アイテムナンバー: SCP-1128
オブジェクトクラス: Safe
SCP-1128の性質
過去の記録から以下の性質が確認されている。
・インターネットにアクセスすることでその次元に存在する全てのデジタルデータにもアクセスできる。
・端子にケーブルなどを差し込むとケーブルの末端までがSCP-1128の一部として捉えられており、引き抜くと"破壊"とみなされる。
・破壊されると新たに"発現"する。
・"発現"の対象となるコンピューターはランダムであり、時にコンピューター以外の物にも発現する。
・コンピューター以外の物に発現した場合、性質が変化することがある。
・電源を必要としない。
・"起動"した生命からの操作だけが可能。
SCP-1128の発生について
SCP-1128は、現存するSCP-1128が破壊された場合、知的生命体が所有するコンピューターにランダムで発現する。
発現する対象は様々であり一般的にノートパソコンと呼ばれるものからサーバー型コンピューターにまで発現する。
SCP-1128が破壊されると、発現先のコンピューターは少しづつ溶解していき、金属光沢をもつゲル状の物体に変化、その後数分をかけて破壊されたSCP-1128とは別の姿に変化していくことが確認されている。
また、変化前と変化後で重量は変わっていないことが確認されている。
説明
SCP-1128は、サーバー型コンピューターを模した容姿をしており、直方体をしたSCP-1128の六面に貼られた金/銅/鉄/錫から構成された金属の外装版といくつかの端子、そして四つのボタンによって構成されています。
SCP-1128は容易に破壊することが可能であるが、前述のとおり破壊された場合いかなる手段も用いてもSCP-1128はコンピューターにランダムで発現するため、数回の破壊実験の後、一辺が2mの長さである立方体の鋼鉄製ケースの中で保護されています。
破壊されたSCP-1128は外装版とボタン、端子のみが残り、その他には何も残らないことが確認されました。
外装版の歪みによる内部の露出も破壊とみなされ、その後別の機器に発現したことが確認されました。
SCP-1128は赤色の円形のボタンに圧力を加え押すことで、"起動"し、通常のコンピューターと同じように使用できるようになる。コンピューターと似たようなシステムで稼働しており、オペレーティングシステムは発現前の物がそのまま適用され、SCP-1128についている端子にネットワークと接続することが可能なケーブルをつなげることでSCP-1128が操作されている次元にある全てのデータにアクセスすることが可能となる。アクセスにはいかなる障害も無意味なものとなり、この性質を持つせいで財団による保護前に悪用を繰り返されてきた。
また、端子は所有者が知るすべての端子を模しており、また、接続によりSCP-1128からデジタルデータを出力することが可能なことが実証されている。
SCP-1128に接触し"起動"してしまった知的生命体はSCP-1128の性質を直感的に理解してしまう。数分後経つと理性を失い、まるで命令されるかのようにSCP-1128を利用した凶悪犯罪を引き起こしていくことからこの呼び名が付けられた。
SCP-1128は稀に指紋認証やパスコード入力扉の入力部にも変化するため、破壊は禁止行為とされている。
過去に格納場所を移動するため運搬した時の事故によって破壊されたが、幸運にも適切な知識を持った職員によって保護され、再度格納された。
破壊の定義が異様に細かく、迂闊に実験を行えないことから現在、実験のデータが一つも残っていない。