A Ono
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 現在発見されている全てのSCP-XXX-JPサンプルはサイト-8█に収容されています。また、新たにSCP-XXX-JPに寄生された人間が発見された場合、手術によりSCP-XXX-JPを取り除いた後にBクラス記憶処理を施します。

説明: SCP-XXX-JPは幅1~2μm、長さ25~30μmほどの紐状生物で、人間に寄生し宿主の記憶を消費し成長します。また、変異前のSCP-XXX-JPは磁気、放射線などを透過し、人間の肉眼以外で確認することは出来ません。

SCP-XXX-JPは人間の就寝中に口腔、鼻孔、耳孔などから体内に侵入し脳の中枢部に寄生します。
SCP-XXX-JPは人間に寄生すると、生後約3年分の記憶を司る脳細胞を吸収し、その後安定状態に入ります。安定状態に入ったSCP-XXX-JPは、宿主の脳内で宿主の発言しようとした言葉、置いた物の場所などの短期記憶を持つ海馬を吸収して成長し、成長とともに食べる記憶の量も増えていきます。

宿主となった人間は、SCP-XXX-JPの成長とともに記憶力の低下、理解や判断速度の低下、物事に集中出来なくなる、無くしたものを盗まれたと誤解するなどの症状を発症します。

SCP-XXX-JPは数十年掛けて完全に成長します。その後一部の個体だけが変異し、宿主の脳を侵食し始め、宿主となった人間は幻聴や幻覚、見当識障害に襲われるようになります。

SCP-XXX-JPが変異する条件は分かっていません。

補遺: SCP-XXX-JP感染者(以下A)と██博士の対話記録(20██/11/13)

[記録開始]

██博士: こんにちは。それでは質問を始めさせて頂きます。まず、2日前のお昼ご飯のメニューを思い出せますか?

A: お昼ご飯のメニューですか?ええと…なんだったかな…すみません、思い出せません。

██博士: 分かりました。では今日の日付、曜日は分かりますか?

A: 今日の日付…11月の…確か12か13日ですか?火曜日だと思うんですけれど…。

██博士: ありがとうございます。最後ですが、以前無くしたと言っていたペンは見つかりましたか?

A: 見つかっていませんが…もしかして貴方が盗んだんですか?

██博士: いいえ、違いますよ。では、これで質問は終わりです。お疲れ様でした。

[記録終了]