そうですか。では、一時的にそのゲームのデータをこちらで預かり、調査させていただきたく思っているのですが、いかがでしょうか。

██氏: なるほど、そうだったんですね。今、自宅の方にそのデータが入ったパソコンがあるのですが。

薊博士: ではこちらの方で回収させていただきます。よろしいですか?

██氏: わ、わかりました。

<記録終了>

終了報告書: ██氏の自宅の調査を行ったところ、SCP-XXX-JPと思われるexe形式のファイルが発見、回収されました。また、██氏には記憶処理が行われ、解放されました。


 
 
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 特別収容サイト-224は閉鎖都市への到達経路の制限を名目として、████████州に設立されています。当該サイトには常に職員が交代で配備され、後述するエリア-XXX-JP内を巡視してください。

SCP-XXX-JPはその性質上、オブジェクトそのものを収容サイトに移動する試み、或いは監視体制を行う試みは不可能です。ただし、当該オブジェクトには明確な境界線が存在している事から、オブジェクトと一般人の接触を最小限に抑える事が可能です。SCP-XXX-JPの境界線から、東西、並びに南50kmをエリア-XXX-JPとして確保、衛星により当該エリアを監視し、財団並びに政府関係者以外の立ち入りを禁じてください。

エリア-XXX-JPに車両、並びに一般人の接近が確認された場合、サイト-224職員による誘導が行われ、サイト内での尋問が行われます。職員は士官を名乗り、閉鎖都市内で核開発実験が行われているため、進路変更を行うか、エリア-XXX-JPからの立退きを行うように勧告してください。相手が進路変更を拒否、もしくは誘導に従わなかった場合、エリア侵入者の確保、並びに記憶処理が施され、エリア-XXX-JPから最も近い州へ輸送されます。

また、200km圏内の航空機、空港へは無線が維持され、航空管制官に閉鎖都市であること、頻繁に核開発実験を行っているために民間航空機へ空域規制が行われている事を勧告してください。200km境界線に侵入した航空機に対しては無線連絡が行われ、空域規制のために進路を変更するよう警告してください。警告を無視し、エリア-XXX-JPに侵入した航空機に対してはSH-60ヘリコプターで妨害、誘導を行い、付近の空港へと着陸させてください。

なお、SCP-XXX-JPに侵入した人材、並びに資材の回収が行われる事はありません。

説明: SCP-XXX-JPは████████州より東経███°██'██"、北緯██°██'██"から██°██'██"までの地点に位置している、永久的な連続性を有する異常空間と推測される氷原です。当該地点は常に異常気象に影響されており、強い吹雪に包囲されています。SCP-XXX-JP内部に侵入を行った人物(以下、対象)は、当該座標に到達した時点で全ての観測機器、並びに視界から消失します。この際、GPSは常に同一座標を示し続けます。これまでに人員の回収に成功した例はありません。

SCP-XXX-JPへの性質実験から、対象は平衡・方向感覚の喪失、並びに侵入地点より北方向に地平線の果てを観測する事を主張します。この感覚の消失は、対象が方位磁針等の進行方向を認知する事のできる物体を有していたとしても発生します。この場合、対象は東西南北の概念を認識する事が不可能となります。また、この感覚の消失と関連して、対象は観測した地平線の果てに対して、「進行を行わなければならない」という強迫性を伴った継続的な認識災害を発症します。ただしそれらの認識災害は使命感、並びに強い意思を伴った行動であれば抵抗を行う事が可能です。

SCP-XXX-JPは民間人の度重なる消失、並びに現場を訪れたフィールドエージェント3名、研究員2名、医療班3名から構成されるチーム"ラングレイ"による、帰還命令を超過しての滞在、並びに期間中のPLB2を用いた絶えまない救難信号により存在が露呈しました。また、この間にもチーム"ラングレイ"は通信による記録を試みていた事が後の調査により判明しており、当該オブジェクト内部では人工衛星を用いた通信機器による音声の受信のみが可能である事がわかりました3。現在、チーム"ラングレイ"は全員が死亡したものと推測されていますが、音声より少なくとも1ヵ月と21日の間、フィールドエージェント・イヴァンは生存していました。なお、この作戦行動、並びに救難行動のためにチーム"ラングレイ"のみならず、多数の犠牲が存在している事に留意してください。