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ひゃっほう!できたできた!
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5月14日:いきなり上官に呼ばれて財団というところに勧誘された。そこに居た黒服達によるとより多くの人を守れるそうだ。誰かを守れるならば拒むはずがない。その為に軍隊に入ったしな。しかしこの歳になっての転職だ。緊張するな。

5月15日:財団の施設の中を挨拶回りついでに色々見て回った。多くの変な物があった。脳がパンクした。新しいものを見てドキドキする気持ちもあったがそれ以上に怖かった。この世にこんなのがあったなんてな。こんなに怖いのは初めて行ったお化け屋敷以来だ。

5月17日:昨日は初仕事だった。忙しすぎて日記が書けなかった。ここ数年間続けれていたんだが。仕方ない、我慢しよう。こんなに忙しいのがこれからずっと続くとなると少し不安になる。日記を書くのはそろそろ諦めるか。

6月28日:久しぶりに日記をつけることにした。現実改変者と交戦し、ノアが俺を庇って死んだ。仲間が死ぬのはいつまで経っても慣れないものだ。俺の力不足だ。ちくしょう。庇わなくても良かったのに。あいつの子供や奥さんに何て言やいいんだ。

12月4日:博士たちがやらかしてクソ鏡と狂ったルンバが収容違反した。何とか収めれたが仲間が全身をぐちゃぐちゃにされて死んだ。守れなかった。チームで俺だけが生き残った。もうサンドラもチャッピーもボブもいない。皆いいやつだったのに。

1月1日:新しい年が始まった。俺たちはSCIPを確保していた。幸い死人は出なかった。でもSCIPにはまだ恐怖を感じる。これを感じなくなる日が来るのだろうか?カウンセリングにでも行ってみるか。

3月27日:オリバーが池の中に引きずり込まれてしまった。遺体はもう見つからないだろう。悲鳴があいつの最後の言葉だった。あいつは俺を突き飛ばして助けた。おちゃらけていたが皆を和ませることの出来る奴だった。あんなので死んでいい奴じゃなかった。俺が死ぬべきだった。

5月14日:一年が経った。まだ五体満足なのは奇跡だ。俺だけがのうのうと生きている。ノア、サンドラ、チャッピー、ボブ、オリバー、軍隊の仲間たちはこんな俺が生きててどう思っているだろうか?

7月14日:少しジェイの様子がおかしい。明日博士に相談しよう。能天気の塊のようなジェイに限って腹痛とかないだろうし。大丈夫だろうか。まさかSCIPの影響じゃないだろうな?もう仲間を失うのは嫌だぞ。

8月1日:頭がイカレたジェイを殺した。上の命令だった。俺が博士にチクったせいだ。何で俺の周りでこんなに人が死ぬんだ?俺のせいか?博士に相談しても俺のせいじゃないって言ってくれたが…本当かどうか怪しいもんだ。何せ皆俺を庇ったりして死んでるからな。

11月14日:収容違反だ。前よりは小規模だった。また俺は庇われた。俺なんかかばうことなかったのに。ジェイコブは俺を隔壁の中に突き飛ばして隔壁を閉めやがった。どうしてあいつはあんなことをしたのだろう?俺にはわからない。

1月3日:爆弾を持って突っ込んできた子どもを殺した。手か足を撃てば殺さずに済んだのに。最悪だ。吐き気がする。イーサンやヘンリーは仕方なかったと俺に言ってくれたが、余計に俺を苦しめる。違うんだ、俺はびびって撃っただけなんだ。そんなこれ以上被害を食い止めるとかそんな崇高なことは考えちゃいなかった。

3月26日:また子供を殺した。おまけにマッテオまでバラバラに吹き飛んで死んだ。何が確保、収容、保護だ。子供1人仲間1人守れていないじゃないか!気が狂いそうだ。カウンセリングを受けても治らない。記憶処理をしてもらうしかない。もう無理だ。耐えれない。何で俺がこんな目に。

3月27日:記憶処理を受けても治らない。どうやら記憶は消せても感情は消せないようだ。仲間の名前は忘れたけれど仲間を自分のせいで死なせてしまったことは忘れられない。俺は俺が嫌いだ。殺したい。殺してくれ。もうこんな世界嫌だ。

3月28日:俺は決めた。こんな世界に存在するのは俺一人で良い。俺の仲間たちはこんな世界にいなくて良い。だからこれ以上苦しむ前にこの世界から解放してやる。やっと仲間を守ることができる。嬉しいことだ。


「おい、俺らが終了させたあいつの日記見たか?」
「ああ、見たぞ」
「見事に狂っていたな」
「上の命令は正しかったな」
「長いこと一緒に居たんだが気づかなかったなぁ」
「俺もだよ、仕方ねえよ」
「だよなぁ」
「…運の良い奴だったな」
「ああ」

「「この生き地獄から逃げられて」」


𒁡𒁿𒂀𒂁𒂂𒂃